2024年12月13日発売
長旅から帰ってきたリーリア。1ヶ月の休養を経てクリスやニコ王子と再会し、いつも通りの日々に戻りつつあった。そんな中、クリスから『オールバンス家に幽霊が出る』という噂が流れていることを聞いたリーリアたち。幽霊の正体とは一体…。 一方、レミントンの事件により学費を払えない学院生が増えていることを知ったリーリアは、自分のお金を使って奨学金を出す提案をする。この提案がランバート殿下と四侯当主を巻き込み、レミントンの凍結資金を動かす大きな話になってしまう。さらなる噂に、監理局との不和、そして新たな護衛も現れてー…! 戻ってきた日常も相変わらず大忙し!?待望の第10巻!!
類まれな魔法の能力を持つ王妃セシルは王位継承戦に敗れ、辺境の戦争地帯で最前線に立たされていた。幽閉された母のために魔力を振るい続ける彼女はいつからか「死姫」と呼ばれ、畏怖の対象となっていた。そんな折、セシルは「最強の白狼」と謳われる孤高の剣士と出会う。剣士の名はエドガー。強大な魔力を持つ魔法使いと圧倒的な力を誇る剣士が運命の出会いを果たすとき、王国の運命を大きく揺らぎ始める!
乙女ゲームの悪役令嬢に転生するも自ら公爵家を脱出し、大神殿で見習い聖女として穏やかな日々を送るペトラ。ラズーの地に冬が到来し、十歳となったペトラだったが、春になったら乙女ゲームのヒロインである義妹のシャルロッテがグレイソン皇太子との婚約を結ぶために大神殿に訪れることを知り、悪役令嬢フラグ再発の可能性を心配しつつも一年ぶりのシャルロッテとの再会を楽しみにしていたが…。一方、美少女(?)ベリーはペトラとの交流によって徐々にその在り方が変化してきたようでー。「第3回一二三書房WEB小説大賞」金賞受賞作!!
王妃として日々公務をこなすユリアだったが、ある催事の最中に突如ユリアの体調に異変がー。その原因は相性のよい異性で…?『魅了のあなた』自国開催となった国際親善大会を盛り上げるべく、国王ローレン自ら出場することに。そして、参加国からの貴賓として訪れたふたりの姫君からのお願い事を発端に、ユリアも舞姫の一員として勝利の舞を踊ることになりー。『球技大会は荒れ模様』全五篇で送る大人気溺愛ロマンスファンタジー、第3巻!!「第1回一二三書房WEB小説大賞」銀賞受賞作!!
白川家に囚われた里葉を救うために広龍や片倉、ザックたちを擁して『白川事変』を制した雨宮家は、重家探題により一定の処罰を与えられながらもさらなる勢力拡大を遂げていた。その一方、裏世界からの“侵犯”の増加により、侵犯妖異専門の探索者をタレント化した存在である『ヒーロー』が台頭。そして、『白川事変』から3年。ついに類を見ない規模の侵犯が始まるのだったー。「第2回一二三書房WEB小説大賞」銀賞受賞作!!
シリーズ第1巻「人魚の姫」は、表題作のほか、「眠りの精」「みにくいアヒルの子」「野のはくちょう」「アヒルの庭で」「コウノトリ」「ナイチンゲール」の7篇を収載している。「人魚の姫」「みにくいアヒルの子」などの代表作の他に、「野のはくちょう」は、白鳥に変えられた11人の王子を妹のエリーザの献身的な愛で救う物語など、100年以上読み継がれ今でも多くの人々に愛され続けている名作揃いの一冊。 人魚の姫 眠りの精 みにくいアヒルの子 野のはくちょう アヒルの庭で コウノトリ ナイチンゲール
鋭い社会批評とユーモアが織りなす、紀行小説の傑作。 18世紀のイギリス社会を活き活きと描き、人間の運命の「劇的な展開」をテーマにした書簡体の作品。 画期的新訳ついに完成! 【解説】フランク・フェルゼンシュタイン Frank Felsenstein(ボール州立大学名誉教授) 登場人物関係図 旅程図 序文 トバイアス・スモレットと『ハンフリー・クリンカー』短めのオマージュ(フランク・フェルゼンシュタイン) あらすじ 第一巻 第二巻 第三巻 あとがき 参考文献
税務調査をほとんど受けない、ちょっと変わった国税OB税理士が語る貴重な実話。 病室から消えた現金一億円は相続財産か? 為替差益の計算は不可能? T番号を印刷せずにインボイス制度をクリアーする方法。賃金が上がって一番喜ぶのは国? コンピュータ会計の恐怖(ログファイルを見れば何をしていたかすべて分かる)。フェラーリを乗り回す息子に贈与税はかからない。私道をカラー舗装すると土地の評価が上がる? 医療費控除は金持ちのための制度。専門的な知識がないのに専門官と呼ばれるふしぎな役職。歪な減税と給付。どのようにして申告書を作成したのかという説明書をつけておけば誤りがあっても過少申告加算税はかからない。その他理不尽な、それでいて苦笑するような税務調査も含めて十六話を披露する。
セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻 マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。 ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである── 英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた!
明治の終わりから大正、昭和初期に活躍した、能登(現在の石川県羽咋郡志賀町富来)出身の自然主義作家・加能作次郎の5つの作品を収録した作品集。加能作次郎のデビュー作「恭三の父」、10代の少年の女性への心理を京都の町の生活の中で描いた傑作「乳の匂ひ」、成長した息子と父との長年の交流と心の動きを丹念に追う晩年の名作「父の生涯」の3つの小説と、作家の生地でありすべての作品に大きな影響を与えた能登半島の自然・人情・生活が描かれるエッセイ「能登の西海岸」「能登の女」を収めました。 加能作次郎と同じ能登半島・七尾市出身で加能作次郎の研究をライフワークとする編者による小論「加能作次郎と能登」が収録されているので、作家や作品の背景への理解も深まるでしょう。 作品に一貫して流れる人の情愛に眼差しを向ける姿勢と、それをとおして描かれる人間の心のやさしさ、故郷への愛情と葛藤は、現代の私たちの心情と驚くほど共通しています。 菊池寛、芥川龍之介、宇野浩二、久米正雄、広津和郎らと同時代に活躍し、長く正当な評価を受けてこなかった加能作次郎の魅力を再発見する一冊です。 恭三の父 能登の西海岸 能登の女 乳の匂ひ 父の生涯 加能作次郎と能登 杉原米和 一 父の肖像 二 海を揺籠に 三 「ふるさと」の唄 父と子の物語 おわりに