著者 : ねこめたる
幻影との戦いを終え、超越した感覚を手に入れた私・幽鬼は、その力によって、あるときは海戦のゲームを、またあるときはお化け屋敷のゲームを、またまたあるときは地雷原のゲームを悠々とこなし、平穏なプレイヤー生活を送る。 しかしーー波乱の絶えない宿命に生まれついたのか、外の世界に目を向ける余裕ができたからかーーゲーム外にてトラブルが多発する。 ときに殺し屋の少女から訪問を受け、ときに私の住むアパートの隣人が誘拐され、ときに不良グループの抗争に巻き込まれる。 こうした全部を乗り越えて、平穏な生活を守り切ることができるかーー? 死亡遊戯で飯を食いつつ、私は今日も生きていく。
私・幽鬼の前に現れたもう一人の私。 それは、常人離れした私の感覚が作り出した幻影だった。 彼女の言葉に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す。 今より単純だった当時の私は、ややこしい感情を抱くことなど、なかった。 あのときの自分に還れーーと幻影は私に迫り、襲いかかってくる。 幻ゆえにその攻撃を防ぐことはできず、反撃もすり抜けてしまう彼女への対抗策ーーそれは〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えた私は、全盲のプレイヤー・鈴々に連絡を取った……。 あるときはアスレチック場で。 またあるときは白い部屋で。 私と私は、死亡遊戯で飯を食う。
〈ハロウィンナイト〉を生き延びた私・幽鬼の前に現れた美少女。その正体はあの丸っこい娘さん・玉藻だった。 様変わりした彼女を(泣く泣く)弟子にした私は、盲目のプレイヤー・鈴々を訪ねる。 視力に頼らずゲームを生き抜いてきた彼女に、その技術を教えてもらおうと思ったのだがーーこの人、かなり物騒な思想の持ち主で……。 修行を終えてしばらくが経ち、新たに挑むは剣士の決闘をテーマに据えたゲーム〈ロワイヤルパレス〉。 立体感と遠近感に欠けた視界で、この戦いを生き残れるのか? あるときは離島で、またあるときは王宮で。 今日も私はーー死亡遊戯で飯を食う。 ……たとえこの身が裂かれようとも。
“クラウディビーチ”を乗り越えた私・幽鬼に、同時期に行われたゲームで参加者の大半が殺害される惨事が発生したとの報が舞い込む。かつて出会ったプレイヤー・毛糸とともに調査へ繰り出し、『殺人鬼』の再来を私は知る。いずれ訪れる邂逅を覚悟していると、さらなる凶報が訪れる。それは“キャンドルウッズ”で消えない傷を刻まれた右目の動向を伝えるもので…?おまけに近頃は夜間学校のクラスメイトからも監視されていて心配事は山積み。そんな中で私が挑むは、生者と死者の行き交う夜“ハロウィンナイト”。ある時は学校帰りに。ある時はカボチャ畑で。我らその身が朽ちるまで、死亡遊戯で飯を食う。
【カンザキイオリ(『あの夏が飽和する。』)&斜線堂有紀(『恋に至る病』)&冬野夜空(『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』)解説を収録!】 〈三十の壁〉を私・幽鬼は乗り越えた。 失った手指も取り戻し、完全復帰。 続く目標としていた四十回目も乗り越え、順風満帆のプレイヤー生活を送っていた。 しかしーーそこに暗雲が立ち込める。 クリア回数三十超えの強豪が集う四十四回目のゲーム〈クラウディビーチ〉。 そこで見たものは、あの忌まわしき殺人鬼を彷彿とさせるばらばらに刻まれた遺体だった。 犯人を探すべく、絶海の孤島を駆け回るプレイヤーたち。 それを嘲笑うかのように増えていく犠牲者。 そして私が最後に対面したのは〈キャンドルウッズ〉にいた彼女の後継者だった。 ある時は制服の遊園地で。 またある時は水着のビーチで。 私たちは今日もーー死亡遊戯で飯を食う。
