著者 : 二星天
幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜 四季徒然幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜 四季徒然
あやかしが訪れる和菓子屋さん『春寿堂』で、名月が玉藻と怪奇事件に振り回されている、その頃。移りゆく季節の間に、4つの小さな“ご縁”が結ばれていた。春の化身・春風挽歌が求めるものは献菓か、それともー。幼稚園の夏祭り餅つき大会で、犬飼一が出会った問題児とは?暮れゆく秋に窓の外を見つめる令嬢と、柿の木の精霊の願い。名月が挑む製菓衛生師試験は、まさかの冬山登山の試練!?桜羊羮、よもぎ餅、柿菓子に雪兎饅頭。四季折々の和菓子作りと、あやかし語りをご笑味ください。
幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜六(6)幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜六(6)
高野山の片隅に、ひっそりと佇む和菓子屋『春寿堂』。そこは妖狐の玉藻が営む、あやかしたちの御用達。名月がそこで和菓子作りを始めてから三度目の春ー彼の“妖怪を見えなくする”契約が満ちる最後の年を迎えていた。そんな春先のこと。式神あずきが壊した和菓子道具を買い替えているさなか、玉藻が姿を晦ませてしまった。仕方なく名月は店を切り盛りするのだが…訪れる無理難題にてんてこ舞いの日々で!?店主のいない春寿堂。名月の和菓子は玉藻を戻し、大団“縁”を紡げるだろうか?
幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜幽遊菓庵〜春寿堂の怪奇帳〜
高野山の片隅に、ひっそり佇む和菓子屋さん。木彫の看板に『春寿堂』と書かれたその店は、飄々とした狐の妖怪・玉藻が店主を務める、あやかしたちの御用達だ。そんな場所を普通の店と勘違いして訪れた青年・名月は、度々起こる怪奇事件に文句を言いながらも、玉藻のもとで和菓子作りを手伝っていくことになる。さっそく配達で向かった寺院にて、咲かない梅の木の下に女性の「影」を見てしまいー。和菓子とあやかしが、店を訪れるものたちを優しく繋いでいく。暖かな“縁”のストーリー。
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