2023年3月22日発売
若き天才夢学者が、新聞記者の叔父と共に「歴史探偵」となり、日本史最大の謎に挑む! 古代史マニアである吉川英治文学新人賞候補作家本人が、「確信してから死にたい」という所在地論争に、ついに終止符が打たれたのか? 「本の雑誌」が選んだ「2022年度エンターテインメントベスト10」第3位と注目の新鋭による、渾身の歴史ミステリー書き下ろし。
今は古びた平成初期の新興マンション。その一室に、ひとりの年老いた男が、孫とともに住んでいた。男が訥々と語る、心温まる、この部屋の思い出。孫はここで、ずっと母を待っている。この部屋に残された母の愛に囲まれて。しかし、男が語る思い出はすべて“嘘”だった。かつてこの男は、とある幼い兄妹から、この部屋を奪った。男には、そうしなければならない、痛切な理由があったー。風吹く部屋で、ずっと誰かを待ち続けた、ある家族と男の物語。水野良樹(いきものがかり)が筆名で描く、渾身の書き下ろし小説。
大魔法使いの称号を獲得し、名門サファイア魔法学校を首席で卒業したルクス。歴代でも最高クラスの成績を残したルクスだが、いまだに進路は決まっていなかった。そんな彼のもとに2通の誘いの手紙が届く。一つは勇者リディアから、もう一つは魔王セレナから。魔王と勇者ー両極端な2人の勧誘にルクスはどのような答えを導き出すのか。幻冬舎グループ主催ライトノベル大賞大賞受賞作。
崩壊する家庭から逃げるように東京にやってきた少女・恵理。出逢いと別れ、社会の厳しさに翻弄されながらも、懸命に新たな日々と向き合っていくがー。運命の過酷さと家族の慈愛が胸を打つ長編小説。
昨日の敵は今日の主。「人からあざけられようとも、かまうことはない。命あっての物種ゆえ、長生きせよ」本能寺に一番乗りした武士の波乱の生涯を歴史学者がリアルに描きあげる。
お金がないから“いわく”つきの部屋を借りた。別に何かあった訳じゃないけど「出ル」らしい。幽霊、妖怪、厄、云々…出たとしてもへっちゃら。なんて思ってたら本当にーー“幽霊”が出た。同時に俺の屁も出た。屁っちゃらだ。そうして始まった幽霊の「ユウ子」との同棲生活。怪奇な毎日は当たり前の日常へ変わっていき…当たり前の日常はかけがえのない日々へと変わっていく…。訳あり物件から始まるハートフルライフ、第1巻。
二学期は、思い出がいちばんつまった季節。 からかわれてる女の子。グイグイきちゃう男の子。夏休みが終わり、久しぶりに会う友達の顔。日焼けが眩しい、なじみの笑顔。長くて短い二学期は、どんな思い出が作れるだろう。Twitterで話題のハートフルストーリー! 【WEB掲載分】+【ガンガンJOKER掲載分】+【新規描き下ろし】ボリュームたっぷりでお届けします。
最強の雑用係、無自覚&無双の冒険者デビュー! 勇者パーティーには、最強の「荷物持ち」がいた。冒険の果てに、大魔王を倒した勇者たち。荷物持ちのリディは、憧れの勇者たちのようになるために冒険者としての一歩を踏み出す…!「賭ケグルイ」の河本ほむらが描く冒険譚!戦闘スキルゼロ、だけど最強!無双&無自覚【荷物持ち】の冒険が幕を開ける!
優しくて、嬉しくて、悲しい奇跡。 幼くして亡くした子供が、そのままの姿で現れたら?それがもしも、化け狸の仕業だったら?再会じゃない。本物じゃない。だけどそれでもーーすがりたい。その嘘は、優しくて、悲しい。「事情を知らない転校生がグイグイくる。」の川村拓が贈る、心ゆさぶるヒューマンドラマ。
安吾の残した作品はじゅうぶんに、現代に放つ痛烈な一矢なのだ。ぬるま湯につかってうたた寝しているところに突き刺さる。わたしはその力を感じとれる人間でありたいと思う。いまこそ、多くの人に安吾を読んでほしい。(解説「一矢の力」 佐田暢子) 『白痴』、『日本文化私観』、『堕落論』、『風と光と二十の私と』、『桜の森の満開の下』、『オモチャ箱』の6編を収録。