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞“優秀賞”受賞作、第二弾!“キャンドルウッズ”から三ヶ月。私・幽鬼はプレイヤーに復帰した。足元の不安な廃ビルから脱出するゲーム“スクラップビル”。高飛車なお嬢様のプレイヤー、御城に困らされながらも、私はゲームをこなす。-それから時は過ぎ、私は三十回目にさしかかる。“三十の壁”。三十回辺りのゲームで、プレイヤーに不幸がたたみかけるという業界の“呪い”。その影響か、あるいはそれを気にするせいか、私は調子を落としていた。そんな私に、さらに近づく影がひとつー「このゲームを潰す、お手伝いをしてほしいのです」あるときは廃ビルを探索し、またあるときは風呂場で札の争奪戦。そうして今日も私はー死亡遊戯で飯を食う。
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞“優秀賞”受賞作。目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。身に覚えのないメイド服に、同じ境遇の少女が他にも五人。“ゲーム”の始まりだった。私たちが脱出しなければならないのは、殺人トラップに満ちた洋館“ゴーストハウス”。命懸けのゲームに巻き込まれたという事実に、少女たちは顔色を悪くするーただ一人、私を除いて。プレイヤーネーム・幽鬼。十七歳。殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服で死の館から脱出したり、バニースーツで他人と殺しあったりして、獲得した賞金で飯を食っている人間。どうかしてると思います?私も思います。だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。-死亡遊戯で飯を食う、少女が。
第三次大戦の惨禍を超えて成立した、遊戯ですべてが決まる新時代は終末に近づいていた。“獣王遊戯祭”は最終段階に入り、紅蓮と透夜と可憐による世界の命運を賭けた戦いが幕を開ける。裏世界最強と表世界の超天才を相手に勝ち筋を見出すべく、ひとり兄の真意を読み解くことに没頭した可憐が描いた答え、それはー。「遊戯社会への憎悪により暴走している“共感覚モード”の強制停止。そして人脳共生型AIの危険性の証明、そして…破壊です」かつての仲間達との破局、新生Fクラスの立ち上げ、妹との離別に至るまで、最終目的への見えない布石。そうして今、すべての謎が明らかになる!砕城紅蓮の物語、堂々完結!
人類が武力を廃し、遊戯がすべてを解決する新時代は黄昏を迎えていた。遂に覚醒を果たした砕城紅蓮の策略により“獣王遊戯祭”は革命された。ユーリエル、凍城兄妹、ミラ、獅子王創芽という最強メンバーを集め、残る遊戯者すべてと全世界、全国民に宣戦を布告した紅蓮は、砕城家と遊戯時代の壊滅という目的のためその歩を進める。ただ一人紅蓮に匹敵しうる万能の天才・白王子透夜は待ち望んだ激戦に己を昂ぶらせ、最愛の兄を“本当の紅蓮”を取り戻すため、可憐や獅子王学園の級友達が決意を強くする。そうして、遊戯最終段階、全クラス、全総督、全遊戯者が参加する集団戦“鬼ごっこ”により、舞台は最終局面を迎えるー。
“獣王遊戯祭”が第二段階へと進み、砕城紅蓮は唯一対等の強敵・白王子透夜との激突を経て“覚醒”の時を迎えた。一切の連絡を絶ち、ユーリエルを連れて別行動へ向かう紅蓮。一方、可憐は因縁の敵である凍城紫漣・未恋兄弟、そして自身を育てた指導役と遭遇する。暗躍する砕城本家。“伊邪那美機関”の残した闇。規格外の駒達がぶつかり合う盤面を鑑賞するは、クオリアを統括する“原初の十三人”が一人・獅子王創芽。数多の策謀が交錯する王位継承戦の表舞台『不敗の伝説』が姿を現す時、混沌の盤上が最終局面を描き出す。おやすみ、日常。おはよう、遊戯者。-果てるまで喰らい合おう、永劫の輪廻を断ち切るために。
