小説むすび | 2025年発売

2025年発売

秘密のハイランド・ベビー秘密のハイランド・ベビー

今さら援助なんていらない。 必要なのは、誠実さと愛。 ハイランド地方に暮らす村娘リオーナは1年前、 アメリカから来たとびきりハンサムな大富豪キャメロンと恋におちた。 繰り返し愛を口にし、一緒にアメリカに来てくれと誘う彼を信じて、 その気になったリオーナは言われるままに仕事も辞めた。 なのに、彼はある日突然姿を消し、二度と戻ってこなかったーー 彼女のおなかに、愛し合った証を残して。 今、生後5カ月の息子を独りで懸命に育てるリオーナの前に、 忘れもしない薄情なキャメロンが再び現れ、訊いた。「僕の子なのか?」 どこかで私に子供がいることを聞き知って、確かめに来たのね……。 ごみのように捨てられたつらさを胸に、リオーナは答えた。「違うわ」 キャメロンが息子の父親だということをどれだけ否定してみても、父と子は否定しようがないほど瓜二つ。結局、彼は息子を婚外子にしないため、結婚して半年だけボストンに住むようリオーナに迫ります。さもなくば養育権を争うという彼の脅しに従うほかなく……。

スペイン富豪の疎遠な愛妻スペイン富豪の疎遠な愛妻

魅力的な傲慢富豪との別居は、 ある日突然“時間切れ”にーー 「私の息子は記憶喪失になったのよ! なんとかしなさい!」 事故に遭った大富豪ハビエルの病室で、姑が医師に向かって叫ぶのを、 イギリスから急ぎ駆けつけたエミリーは呆然と見つめた。 19歳で結婚したが、スペインでの孤独な結婚生活に耐えきれず、 ロンドンに戻って大富豪の夫ハビエルと別居して6年。 毎日彼を想い、いつか迎えに来るのを待ったが、時は無情に流れた。 そして今、事故の知らせを聞いて病院に飛んできたエミリーは、 ハビエルがうわごとのように彼女の名を呼ぶのを聞いた。 にわかに状況を理解できずにいたエミリーに、医師が説明する。 「ここ数年分の記憶が白紙状態です。奥様がそばについていてください」 エミリーの異国での結婚生活を孤独なものにした一因である鬼姑は、気に食わない嫁を視界から閉めだしてそこに存在しないかのように振る舞い、彼女を傷つけます。けれども、夫ハビエルの妻を見つめる視線は対照的で……。『億万長者の知らぬ間の幼子』の関連作。

トップセクレタリートップセクレタリー

完璧な秘書の唯一のミスは、 ボスに恋してしまったこと。 若くして夫を亡くしたスージーは、イギリスの田舎町で秘書として 懸命に働いていた。そんな彼女に突然、朗報が飛びこんでくる。 世界的な実業家ウルフ・バイナーから声がかかり、彼の秘書に 抜擢されたのだ。ファーストクラスで世界を飛び回り、ホテルは 常に5つ星。ボスのお忍びのバカンスへも同行する── スージーの地味な暮らしは一変し、気づけば、世界中に 愛人がいる独身主義のウルフにすっかり心を奪われていた。 ある日、彼に誘惑されたスージーはついに一夜を共にしてしまう。 だが翌朝、夢見心地の彼女にウルフは厳しい言葉を投げつけた。 「僕を騙そうとしたのか? まさかバージンだったとは……」 ハーレクイン・ロマンスの重鎮アン・ウィールが描く、ボスと秘書の古き良きロマンスをお楽しみください。若くして結婚し、寡婦となったヒロイン。半身不随の亡夫とは清い関係のままでしたが、それをずっと秘密にしてきた彼女の切ない心情が胸に沁みます。

