2025年8月21日発売
YouTube累計再生数1.3億回超。 都市伝説界の異才が描く、初小説。 ======================== 「この世界とは違う世界って、あると思いますか?」 ある日、SNSで突如トレンド入りした 「#神隠し」 「#記憶喪失」 のワード。 渋谷を中心に、謎の失踪を遂げた若者たちの証言。 彼らの共通点から浮かび上がってきたものとは──。 舞台は、誰もが知るはずの渋谷。 スクランブルスクエア、キャットストリート、明治神宮…… 現実と異世界のゆがみが、静かに交差をはじめる。 あなたの“記憶”も試される、新感覚ミステリー。 読み終えたとき、街の見え方が180変わる。 【物語の舞台を歩いて追体験できる「特製地図」付き】
奥多摩湖の秘史を綴るノンフィクション小説 「一日にたった五時間しか日が当らない。僕はこの村に日蔭の村という名をつけているんです。大木の日蔭にある草が枯れて行くように小河内は発展する東京の犠牲になって枯れて行くのです。都会の日蔭になってしまうと村はもう駄目なんです」 昭和初頭、爆発的に増加する東京の水需要にこたえるべく、奥多摩の地にダムが計画された。住民たちは大局的見地に立って、立ち退きを了承したが、水没するエリアが二転三転し、そのうちに神奈川県から水利権をめぐる横やりもあって、なかなか話が進まない。 すぐに支払われるはずだった立退料も宙に浮き、養蚕などの生業を中断してしまっていた住民たちは、今日食べるものにも事欠く事態に陥っていた……。 観光名所として人気の奥多摩湖だが、その裏で当事者たちが味わったやりきれない思いを丁寧につづったノンフィクション小説。
スマホに支配された現代に通じる近未来物語 娯楽も、ニュースも、労働も、そして食事までもコンピュータシステム「イミジェックス」よって提供されている第八都市。イミジェックスから絶えずもたらされる情報に身を任せていれば、人々は幸せに人生を送ることができるーーと思わされていた。 イミジェックスによる洗脳は非常に効果的で、そこに存在しないものを“ある”と思わせたり、不都合な存在は見えないようにすることさえ可能にしていた。しかし、偶然にもイミジェックスのしがらみから逃れたラグ・サートは、コンピュータに支配される暮らしからの脱却を目指す革命団の一員と出会い、仲間に加わる決心をする。 打倒するべきはイミジェックスだけではなく、じつはその背後に“虫”の存在があった。ラグたちは限られたリソースのなかで、“虫”とイミジェックスを倒すすべを探っていくーー。 あたかもスマホに支配されてしまったかのような現代とオーバーラップする、眉村卓、渾身の長篇。
第25回本格ミステリ大賞[小説部門]受賞作家の意欲作! カリスマ経営者として皆に愛されていた森栄莞爾。 だが彼は、精子提供で105人もの子供を作っていた。 そのリストが出回ったことで、自分が莞爾の子供だと知った健太は、他のきょうだいたちと出会い、その場で大金が絡む、ある提案を受けることに……。 育ててくれた人と、遺伝子が繋がっている人。 あなたは、どちらを《父親》と呼びますか?
一九四一年九月、近衛首相とルーズベルト大統領の直接会談により日米間の緊張は緩和され、太平洋での戦争は回避された。 だが欧州では、ドイツの快進撃を阻止すべく、米国参戦を求める声が高まってゆく。これを受け、米国政府はついに参戦を決定。一九四二年一〇月のことである。 これにより日独伊三国同盟の参戦条項が発動、日本も米英蘭との戦争状態に入ってしまう。 開戦に至った以上、連合艦隊継は戦力確保のため南方資源地帯の攻略を開始する。 だがそこに新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「デューク・オブ・ヨーク」を擁する英国東洋艦隊が立ち塞がった。対する日本の南方艦隊の戦艦は「金剛」「榛名」のみ。 この圧倒的な戦力差を覆し突破する手立てはあるのかーー。 艦隊戦になれば、我が軍が有利だ。 イギリス東洋艦隊司令長官トーマス・フィリップス大将
料理人兼格闘家のマッチョな男ーーシュージがある日目を覚ますと、そこは異世界の森の中だった。そのうえ、魔物に襲われている少年達までいて大ピンチ……かと思いきや、彼は持ち前の筋肉で難なく魔物を蹴散らしてしまう。少年達の厚意で、彼らの所属ギルドに招待されたシュージは、そこで料理番として雇ってもらうことに。異世界ならではの未知の食材に心を躍らせた彼は、前世の知識を使って、絶品グルメを次々と生み出していく! やがて、シュージが作る斬新な料理と彼の温かい人柄に魅了され、敏腕商人や高位貴族をはじめ、腹ペコ異世界人達が集まってきてーー強面だがとても優しいマッチョが、異世界に幸せな飯テロをお見舞いする!
