2025年11月25日発売
進学校に入学したものの、勉強についていけなくなり不登校気味の男子高校生・千尋。彼の心の拠り所は、SNSで“女装DK”としてお菓子作りを投稿することだった。進学校に生息する浮上できない落ちこぼれ「深海魚」の青春ハイスクール白書!
ついにゴングが鳴った小山VS大川。両者ともに36歳ラストイヤー、回り道をしたがリングに帰ってきた二人が、背負った過去を胸に拳を交える!激しい打ち合いの行方は!?拳闘怪物ストーリー!
失踪した親友・加茂の行方を案じつつ、死を予言する犬・エヌエヌと共同生活をする里那。そんな中、エヌエヌがもともと加茂の犬だったと聞き疑惑は深まる。次にエヌエヌが予言する死は?運命に抗え!未来予知サスペンス新刊!
奴隷船での暴力の果てに生まれた孤児は、妊娠中の身でありながらグアドループの森で解放の烽火を灯す。奴隷たちを率い処刑された実在の女性を描いた、『さらばボゴタ』へと続くカリブ海連作の一編。火山の森に燃える、孤独の炎。
癒やしの力でこっそり人助け!! 運命と秘密が交錯する初恋ファンタジー、開幕! 宮廷薬師として日夜仕事に励むティアンナ。 周囲の人たちを救うため、仕事に没頭する日々を送っていたーーある日のこと。 ティアンナに特別な印が現れる。 それはーー新しく即位した皇帝・サフィールの“運命の花嫁”であることを示すもの。 ”運命の花嫁”に選ばれたティアンナは、女神の持つ癒やしの力を授かることに! 一方の宮廷では、総動員で特別な力を持つ”運命の花嫁”の捜索を開始。 しかし、まだ宮廷薬師としての仕事がしたいティアンナは、正体を隠すことを決意。 仕事の傍ら、こっそりと癒やしの力を用いて人助けにも励むティアンナだったがーー ”運命の花嫁”が見つからず、疲れた様子のサフィールのお薬係に任命され……!? 運命に導かれるかのように、徐々に距離が近づいていくサフィールとティアンナ。 しかし実は二人の間には、誰にも言えない秘密もあってーー? 「本当はずっと昔から、君のことを愛していたんだ」 秘密が交錯する運命の初恋ファンタジー、開幕。
「君の中を全部、俺で満たしてしまいたい」 二人きりの秘密の授業で身体も心も堕とされる!? とある事件で魔法の力を失った「元」天才魔法使いロワーネは力を取り戻すために仕方なく、嫌っている王宮魔術師長ルニクへ弟子入りを申し入れる。 そんなロワーネの心の内を見透かしたルニクは魔法を教える条件として「ルニクを溺愛すること」を求めてきて……!? しぶしぶ条件をのみ指導を求めるロワーネだったが、彼女が魔法を使うには他人から魔力をもらう必要があった。 その方法はキスかそれ以上の深い接触で!? ーー二人きりの秘密の授業。 触れ合ううちに、その距離は近づいていき……。 「目移りしちゃ駄目だよ、ロワーネ。 ちゃんと、俺だけを見ててくれないと」 「君の中を全部、俺で満たしてしまいたい」 時折ルニクが見せる甘く重たい執着と愛情にロワーネは惑わされ囚われていくーー。
現代セキュリティ知識で異世界の魔獣たちから国家を防衛! 勇者候補として異世界召喚されたはずが『セキュリティコンサルタント』という謎のハズレ称号を与えられてしまった、元窓際リーマンの春日野守ことマモル。 勇者候補たちと魔王討伐に必死な王様に代わり、内政を任された王女エミールに救われたマモルは、エミールとその護衛を務める王国最強の女騎士・イレニアの三人で、国内の防衛対策を進めることになってしまう。 元企業のセキュリティ担当であったマモルは、現代セキュリティ知識を元に、エミールに村の防衛や魔獣対策の方針を提案するが、マモルのことを訝しむイレニアと一触即発の大ピンチになってしまい!? しかし、マモルの提案が村長やエミールに受け入れられ良い結果が出始めると、イレニアもマモルのことを認めるようになり、さらに大きな町や、王都の防衛にも協力することになってしまう。 その裏で、マモルやエミールたちの防衛施策をよく思わない勢力が暗躍するようになり──!
「俺がいる限り、君たちは死なせない!」 とみんなを救ってたら、全員激重感情に!? 伝説の死にゲー「妖精たちの狩人」の原作開始前に転生したミッカネン。 そこで、人を喰らう妖精を倒すスペシャリスト・狩人となった彼は、数多の戦友と戦場を駆け巡りいつしか人類の英雄と称えられる存在になっていた! しかし、原作開始直前となり自分がいなくても後は原作主人公が何とかしてくれるだろうとパーティの仲間へ自分を追放するよう働きかけるのだが、 「嫌だ、一人きりはもう嫌なんだ……」 「君がいなければ生きていけない……」 「ミステラレタ。ミステラレタ。ミステラレタ」 妖精に囲まれた絶望の中、傷だらけになりながらも一人で戦うミッカネンの姿に脳の髄まで焼かれ忠誠を誓い、依存していた仲間たちは彼が辞めることを許すつもりなど無く。 それどころか、彼の行動によってみんなが病んでしまいーー!? 自分を犠牲にして救ったヒロインたちに迫られる、曇らせ英雄譚、開幕!