ゲーム至上主義の学び舎ー獅子王学園に君臨した元生徒会長・白王子透夜の過去がついに明かされる。生徒会選賭で拉致されてからの壮絶な旅路を経て、透夜は新たな強者と共に遊戯の場へと帰還する。そして幕を開ける“獣王遊戯祭”第二段階。各クラス代表一名による“ディベート・ゲーム”に、砕城紅蓮は“絶対不運”を持つフラヴィアを送り出す。“絶対幸運”を持つヴァチカンの誇る“聖女”・クリステラ、紅蓮への憎悪を燃やすミラなど、透夜以外にも各クラスのエース級が参戦する遊戯に“偽りの聖女”をぶつける紅蓮の真意とは…?紅蓮VS透夜、至高の盤上遊戯が開戦!二人の鬼謀が絡まり合い、物語は衝撃の展開へー。
裏世界最強の男である事実を隠し、ゲーム至上主義の学び舎ー獅子王学園に通う砕城紅蓮。彼は世界各国の遊戯教育校との対抗戦“獣王遊戯祭”で、最弱のFクラス所属の姫・ユーリエルと組んで戦うことになった。遊戯開始直後から張り巡らされた紅蓮の策略により、Aクラス所属の王位継承者筆頭の天才・カールスとユーリの一騎打ちが始まる。一方、紅蓮はロシア陣営の“元カノ”ミラに接触しー「私のカラダを使い、Aクラスを打倒する。-そういうことだと思っていいのだな?我が夫、紅蓮よ」そして紅蓮なき“黒の採決”で活躍してきた遊戯者たちは『不敗の伝説』の神算鬼謀を目撃する。“獣王遊戯祭”第一幕、終劇!
異世界召喚された“英雄”たちが覇を競う“万象の楽園”。エルフの姫に喚び出された天才ニート詐術師・崩喰レイジは、最弱の種族と謳われた“隷人族”の解放に向けた戦いの果てに“隷人族”の真実、そして世界の秘密に直面する。そのとき、絶対に働きたくないニートはついに動き出すーのか?一方、誰よりもレイジの近くにい続けた元“森霊族”の姫、ティファリシアは吠える。「あなたニートなめてるんですか!?」これは、絶対に働きたくないニートが世界中の種族の野望、因縁、祈りを越えて、いつの間にか「全世界ニート化」に至る物語。全てを見通し、操り、そしてどこまでも働かなかった天才ニートの英雄譚、遂に完結。
裏世界最強の男である事実を隠し、ゲーム至上主義の学び舎ー獅子王学園に通う砕城紅蓮。彼は全世界の実力者が集められた“獣王遊戯祭”で、第四王女・ユーリエルと組んで戦うことになる。現実世界を反映した遊戯が始まり、貧困に窮したユーリの運営区画は遊戯開始時点で圧倒的最下位、他勢力と二桁以上ものポイント差がついていた。だが、そんな必敗必至の遊戯でさえも、紅蓮の悪魔の如き策略が全世界の強者を欺き・操り、ユーリエルを勝利へと導いていくー「『予言』は当たった。この先は、あんた次第だよ。-お姫様」最低最弱の姫が最大最強の王子を打倒する、天才遊戯者による史上最大の大物喰いが始まるー。
裏世界のゲームで常勝無敗の伝説を残しながらも普通の人生を求めて獅子王学園に入学した砕城紅蓮は、不本意ながら学園の頂点に君臨してしまう。激しい戦いの合間、紅蓮は日常を満喫しようとするが…?「俺はただ、放課後、大勢で遊んでみたかっただけなのに…」生徒会メンバーによる合コンでは策謀渦巻く『王様ゲーム』が勃発し、恋する少女・楠木楓は『アイドル育成ゲーム』に挑戦し、御嶽原水葉と紅蓮は休日に買い物デートへと赴く。さらに砕城可憐が兄・紅蓮へとプロポーズしてしまい…!?これは遊戯で全てが決まる世界に生きる少女たちの“想い”の欠片。今、最も熱い学園ゲーム系頭脳バトル、待望の日常編!
