小説むすび | 2025年8月28日発売

2025年8月28日発売

怪と幽 vol.020 2025年9月怪と幽 vol.020 2025年9月

特集一 昭和100年だョ!オカルト大集合 昭和のあの時代、流行したのは、UFO、UMA、霊能力者、心霊写真、ノストラダムスの大予言…。特に1970年代は、怪しく不思議なものがごちゃまぜになって世の中を盛り上げた、まさに「オカルトの時代」。お茶の間でも学校でも、誰もを虜にしたあの昭和オカルトブームは、一体何だったのだろうか。オカルトがメインカルチャーとして盛り上がった不思議な昭和を振り返りながら、今も受け継がれるオカルトの根源的な情熱、魅力を徹底解剖。 表紙=つのだじろう『恐怖新聞』より インタビュー:ユリ・ゲラー インタビュー:つのだじろう 鼎談:大槻ケンヂ×みうらじゅん×和嶋慎治 寄稿:横山茂雄 「いま振り返る昭和オカルト・ブームの実景」 対談:黒史郎×三上延 「ときめくぼくらの昭和オカルト本放談」 エッセイ:「ぼくらの昭和オカルトブーム」 新井素子、角田光代、加門七海、佐藤究、鈴木光司、平山夢明 ルポ漫画:山本さほ 「 〈まぼろし博覧会〉昭和探訪」 ルポ:カイトユウマン、未確認大先輩(つちのこ)に会いに行く! グラビア:〈まぼろし博覧会〉で体感する昭和 特集二 知っておきたい小泉八雲 『ばけばけ』を前に注目が更に集まる小泉八雲。多くの人が名前は知っている彼について、我々はいかほど知っているだろうか? もとの名はラフカディオ・ハーン、セツと結婚し日本に帰化。『怪談』を著した「おばけ好き」の「日本好き」。各国を転々とし日本に来た彼は、どのようにして「小泉八雲」となり、生きたのか。2025年のいま知るべきその生を、あらためて案内する。 対談:小泉凡×前川知大(劇団イキウメ) インタビュー:佐野史郎  案内:八雲年譜&ブックガイド 東雅夫 対談:円城塔×田辺青蛙 「八雲をめぐる作家夫婦漫談」 ◆特集のほか連載など多数  小説:京極夏彦、小野不由美、月村了衛、飴村行 漫画:諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 論考・エッセイ:東 雅夫、村上健司×多田克己 怪談実話:加門七海(新連載)、伊藤龍平、小島水青、はおまりこ グラビア:吉田誠治、芳賀日出男+芳賀日向、佐藤健寿、怪食巡礼 情報コーナー:水上恒司×原 浩(『火喰鳥を、喰う』映画化)、綾辻行人×高橋郁子(朗読キネマ『眼球綺譚/再生』)、吉本ばなな(『ヨシモトオノ』)、杉井光(『羊殺しの巫女たち』)、宮崎夏次系(『カッパのカーティと祟りどもの愛』)、高橋大輔(『日本の人魚伝説』)、中川和(一旗「動き出す妖怪展 NAGOYA」)、杉背よい(三浦半島怪奇幻想文学倶楽部)、藤川 Q(化け通 『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』) etc.…

プラムディヤ・アナンタ・トゥールとその時代(下)プラムディヤ・アナンタ・トゥールとその時代(下)

出版社

めこん

発売日

2025年8月28日 発売

ジャンル

過酷な労働と理不尽な暴力が支配する流刑地ブル島に一〇年あまりつながれた作家は、参照すべき資料もなく、渾身の歴史小説を書き上げた。プラムディヤの世界的な評価を決定づけた『人間の大地』四部作である。それはどのように書かれ、どのように島から持ち出されたのか。独裁政権によるたび重なる発禁を受けながら、小説は、どのように読まれ、国境を越え、いかにして世界文学となったのか。政治権力とのあやうい緊張に身をさらしながら、ペンを武器として闘い抜いた作家の姿を描く。 プラムディヤが流刑先であの大河小説「ブル島四部作」を書いたという伝説がある。 その詳細をこの本で知ることができた。やはり偉大な人物であったと感動する。 それと同時に、本国にもまだない細密な伝記が日本人の手で書かれたことにも感動する。池澤夏樹(帯より) 第五章 政変まで 一九六〇年ー一九六五年 『インドネシアの華僑』と二度目の逮捕投獄 スカルノと「指導される民主主義」 アジア・アフリカ作家会議執行委員会 「ルンテラ」編集人になる 歴史家・文学史家として 「ニャイ物語」の世界 自然としてのジャワ語、意志としてのインドネシア語 『わたしをカルティニとだけ呼んで』と『浜の娘』 「伐採する=一掃する」という攻撃的修辞法 ハムカ作『ファン・デル・ウェイク号の沈没』の剽窃問題をめぐって 『サストラ』文学賞拒否問題とH・B・ヤシン批判 「社会主義リアリズムとインドネシア文学」 「文化宣言」をめぐって 革命的文学芸術会議 文学教育について 短編「ハンマーおじさん」など 破局の前夜 第六章 三たび政治囚として 一九六五年ー一九七九年 三度目の逮捕投獄 九月三〇日事件 「国家の敵」となる サレンバ特別拘置所 happy land somewhere--ヌサカンバンガンからブル島へ 流刑地ブル島 「凧揚げをするように」 執筆許可ーースミトロ司令官との対話 大統領の手紙 ブル島で書く 滅びの物語『逆流』 『人間の大地』--「歴史を再想像する」 「元従軍慰安婦」の記録とメモワール B級政治囚の釈放 政治囚釈放をめぐる国際関係 最後の船で 第七章 強権に確執を醸す 一九八〇年ー二〇〇六年 ETというパーリア ハスタ・ミトラ社と『人間の大地』 発禁をめぐって ブル島四部作はいかに読まれ、あるいは攻撃されたか 『ある啞者の孤独の歌』 正史を相対化する物語 家族基金 かたくなな夫、無関心な父 マグサイサイ賞をめぐって スハルト独裁の崩壊のあとで 民主人民党 栄誉と反撥と 「わたしはネルソン・マンデラではない」--謝罪と和解をめぐって ハシム・ラフマン、ユスフ・イサクとの別れ 第八章 エピローグ 怒りに身を焼かれて 最期のとき ふたたび、最初に戦場に立つ者 あとがき プラムディヤ作品リスト 事項索引 人名索引 略語一覧 写真引用一覧 参考文献と資料 プラムディヤ・アナンタ・トゥール略年譜

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