平凡なアラサー会社員だった桐生玲。ある日不運にも交通事故に遭って異世界転生をしてしまい、クリスタ王国の第一王女レイチェルとして新たな人生を歩むことに。しかし、異世界では獣人への差別や、独裁者の圧政など問題だらけ。レイチェルは前世の知識と自由自在に扱える魔法を駆使して、ズバズバとメスを入れていく。大好きな両親や兄のサポートを受けながら、住み良い世界に変えるため、小さな王女が今日も東奔西走するーー中身アラサーな転生王女の異世界変革ファンタジー、開幕!
用途不明のスキル<海>を手にしたことがきっかけで、放逐されてしまったアレックス。そのスキルが、不思議な扉を通じて海にある物を取り出せる力だと知った彼は叔父・セオドアのもとで暮らしながら、商人になろうと決意する。叔父の提案を受け、ダンジョンで<海>の使い方を練習していたアレックスだったが、スキルがレベルアップして新たな能力が解放!! 今度の能力は、望んだ場所に転移できるというもの。そんな中、隣国の王女たちが海で遭難しているという情報を耳にしたアレックスは、早速新能力を使って救出に向かうことになりーー
新型VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」の世界で、「アース」という名の青年として自由気ままに活動するフツーのゲーム好き会社員・田中大地(38歳/独身)。最後のイベントとなる塔のクリアを目指すアースは、課されたルールにのっとり、他プレイヤーの助っ人に励んでいた。崩壊するダンジョン、攻撃無効のゴーレム、そして、ただただ強い「ワンモア」の住人たち。果てしない頂上への道のりは試練、試練、試練の連続……あの手この手で挑戦者を苦しめる終わりの塔に、アースは今日も立ち向かう。思い出と経験を武器に変え、1000階を登り切れ! 冴えないおっさん、VRMMOファンタジーで今日も我が道を行く!
フルダイブ型VRMMOに参加することにしたモモは、天兎という、羽のあるウサギのようなモンスターのアバターでのんびり寄り道しながらVRMMOの世界を冒険している。第二の街の到着したモモは、桃スイーツが評判のカフェでとっても美味しいスイーツに舌鼓を打っていた。けれどお店は経営難らしく……幻のアイテムを使ったスイーツを作り、グルメ大会で優勝すれば、閉店を回避できるかもとのこと。モモはお店を助けるため、新エリア・南の密林で幻のアイテムを探すことを決意してーーアルファポリス「第17回ファンタジー小説大賞」癒し系ほっこり賞受賞作、第二弾!
ごく普通の、ごく平凡な、ごく平均的な日本人高校生・花散ウータは、ある日突然、異世界に召喚されてきたことで発覚してしまった。その正体が、最凶最悪の邪神であることが……。そんなわけで、異世界の女神の一柱をあっけなく塵にしたウータだったが、その後ものんきに、異世界旅を続ける。そうして訪れたのは、水の国ウォーターランド。海洋国家特有の解放感がある一方で、悪しき女神の不穏な気配が漂う。そんな二面性のある国の闇が、観光を楽しむウータ一行を襲おうとしていた。
ネットで大人気の異世界お気楽往復ファンタジー、第2弾! 自宅と異世界を往復できる藤井千春。王族の養女になり「王女」となった彼女は、街で保護した狐の獣人・ユラを義理の妹にする。家族が増えたことで、彼女の周囲はより一層賑やかになった。また、これまで異世界との行き来は千春限定と思われていたが、彼女が手を繋げば他の人も往復できることが判明する。おかげで、ユラを日本に連れてきて一緒に雪遊びをしたり、千春の父を王族に紹介して宴会を開いたりもできるようになった。そんなあるとき、みんなで王族の別荘に行ってバーベキューをしていたところ、匂いに引かれてドラゴンがやってくる。誰もがそのドラゴンの言葉を理解できない中、千春だけは会話ができてーー
公爵家の第二夫人の子として生まれた少年、フィルズ。前世の趣味を活かしてモノ作りを楽しむ彼は、神々の願いにより、地球の知識を異世界に広めるという使命を負っていた。地道に進めてきたカルヴィア国改革もついに大詰め。最大の敵である第一王妃メルナを打倒すべく、フィルズはある秘密作戦を計画する。やがて、その日がやってきた。国中の王侯貴族が王宮に集められ、そこにはメルナの姿も。まさか自分の権勢が終わるとも知らずに……カルヴィア国を清める祝祭が、今、始まる!
