著者 : ごもさわ
各界騒然のスペクタクル宮廷劇、第2幕! 奇智彦が摂政になって間もなく。 東国を治める豪族の長、祢嶋太刀守(ねじまのたちもり)が三○○○の兵を率いて王都を取り囲む。 太刀守は、娘を奇智彦の妻にすると取り決め、姫を残して去ってしまう。 「自分の手足となる軍隊」を切実に求める奇智彦だが、先立つカネがない。 そんなとき、奇智彦の許嫁となった“白い妖巫”--愛蚕姫(めごひめ)が、妖しく囁く。 「殿下。借財にもコツというものがあるのですよ」 ーー銃口は火を噴き、自動車は公路を逆走し、熊相撲の笛は闇夜をきりさく。 黎明の王国に、新たな謀反の風が吹く!
TYPE-MOON武内崇氏の“推し”! 王弟、奇智彦(クシヒコ)尊殿下。王室の忌み子。弱小王族。足曲がり。サメの王子。 奇智彦は軍の式典で、帝国から祝いの品として送られてきたそれと対面する。 女奴隷、シニストラ。美しき獣。熊の巫女。おそるべき犯罪者。 意志とちからはここに出会い、王国をあらたな争乱が包み込む。 兄が、死んだ。王が、死んだ。ならばーー次の王は、誰だ? 奇智湧くがごとく、血煙まとうスペクタクル宮廷陰謀劇!
王弟のジョンが何者かに殺された。一時は本当に死んだと思われたが、彼はなんと一命を取り留めたのだ。しかしオフィーリアは、ジョンは“生き返った”のではないかと疑念を抱く。そう、自身と同じ、妖精王リアの呪いで。そうなれば、最期の願いを叶えない限り、ジョンは再び十日後に死ぬ。焦りを募らせるオフィーリアは、不本意ながらも王配であるデイヴィットに助言をもらいつつ、犯人を探し始める。だが“犯行が可能”な容疑者はおらず、まるで透明人間の仕業のようで…!?女王が謎に迫る王宮ミステリー第二弾!
「私は、私を殺した犯人を知りたい」死の間際、薄れゆく意識の中で女王オフィーリアはそう願う。すると、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアは十日間だけオフィーリアを生き返らせてくれた。「一度は死んだ身よ。ならば今度こそやりたいことを全てやってやるわ」オフィーリアを使って権力を握ろうとした夫、周囲に流されがちで頼りない弟、恋心を寄せてくる近衛騎士…数え上げればキリがない犯人候補たち。女王を殺したのは誰なのか!?生前の雪辱を晴らす強烈な平手打ちが炸裂する王宮ミステリー開幕!!