おむすび | 2024年12月13日発売

2024年12月13日発売

グラーキの黙示3グラーキの黙示3

セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻  マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。  ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである──  英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた!

恭三の父 乳の匂ひ 加能作次郎秀作集恭三の父 乳の匂ひ 加能作次郎秀作集

明治の終わりから大正、昭和初期に活躍した、能登(現在の石川県羽咋郡志賀町富来)出身の自然主義作家・加能作次郎の5つの作品を収録した作品集。加能作次郎のデビュー作「恭三の父」、10代の少年の女性への心理を京都の町の生活の中で描いた傑作「乳の匂ひ」、成長した息子と父との長年の交流と心の動きを丹念に追う晩年の名作「父の生涯」の3つの小説と、作家の生地でありすべての作品に大きな影響を与えた能登半島の自然・人情・生活が描かれるエッセイ「能登の西海岸」「能登の女」を収めました。 加能作次郎と同じ能登半島・七尾市出身で加能作次郎の研究をライフワークとする編者による小論「加能作次郎と能登」が収録されているので、作家や作品の背景への理解も深まるでしょう。 作品に一貫して流れる人の情愛に眼差しを向ける姿勢と、それをとおして描かれる人間の心のやさしさ、故郷への愛情と葛藤は、現代の私たちの心情と驚くほど共通しています。 菊池寛、芥川龍之介、宇野浩二、久米正雄、広津和郎らと同時代に活躍し、長く正当な評価を受けてこなかった加能作次郎の魅力を再発見する一冊です。 恭三の父 能登の西海岸 能登の女 乳の匂ひ 父の生涯 加能作次郎と能登 杉原米和  一 父の肖像   二 海を揺籠に   三 「ふるさと」の唄  父と子の物語 おわりに

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