著者 : 三嶋与夢
悪徳領主の誇りにかけてーーナンパ決行!? 善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。 彼は第三皇子クレオからの接触によって次期皇帝の継承権争いに巻き込まれる。 そしてリアムは案内人が語った「真の敵」の存在を見極めようとするのだった。 そんな中、軍での修行を終えたことで大学へ進学したリアムだがーー 「俺だって女遊びの一つや二つ、簡単にできるからな!」 どうせ無理だと煽る友人達を見返すため、今度こそ女遊びをしてやると宣言。 慣れないナンパに挑戦することに……!? 悪徳領主が目標なのにナンパでいっぱいいっぱいな勘違い領地経営譚、第5幕!!
リアム、悪の帝国軍人に!? 善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。 彼は一人前の帝国貴族と認められるため、今度は軍人となるべく士官学校へ。 優秀な成績を修めながら、卒業後の研修や軍務を見越した計画を立てるリアムだがーー 「私が力を蓄えている間に、面白いことになっていますね」 復讐に燃える案内人の暗躍により、リアム包囲網が完成しつつあった! 海賊貴族のバークリー家はバンフィールド家を潰そうと動き出し、軍人となったユリーシアも復讐のためリアムに近付こうとしていて……!? 悪徳領主が目標なのに軍人としても大活躍しちゃう勘違い領地経営譚、第4幕!!
精神的疲労を心配するアンジェとリビアの言葉により、リオンは男爵領で療養することに。しかしそこはモブに厳しいこの世界なわけで…
目指せ「くっころ」!? 高慢お嬢様を狙え! 善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、奪う側である「悪徳領主」を目指すリアム。 貴族の子弟が集まる幼年学校で彼が出会ったのは、気が強そうな公爵令嬢のロゼッタ。 悪徳領主たるもの、高慢なお嬢様の「くっころ」を見たい! リアムは積極的にロゼッタに絡んでいくがーー 「たとえ落ちぶれても公爵家の娘。お前なんかに礼など言うものですか!」 ロゼッタの家はある理由から帝国内で虐げられていた。 そんな境遇から気丈に振舞い周囲と距離を置くロゼッタだが、リアムは気にせず踏み込んでいき……? 悪徳領主が目標なのに悲劇のヒロインを救っちゃう勘違い領地経営譚、第3幕!!
広がれ! 「悪徳領主仲間」の輪!! 善良さ故に奪われ続けた前世を反省して「悪徳領主」を目指すリアム。 貴族教育として他家へ修行に出るリアムは、修行先で贅沢するために賄賂を贈るがーー 「ついに復讐の時が来た! これでお前も私の悪意に気が付くだろう!」 案内人によって他の貴族と扱いを入れ替えられ、貧乏貴族向けの厳しい扱いを受けることに! それを「賄賂が通じない清廉な貴族」と勘違いしたリアムは、自分と同じ扱いの貴族を「悪徳領主仲間」とさらに勘違い。 同室の美少年クルトや妙に距離が近い美少女エイラといった「悪徳領主仲間」と友情を深めて……!? 悪徳領主が目標なのに他家から名君と尊敬されちゃう勘違い領地経営譚、第2幕!!
ザイン攻略の鍵であるセルマを手に入れたライエル一行。だが、チャンスはあっても戦争をするための兵力が心許ない。ダンジョンで稼ぎもするが、これからを考えるとどうしても支援者が必要であるという結論に達する。そこで、ベイムでも指折りの大商人であるトレース家の依頼に目を付ける。商船の護衛を引き受け、トレース家に近付くライエル。船長のヴェラはトレース家の長女で、当主のフィデルからも溺愛されていると知る。歴代当主たちはヴェラの籠絡を指示するが、乗り気になれないライエルは失敗を繰り返してしまう。結果、そのことがノウェムたちに知られ、問い詰められることになる。事情を話すと、アリアたちが呆れてしまう中、ミランダは激怒する。「遊びじゃないんだから本気でやれ」仲間たちのサポートもあり、困惑しながらもヴェラにアプローチするライエルなのだがーーーーーー。
好き勝手に生きてやる! なのに、なんで領民たち(あいつら)感謝してんの!? 星間国家アルグランド帝国ーーその辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。 彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだがーー 「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」 受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった! 虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。 それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!? 悪徳領主を目指してるのに名君と崇められちゃう勘違い領地経営譚、開幕!!
