2025年7月25日発売
孤島に聳え立つ来鴉館で 噓つきたちの饗宴が始まる お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。 「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」 嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、噓で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた……。 二度読み必至。空前絶後の超本格ミステリ!! 織守きょうや (おりがみ・きょうや) 1980年ロンドン生まれ。2012年『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞、翌年同作が刊行され、デビュー。15年『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。21年『花束は毒』で第5回未来屋小説大賞を受賞。著書に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『ただし、無音に限り』『響野怪談』『朝焼けにファンファーレ』『隣人を疑うなかれ』『キスに煙』『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』『戦国転生同窓会』がある。
日本橋に進出した蔦重は黄表紙で大ヒットを飛ばす。江戸城では意知が斬りつけられ… 「江戸のメディア王」として時代の寵児となった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」を完全小説化、ノベライス第3巻。 吉原の耕書堂を人気店にした蔦重こと蔦屋重三郎は、さらに本屋の中心地・日本橋への進出を画策する。老舗の地本問屋・丸屋を買い取ろうとするが、吉原者は見附内の屋敷を買うことはできない定めがあった。それでも蔦重は浅間山噴火の際に、日本橋の人々の役に立とうと奔走する。それを見た丸屋の女将・ていは、だんたんと蔦重を認め、店は蔦重に譲り、自分は出ていく、と言う。それを聞いた蔦重は、それならば夫婦にならないか、とていに提案するのだった。蔦重は大田南畝や山東京伝など仲間たちとともに黄表紙を刊行、その中の『江戸生艶気樺焼』は空前のヒットとなる。 江戸の田沼屋敷では田沼意次とその嫡男・意知が、蝦夷地を幕府直轄地にせんと画策していた。意知は情報を集めようと、花雲助と名乗り色男を演じながら吉原に探りを入れる。そこで花魁の誰袖と出会った意知は、いつしか誰袖と心を通わせ、身請けの約束をするのだった。そんな折、田沼親子の失脚を狙い暗躍する何者かが、意知が佐野政言の出世を阻んでいると吹き込み、乱心した佐野は江戸城内で刀を振りかざし、意知に斬りつける。
転生したら、クソゲーの悪役令嬢だった!しかも、気が付いたのは王妃様のお茶会で大失敗したあと!王子に避けられ、少年騎士に嫌われ、宰相の息子に叱られる。その上兄には「死ねばいい」と言われる始末。お花畑な両親はのほほんと溺愛するだけでフォローしてくれない!あれ?これってやばくない?必死の奮闘で家族と和解し、ちょい悪魔法使いと癒し系従者を味方につけたリリアーナの前に、瀕死の美青年があらわれる。それは更なる波乱の予兆だった。前世が病弱少女だった彼女に転生お約束のチート能力はない。あるのはゲーマーセンスと諦めない心だけ!滅亡必至の世界で生き残りをかけ、悪役令嬢が爆走する!
いよいよ最強を決めるトーナメント「闘天 TOUTEN」が始まるが、そこに丹波文七の名前はなかった。道田薫に出場を打診されたのだが、答えを保留していた。文七はトーナメントに出る翁九心と闘いたかった。かつて梅川丈二と文七の試合直前に梅川を野試合で壊したのが翁九心だ。だが、道田が主催する大会に出ることは彼の飼い犬になることで、気が乗らない。そんな文七の心を道田は見抜いていた。そして、道田は翁九心と過去に何があったのかを文七に語り出すーー。世界最長の格闘小説、いよいよ最終章に突入!