平凡な生活を求めて獅子王学園に通い出した裏世界最強の男・砕城紅蓮は、新生徒会&隷徒メンバーと共に“獣王遊戯祭”代表選抜戦に臨んでいた。だが、突如として現れた海外勢の刺客の魔手に仲間達は倒れていく。心を許したライバルの仇を討つため、最愛の兄を守り抜き、その隣に立つ『覚悟』を証明するために、自らの命を懸けた遊戯に身を投じる可憐。その勇姿を見送りながら、紅蓮もまた、全てを守り、殺すための戦いへと歩を進めていたー。「俺は“黒の採決”で一度も敗けなかった。過去にも、未来にも。それが遊戯である限り俺は絶対に敗けない。そういうふうにできている」今、最も熱い学園ゲーム系頭脳バトル第六弾。
日常を求めて獅子王学園に通う裏世界最強の男・砕城紅蓮。生徒会との遊戯に完全なる勝利を収め、生徒会を刷新した彼は、束の間の日常に身を浸していた。夏休みを前にしたある日、理事長から獅子王レジャーランドでの休暇に誘われる新生徒会一行。水着に浴衣にかき氷ーと喜ぶ彼らだったが、それはクオリア分枝を賭けた世界大会“獣王遊戯祭”の代表選抜戦開始の合図であった。好機とばかりに“怪物”の資質を磨く可憐。“最弱”を返上すべく足掻く桃花。その裏で暗躍する海外からの刺客。そして、愚かな敵が逆鱗に触れたとき、紅蓮はふたたび最強の証明を見せつけるー!今、最も熱い学園ゲーム系頭脳バトル第五弾。
裏世界最強の男である事実を隠し、ゲーム至上主義の学び舎ー獅子王学園に通う砕城紅蓮は、世界で一番大切な妹との繋がりを失った。掛け替えのない絆を取り戻すべく、生徒会との遊戯を戦う紅蓮たちの前に、遂に怪物・御嶽原水葉と絶対不敗の聖女・フラヴィア・デル・テスタが立ちはだかる。「もう一度、お前を壊してやる」「うん。くだらないことに命を賭けよう?」互いに譲れないものを賭けて、学園の頂点に挑む紅蓮と朝人。そして、命と名誉を賭けた遊戯の末、全ての生徒は『最強』の本当の意味を知ることになるー。今、最も熱い学園ゲーム系頭脳バトル第四弾。二つの死闘が終わる時、物語は新たな展開に突入するー!
裏世界最強の男である事実を隠し、ゲーム至上主義の学び舎ー私立獅子王学園に通う砕城紅蓮は、全校を巻き込んだ『生徒会選賭』に参加させられた。だが、最終選の“フェイクポーカー”で、妹の可憐が御嶽原水葉と生徒会長・白王子透夜の奸計により敗北。兄妹の接触が禁じられ、最愛の妹を傷つけられた紅蓮は、生徒会全員に対して宣戦布告した。「徹底的に潰して、わからせてやるよ。お前が捨てたもの、お前が傷つけたもの、それがどれほど俺にとって尊く、かけがえのないものだったのかを」-学園を支配する獅子たちはこの日、『不敗の伝説』の悪魔じみた策謀に翻弄されることになる。今、最も熱い学園ゲーム系頭脳バトル、神話再誕の第三弾!
異世界召喚された“英雄”たちが覇を競う“万象の楽園”。エルフの姫に喚び出された天才ニート詐術師・崩喰レイジは、“竜闘族”の国で驚くべき相手と対面する。現“森霊族”“誓約者”オフィリアの姉にしてティファリシアの母、クレアリシア。死んだはずの彼女が語るのはー「温泉が好きなの〜」あまりにもどうでもよすぎる趣味の話と「わたしの夢は、誰もが納得のいくーあらゆる意味での“恒久平和”なの」いつかの彼女が願った遠い夢は、時を超えて娘に受け継がれる。天才ニートがどこまでも働かなかった英雄譚、それはやがて世界の真実に辿り着くー。刮目の第六弾!