2025年6月13日発売
彼にとっては、利用できる道具だった。 私の愛も……二人の赤ちゃんさえも。 その夜、メイドのレイニーは強欲でわがままな伯爵夫人に従って、 モナコの王族が主催する舞踏会にいた。 そこで突然、世界的な億万長者カシウスからダンスに誘われる。 気づいたとき、レイニーは彼のペントハウスにいた。 「僕が君を喜ばせられなかったら、1千万ドルやろう。 だが喜びを味わえたなら、僕の子供を宿してもらう」 カシウスの冷酷だが熱い誘惑に、無垢なレイニーはとまどった。 バージンの身で彼に従ったのは、病弱な祖母と盲目の父に お金を送るため? それとも……彼が運命の男性だと信じたため? ハーレクイン・ロマンスに欠かせないトップ作家、ジェニー・ルーカス。冒頭の、伯爵夫人の白い高級毛皮にヒロインがコーヒーをこぼすシーンを読んだら最後、ページをめくる手がとまらなくなるはず。ロマンスのジェットコースターを、どうぞお楽しみください!
ダーシーはバーでウェイトレスとして働いていたある夜、特別なものを感じた男性客ジェフとめくるめく夜を過ごした。複雑な家庭で育ち、高校を中退して16歳で独り立ちした彼女は男性に対して警戒心が強く、ジェフとの一夜は自分でも予想外だった。さらに予想していなかったのは、小さな命を身ごもったこと。今、ダーシーはそれを伝えに、実業家である彼の会社へやってきた。だが、つわりに襲われた彼女を見て事態を察したジェフが冷淡に告げた。「ぼくの責任だから、厄介事は自分で片づけるよ」“厄介事”だなんて、父親になることを望んでいないということね?じつは彼には結婚を考えている女性がいるなど、彼女は知る由もなく…。
恋人が事業資金を得るために、ほかの女性と結婚するという。 それなのに、結婚したのちも愛人として 付き合いを続けたいと、押し切られかけている。 古い道徳観に縛られているクリスタベルにはそれが許せず、 恋人への復讐心から、初対面のアレックスと一夜を共にしてしまう。 熱くてたまらない、絡みつく指と指。初めての情熱ーー 翌日、混乱した感情に振り回され、彼女は彼から逃げるように去った。 豊かな自然をとどめた故郷の田舎町に戻り、心の傷を癒されて、 すべてを忘れかけたころ、なんの運命のいたずらか、 突然、心の安寧を乱すかのように、アレックスに再会し……。 クラシックな世界を描く正統派ロマンス作家R・ドナルド。HQセレクトから、1985年の名作を初リバイバルでお贈りします。
看護師のタバサは、平凡な顔立ちにひっつめ髪の25歳。意地悪な継母や美人の継妹リリスにいつもけなされ、自分の見かけのことはよくわかっていた。でも、勤務する整形外科の男性入院病棟では、優秀で面倒見がよいと人気だったから、気にしたことはなかった。オランダから来た医師、マリウス・ファン・ビークに出会うまでは。とてもハンサムで腕も立つ彼は、いつも優しく穏やかで、タバサは生まれて初めて、惹かれずにはいられなかった。だから、洋服やお化粧も一生懸命がんばってみたのに……。彼は、よりにもよってリリスとつき合っているらしいのだ!■不動の人気を誇る作家ベティ・ニールズの、初恋シンデレラ・ストーリーをお届けします。継母と継妹のあまりの意地悪さには読者も思わず絶句すること必至ですが、気丈に振る舞うタバサに訪れる驚きのラストに、心はさわやかに晴れ渡ることでしょう。
家政婦の娘はシンデレラになれない。 たとえ、王子様の子を宿しても。 貧しい家族の窮地を救うため、ポピーは夢をあきらめて、 母の奉公先の領主館で家政婦として働いていた。 だがある日、金目当てに母が領主館の醜聞を売り、 激怒した主のガエタノから、即刻立ち退きを命じられる。 ポピーは初恋の彼に許しを請うが、取りつく島もなかった。 すると翌日、ガエタノに呼び出され奇妙な要求を突きつけられる。 「きみの家族を救う代わりに、ぼくの偽の花嫁になるんだ」 そんな……。でも、これは期限付き。長くは続かない。 ポピーはやむにやまれずうなずくが、新婚初夜に純潔を捧げ……。 言わずと知れたハーレクイン・ロマンスの最重鎮リン・グレアムの作品をお贈りします。さえない容姿が原因で、御曹司ガエタノに淡い初恋の想いを打ち砕かれた過去を持つポピー。いま、美しく成長した醜いあひるの子を前にし、求婚してきたガエタノの思惑は……。
