2024年9月発売
文弥たちの活躍でマフィア・ブラトヴァによる司波達也襲撃は失敗に終わった。単純な力押しでは「触れてはならない者たち」の異名を持つ四葉家に対抗することは難しいと悟った彼らは、同じ十師族で、以前は四葉のライバルと見なされていた七草家の子女を人質に取り、利用することを目論んでいた。魔法大学に進学した香澄と泉美は、交友関係を広げるためにさまざまなサークルに参加していた。複数のサークルにうまく馴染むことができた泉美とは対照的に、香澄はどのサークルでも馴染むことができなかった。そこで、弘一の勧めで社会人の乗馬クラブの見学に訪れるのだが、そこにもマフィア・ブラトヴァの刺客が紛れ込んでおり…。
空木樹は自分のやりたいことだけをやって生きてきた。今は部活に勤しみ、昔からの趣味で小説を書いている。そんなある日、超有名作家の娘にして自身も大ヒット作を世に放ち注目されている後輩・鵯華千夏に才能を見出され、なんとプロ作家への道を示されるが…!?「ぜんっぜん、一ミリたりとも、いっさいがっさい興味ないです」「…なんでよ!!」趣味はあくまで趣味。ついには空木がやりたいことをやるだけの部活、“超・文芸部”に入部してまで追いかけてきてー。絶対にプロ作家に導きたい天才少女と、興味がないことは絶対にしたくない変な奴の終わらない追いかけっこが今、始まる!
恋人ごっこの「おままごと」を続けるうちに、深紅に対して本当の恋心を芽生えさせてしまった蒼一朗。そして兄妹の関係でありたいと強く望みながらも、蒼一朗の身体を渇望してしまう深紅。あの日、一線を越えてしまった後も、何事もなかったかのように二人の日常は続いていた。もう二度とあんなことはしない。これからはあくまでも仲良し兄妹として一緒に暮らす。-そのはずだったのに。叶わぬ恋の代償行為として、いやらしい遊びを蒼一朗に仕向ける同居人・黄純。蒼一朗への好意を隠さず急接近する演劇部の先輩・奈白。それらを見ても平然としている深紅。そして、深紅の気持ちが分からずに苦しむ蒼一朗。“嘘”と“本音”が溶け合う、禁断の第二巻。
バルガ帝国の皇女ルプスの亡命を成功させたツシマ。つかの間の平和を享受する二人だったが、ツシマの前に帝国最強の刺客が現れる。それは多くを殺してきたツシマへの復讐の牙。消しきれぬ過去の清算。その戦いは復讐の域を超え、帝国第一皇子のカウサ、エルバル市長タチバナをも巻き込んだ、陰謀の火種となる。そして圧倒的実力を前に苦戦を強いられるツシマ。もはや自分が死ぬしか、彼女を助ける道はない。だがルプスはそれを認めない。捨て去ったはずの身分、勝ち取った自由、陰謀のない日常ーそれが、なんだというの?ツシマは絶対に死なせない。ルプスが下した決断は、過去すらも飲み込む刃へと変わる!覚悟と決意が試される、異端の騎士物語。急転直下の第二弾!!
正式に蒼の学園に入学した心葉とLuna。念願の学園生活を謳歌する心葉に、早速学園イベントが!それは三大学園が集まり、あらゆる分野で競う『天空競技祭』。恋兎チーム5人で代表戦に挑むことになった心葉たち。迎え撃つのは、フルクトゥス最大規模の資本を持つ学園・Corporationsの精鋭たち。銃痕とは異なる力を持つ彼らと、己の矜持を懸けて激しくぶつかり合う!そして、心葉にも銃痕が発現する。己の在り方と向き合ったことで、心葉が手にした新たな力とはー。
三〇超えのしがないサラリーマンの“俺”は、気がつくと異世界の薄汚れた下水道にいた。ディートハルト・ベッカーというみすぼらしい子供に生まれ変わっており、視界には浮浪児や獣耳の子供たちが。状況が分からない中、ディートハルトは子供たちのリーダーであるアビーに、己が何者でどんな能力を持っているのかを知るべきだと言われ、占い師の前に引きずり出される。結果、ディートハルトには神官の力が備わっていることが判明。その力でモグリのヒール屋として一稼ぎする生活が始まる。第11回ネット小説大賞小説賞受賞!
代々、優秀な騎士や魔法使いを輩出してきたランペイル辺境伯家。その長女として生まれたジョアンは5歳の洗礼式で“無”属性と判定され、あまりのショックに寝込んでしまう。そして彼女は夢の中で思い出すのだった。前世は日本で暮らしていた、孫と推しを応援する元気なお婆ちゃんだったことを…!見た目は幼女、頭脳は老人。今日もお婆ちゃんの知恵袋とスキルを活かしてポジティブにみんなと楽しく暮らします!第11回ネット小説大賞金賞受賞!!!!
大好きな怪異と対面できてご満悦なミヅキ。そんなミヅキにクラウスからある調査書が渡される。その内容とは、サロヴァーラの貴族の一人が資金調達、武器の収集、私兵の増強と何やら怪しい動きをしているというもので!?「私はさぁ…『次はない』って言ったよね?馬鹿なことをするなって…まともな貴族として国を、王家を支えろって」ドS魔導師が活躍する異世界ファンタジー、第三十三弾ここに開幕!!