神様のイタズラによって命を落としたお詫びに、便利な初期スキルを授かって異世界転生させてもらったラルク。スキルを駆使して異世界の困り事を解決してきた彼だったが、最近は、快適な独自空間の『楽園』にこもり気味に。……いや、さすがにヒキコモリはよくないよね、ということで、久しぶりに外の世界で暮らすことになった。すると次から次へと依頼が押し寄せ、商店の人手不足問題から、友人の婚活のサポート、しまいには凶悪なドラゴンと戦うハメになり……!?
電車に轢かれて命を落とし、異世界に転生したちびっ子・アレク。妹分のリズや従魔たちと送る異世界ライフは順風満帆。子どもの成長を祝う神聖な儀式に参加したり、秋の味覚を楽しむ温泉旅行に出かけたり……移りゆく季節の中で、二人はすくすく成長していた。しかしそんなある日、各地で暗躍してきた闇ギルドが王国の平和を揺るがす大災害を引き起こそうとしていると判明。アレクは現地へ駆けつけることになりーー大好きな家族と一緒なら、どんな強敵も怖くない! チートなちびっ子冒険者、力を合わせて悪党一掃の大捕り物へ挑む!?
事故に遭って異世界に転生し、前世の夢だった喫茶店のオープンを目指すことにしたカリン。夏祭りに出店することになった彼女は、夏にぴったりのアイスクリームの屋台を出すと決め、ショウやラルクとともに準備に奔走する。夏祭り当日、個性豊かな屋台が並ぶ中、たちまち大人気になったカリンの店は、領主までもがやってくるほどの話題に。その一方で、彼女の出自の秘密も少しずつ明らかにーー? ひたむきに夢を追いかけるポジティブ少女のチートな異世界奮闘記、第2弾!
魔王討伐の報酬を渋った祖国を捨て、自由な旅に出た元勇者のアルフ。旅の仲間に商人見習いの少女マリーを加え、魔王のいない世界を見て回るべく彼は再出発した。向かったのは、大森林の奥地ーー勇者パーティーの元メンバー、斥候のヒューマが住む、精霊の守護を受ける隠れ里。そこではアルフたちを歓迎する宴が催され、大精霊の一柱とも親交を得るなど、新鮮な時間を過ごす。しかしそんな中、集落のシンボルである巨大樹の精霊が何者かに攫われ、ある遺跡に囚われてしまった。さらに、それを仕組んだのは魔族の生き残りらしく……元勇者は旧友の故郷を守るため、宿敵潜む大迷宮へ挑む!
引退と共に自由を手に入れた、元S級冒険者のロアは、辺境で仲間と安寧の生活をおくっていた。そこにやってきたのは、ロアを慕う後輩冒険者のユーニャ。彼女の父親の具合がよくないと伝えられたロアは引退する前に住んでいた街へ、その様子を見にいく。そこでロアが見たのは、その街の怪しげな内情だった。その内情を暴くために画策するロアだったが、何者かによって命を狙われることに。果たしてロアは、仲間たちが待っている辺境の村へ無事に帰ることはできるのか!? スローライフ風人助けファンタジー、第二弾!