9歳年上の逞しい隣人カルに密かに恋する18歳のアメリアは、危険な任務で重傷を負った彼を世話するうちに絆を深めていった。だが気がかりなのは、カルに執心している名家の令嬢の存在だった。アメリアを敵視する令嬢は、不穏な言葉で彼女の胸をかき乱した。「カルはあなたと遊んでいるだけよ。今のうちに楽しんでおくことね」そんなある日、最愛の祖父が急逝して家も人手に渡ることになり、涙するアメリアを慰めてくれたのは、カルだった。その夜に彼と結ばれ、これからは幸せが訪れると思われた矢先、カルは急に冷たくなって、例の令嬢を連れて祖父の葬儀に現れた。あのふたりは親密な仲だったのだ。これは彼からの絶縁状ということ…。アメリアは失意のまま故郷を去ったーその身にカルの子を宿して。
『疑われた無垢』難しい手術の末、ついに歩けるようになったデヴォン。だがある日、恐ろしい事実を知る。娘の莫大な手術費を捻出するため、父が会社の金を横領して告訴されるというのだ!父を救おうと社長のグラントに慈悲を乞うも、デヴォンの脚が不自由だったことを知らないグラントは、彼女を放蕩娘と決めつけて傲慢な愛人契約を提案した。「僕が飽きるまでそばにいるなら、考え直してもいい」と。しかし初めての夜、デヴォンの素肌が月光に晒された瞬間、グラントは息をのんだーえぐられたような深い手術痕を、彼女の腰に見つけて。『家政婦でも愛人でもなく』「母じゃなく、私がお金を盗んだの」白血病を患い、癒えたばかりのラヴェンナは、自分のために母が犯した罪をかぶり、大富豪ジョナス・デヴソンに訴えないでほしいと願い出た。するとジョナスは、改修予定のデヴソン屋敷でラヴェンナが家政婦として働くならという条件を出してきた。一人で大きな館の掃除など無理だろうけれど、彼女は母を守るためにその条件をのむことに。予想以上に傷んでいた屋敷で、ラヴェンナは病み上がりの体に鞭打って、懸命に働いた。まさか、冷静沈着なジョナスに熱く迫られる日がくるとも思わずに。
『永遠の仔』『悼む人』……感動を送り続ける著書の進化、一大エンターテインメント誕生! 「高校時代に国内外の探偵小説を手に取り、以来ずっと探偵小説には憧れに近い親しみを感じてきました。今回、ほぼ半世紀にわたる憧れを形にする時間は、本当に楽しいものでした。書くことがこれほど楽しいと感じたのは、初めてだったと思います」--天童荒太 ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた一九六六年。昭和四一年。 日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。 私にとっては、忘れがたい……というより、いまなお当時の光景といい、匂いといい、感触といい、生々しい記憶で胸が焼かれるような想いがする事件である。 加えて、あの悲しみに満ちた出来事には、表向き解決した内容ーーすなわち、裁判になったり、新聞記事になったりした事実とは、また別の驚くべき真相がある。 たとえば被害者の数は、公表された数よりも、はるかに多かった。--「プロローグ」より
「小説家になろう」にて四半期1位獲得!(ローファンタジー〔ファンタジー〕ジャンル、2024年5月29日時点) 人生二周目×チートジョブ×最強の探索者 書籍オリジナルエピソード収録! 未来の記憶を思い出した松尾は、ユニークジョブ【旅人】を取得する。 「差し当たっては……目指すか。『最強の探索者』ってやつを」 チートな装備&未来の知識を使い、不遇な運命を塗り替え無双する! ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。
バグ満載の剣と魔法のRPGを楽しむ底辺社畜は、命を落として生まれ変わった。 プレイをしていたゲームの中のモブとして。 「キョロキョロしちゃって。変なモーブ」 周りには可愛いゲーム世界の幼馴染がいて、主人公がいて……!? せっかく転生したのに、大魔導士どころか、初期設定の主人公ですらないなんて。 しかも、いきなり魔族に襲われる絶望イベントがはじまってーー だったら俺だけが知っているバグ技無双してヒロインを救ってやるしかない! バグ技無双でゲームを極めた男の伝説がはじまる!
