著者 : 澤村伊智
ばくうどの悪夢ばくうどの悪夢
東京から父の地元に引っ越してきて以来、悪夢に悩まされていた「僕」は、現実でもお腹に痣ができていることに気づく。僕だけでなく、父親の友人の子供たちもみな現実に干渉する悪夢に苦しめられていた。やがて、そのうちのひとりが謎の死を遂げる。夢に殺されたのか。次の死ぬのは誰か。なぜ、悪夢を見るのか。理由を探る中でオカルトライターの野崎と真琴からお守りをもらい、僕らの苦悩はいったん鎮まったかのように思われた。しかし、今度は不気味な黒ずくめの女に襲われる悪夢を見るようになる。「比嘉琴子」と名乗るその女は、夢の中で僕を殺そうとしてきてー。比嘉姉妹シリーズ待望の最新長編。
怪談小説という名の小説怪談怪談小説という名の小説怪談
深夜の高速道路で始まる怪談会、子連れで散歩中に遭遇した呪いの物件、夕暮れの学校を彷徨う幽霊、断筆した先輩作家から預かった、語ってはいけない小説…。古今紡がれてきた「怪談」の数々を、ホラーとミステリ両界の旗手が、更なる戦慄へと塗り替える。精緻な技巧と無慈悲な想像力が現出させる、真なる恐怖を見よ!「小説」ならではの企みに満ちた、著者真髄の七篇。
邪教の子邪教の子
わたしたちは知らなかった。間もなく或る家族が越してくること。そして彼らによって、わたしたちの幸福な日常が脅かされることを。新興宗教にハマった家族から囚われの少女を救い出すのはー?平凡なニュータウンで起きる異常な事件。