著者 : しおん
ーーーーーー 「ここの世界と、向こうの世界が交差する快感と恐怖。貴方の休日は確実につぶれるでしょう」 カルロ・ゼン(『幼女戦記』著者)下巻でも大推薦。 ーーーーーー 『〈常に、最新の貴方が、最も強い〉』 イオの驚異的な奮戦により、シタルスキア連合カラフ方面軍は記録的勝利を得た。だがそれは戦局を覆す物では無い。惑星外起源種ウィードランからの猛攻を受け、カラフ大陸は失陥寸前にまで追い込まれた。 時に瓦礫に、時に泥に、時に戦友たちの死体の中に紛れ、音も影も無く死角に入り込み、苦しみに喘ぎながら、血走った目で、呼吸すら殺して命を奪う。 これまで誰も彼もが命を捧げた様に、彼等もそうした。それだけだった。 戦いは人間の感覚を狂わせる。死の危険に幾度となく立ち向かう者たちの1日は、24時間ではない。もっとずっと濃密で、その中で生まれた物は、きっと強固だ。たとえほんの僅かな時間だったとしてもーー 極限の臨場感(リアル)。鉄と血塗れの撤退戦、没入完了(ゲーム・エンド)。
ーーーーーー 「これこそは、もっとも現代的でありながら、もっとも原初的な『戦記』」 カルロ・ゼン(『幼女戦記』著者)大推薦 ーーーーーー 『ブルー・ゴブレットは貴方をサポートします。第44観測世界の人類種存続の為に』 ゲーマーのシノダ・ユウセイは没入型端末の中で、女神のような容姿のナビゲーター〈ブルー・ゴブレット〉と出会う。 ゴブレットによって導かれた世界(ゲーム)は惑星シタルスキア。人類は惑星外起源種ウィードランからの侵攻を受け、カラフ大陸からの撤退戦を強いられていた。 ユウセイはアバターの強化兵イオ・200に没入(ダイヴ)。少年兵部隊である3552小隊とその指揮官クルーク・マッギャバン(金のお姫様)をカラフ大陸から脱出させるため、イオはウィードランとの戦争に明け暮れる。ユウセイは次第に、あまりにスリリングなこの世界(ゲーム)の虜(とりこ)になっていく……。 極限の臨場感(リアル)。鉄と血塗(まみ)れの撤退戦、没入開始(ゲーム・スタート)。
ようこそ、血と肉片にまみれた佐口澌村へ 川上縫は、毎晩のようにある少女の夢を見る。 現実では会ったことのない、その少女の名前は「芽璃」といったーー 高校生にして天涯孤独の身となった縫は、生前の父の友人が営む児童養護施設に入るため茨城県の佐口澌村にやって来る。 縫は同い年の女子高生・水谷緒途を始めとした、五人の子供たちとの同居生活を始め、次第に新しい生活に慣れていく。 そんなある日、縫は村人たちが古くから信仰している神、「サクチシサマ」を祀る神社へ行く。そこで彼は、何度も夢で見た少女「芽璃」と出会う。 夢が浸食してきたかのような現実に当惑する縫に、芽璃はかつて佐口澌村で起きた事件について語る。 実は佐口澌村では、これまでに三件の怪死事件が起きていた。 第一の事件は四つの溺死体が蝋化し、"連結"されて発見されたというもので、第二、第三の事件は、それよりも凄惨でおぞましいものだった。 そしてこの残酷な事件は、今年も起きるのだと芽璃は予言した。 芽璃と出会った日から、縫の日常は狂気に呑み込まれていくーー 連続怪死事件、宗教、夢、縫自身の失われた記憶が複雑な繋がりを見せ始めた頃、村の神、サクチシサマを祀る土着的な儀式が始まった。
たった一人で魔王討伐を果たした勇者だが、その表情は浮かない。一体何が? 光を失いし天使と一匹の蛙とともに勇者が送るスローライフの実態とは? 勇者が直面する突然の求婚。麗しき薔薇の王子の企て。果たして勇者は再び世界を救うことになってしまうのかーー 登場:救世の勇者パルパネル/西の王/霊王アルダモート(蛙)/大巨人ディガノール/天使/神/アダツミ/神姫タラソナ/魔術師フォーネット/地底の王モザニ/シーディア/薔薇の王子ギャロ/デクスター/ウィアセント/魔女イルミナ
姉を殺した七人への復讐に少女は命を捧げた 四方を山に囲まれた田舎町、阿加田町。 この町の高校に通う中川栞は、いじめを受けて不登校になっていた。 ある日、栞の家に同居人として佐藤冥がやって来る。 誰にも心を開かない冥は、この町へ来た目的を栞だけに告げた。 「姉を死に追いやった七人の人間を皆殺しにしてやりたいの」 三年前、冥の姉・明里は、この町で凄惨ないじめに遭い自ら命を絶っていた。 その復讐のために、冥はここへ戻ってきたのだ。 冥は阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、巨大な蛇の神『オカカシサマ』を自らの身に宿らせることで、七人の人間を殺していく計画を立てていた。 夏至の夜、冥は儀式を成功させる。 それから一日に一人ずつ、冥は神様の力を借りて、栞と共に姉の死に関わった人間を殺していく。 復讐と逃避行の日々の中、いつしか二人は互いに恋愛感情を持つようになる。 だが冥は栞に、一つの隠し事をしていた。それは『オカカシツツミ』を行った人間は、最後には自らの魂を神様に捧げなければならない、つまりは〈冥の死〉が避けられないことを。 「ジャンプ+」でも人気爆発中の、今一番キテる作家が送る、残酷青春ラブロマンス!!
