著者 : こずみっく
クグセ山での騒乱を収めたルシェラとカファルは「親子」として歩み始めた。その矢先、カファルの実父・シュレイが現れ、ルシェラは“ドラゴンの娘”として、種族の末席に連なる器かを推し量る試練を課されることに!試練までの猶予の中、ルシェラは金髪の少女・モニカがゴーレムに襲われているところを救出する。モニカは小国・セトゥレウでは“忌み子”として扱われており、彼女を見過ごせないルシェラは、図らずも国家を揺るがす策謀に巻き込まれていきー!?因果を束ねる糸が複雑に絡み合う異色の親子譚、第二弾!
冒険者パーティーで雑用係としてこき使われていた×××××は、ドラゴンの棲む魔境・クグセ山で瀕死の重傷を負う。目覚めたのは、災害で卵を失ったレッドドラゴン・カファルの巣。×××××は、記憶も名前も失い、ルシェラという少女に転生していた。カファルに溺愛されながら平穏(?)な暮らしを続けていたルシェラだが、クグセ山の領有権を巡る陰謀と思惑が彼女たちを騒乱の渦に巻き込まんとしていることを知る。その時、ルシェラはカファルを守るため、失った記憶を辿って山を下る決意をしー?数奇な運命で結びついた異色の親子譚がここに開幕する!
過去を想い、今を生き、明日を掴む。 人造の豊穣神・ユグドラシルによって、人類が地上を追われた終末世界で小型ヘリ<静かなる女王号>を操るヤブサメとモズ。 大阪にタワー級の樹竜が出現したとの情報を聞き、新たな稼ぎを求めて向かう二人。泥炭を身に纏うタワー級は不気味なまでの沈黙を続け、市民は観光業を中心とした好景気に沸いていた。 しかし、それはつかの間の凪にすぎなかった。 突如北上を始め、まき散らされた泥炭により広がる火災旋風。「大崩壊」以後、最悪クラスの災禍を前に、ヤブサメとモズはタワー級へと立ち向かう。 鋼の翼と意志の物語、第三幕。 【編集担当からのおすすめ情報】 多彩な声優陣が手がけたオーディオブックも配信され、広がりを見せる「空飛ぶ卵の右舷砲」の世界をお楽しみください!
迷いを断ち切る鋼の回転翼。 人造の豊穣神・ユグドラシルによる文明絶頂期の中で、『大崩壊』は起きた。世界人口の半数以上が死に絶え、突如現れた樹獣・樹竜と呼ばれる異形の怪物たちによって人類は地上から追放されて、その拠点を人工の浮島・海上都市へと移した。 『大崩壊』から数十年。小型ヘリ<静かなる女王号>を操り、樹竜狩りを生業とするヤブサメとモズ。旧都市・新宿での作戦後、二人は女王号を修理するため伊勢湾海上都市へ向かい、その途中で『ヤドリギ』の弟を誘拐されたという少女・エナガと出会う。ヤブサメは東京湾での面識もあり、エナガの境遇を他人事とは思えず助けようとする。 しかし、感情的なヤブサメとは対照的に、モズはひどく冷静だった。 「厄介事に首を突っ込むなら、金になりそうなやつにしな。正義の味方がしたいなら、ほかをあたるんだね」 モズにそう拒絶されても、この事件が「意思疎通の出来るヤドリギの存在」に繋がるのではと焦り、ヤブサメはがむしゃらに行動するのだが……。 悩み、苦しみ、己に問い続ける。しかし、困難を切り拓くのはいつの時代だって人の意志だ。これは空を駆り、樹竜を狩る者たちの物語。鋼の翼と意志が試される第二幕。 【編集担当からのおすすめ情報】 映画「君の名は。」のプロデューサー川村元気氏をゲスト審査員に迎えた、第12回小学館ライトノベル大賞にて、審査員特別賞を受賞した作品が待望の続刊! 新人らしい熱量と新人らしからぬ筆力に注目!
その回転翼が終末世界を切り拓く。 人造の豊穣神・ユグドラシルによって繁栄を極めた近未来。人類は植物を自在に操り、時にはビルさえ"育てていた"。そんな文明絶頂期の中で、『大崩壊』は起きた。世界人口の半数以上が死に絶え、各地ではあらゆるシステムが麻痺。さらに突如現れた樹獣、樹竜と呼ばれる異形の怪物たちによって、人類はあっという間に地上から追放され、その拠点を人工の浮島・海上都市へと移した。 『大崩壊』から数十年。小型ヘリ<静かなる女王号>を操り、樹竜狩りを生業とするヤブサメ。彼は妹が患う奇病を治すため、師であり相棒でもあるモズとともに仕事をこなしながら、日本各地を飛び回っていた。そんな中、二人は東京第一空団副長セキレイの窮地を救い、その腕を買われて旧都市・新宿での大規模探索作戦への同行を依頼される。彼らを必要とするセキレイはヤブサメにこう囁きかけた。 「この作戦の成功は、キミの妹の病を治す事に繋がるかもしれない」 しかし新宿は「帰還不可能」とも噂される、Sクラスの危険地帯。割に合わないと、モズは難色を示すのだがーー これは鋼の翼と意志で空を駆り、樹竜を狩る者たちの物語。第12回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。 【編集担当からのおすすめ情報】 映画「君の名は。」のプロデューサー川村元気氏をゲスト審査員に迎えた、第12回小学館ライトノベル大賞にて審査員特別賞を受賞! 『翠星のガルガンティア』や『シャングリ・ラ』を彷彿とさせる近未来SFエンターテイメントがここに始動!!
“夜桜荘にいらっしゃい”-高校生の春馬の元に届いた一通の手紙。差出人は先月に亡くなった姉の葉子だった。桜の舞う古風なアパートで、春馬は幽霊として暮らしていた姉と再会する。だがー「お前の姉は、地獄行きだ」そう告げたのは風変わりな鬼を自称する男・薄録。明るくて真っすぐだった姉は、死後の裁判で“嘘を吐いた罪”に問われているという。戸惑う春馬に、薄録は葉子の無実を証明するための閻魔帳作りを持ちかけてきて…?もう一度大切な人に会えたなら。死者と生者の心を繋ぐ感動の物語。
ある日、比良坂半は旅先で奇妙な空間に迷いこむ。そこで妖の姫と出会い、未知なる食の存在を知る。それからというもの、どうにも変な場所、変な空間に迷いこむ癖ができてしまったようでー。妖姫はそんな青年と行動を共にして、彼を救ったり救わなかったり。そうして青年は、ときどき発作的に訳のわからない食欲を妖姫にもよおしたりもして。「風鈴ライチの音色」「焼き立て琥珀パンの匂い」「ツグミ貝の杯の触り心地」「ホロホロ肉の歯ごたえ」。全四篇からなる幻想的な旅と奇妙な味覚の数々。そして二人の旅はゆるゆると、続くー。
不思議な雰囲気を持つ少女・間宮有紗と街で出会ってから、人間が発火するという不可解な事件に巻き込まれてしまった心優しいセンシティブ少年・山本彦馬。怪事件が周囲で起きることから警察に容疑者扱いされる彦馬だったが、そんな彼を救ったのは、特殊な事件を捜査する“特例課”所属の女刑事・北林花姫ーシックスデイ事件の生き残りだった。過去、あるマッドサイエンティストが、新人類を造ろうと起こした誘拐事件により歪められてしまった6つの人生。そして、特殊能力を持った“始まりの六人”。一人の少年を中心に、十年の時を経て動き出した「6」に纏わる者たち。その目的は過去への復讐か、それとも…。