2024年4月5日発売
京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変したー。まぶしくて、切ない。20代の日々。
私立探偵のマカニスは、とある人物から招待されて、人里離れた会員制狩猟クラブを訪れた。会員たちがクラブの存続問題などで揉めるなか、湖で一つの死体が発見される。さらに、嵐によってクラブは陸の孤島となり…。名探偵、密室、クローズドサークル、連続殺人、古今東西のミステリへの言及ー。すべては本格ミステリの舞台として完璧かと思われた。しかし、夢想だにしない展開の末に読者を待ち受けるものは、困惑か狂喜か。これはミステリなのか、それとも。ポケミス読者よ、信ずるなかれー。
雑誌『ミレニアム』は紙の雑誌としての発行を終え、ポッドキャストに移行することになった。意気消沈したミカエルは、娘ペニラの結婚式に出席するためスウェーデン北部の町ガスカスに向かう。しかし、のどかな田舎町をイメージしていた彼は、列車のなかで奇妙な噂を聞く。ガスカスでは、行方不明になる住民が多いというのだー。到着した町は、風力発電所の建設をめぐり開発側と土地所有者が激しく対立していた。そのころ、リスベットも同じ町にいた。ガスカスに住む姪の母親が失踪し、姪の身元保証人に指定されていた彼女が呼び出されたのだ。リスベットは、初対面の13歳の姪スヴァラの聡明さに感嘆すると同時に、その周囲にスヴァーヴェルシェー・オートバイクラブの影を感じ取って慄然とする。
天然資源に満ちた自然豊かなスウェーデン北部。建設予定の風力発電所の利権を我がものにしようと画策するマルキュス・ブランコは、ガスカス町長ヘンリィ・サロの秘密をつかんで脅迫する。ミカエルもまた、義理の息子となるサロにどこか後ろ暗い面があると感じていた。彼はさりげなく調査を始める。リスベットは、13歳の姪スヴァラと徐々に距離を縮めていく。しかし、スヴァラは何者かに狙われているようだった。失踪した母親が組織犯罪に関係していたことが理由なのだろうか?リスベットは母親を探し出すと決意するが…。そして、ペニラとサロの結婚式の日、町で蠢いていた陰謀が凄惨な暴力となって噴出するー。人気シリーズ再始動!ページを繰る手が止まらないスリルに満ちた展開。あの二人が帰ってきた!
謎の赤子「ユーリ」を救出し“神聖国レジオン”に辿り着いたハルカ達。ダークエルフを破壊の神の使徒と思い込む学生達に絡まれてしまう。子供相手の模擬戦でハラハラしていたハルカだったが、なぜかしもべ(?)ができることに!さらに、面倒な貴族のお坊ちゃんから依頼を受け、新たな街を目指す一行の目的は世界中の強者がひしめく武闘祭!曲者揃いの大会で、ひとり闘いに挑むアルベルトは勝ち残れるのか!?人間関係を諦めたおじさんが、新しい自分として異世界で心を成長させていく、歪だけど王道な冒険の物語第2弾!!
入学式当日、突如として前世の記憶が甦ったルネは、自分が乙女ゲームのヒロインであることに気付く。その事実に心を躍らせて学園に向かうと、そこには攻略対象者たちがー悪役令嬢を守るように待ち構えていた。「今後、我々には二度と近づくな!いいな?」どうやらこの世界では悪役令嬢が主役で、自分はただの当て馬らしい。そんな虚しい状況の中、ルネは精神科医を志す学園の三年生・フィルと出会う。二人は裏庭限定のカウンセリングを通じ、悩める患者と医者のような関係性からしだいに仲を深めていくが…!?
超強力な呪文からハンバーガーまで具現化可能!?“創造魔法”で異世界を逞しくサバイブする!七池高校二年A組の生徒たちが、校舎ごと異世界に転移して三か月。水沢優樹は足の怪我を理由にクラスメイト達から役立たずと糾弾され、たった一人追放されてしまう。そして彼は森の中で、今は亡き英雄が生み出した“創造魔法”を手に入れる。それは、あらゆるものを具現化できる桁外れの力だったー。第1回次世代ファンタジーカップ「面白スキル賞」受賞作、待望の文庫化!
超絶便利な新商品に千客万来!世界最強の冒険者、商人としても大活躍!?グリセント王国への復讐を果たしたハルトは、拠点であるペルディス王国王都に戻る。元の世界への帰還方法の解明にはまだ時間がかかりそうなので、商会を設立することに。一儲けしようとハルトが考えたのは、地球にしかないものを作って売るという策だった。計画通り、商品は大ヒットしたものの、店に魔の手が忍び寄り…。前代未聞の難易度激甘ファンタジー、文庫化第4弾!