冒険譚は海の底へーーそして“本物の伝説”と邂逅&契約!? 妖精の国と冒険者のサカモトを救い、さらには多くの悲劇を生み出し続けてきた強大な魔物『鵺』を、誰にも気づかれることなく討伐した桃子。 しかしそれらを含め、桃子の足取りの全ては世間にとっては謎の現象。 様々な証言が入り乱れ、一種の社会現象になっていた。 一方、当の桃子は相も変わらず妖精のヘノたちと一緒にマイペースにダンジョン探索! そんな彼女たちの次の目的地は、そのほとんどが水に満たされ、深い層は人間では足を踏み入れることすら困難と名高い琵琶湖ダンジョン。 目的はさらなる高みのためーーではなく、豪華なシーフードカレーの食材が欲しいから! ヘノとニムの力を借り、水中でも呼吸ができるようになった桃子。 獲物を探すべく、最深部にたどり着いたがーー見つけたのはさらに下の未知の層へと続く階段。 そして強大な魔力の気配。 意を決して歩みを進めた桃子たちを待っていたのは、『りりたん』と名乗る美しい少女でーー!?
1行で死ぬ脇役に転生したけどーー前世の知識と不思議な力で周りの人達み〜んなを幸せにします! 前世で大好きだった恋愛小説の本編開始前の世界に転生したことに気付いたリリーベル。 喜んだのも束の間、小説内の彼女は王女なのに影が薄く、しかも3年後に死ぬモブキャラだった!? 最期の描写はたった一行だけで、死の原因はもちろん自身がいま王宮の離れで放置されている理由すら分からないことに愕然とするが……。 前世では病院生活で何もできなかった後悔から、今世はなんとしても生き延びて幸せになりたいと決心! 破滅フラグになりそうなものを徹底的に回避するため、前世の知識と偶然手に入れた未来予知の力を使って奔走し始める!! その第一歩としてこれから発生する感染症の流行を阻止しようと、政務を取り仕切る優秀な第一王子ルークへ薬学の勉強をしたいと申し出ることに。 あっさり拒否されてしまうが、諦めずに独学で頑張るリリーベルの様子を見た悪役令息(予定)のキースがなぜか急接近!! 原作小説にないリリーベルの行動は、いつの間にか物語に大きな影響を与えていたようでーー!?
残された遺産で、聖女は町の子どもたちを救う!! 「ウィンダリアの雪月花」として生まれたセレスティーナは、紆余曲折を経て、無事に海沿いにあるクレドの町へと辿り着いた。 セレスたちは当初の目的であった聖女のお姉様、ナーシェルのお墓へと訪れる。 以前夢の中でアリスから告げられたナーシェルとヴィクトールの別れを思い出しつつ、セレスはお姉様が残した薬草で魅了の薬を作れたことに感謝の言葉と、いつか会うことを約束するーー。 お墓参りも終わり、町を散策するセレスとジークフリード。 夜の神が祀られているという岩の神殿を訪れると、そこにはナーシェルが妹のために残した薬草園があった。 管理する神官から話を聞いていくと、ジークはある一つの疑問を抱く。 平和な日常を過ごす二人だったが、王都では闇が蠢き始めていて……? 家族から忘れられた少女の、のんびり薬師ライフ第六弾!!
"元ヤンで強面な風貌の虎晴は幼い頃から少女漫画のような恋に憧れている。 しかし告白しても失敗続きで恋愛経験がなく、ある日親友でモテ男の龍雪に「デートの仕方」を教えてもらうことに。 お手本のような完璧なデートプランで、恋人のように接してくる龍雪に虎晴はなぜかドキドキしっぱなし…デートの最後はまさかのラブホ!? 虎晴はその日から龍雪を意識してしまい距離を置くようになってしまうが、龍雪は何かを隠しているようで…? 執着系不器用イケメン×恋に恋する強面ピュア男子のじれったいすれ違いラブ!"
旅を続ける李蓮花(リーリエンホワ)の元に、またもや怪事件が持ち込まれる。江湖の大富豪が謎の死をとげたのだ。富豪の別荘を訪れ、捜査を開始する李蓮花。そこへ、かつて李相夷(リーシアンイー)と共に四顧門を率いた肖紫衿(シアオズージン)が、喬婉娩(チアオワンミエン)と結婚するとの知らせが。喬婉娩は、李相夷の死後、彼への思いを断ち切ろうとしていたが、心はまだ揺れていた。婚礼式に参加した李蓮花は、花嫁が何者かに襲われる事件に遭遇。背後には美貌の幇主・ジアオリージアオの影がちらつくが……大ヒット中国ドラマの原作・第2弾!
文学同人雑誌「北方文学」に7年間小説を発表し続けてきた、柳沢さうびの初めての小説集です。「早稲田文学」「文芸思潮」「季刊文科」などに作品掲載の実力派で、「北方文学」にとって欠かせない小説の書き手となっています。「北方文学」などに発表された短篇4編を収録しています。 母子の閉鎖的な愛情関係を、幻想的な場面を含めて描いた「沃野」、長岡市にかつて存在した地下道を舞台にした、喜劇的な「地下道水族館」、蝶の交尾にエロスとタナトスを幻視する「蝶の舌」、プロレスラーの残酷な夢をテーマにした「とらのゆめのを」。いずれの作品でも、柳沢の文体は少し昔の文豪の文章を思わせるほどに、完成度が高く、熟成された芳香を漂わせています。挿画・装画を気鋭の画家、季村江里香が描いています。 沃野 地下道水族館 蝶の舌 とらのゆめのを あとがきと謝辞