最強の異端者、人類の敵になる。 ダークヒール無双×人類殲滅×勘違いコメディ WEB版より加筆修正&書籍オリジナルヒロインも登場!? 魔族の治療を専門とする天才ダークヒーラー・キウイは、理不尽な人類国家から「魔国」に亡命することに。 金と知識のために魔族を治療していたら、意図せぬ活躍で大出世しちゃって!? ゾンビ化した英雄を仲間にし、なぜか魔国の重鎮からはとても信頼されており……。 知らぬ間に魔国の“伝説”となったチート医師による、人類殲滅型ダークファンタジー! コミック アース・スターにてコミカライズ企画進行中!
いざ、みんなで社員旅行! 目指すは王都! Aランク冒険者ベルナとフェリーに協力してもらい、方位磁石や浄水器などを王都やほかの街の冒険者ギルドにも卸すことに決めたテツヤ。 王都のギルドへの挨拶と社員旅行をかねて、従業員全員と王都に向かう。 そこでテツヤが探していた目的の物が見つかって──。
コハクをターコライズ王国に連れ戻すべく、刺客としてやってきた実の姉ーーアイニスとの騒動も終わり、コハクはフェンたち幻獣種たちとの和やかな日々を過ごしていた。そんなある日、散歩をしていたコハクたちの前にサシェと名乗る少女が現れる。幻獣種の力をもってしても彼女の正体がわからないようで……!? その一方で、トワとレオンの2人のギルドマスターはブルムンド王国の首長会合に参加することになり……!?
義母たちに遺産を奪われ国外追放されたセナは、とあるホテルの清掃係として働いていた。ある日、ホテルに遊びに来た幼馴染のミアから自分の代わりに舞踏会に出てほしいと頼まれ、身分を偽り令嬢として参加する。そして、ダンスを踊ることになった一人の貴公子と運命的な出会いを果たし、一夜だけの恋に落ちるのだが…。
「アレス…お前をこの『ラスティーソード』から追放する!」 その言葉を最後に、アレスは勇者パーティーから追放された。 理由は至極単純。冒険者にとってテイマーは、役に立たない落ちこぼれの職業だからだ。 手切れ金代わりの権利書片手にバナール大森林を訪れたアレスは、従魔たちと共に開拓を開始する。 のびのびとした辺境暮らしはアレスと従魔たちの性に合っていたらしく、彼らはサクサクと環境を整備して、あっという間に森の開拓を進めていく。 気づけばアレスの周りには多くの人が集まり、彼にとっての居場所ができ上がっていた。 落ちこぼれテイマーとはぐれもの従魔たちによる平穏に満ちたスローライフ生活が、ここから始まる。
オークを魔種族を擁する連合国家オルクセンと、エルフたちの国エルフィンドの因縁の戦いは、いよいよ激化していた。ネニング平原での会戦は苛烈を極めて……もはや戦を決するのは、鉄と血の量だけだ。《平和なエルフの国を、野蛮なオークが焼き尽くす》という「異世界ファンタジーあるある」の常識を覆した異世界戦記第5弾!