小説むすび | 2025年3月24日発売

2025年3月24日発売

潮音 第三巻潮音 第三巻

著者

宮本輝

出版社

文藝春秋

発売日

2025年3月24日 発売

執筆足かけ十年。宮本文学、初の歴史小説、全四巻の第三巻。 時代背景は、下関戦争(1863〜64)から大政奉還(1867)、鳥羽・伏見の戦い(1868)を経て、明治新政府が本格的に発足するまで。 主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。 日本の夜明け前を、勇気をもって駆け抜けた人々の姿を描く! <全四巻から成る大河小説。読みごたえがある。  武士や権力者ではなく、市井の人間が激動の時代を懸命に生きる姿が見事にとらえられているのは宮本輝ならでは。>  --川本三郎氏(評論家)「毎日新聞」2025年6月7日付の書評より <宮本文学の代表作の一つとして、長く読み継がれる作品になるだろう>--重里徹也氏(文芸評論家) 「東京新聞」2025年5月31日書評より <日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品> --山内昌之(東京大学名誉教授/「週刊文春」2025年2月27日号の書評より) <「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。> ーー磯田道史(歴史学者・国際日本文化研究センター教授) 全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。 第四十八章 ふたたび薩摩へ 第四十九章 行商 第五十章 少年 第五十一章 本枯れ節 第五十二章 羊毛玉 第五十三章 水戸天狗党 第五十四章 将軍上洛 第五十五章 朝廷の闇 第五十六章 日去りて月来る 第五十七章 異国人居留地への旅 第五十八章 幕府弱体 第五十九章 帝の影 第六十章 孝明天皇の死 第六十一章 大政奉還 第六十二章 奸計 第六十三章 動乱開始 第六十四章 こぜりあい 第六十五章 牛小屋の夜 第六十六章 鳥羽伏見の戦い 第六十七章 恭順 第六十八章 江戸を焼く 第六十九章 洋薬襲来 第七十章 古着屋せいさん 第七十一章 武士たちの行方 第七十二章 新しい旅 主要登場人物 江戸〜明治初期の単位換算表 富山の薬売りの専門用語

髪結い床 おいと髪結い床 おいと

出版社

風詠社

発売日

2025年3月24日 発売

おいとは、地元の深川今川町で髪結い床を開くことになった。以前は華やかな花街でお里師匠の下で働いていたが、急病で亡くなったお里から、弟子たちと共にそれぞれの店を持つ夢を託された。おいとは周囲の支援を受けながら、不安を抱えつつも、自身の店を立ち上げた。徐々にお客が訪れるようになり、地元の好みを理解しながら、髪結いの「技」を磨いていく。特に、初めて髪を結う弟子のお恵を指導しながら、おいとは自らの技術も向上させていく。お客の反応を見ながら、流行を取り入れつつ、地元ならではの髪形を確立していくことが求められていた。数ヶ月が経つと、店も繁盛し、特に年末には多くの客が訪れるようになった。おいとは新しい技術を弟子たちに教えていく中で、自己の成長も感じる。幼い娘の誘拐、仇を求めて江戸にやってきた若侍への淡い恋心、弟子の出奔、最愛の肉親の死……様々な出来事に翻弄されながらもおいとは、弟子たちを一人前の髪結いに育てることを使命とし、時代の流れに合わせた新しい技術を磨くことを誓う。髪結いの仕事は、彼女の人生そのものであり、客のために美しい髪を結うことが髪結いを生業とするおいとの喜びなのだ。未来を見据えながら、さらなる成長を目指し、髪結いとしての道を歩んでいく。 前口上(前作のあらすじ)/第一章 「髪結い床」おいと/第二章 勾引(かどわかし)/第三章 敵仇(かたき)/第四章 深川えにし/第五章 川井リク/第六章 灯籠(とうろう)びん

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