著者 : 古弥月
人間と魔族が共に暮らし始めるも、なお絶えない両族間の事件にあたる《特務隊》。 ある夜、事件現場に駆けつけた剣士の隊員・リンが目にしたのはーー血濡れた可憐な吸血姫・ラヴィアと、特務隊員の首なし死体だった。 リンは現場証拠からラヴィアに犯行は不可能と考えるも、彼女は唯一の容疑者にして上級魔族の吸血鬼。 ラヴィア確保を主張する隊長を説得するため、リンはラヴィアと「自分以外の人間の血を吸わない契約」を結ぶ! 行く当てのないラヴィアを住まいに招き、真犯人を捜すために始まった同棲生活。 事件の謎を解きながら、血と情が溶け合う日常は、次第に種族を超えた絆を深めていくーー。 ★『誰が勇者を殺したか』駄犬、驚嘆!! ーーーーーー 幻想と謎に満ちた、蠱惑的な物語。 その手があったかと驚嘆し、美しくも淫靡な描写に心が揺れる。 こっそりと覗くように読んで欲しい。 ーーーーーー
中学三年の夏休み。初花晴は脚の負傷で大好きなバスケットボールを遠ざけ、地方にある祖父母の家に兄とともに滞在している。祖母ハルの勧めで、近くの山にある祠に兄とお参りに出かけると、その道中、森の中に広がる池の前にしゃがみ込む、華奢な金髪の少女と出会う。無表情で「自分の名前を知らない」「死にたい」とつぶやく少女を晴は説得。一週間だけ生きてみることにした少女をセミちゃんと名付けて友達になろうとする。しかし、セミちゃんの姿を見ることができるのは晴だけで、兄たちはまったく見えないという。記憶がまるでないようすのセミちゃんを放っておけない晴は、祖父母の家に招いて一緒に暮らし、寄り添うことにするがー!?
白河綾乃。清楚で可愛い学校一の美少女。同じ学校に通っているだけの黒田雄星とは縁のない存在ーーだけど、そんな彼女の妹を助けたことから、黒田の毎日は一変した。 「なんでもいいんだよ? したいこと言って?」 妹を助けたお礼をしたいと明るく無邪気に迫ってくる白河。 白河の家で手料理を振る舞ってもらったり、逆に部屋にやってきた彼女に掃除してもらったり、積極的な姿勢に押され、黒田の生活も次第に明るくなっていく。 そして一緒に訪れた夏祭り。普段以上に大胆な白河との距離はさらに近くなってーー この二人、いずれ付き合います。最高の焦れ甘ラブコメ。
ヤンデレ気味な幼馴染・三城紗弥花に手を焼きながらも、國枝春季はつつがなく高校生活をスタートさせていた。しかしある日、春季は同級生の千崎優紀に紗弥花との関係をからかわれ、あげくにキスまで迫られる。おまけにその様を紗弥花に目撃され怒らせてしまう。誤解を解こうと迎えた翌朝、紗弥花はなぜか二人に分身していた!両手に花ながら互いに妬み合う紗弥花らに振り回される中、今度は優紀の性別が男に変わったと知ってさらに困惑!怪現象の謎を追い始めた春季は、優紀が暮らす寺院の“枯れない彼岸花”の伝承が関係していると知りー。界達かたるが描く、徒花の不可思議な力に魅入られた少年少女を巡る、新時代の恋愛伝奇ミステリー開幕!!
大野一郎には彼女がいる。大人気アイドル・小犬沢彼方だ。しかし多忙から会えない月日が重なり…恋人ってなんだろう、そう考え始めた時期だった。コンビニでバイトをする女子高生・猫平桃子が、恋愛相談の相手になったのは。「わたしと“恋人の練習”してみましょうか。彼女さんを、他の誰かに奪われないように」彼方を繋ぎ止めたい一心で、一郎は桃子に“理想の恋人”を教わることに。手を握るのは彼氏から。ハグくらい恥ずかしがらないで。キスはー誰にもバレないように。秘密の練習を重ねるたび、増える彼方の笑顔。そして近づく桃子との距離。それは甘くて、あやうい恋のはじまりだったー。