2026年1月26日発売
「ていうか、そもそも三重に西区も平山町もないやん。釣り確定」 「その通りです。けれどこの住所は、検索履歴、ネットの書き込み、テレビの速報テロップ……。 あらゆるところに紛れ込んでいるのです。本当に、存在しない、のでしょうか?」 『三重県津市西区平山3-15-7』 それは、存在するはずのない住所。 けれどネットで、書籍で、新聞で、雑誌で。 あらゆるところでその住所の情報を目にし、 作家の小林は、まるで見入られたように、その住所について調べ始める。 すると一見関連性のない出来事が、一つの真実を指し示し……。 カクヨムコン10 ホラー部門大賞、コミカライズ賞受賞のモキュメンタリーホラー、書籍化!
フリーライターの景子から送られてきた、『助けて』というメール。婚活サイトで出会った夫と、郊外のニュータウンで幸せに暮らしているはずだった彼女の身に一体何が? 作家の朝美は、音信不通の彼女のことを他人事と思えず、偶然出会った女子高生とともに、徐々に悲惨な“真実”へと近づいていくーー。張り巡らされた伏線に、強烈なラストの一撃。読み始めたらとまらない、衝撃のホラーミステリー!
映画の主役「ワニオトコ」を演じることになり、ワニの着ぐるみ(オーダーメイドのぴったりサイズ)を着たところ、脱げなくなってしまい、いつしかほんもののワニオトコに……(「二十四番目のわに」)、ブギのリズムを生みだす古い洗濯機と、そのリズムに惹かれて踊りだしてしまう賢いネズミの友情物語(「夜のあしおと」)、外来種アライグマであることを隠し、たぬきと偽って豆腐屋を営むものの、卑怯なきつねの通報でお役人さんに責め立てられてしまい絶対絶命(「たぬきの豆腐屋さん」)など、荒唐無稽で目が離せない連作短編集。 【収録作品】 「そとはさむいよ」「夜のあしおと」「コードネーム〈ハイエナ〉」「二十四番目のわに」 「たぬきの豆腐屋さん」「おおきな口がまっている」の全六編。 ■著者プロフィール 一條次郎(いちじょう・じろう) 1974年生れ。山形大学人文学部卒業。福島県在住。2015年、『レプリカたちの夜』で新潮ミステリー大賞受賞。他の著書に『ざんねんなスパイ』『動物たちのまーまー』『チェレンコフの眠り』がある。
ジャンプホラー小説大賞、四年ぶりの〈金賞〉受賞作! 罪と真実を巡る学園ホラーサスペンス! 私立久慈雨(くじう)女学園高等部は、歴史あるミッション系の学校でありながら、生活支援AIなどの最新技術を導入している。 新入生の月島果穂(つきしまかほ)は、入学式の日、偶然出会った上級生・折原夜空(おりはらよぞら)に助けられた。しかし、果穂が二年前に学園で転落死した月島藍奈(あいな)の妹だと知った夜空は、態度を急変させる。夜空は、藍奈の死に纏わる秘密を抱えていた。 やがて学園で起こる悲劇。罪を犯した少女は隠蔽のために、AIを利用するがーー。その決断は、恐るべき惨劇を呼び寄せる! 少女たちの儚い想いと悪意が交錯する、第10回ジャンプホラー小説大賞〈金賞〉受賞の新時代ホラー!
自殺した人々が地獄へ向かう前に、案内人に導かれ、最後にひとつだけ願いを叶えてもらうーー。 白い世界で目覚めた瞬間、彼らはもうこの世の者ではない。 十代の少年、二十代・三十代・四十代の女性、五十代・六十代・七十代の男性。 七つの人生、七つの絶望、七つの涙。 いじめで心を殺された少年は、ただ一度だけ優しくしてくれた友に会いたいと願う。 孤独に押し潰された二十代の女性は、消えゆく思い出の写真を抱きしめたいと泣く。 愛した学校を失った三十代女性、母の願いを胸に逝った四十代、 病と介護に疲れ果てた五十代・六十代、そして最期に小さな箱を残した七十代の老人。 触れられない。声をかけられない。 ただ、遠くから見つめるだけ。 それでも、その願いが叶う瞬間、胸が張り裂けそうになる。 「もう生きていたくない」と思ったことがある人へ。 「誰にも言えなかった」痛みを抱えた人へ。 この物語は、あなたの心にそっと寄り添い、涙と共に温かいものを残します。 死にたくなるほどつらい夜もある。 でも、どうか、もう少しだけ生きてみて。 あなたのことを、ちゃんと見ている人がいるから。 七つの命が最後に放った、切なく美しい光。 読むたびに心が震え、涙が溢れ、でもなぜか優しい気持ちになれるーー そんな、生きる勇気をくれる連作短編集。 第一章 十代 少年 友情の真相 第二章 二十代 女性 最後のメッセージ 第三章 三十代 女性 救われた思い出の写真 第四章 四十代 女性 彼女の愛した学校 第五章 五十代 男性 最後の母の願い 第六章 六十代 男性 揃えられていた靴 第七章 七十代 男性 色褪せた小さな箱
2026,年大河ドラマ『豊臣兄弟』で注目が集まるタイトル。ほとんど表舞台に出ることの無い人物、秀吉の右筆『木下吉隆(半介)』を通して大坂城、伏見城、聚楽亭、名護屋城、語られる『豊臣家の闇』。歴史ファンを唸らせる史実に基づいた衝撃の実録風歴史小説。秀吉、北政所(寧々)、淀殿、秀長、秀次、秀頼、石田三成、増田長盛、加藤清正などが登場する。 第一章 密謀の夜 第二章 木下半介登場 第三章 天下人の右筆 第四章 浅井三姉妹 第五章 豊臣を継ぐ者 第六章 崩れゆく柱 第七章 謀略 第八章 秀次の切腹 第九章 筆の最期 第十章 豊臣の終焉 第十一章 忠義の記憶 第十二章 大坂残照(付録)
北海道日高地方の浦河町で、長年銭湯を経営してきた“じいさん”の自分史。 石川県生まれの父親が北海道へ渡り、結婚し、浦河で銭湯をはじめる。 著者は、1934(昭和9)年にその長男として誕生した。 戦争の記憶、家業の手伝い、友人との思い出、父との葛藤、熊や鹿を撃ち、山小屋を建て……。 北の田舎町で、静かに、実直に、そしてワイルドに生きた男の記録。 人はみな語るべき物語を持っている! 〜目次〜 はじめに 第1章 子ども時代 第2章 恵比寿湯の日々 第3章 仕事のかたわら 第4章 山を買う あとがき 〜著者〜 岩城由美(いわき よしみ) 1934(昭和9)年、北海道浦河生まれ。 銭湯「恵比寿湯」を父親から引き継ぎ、生涯にわたって経営した。 2019(令和1)年10月、急逝。享年84。