〈一気読み大賞〉第1位の前作『間宵の母』の続編。前作で孫娘の思考を含め身体を乗っ取った間宵己代子が、今度は寄生先を、自分に復讐しようとしていた十八歳の青年・栢原蒼空に乗り換え「生きることこそわが宿業」と、なおも生き続けようとする。著者最恐のホラー・ミステリー。書き下ろし作品。
世界のいろいろな国で事件を解決してきた赤ずきん。そんな「赤ずきんシリーズ」の第4弾が登場! 今作では「うさぎとかめ」「オオカミ少年」「アリとキリギリス」といった教訓話で知られるイソップ童話の世界で事件が起き、赤ずきんはこれまで同様死体と出会います。シリーズ史上最高の伏線回収にも注目です。
戦国筑後の盟主・柳川の蒲池家。嫡男の鎮漣はその気弱な性質から姫若と揶揄されて育った。永禄元年(一五五八)毛利元就の豊前侵攻により北部九州は乱れ、大友家からの離反者が続出。だが、佐嘉の龍造寺が毛利と画策した「大友包囲網」は大友に仕える鎮漣の活躍によって崩れた。結果、大友・龍造寺・島津の勢力争いはあたかも大陸の三国時代かのように拮抗し、裏切りも横行するなか、領主・鎮漣の戦いはひたすらに柳川の民を守るためにあり。殺戮増やすまじ。弱肉強食の時代に一筋の光を放つ名君の、知られざる感動の一生。
すべてを失った絶望の夜に、 希望の光を宿すことになるなんて。 農場で働くレベッカは、幼い頃からオリンピック選手になることを 夢見ていた。ところが練習中に大怪我をして、無念にもその夢を 絶たれてしまう。さらに恋仲だった農場主の息子にも捨てられ、 どん底に突き落とされた。元恋人の結婚式の夜、惨めで耐えきれず 逃げ出したレベッカは、偶然出会ったセオの彫像のような美しさに 我を忘れ、一夜限りと誓って身も心も捧げた。 さよなら、昨日までの私。ようやく新たな一歩を踏み出した矢先、 彼女は妊娠に気づき、しかもセオがギリシアの大富豪だと初めて 知って動揺するが、彼から子供のためだと便宜結婚を提案される。 本当にそれでいいの? 惑いつつレベッカはエーゲ海へ旅立った。 愛らしいヒロイン像と圧倒的筆力で人気急上昇の作家、ロレイン・ホール。今作では、運命の一夜で命を授かったヒロインが結婚へと導かれる、切ないロマンスを描きます。ストレスから早産になってしまったヒロインを心配して付き添うヒーローの姿に要注目!
カナリアは届かぬ愛を今日も歌う。 愛する男性の子供を抱いて。 カフェを出たキャサリンは我が目を疑った。 ルカ! 3年前、1カ月だけつき合ったイタリア富豪がなぜここに? 純潔を捧げ、愛の告白をした私を、彼はあざわらって去っていった。 おびえたキャサリンはベビーカーを押し、早足で歩き出した。 だがルカがベビーカーの前へまわり、中をのぞきこんだ。 とうとう知られてしまった。私が彼の子を産んで育てていることを。 妊娠を知らせなかった彼女にルカは激怒し、親権を要求してきた。 さらには、子供と一緒に彼の家で暮らすようにとも。 私の愛を踏みにじったルカのもとへ戻るなんてありえない。 けれど選択の余地はなく、キャサリンは涙を流しながら要求をのんだ。 子供の存在を知られ、かつて自分を廃人同然の状態に追いやったヒーローとふたたびかかわることになったヒロイン。生活をともにするうち、彼がかかえる暗く大きな秘密を知ることになり……。感動的な作風で大人気、C・コネリーのシークレットベビー物語です。
いつか名ばかりの夫が、 私を愛してくれますように。 両親に疎まれ、愛を知らずに育った天涯孤独のアビーは、 どうしても家族が欲しくて人工授精で子供を授かった。 看護師をしながら幼い娘をひとりで育てていたある日、 アビーは新任の外科医が友人の兄ニコだと知って驚く。 イタリアの名家出身の彼はハンサムだが傲慢で、 学生時代、地味で内気な彼女には目もくれなかった。 その夜、突然ニコがアビーを訪ねてくると、耳を疑う要求を 突きつけた。「きみの娘の父親は僕だ。娘を返してくれ」 冗談じゃないわ! 父親が誰であろうと大切な宝物は渡せない。 だが、彼が重病に罹り子供をもてなくなったと知った彼女は……。 サラ・モーガンの個性が光る、シークレットベビー・ロマンスの登場です。ヒロインが人工授精で授かった我が子の父親は、驚いたことに、かつての憧れの人。娘のため、そして彼のために便宜結婚を選んだはずのヒロインでしたが……。感涙必至の感動作!
