著者 : 堀泉インコ
もしもあと1日だけ、時間をもらえたらーー もしも、この世界からいなくなる前に1日だけ猶予をもらえるとしたら、あなたは何をしますか? 『死者と再会させてくれるという美少女がいる』 余命が尽き、どころかマイナスとなってしまったあなたの前へ、そんな噂と共に現れたのは、アイと名乗る天使の少女。 彼女の役目は、肉体を失った魂の最期の願いを叶えることらしい。 そのために、アイは憎まれ口を忘れないひねくれものの相棒・悪魔のディアと一緒に、人の世界に降りてくる。 「--ねえ、あなたの未練はなんですか?」 ひどく美しい姿をした天使は、ひとりぼっちになった魂へ問いかけていく。 その優しい声は、死んでも諦めきれなかったたった一つの想いをそれぞれの胸に浮かび上がらせていって。 いつか交わした約束を守ること。好きなあの子を笑顔にすること。愛する人にありがとうとごめんなさいを伝えること。ずっとしてみたかったデートをすること。大切な人の晴れの日を祝うこと。 「どうか、あなたが大好きな人に笑顔で『さよなら』って言えますように」 これはあなたの最期のために心を尽くす、優しくてちょっぴり泣き虫な天使との出会いと別れの物語。
「お願いです…最後にわたしといて」そして彼女は、こう続けた。「終わりのときまで、二人でいさせて」日和の宣言通りに訪れた「終わり」。お願いの力でもなすすべのない崩壊の中、深春と日和は旅立つ。この壊れた世界で、ふたりだけで生きるために。そして…つかの間の、夢のような日々の先に。終わったはずの世界の姿を、ふたりはー俺と彼女は目にする。葉群日和。世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。本当はごく普通に、俺の彼女でありたかった女の子。海と山と坂の街、尾道。あの頃、きっと壊れないと思っていた日々の中で始まった、終われない恋の行く末で。彼女は、最後のお願いをする。
「さようなら。深春くん」あれから、季節は巡り…数か月。日和のいない日常は、それでも続く。世界がもう壊れてしまって、混沌への道を辿っていると知っていても。そんななか準備を始めた文化祭。それは、失われる「日常」を守ろうとする深春たちの、精一杯の抵抗だった。そして、彼らがやがて結果を出そうとする、その頃にー彼女は、再び深春の前に現れる。葉群日和。世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。“天命評議会”に戻ると決めた、深春の彼女だった女の子が。「とても、単純に。わたしは、頃橋くんの気持ちを知りたいの」日常を守ろうとする少年と、その終わりを知りながら帰ってきた少女は、ふたたび言葉を交わしーこのセカイと同じように、終われない恋の、続きが始まる。
「わたし、“天命評議会”…辞める」誰にも逆らえない「お願い」の力で世界を変えてきた日和。せいいっぱい世界を良くしてきた、はずだった。でもー“天命評議会”の活動のなか、日に日に心を擦り減らす日和を見かねた深春は、彼女を“天命評議会”から抜けさせる。しかしそれは、世界の情勢を狂わせ、二人の関係にも大きな亀裂をもたらしていく。少しずつ、しかし確実に壊れていく日常、見慣れた風景。そしてー深春は見なくて済んでいた崩壊を、ついにその目にする。「好きと言ってもらえて、大切にしてもらえて、とてもうれしかったー。元気でね、深春くん」これは壊れたままのセカイで、それでも普通の彼氏彼女になりたかった二人の、もしかして、最後の恋物語。
俺と彼女ー日和の恋は、続いている。「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、俺にとっては家族みたいな彼女とのつかの間の交流はそれでも日和の心に小さな影を落とし…「…ねえ、わたし、邪魔かな?」やがて日和にそんな言葉を告げさせる。聞いてしまえば誰も逆らえない「お願い」の力。それを使って誰かの心は変えられても、自分までは騙せない。そしてそれは、この世界も同じ。海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の恋にも。隠されていた崩壊の足音が少しずつ近づいていき、そしてー。これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
海と山と坂の街、尾道。(たぶん)日本の果てで(きっと)世界の果ての、この街で。俺は彼女ー日和と恋をした。ほんわかしてて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。それなのに…「-わたしのお願いは、絶対なの」聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」。彼女の持つその力が、俺の人生を、世界のすべてを、決定的に変えていく。そしてすれ違いの果てに、日和が願った結末はー。「-でも、もう、忘れてください」世界なんてきっと簡単に壊れてしまうのに。俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれないーこれは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
わたし、池野彗花はごくごくふつーの高校生。あの娘、庭上蓮は席が隣の同級生。蓮はプロの漫画家になるってすっごくがんばってて、わたし、応援してるんだ。いろいろあってナイショの同居は続き、待ちに待った夏休み!今回蓮が挑むのは同人誌即売会への初参加?!わたしはその手伝いをしてたんだけど…「やっぱ口だけじゃねぇか。彗花は漫画描いたことねーもんな」「蓮の、バカッ!いくじなしっ!」…ちょっとしたことが原因で、ケンカ、しちゃった。わたしたち、無事に本を完成させてイベント参加できるかなぁ…。チクチクそわそわ混じりのガールズ青春グラフティ、第2弾です!