「週刊ダイヤモンド」元編集長がどうしても書き残さずにはいられなかった男──。 億万長者と無一文を何度も繰り返し、油田を掘り当て日本を救った「アラビア石油」創業者、山下太郎。 日本経済史「影の主役」を掘り起こした驚愕のノンフィクション小説!!! 【山下太郎の主な実績】 ・オブラートの特許取得・売却で3億円 ・外務省を巻き込んだ鮭缶輸入で400億円 ・大正の米騒動で政府黙認の米密輸を画策 ・満州の住宅事業で6兆3000億円 ・日本初の「油田採掘利権」を獲得し法人所得日本一に 戦後日本にとって、資源確保は国家の命運を握る最重要課題だった。その中で、誰もが不可能と考えた中東の石油利権を手にし、“日の丸油田”を実現させた怪物が山下太郎である。山下は、時代の荒波に翻弄されながらも常に果敢な挑戦を続けた“ヤマ師(投機家)”だった。常に「無謀」と言われ、周囲から胡散臭い怪商と揶揄されながら、己の信念と「人間植林」という独自の人脈構築術、交渉術を武器に運命を切り拓いてきた。 日本の経営者やリーダーはフロンティアスピリットを失いつつあると言われる。若い頃に「誰もやったことのないことを成し遂げる人生」を誓い、生涯を賭してそれを実現した山下の生き様は、令和を生きる次世代のリーダーたちを確実に刺激する。 「無茶でもやるしかねぇんだよ。」 「本書は、徹底的な事実に基づいたフィクションです。人物・団体・事件などの名称は、すべて実在します。」 プロローグ 人は二度死ぬ 序章 大志を抱け 実父が戸籍上の「兄」/キリスト教の倫理と仏教の精神/ボーイズ・ビー・アンビシャス/江原素六から得た「大きなヒント」/「日本酒ドンブリ5杯」で破られた禁忌 など 第1章 ヤマ師誕生 顔が腫れるほどぶん殴られても/弟を堂々と「誘拐」す/すべてにおいて一流に触れる/誠実こそ最大の資本/アメリカ硫酸アンモニウムで大儲け/見合い結婚で「ブリキ王」へ/特許を売却しさらなる投機へ/渋沢栄一の薫陶/鮭缶の大ビジネスとロシア革命/松岡洋右の「脅し」/「人間植林」という成功哲学/政府公認の密輸 など 第2章 満州太郎 日本国民にとって「満州」とはどのような存在か/5万人を超える満鉄社員の住宅建設/とんでもない家賃が毎年自動的に入ってくる/人脈づくりの徹底スキルと「男芸者のプレゼント魔」/経済不安に端を発した連続暗殺/三井、三菱、満州太郎/石油を求めて太平洋開戦へ/露と消えた「6兆3000億円」 など 第3章 アラビア太郎 GHQが奪った土地・不動産/死人に口なし/「石油報国」という新しい大志/隠し子の活躍/サウジが提案した3つの候補地/「裏取り」と確定/1本掘ったら最低10億/絶対に譲れない条件/キーパーソンの自宅突撃/第2の難関・クウェート/知られざる「技術者たちの犠牲」「一発必中」が絶対条件/1日170回のダイナマイト爆破/20メートルの火柱/悪い形の良いニュース/暗号で送られた奇跡 など エピローグ 青山葬儀場
情報でできた世界には「風」が吹くんです。 身体を離れて仮想世界で生きることが可能になった未来を描く 第13回創元SF短編賞受賞作にはじまる連作短編集 生きる事、生きていくという事を、 静かに問われる、繊細で美しい物語 --宗岡敦子さん(紀伊國屋書店福岡本店) 触れることができないという一抹の寂しさを感じつつ、 それでも瑞々しいこの仮想世界は美しい。 --齊藤一弥さん(紀伊國屋書店仙台店) 散りたくない。 無形の情報に還(かえ)るにはまだ、わたしというものへの未練が濃い。 病気や障害などの事情で生身の体で生きることが難しくなった人々が、〈情報人格〉として仮想世界で暮らせるようになった近未来。情報人格の小春は、大学時代の同級生が集うパーティに出席するために「一日だけ体を貸し出してくれる」サービスを利用する。体を貸してくれたのは年の離れた大学生だった。ひとつの体を共有して、ふたりは特別な一日を過ごす。 第13回創元SF短編賞受賞作を含む瑞々しいデビュー作品集。 ■目次 「風になるにはまだ」 「手のなかに花なんて」 「限りある夜だとしても」 「その自由な瞳で」 「本当は空に住むことさえ」 「君の名残の訪れを」