この子は絶対渡さないーー誰にも明かさず 密やかに産み落とした、あなたとの絆の証。 「君に会いたいんだ、テス」 その一言は、心の奥に封じたテスの記憶を乱暴にかき乱した。 プレイボーイとして知られる実業家、ニックーー かつて一夜だけ、彼と燃えるような情熱を分かち合った。 けれど翌朝、彼は涼しい顔で告げたのだ。 “仕事の関係に戻ろう”と。 なのに今、なぜ突然こんな電話を? 胸に湧き上がるのは期待ではなく、恐れだった。 まさか、ニックに知られてしまったの? あの子のことをーー 誰にも告げず、2カ月前に産んだ彼の子のことを。 傲然と光った愛しい男性の瞳に気づき、隠していた秘密を見透かされたように感じて、ヒロインは息をのみ……。家庭の温かさを知らずに育った二人の心の傷が癒されていく過程が丹念に綴られます。巨匠エマ・ダーシーが描く、傷ついた魂の再生物語。
魅惑の公爵に恋してはいけない。 この身では、彼の花嫁になれないから。 病を抱えるローラは子を産める可能性が低いと医師に告げられ、 今後の治療の見通しがつくまで恋人探しを休もうと考える。 会ってデートはしないものの、気の合う匿名のオンラインデート相手、 “ダン”とだけはメッセージ交換を続け、心の癒やしとなっていた。 そんなある日、ローラは第13代ブライトン公爵ヘンリーに雇われ、 しばらくの間、公爵家の城に滞在して仕事をすることになった。 凜々しくハンサムなヘンリーに会って強く惹かれたローラは、 多くの共通点があることから、彼こそが“ダン”ではないかと直感する。 でもたとえそうであっても、私の彼への恋心は報われないだろうーー 彼の花嫁は、公爵家の跡継ぎを産める女性でないといけないのだから。 J・オースティンを愛する小説家、J・ルイスの日本デビュー作!持病というハンディを負うヒロインが、持ち前の正直でまっすぐな性格で恋と向き合う姿に好感が持てます。相手を大事に思うからこそ一緒にはなれないという、切ない展開に目頭が熱くなる秀作です。
華やかで、切なくて、感動的な シンデレラ・プリンセス物語! 仕事でヨーロッパの公国アルプアズーリへやってきたジェシカは、 絵葉書のような美しい景色の見える道を運転していた。 事故が起こったのは、白く輝く城が見えてきたときだった。 ジェシカの車めがけて飲酒運転の逆走車が突っ込んできて、 相手は車ごと崖下へ落ち、ジェシカは気を失った。 6日後に目覚めたとき、そこは病院ではなく、 公国の王子ラウルの居城であることを知り、彼女は驚いた。 聞けば、崖から落ちて命を落としたのはラウルの婚約者で、 彼が今の地位を保つにはすぐにも結婚する必要があったという。 ああ、なんてこと! 私は王子を窮地に追いやってしまった……! 北米ロマンス界のオスカー賞とも言われるRITA賞を2度も受賞した名作家マリオン・レノックスによる、夢のようなシンデレラ物語。孤児となった幼い皇太子を守るために花嫁が必要なラウルと、白血病で息子を失ったばかりのジェシカの、感動ロイヤル・ロマンス!