自由都市ベイム。「冒険者の本場」とも言われる巨大都市に到着したライエルたちは、まずはギルドにて登録を済ませようとする。しかし、いくら他国で経験があろうと、ベイムで実績のない者は依頼も受けさせてもらえず、ダンジョンにも潜れないのだという。新人扱いとなったライエルたちは、ギルドの信用を得るために、街道の掃除や代筆などの地道な雑用に明け暮れる日々が続いていった。一方、ベイムでライエルに絡んできた新人冒険者のエアハルトは、雑用依頼ばかりなことに文句を言い、受付嬢に無理を言って、迷宮探索に参加することになるのだがーー。
セレスに立ち向かうことを決意した一行は、まずは王都を離れ、冒険者の都市ベイムに向かおうとしていた。しかし、ライエルに恨みを持つリオネルにより「国家反逆者」として指名手配されてしまったライエルは、国境を抜けて移動することが難しくなってしまう。しかたなく迂回ルートを辿ることにすると、偶然、関所で興味深い話を耳にする。どうやら近くの国で、秘密裏にダンジョンを管理しているのではないかという。歴代当主たちは大盛り上がりで、ダンジョン討伐を提案してくるのだがーー。
王宮貴族の企みを潰しグリフォンを討伐したライエルたちは、事実が隠されることがないように、先んじて王都に噂を広めていた。王宮貴族たちはサークライ家に責任を押し付け、追い詰められたラルフは、グリフォンの死体を引き渡すようにライエルを呼びつける。ライエルは「成長」の影響でハイテンションになっている真っ最中だったが、交渉は想定どおりに進み、ラルフから大金を巻き上げることに成功する。一方、街で情報を集めていると、王太子が隣国の姫との婚約を破棄したという噂を耳にする。しかし、王都の住民は何故かそのことに違和感を抱いておらず、平穏そのもの。王都に漂う嫌な雰囲気を警戒していたライエルは、婚約破棄された姫君・リアーヌに会い、この国の異常の原因を語られる。リアーヌが挙げたのは、ライエルの因縁の相手。ライエルを屋敷から追い出した妹・セレスの存在だったーー。
アラムサースを出てセントラルに到着したライエル一行。ミランダとシャノンの実家であるサークライ家に招待された。屋敷で当主ーー二人の父親であるラルフ・サークライと面会する。だが、ライエルが言われたのは娘を置いていって欲しいという願いだった。父親として、ライエルのような男に娘を預けておけないというラルフ。それを認めないミランダと喧嘩になりそうな中、現れたのはーー【リオネル・ウォルト】。宮廷貴族ウォルト家ーー同じ一族の男子だった。初代バジル・ウォルトが独立してから伯爵家にまで上り詰めた領主貴族であるウォルト家は、元を辿れば宮廷貴族の出身である。当然、王都セントラルには宮廷貴族であるウォルト家が残っている。サークライ家の次女と恋仲であるリオネル。ミランダとシャノンを抱えてしまったライエル。年齢も近く、そして同じ青髪青目と似ている二人なのだがーーー。
新たに仲間を加えたライエル一行。アラムサースで仲間にしたのは、ミランダ、シャノン、ポヨポヨ(仮)の三人だった。どんな場面でも活躍する優秀なミランダ。古代人が作り出したメイドロボであるオートマトンのポヨポヨ。魔眼という凄い能力を持ったシャノン。この三人がいればアラムサースで大活躍も可能ーーな、筈だった。そう、筈だった、のだ。ライエルの一番になりたいと公言したミランダは、パーティーの人間関係を壊してしまう。ポヨポヨはノウェムの事を女狐と呼んで敵対心を抱いていた。魔眼を持っているが、ソレを活かしきれないシャノン。シャノンに関しては、ライエルを「ヒモ野郎」と罵る始末。新しい仲間を加え、新たなパーティーで大活躍するはずが、連携も取れなくなりボロボロになってしまうのだが……。
アラムサースは学園が支配している学術都市。金さえ出せば、知識や技術を得られるアラムサースで自分を鍛える冒険者も少なくない。そんな学術都市に活動拠点を移したライエル一行は、知識や技術を得ることの他に、仲間を集めたいという大きな目的があった。アラムサースは地下迷宮を抱えており、冒険者にとっては稼げる上に自分を鍛えられる。ただ、地下迷宮に入るためには、学園の許可も必要。仲間が少なく、実績もないライエルたちに許可は出ない。ライエルはなんとか地下迷宮に入る手立てを考えるのだがー。