さよならを告げぬ理由さよならを告げぬ理由

彼の期待に応えたい。 一生懸命になるうち、いつしか恋を……。 弟の学費を稼ぐため、イゾベルは個人宅に派遣される看護師として、 私生活の時間を犠牲にしながら仕事に励んでいる。 今度の雇い主は、壮大な屋敷に住むハンサムなドクター・ウィンターで、 彼の養育係だった脚の不自由な老婦人をイギリスに呼び寄せたいという。 ところが、ドクターはイゾベルを一目見て顔をしかめると、 若すぎて不適格だと決めつけ、年配の経験豊富な看護師がいいと言った!  私は弟のために、どうしても働かなくてはならないのに……。 断られる覚悟をしたイゾベルに、ドクターが憂鬱そうに告げた。 「紹介所に相談したが、代わりはいないらしい……君を雇うしかないな」 後悔はさせませんと応えた彼女とは対照的に、彼は硬い表情のままで……。 老婦人を迎えに行く途中、スウェーデンを観光する機会に恵まれますが、ドクターは依然としてイゾベルにつっけんどんな態度をとります。けれど、絵葉書を買うお金がない彼女に代金を差し出してくれたり、湖をゆっくり眺めていてもせかさずにいてくれたり……。

天使に魅入られた大富豪天使に魅入られた大富豪

金で片をつけようとして音信不通になった 彼女が産んだ子は今、どうしているだろう? 父の顔を知らず母に育児放棄されたメリーは、 伯母の助けで勉学に励んで大学を卒業後、巨大企業の社長で ギリシア富豪アンゲルのアシスタントに採用され、彼と恋におち、 やがて純潔を捧げた。だが妊娠を告げる前に、解雇されたのだ。 そして生後半年の幼い娘とつつましく暮らしてきたのに、 突然アンゲルが現れ、メリーに選択を迫った。 「僕との結婚に応じるか、娘の親権を法廷で争うか」 娘には父親が必要だわ。でも……本当に結婚していいの? 身勝手で傲慢で、プロポーズ前日、美女と戯れていた男性と。 メリーは悩んだすえ、一つ条件を出す。 結婚したらほかの女性とは縁を切ってほしいというメリーの望みをアンゲルは承諾。驚いたメリーは思わず結婚に応じます。初めて我が子と対面したアンゲルは……? 〈ハーレクイン・ロマンス・プレミアム〜リン・グレアム・ベスト・セレクション〜〉第3弾!

韓国現代時調四歌仙集韓国現代時調四歌仙集

著者

安修賢

出版社

水声社

発売日

2025年3月14日 発売

ジャンル

いま花開く韓国詩歌 韓国伝統の抒情詩型である「時調」のエッセンスを受け継ぐ4詩人の作品64首を対訳で紹介。現代韓国に生くる人々の魂の響きがわれわれを揺さぶる! 「本書は、時調文学の豊穣を、その一端に過ぎないが、その一端だけでも垣間見ることを許してくれる。まさに至福である。多くの読者がこの至福に今後与れることを、心より願ってやまない。」(堀田季何「時調文学の豊穣を垣間見る」より抜粋) 言葉の時間 四人の時調と翻訳の出会いと響きーー前書きにかえて 安修賢  時調文学の豊穣を垣間見る 堀田季何 時調翻訳の美学と可能性ーー世界文学への歩み 藤本はな ・時調四歌仙作品集 時調四歌仙の扉を開く 詩人(孫澄鎬)/稲束(李垙)/歯磨き(卞鉉相)/吊り橋(鄭熙暻) 孫澄鎬の時調 鍍金時代/猫の爪/水平線/恋の傾き/淡々たる視線について/払い戻せぬ話/お悔やみ/裂け目/木蓮の菩薩/島/器/ふと/突然/月光の椅子/共存 李垙の時調 詩/飛び石/墨/玄関/大工の張さん/梯子/赤き熟柿/椿の花/ハリネズミ/土留めの壁/雨後/じょうろ/ジャンケン/出棺/大雪警報 卞鉉相の時調 正面衝突/藍色の空を見上げる/半月/いいな!/眠気の隠喩/恋/鉄道/クレジットカード論/化石の言葉/電気溶接/俄か雨/流れ星/潭陽/風鈴/家族 鄭熙暻の時調 古びた扇風機/ポスト・イット/昼寝/スプリンクラー/日曜日/クリルオイル/滝/天気予報/木蓮/肘笠雨/星評価/ドライバー/百合/復元 12-粒子状物質/竹の子 時調ルネサンスと時調の在り方をめぐって 安修賢 時間の翻訳、時調と人文学のコラボーー後書きにかえて 安修賢