ずっと秘密にしてきた。 あの子の本当の父親は……あなた。 大学生のローラは半年前に出会った著名作家リーアムと結ばれたが、 直後に彼は仕事でアメリカへ飛び、そのまま連絡を絶った。 そして妊娠がわかったときには、彼はすでに女優と結婚していた……。 リーアムの息子を密かに産み育てて7年が経った今、 ローラの出版社に“新人作家”の原稿が送られてきて、彼女は感づいた。 これは新人なんかじゃない、忘れえぬあの人の作品に間違いないわ! 会ってみると、相手は案の定、リーアムだった。 彼女を抱き寄せ、キスをし、彼は言った。「また会いたい」 官能に身を震わせながらも、ローラの頭はNOと叫んでいた。 彼と同じ黒髪に青い瞳の愛しい息子を、傷つけるわけにはいかないから。 ローラは10歳年上の恋人リーアムに尽くしたあげく手酷く捨てられましたが、再会した彼から、女優の妻との結婚は半年しか続かなかったと聞いて心が揺れます。よりを戻したがっている様子の彼に再び惹かれる気持ちをぐっとこらえ、ローラは去ろうとしますが……。
孤独で貧しく、不器量で従順ーー 彼女こそ、私の理想の花嫁だ! 両親を失い、天涯孤独となったメアリーは、 遠縁の家で息を潜めて生きていた。 誰にも望まれず、必要とされることのない日々。 そんな彼女に、ある夜、手を差し伸べたのはハヴロック卿。 まばゆい美貌の子爵は、出会ってすぐ結婚を申し込んだ。 なぜ私に? 戸惑うメアリーに、彼は静かに語った。 異母妹を引き取るため、形式的な妻が必要なのだと。 冷静なその言葉の裏に、一抹の誠実さを感じ、彼女は承諾する。 誰かの役に立てることが、少しだけ心を温かくしたから。 “孤独で貧しく、不器量で従順な娘”--まさかそれが、 子爵の望む花嫁だとは知らず……! 内気で冴えないヒロインが、寂しさばかりの人生に別れを告げられるかもしれないと、一縷の望みを託した結婚。でも夢のような結婚式の夜、見つけた紙切れに書かれていたのは、子爵の信じ難い〈花嫁の条件〉。さて、彼女がお返しにしたためた“夫の条件”とは?
伯爵による“ブラックメイル”-- それは、世にも傲慢なプロポーズ。 リーは16歳の夏、端麗な美貌の青年ジルに恋をした。 だが彼女の純粋な想いは、ふたりに嫉妬した友人によって汚された。 友人が陰でリーの筆跡を真似て、はしたないラブレターを偽造したのだ。 当然、育ちのいいジルから軽蔑され、リーの初恋は散った……。 それから6年後、リーは出張で訪れた美しい城で、 ド・ショーヴィニー伯爵ことジルと偶然の再会を果たす。 取引相手が彼だったなんて! 知っていたらここへは来なかったのに! リーの内心の動揺を知ってか知らずか、ジルが衝撃の提案をした。 「明日、僕と君は結婚する。妻の座を狙う愛人を追い払いたくてね」 さもなくば、“あのラブレター”のコピーを利用するぞ、と脅してーー。 そのラブレターは私が書いたものではないと、どれだけリーが訴えてもジルは納得しません。飽きのきた愛人を体よく追い払う道具に使おうだなんて、なんて傲慢な伯爵なのかしら! いくら腹立たしくとも、リーに拒否するすべはなく……。1982年の名作ロマンス。
呪われた懐剣の行方 ミタンニ王国からエジプトに贈られた懐剣の謎をさぐり、アメンヘテプ三世の政略婚、アテン神信仰のアケナテン、黄金のマスクで知られる若きツタンカーメンら三代のファラオをとりまく王妃、側室、神官、官吏たちの人間模様を生き生きと描く歴史小説。 プロローグ 第1部 アメンヘテプ三世 第1章 ヒッタイト 第2章 ミタンニ王国とエジプト王国 第3章 エジプト 第4章 ファラオの都テーベ 第5章 移り変わる王家 第2部 ファラオ・アケナテン 第1章 アテン神の使者アケナテン 第2章 アマルナの理想郷 第3章 アマルナの変転 第3部 ツタンカーメン 第1章 ファラオの継承 第2章 若きファラオの試練 参考文献 図版一覧