天気雨の中、ぼんくらと噂の帝の元へ、嫁入りの儀が行われた。花嫁の燿子は実は元自衛官。練習中に気を失った後『強く生きろよ、天泣の姫』の言葉に、気づけば泰平京にいたのだ。めでたい入内のはずが、宮廷で待っていたのは「帝を惑わす妖狐」と苛める妃たち。けれど本人は食事に虫が出てもバリバリ食べて涼しい顔だ。そんな時燿子は謎の青年から「ぼんくら帝のせいで大地震が起き、国は滅ぶ」と聞かされる。いい加減な予言に憤慨し、燿子は宮廷の闇を暴こうと奮闘するが…?頑張る女子の痛快平安物語!
特殊な審美眼を持つ少女・アイレは、とあるオークションで商品に贋作が紛れていることを見破る。これをきっかけに、オークションを運営する若き侯爵家当主・バルトルートの仕事を手伝うことに!慣れない世界で、最初は人にうまく頼ることもできないアイレだったが、不器用ながらも手を差し伸べてくれるバルトルートに、やがて心を開いていく。同時に、異常なまでに物の真贋に固執するバルトルートに違和感を覚える。その理由は、彼がオークションを主催しているわけにも深く関わっているようで…?
顔の痣で家族に疎まれていた清子と、商才がありながら目が不自由で人嫌いの朔弥。二人は政略結婚で出会い、やがて互いにかけがえのない存在となっていた。無事に結納を終えた二人だったが、清子の痣を知った朔弥の母・弓子がどうしても結婚を許さないと言い出し、あの手この手で邪魔を仕掛ける。弓子からの無理難題にも真摯に立ち向かう清子。その姿を見て、朔弥も影響され…。巻末には二人の過去と今を繋ぐ番外編「夏の思ひ出」を収録。函館の夏の風にのせて贈る大正純愛物語、第二弾。
魔を呼ぶ“みにくい声”をもつことりは、声を封じられ幽閉されて育った。あげく妹の結婚の準備金のため贄として売り払われてしまう。死の寸前ことりを救ったのは、魔祓いの名家の当主候補で妹の婚約者、馨だった。「おまえの命は俺が買ってやる」当主争いに魔を呼ぶ声を求められ、ことりは馨の新たな婚約者となった。馨に声の封じを解かれ、外の世界に出たことり。馨のやさしさを知るほど、彼の過酷な運命に寄り添いたいと願うようになる。馨も懸命なことりに惹かれていくが、当主を決する日が迫りー。
方士の素月は、幽鬼を祓うことが生業だ。今回の仕事はひどい家鳴りの調査。屋敷では若い夫婦と、その幼馴染の男・耀天が待っていた。方士を敵視する耀天に見張られながら、素月は悲しげな女の幽鬼が原因だと探り当てた。幽鬼に導かれ地面を掘り返すと変死体が見つかる。-彼女の遺体らしい。耀天は「この先は俺の仕事だ」と言う。彼は捕吏、犯罪を取り締まる役人だった。仕事を取るなと憤る素月も譲らず、二人はともに屋敷の前の持ち主を訪ねるがー。人間嫌いの方士と敵を追い続ける役人が挑む、中華ファンタジー。
元編集者の猫沢二胡は最愛の夫を喪い、仕事をなくし、閑古鳥の鳴く実家の文具店で店番をしつつ一人暮らしをしている。そんな折、突然甥っ子である大学生の明澄が訪ねてきた。シングルマザーの母の結婚をきっかけに家を出るという。二胡はとっさに同居を提案し、不思議なふたりぐらしが始まった。静かな日々に明澄が加わり、文具店のわけありなお客様たちとの交流もあり、なぜか猫もやってくる。空虚だった二胡の日常はいつしか賑やかになり、ある目標もできてー借りぐらしから居場所が見つかる、あたたかい日常の物語。
下級貴族のアリシャは前世の記憶持ち。しかしこれといった特技もなく、前世では『二時間ドラマ』を見て適当に暮らしていただけの平凡令嬢。そんなある日、偶然居合わせた公爵令息バルディと女性の遺体を発見してしまう。これードラマで見たあの場面!「犯人、まだ部屋にいるかも」余計な一言で事件解決!その姿をバルディに一目惚れされてしまい!?
社交界デビューの準備を進めるマルグリット。ある日、亡き母の実家から財政援助をお願いされるが何か様子がおかしい。調べるうち因縁の妹イサベラとも再会することに!しかも招待されたお茶会では嫌がらせまで!?そんなマルグリットを慰めようとルシアンはいつも以上の過保護っぷりで…「君と、本当の夫婦になりたい」二人の関係も進展がー!?
ジェイドに溺愛されて婚約者となったミリエッタ。ある日視察のため騎士のルーク達と隣国へ行くと、過保護なジェイドも身分を隠してこっそり着いて来てしまう。するとー一隣国の女騎士たちにジェイドを誘惑し、ルークとも関係が深いと勘違いされ男を籠絡する『悪役令嬢』と噂されていた!そんなミリエッタに興味をもった第二王子にまで言い寄られて?