織田家の悪役令嬢 〜今世はのんびり過ごすはずがなぜか『女孔明』と呼ばれてます〜 (1)織田家の悪役令嬢 〜今世はのんびり過ごすはずがなぜか『女孔明』と呼ばれてます〜 (1)

「小説家になろう」にて四半期1位獲得!(歴史ジャンル、2024年2月1日時点) 第6回アース・スターノベル大賞ノベル入選作! 織田つや。織田信長の叔母であり、命じられるままに政略結婚し、そのたびに夫に先立たれた悲劇の女性ーー 四度目の結婚の最期は敵と通じた裏切り者として信長に無惨に処刑された。 二一世紀に生まれ変わったつやは、そんな前世を抱えながらも歴女としておひとり様ライフを満喫していた。しかし、ひょんなことからまた戦国時代に舞い戻ってしまう。 「もう処刑も結婚もイヤ! この時代でも自由気ままなおひとり様ライフを過ごすんだから!」 この時代でもおひとり様ライフを満喫するために、つやが思いついた作戦はなんと“神降ろし”⁉ スサノオノミコトの巫女を自称し、二十一世紀の知識を駆使して領地や農業改革、さらには軍師としても名を馳せはじめーー 舞い戻り悪役令嬢が現代知識で有能家臣を揃え、富国強兵する痛快活躍譚開幕! ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。

「日本は海国である」林子平伝「日本は海国である」林子平伝

出版社

ほんの木

発売日

2025年3月15日 発売

林子平は、国内の移動が制限されていた時代に長崎に3度、さらに蝦夷から薩摩まで歩き、カラフトから琉球、小笠原諸島にまで視野を広げ日本の領土を意識していた。 出島のオランダ商館長らから世界情勢を学んだ子平は、海に囲まれた「海国」日本は海の防衛こそが重要と訴え「三国通覧図説」や「海国兵談」を著した。 鎖国をしていた幕府に外国による日本侵攻の危険を指摘し、国家の再構築、教育、産業の育成など世界を見据えた戦略的視点を持つことの大切さを説いたのだ。 しかし、幕府からは世を惑わすとして罰せられてしまう。 作者は書く。「林子平の評価は時代によって乱高下してきた。しかし、果してその思想は十分理解されたことがあったのだろうか」と。 混迷が深まっていく近年の世界情勢の中で林子平という「奇人」の生き方と思想は、私たちに何らかのヒントを与えてくれるかもしれない。 序 章 林子平の墓 第一章 子平の家系と父の出奔 第二章 父の刃傷とその後 第三章 戦う場のない武士 第四章 飛花落花の暗転 第五章 嘉善を中心にした林> 第六章 仙台藩主・宗村の藩政と最期 第七章 子平の建白書 第八章 遊学の旅へ 第九章 新たな刺激 第十章 長崎で世界と出合う 第十一章 世界地図と兵学 第十二章 長崎の暮らし 第十三章 仙台、江戸、長崎を股に掛けて 第十四章 経済先進地への視察 第十五章 田沼意次に渡された『赤蝦夷風説考』 第十六章 『三国通覧図説』刊行なる 第十七章 予期せぬ転落 第十八章 最期の日々 終 章  「海国」日本の先駆者

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