なぜ私たちは、“かつて未来だった時代”と現在との共鳴を探しながら、この小説に向き合おうとするのか。 混迷の21世紀を生き抜くために、歴史、教育、難民、独裁、労働、音楽、ゲームなど多角的な視座から『一九八四年』を論じる最新の論集。 序文 オーウェルの本 ネイサン・ウォデル 第1部 コンテクスト 第1章 『一九八四年』と教えること、学ぶこと ナターシャ・ペリヤン 第2章 『一九八四年』における仮想の地勢 ダグラス・カー 第3章 『一九八四年』におけるアーカイヴの政治学 ディレタ・デ・クリストファーロ 第4章 オーウェルとヒューマニズム デイヴィッド・ドワン 第2部 歴史 第5章 『一九八四年』と風刺の伝統 ジョナサン・グリーンバーグ 第6章 オーウェルの文学的コンテクストーーモダニズム・言語・政治 リサ・マレン 第7章 ウェルズ、オーウェル、独裁者 サラ・コール 第8章 オーウェル文学の後継者たちーー1950-2000年、それ以降 ホリー・ジョンソン 第3部 諸問題 第9章 ヨーロッパ、難民、『一九八四年』 ジャニス・ホウ 第10章 希望という問題ーーオーウェルの労働者 エリノア・テイラー 第11章 オセアニアの汚れーー第1エアストリップの汚物、吐き気、嫌悪感 ネイサン・ウォデル 第12章 101号室ーーオーウェルと悪の問題 ピーター・ブライアン・バリー 第4部 メディア 第13章 ラジオ、舞台、銀幕の『一九八四年』 ダニエル・バッキンガム 第14章 『一九八四年』を音楽にするーーポップ、ロック、オペラ ジェイミー・ウッド 第15章 『一九八四年』と漫画 イザベル・リカーリ=ギヨーム 第16章 「私たちがプレイしているこのゲームの中では」--『一九八四年』とテレビゲーム ソラヤ・マレー 第17章 結び 『一九八四年』から生まれた想像力 アダム・ロバーツ 年譜 推薦図書リスト 索引 謝辞 監訳者解題
「火」や「風」など派手な魔法が優れているとされる世界で、「土属性」の魔法公爵家に生まれたクリス。4歳のある日、転生者であることを思い出すと、家族が“地味で無能な社交界のド底辺”と蔑まれていることを知る。 しかも領地は枯れ、修繕費用が賄えず町はボロボロ…。穏やかに暮らしたいクリスは家族の名誉を取り戻すため、手始めに魔法の猛特訓を始めると…クリスが使う“土魔法”はそれまでの常識を覆すチート魔法だったーー!? 土木工事や建物の修繕、枯れた森を復活とらくらく領地改革を進めるクリス。さらにはクリスの活躍で集まってきた精霊の力を借りて作物を育てたり魔法アイテムを生産したりと、領地は異例のスピードで大発展! クリスが使う万能魔法を家族みんなが習得すると、社交界での風向きが変わってきて…? 不遇属性だけど、好きを極めて形勢逆転!? 最底辺から始まる領地運営ファンタジー、開幕!
病弱で家族から愛されず、短くも孤独な生涯を終えたマナミ。気付けば生前の生きがいだったオンラインゲーム世界に転生していた。しかもその姿は、マナミが使用していたレベルMAXのアバターで…!? 「もしかしたら、私がゲームでテイムしてたみんなもいるかも!」 一人ぼっちだったマナミにとって、ゲームで育て上げたモンスター達は唯一の家族。戦闘力0の底辺職テイマーとして新たな生を受けたマナミは、家族を探すため行商の旅に出ることに。しかし、マナミは知らなかった。底辺職のテイマーといえど、前世でレベル上限に達したスキルがこの世界において規格外であることをーー。 再会したS級モンスターたちの戦闘力は最強で、戦闘も楽々解決! さらにマナミが極めた【調合】【料理】スキルは商売で大活躍! ついでにちょびっと人助けもしたら、いつの間にか史上最高の聖女と呼ばれて!? お人好し少女と従魔達が送るほんわか行商旅、開幕!