カインが香港のオークション会場で思わぬ再会を果たした旧友ウィリアム・グランディ、彼は数年の間に、英国を代表するテクノロジー企業N5社(ノーベンバー・フィフス)の社長となっていた。汎用型量子コンピュータを用いたAI・ソロモンを爆発的に普及させつつあるウィリアムから持ちかけられたのは、“自分が自分に殺された時のための保険”……。 イートン校時代の陰鬱な日本人サエキ・ケイ(カイン)、そして永遠に喪われた恋人・イライザーー過去と現在が交錯し、それは未来を破滅に陥れる世界保険計画(ワールド・インシュランス)として発動する。わずかな遺った生命の灯火を燃やし尽くし、カインはベティの手を取る。それは、過去との決別でも、ましてや贖罪でもない。すべては、“最高の誠意”のためにーー。新・星雲賞作家が放つ新たなる代表作、ここに堂々完結!
新・星雲賞作家、渾身の長編シリーズ第2弾! イギリス最大の保険市場・ロイズの日本人保険引受人カイン・ヴァレンタイン。彼がサッカースタジアムで取り押さえたテロ未遂犯のルーマニア人女性・クリスは、母国から“78人分の人生”とも言える生体データを盗み出していた。 チャウシェスクによる独裁の終わりより数十年、いまやルーマニアは東欧の保険先進国となり、寿命投資基金・3Bが国民に健康を強いる新たなディストピアを創造していた。 3Bを崩壊に追い込むほどの価値を持つという生体データは、いったい誰のものなのか。そして、「私は、死なない」というクリスの言葉の真意とは……。 ベティの父・ネイサンの因縁も絡みつく東欧の晦冥を払うべく、余命1年の保険引受人が、“最高の誠意”を履行するーー。 新・星雲賞作家が放つ近未来保険アクション、瞠目の第二幕!
「あなたは七日後、刺し殺されてしまいます」“死神”と名乗る美しくも不気味な少女・供花は、そう告げた。それでも、大した目標もなく生きてきた俺は、普段と変わらない生活を送って人生を終えるつもりだった。けれど、俺の最期を見届けようとする供花と共に過ごす内に、彼女に対する特別な感情を覚えるように。そして初めて「幸せ」を感じた頃には、無情にも最期の瞬間が近づいていてー。達観した青年と無感情な少女の最期を綴る切なくも温かい恋愛物語。
“一億ドルの瞳”を守り抜けーー。 あらゆるものに保険が掛けられるようになった近未来ーーイギリス最大の保険市場・ロイズの日本人保険引受人(アンダーライター)カイン・ヴァレンタインは、“最高の誠意”を胸に、引き受けたあらゆる保険の適切な履行を促すことを職務としている。 そんなカインが、行きがかり上救った少女・ベティから依頼されたのは、自らの瞳に掛けられた一億ドルの保険を、再保険として請け負うことだった……。 個人としては破格ともいえる巨額の保険は、なんのために掛けられたのか? ベティの“サリエルの瞳”には、いかなる能力が隠されているのか? カイン・ヴァレンタイン、最後にして最高の仕事(ミッション)が始まるーー。 新鋭・柴田勝家が放つ近未来保険アクション、ここに開幕!