はじめまして!わたしは、池野彗花。この春から、高校一年生です。お母さんが働いてるから、おうちの中のことと弟・妹のお世話はわたしの仕事なんだ。今一番気になっているのは隣の席の庭上蓮さんのコト。クラスじゃ不良だヤンキーだって怖がられてるけど、なーんかそうは思えなくて…。だけどある日、偶然彼女の秘密を知って一緒に住むことになっちゃって?!「誰にもアタシが漫画描いてるってバラすなよ。バラしたらコロス」わたしの家を作業場にして、新人賞を目指して頑張る彼女を、ささやかながら応援してます。ちょっぴり怖いけど、悪い人じゃないって知ってるから。そんなこんなで、わたしとあの娘のナイショな青春グラフティ、はじまります!
人々を殺め苦しめる荒人魂が、大和の国に頻発するようになった。その荒人魂に母を殺された明石めぐるは、剪定士をめざし鸞鳳学院に入学する。剪定士とはパートナーになる舞姫が放つ“花力”を借りて荒人魂と戦う剣士のこと。学院では剪定士・舞姫を目指す候補生達が厳しい特訓を受けていた。入学初日、めぐるは舞姫候補生の桜みらいと10年振りの再会を果たす。しかし、彼女は四大流派の跡継ぎ娘、庶民のめぐるがパートナーになることなど簡単に認めて貰えるはずもない。実力で認めて貰おうと日々特訓に没頭するが、ある郊外学習で荒人魂と遭遇してしまう。それをきっかけにみらいの秘密が明らかに!京の町は次第に闇の中へと引きずり込まれていく。
キミとオレのワールドエンド。これはつまりそういう話だ。十年前、流れ星と共に消えたカノジョは、オレの前に『神さま』になって帰ってきた。どんな願いも叶えてくれる、とびっきりの美少女として。オレの退屈で怠情なスクールライフが、神さま少女・統原小春子の手でポップに彩られていく。早すぎる夏の初雪、映研での想い出づくり、二人きりの天体観測ー。そして再びの『流れ星』。そこでオレは、カノジョの『真実』に気づく。キミとオレのワールドエンド。これはつまり、そういう話だ。
美月は一世一代の告白に見事玉砕し、悲しみの淵にいた。そんなある日、父親が再婚することに。しかもお相手は双子の桐島兄弟の母親…って、待って!私、弟の星也くんにフラれたんですけど!嬉し恥ずか死(?)の展開に慌てる美月。だが、初顔合わせで彼の“禁断の秘密”を知ってしまいー!?
幼馴染カイトと再会し、瞬く間に恋に落ちたミク。秘密の古塔で逢瀬を重ねるも、それは許されざる恋だった!突如引き裂かれ、幽閉の身となったミクは彼への想いを積もらせるがー思い出の旋律が響く時、二人の絆が愛へと変わる!!クリプトン・フューチャー・メディア公認、“恋する全ての人に贈る”ラブストーリー!
魔法学校に通う少女のニカ。彼女は落ちこぼれとして知られていたが、それには理由があった。古魔道具趣味。セピアな雰囲気を纏う、古き良き趣深い魔法道具が大好きで、そのせいなのか、現代の魔法の花形である電子魔法系にめっぽう弱く、触れるだけでデバイスを壊してしまうほどだった。そんなニカが、エリート男子生徒の二人…爽やか金髪少年ユリアンと、無口クールな黒髪少年リドと魔法騎士の模擬実戦でチームを組むことになる。魔道具オタク少女のスクールライフ、波乱の予感です…!ほんわりとした幸せをお届けする、マジックファンタジーストーリー。