著者 : 大森藤ノ
後に『死の七日間』と呼ばれる、オラリオ最大の悪夢が訪れるー。闇派閥による大攻勢にさらされた迷宮都市。街を支配した『巨悪』に抗う冒険者たちだったが、悪辣な計略、終わりのない襲撃、更には守るべき存在である民衆にも非難され、次第に消耗していく。知己を失い、自らの正義が揺らぎつつあるリューも同じだった。そして、そこへ畳みかけられる『邪悪』からの問い。「リオン、お前の『正義』とは?」崩れ落ちる妖精の少女は、黄昏の空の下で選択を迫られる。これは暗黒期を駆け抜けた、正義の眷族たちの星々の記憶ー。
これは、少年が迷宮都市を訪れる約七年前ー“最悪”とも呼ばれた時代の物語。正義を司る女神アストレアのもと、自らの信じられる『正義』を探していたリュー・リオン。迷宮都市の暗黒期にあって常に明るさを失わない団長アリーゼや仲間に導かれ、未熟ながら己の信念を育みつつあった。そこに現れた一柱の男神。「『正義』って、なに?」そして始まるは闇派閥との大抗争。しかしそれは、迷宮都市の崩壊を目論む『邪悪』の胎動そのものだった。これは暗黒期を駆け抜けた、正義の眷族たちの星々の記憶ー。
『デート・ア・ライブ』シリーズ10周年を記念した豪華アンソロジーがここに顕現!羊太郎が描く十香のダイエット。志瑞祐が描く七罪のレース勝負。東出祐一郎が描くVRゲームで夢の対戦。大森藤ノが描く六喰のトゥルールートと、人気作家たちによる特別な短編の数々!そして原作者・橘公司が描くのは精霊たちが全員男性化した世界!?魅力満載で必読なアナザー『デート』が集結。さらに人気イラストレーター、森沢晴行、NOCO、はいむらきよたかの描き下ろしイラストも収録!さあー見たことのない特別な戦争を始めましょう。
街娘からの一通の手紙が波乱を呼ぶ!挽歌祭とともに『二大祭』に数えられる『女神祭』で、ベルはなし崩し的にシルとの逢瀬に臨むことに。だが、何も起こらない筈もなく!豊穣の女主人、剣姫、更には“フレイヤ・ファミリア”を巻き込んだ大騒動に発展してしまう!「全ては女神のために。-死ね、娘」そして訪れる凶兆。一人の少女を巡り、都市にかつてない暗雲が立ち込める。これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片ー。「私の伴侶はどこにいるのかしら?」美神フレイヤの発作が始まった!頭を抱える眷族達を他所に、彼女は迷宮都市の外へ『運命探し』の一人旅へ出てしまう。自由奔放を行く女神が辿り着いた先はー大砂漠世界カイオス。「私は王子、貴方の愛になど応えない!」出会うのは若き『王』。そして巻き込まれる熱砂の動乱の中、砂漠世界を震撼させる『八人の眷族』の蹂躙が始まる!「この身は強さを求めるためだけに」更に綴られるは猛者オッタルの過去、最強の冒険者達の過ぎ去りし昔日。美神の眷族達が所狭しと活躍するクロニクル・シリーズ第二弾、開幕!
結論から言えば。それは語り継がれることのない物語だ。誰が勝ち、誰が負け、誰が生き、誰が死に、誰が吠え、誰が嗤い、誰が哭いたのか。そこに富と名誉はなく、倒れた者は歴史に名を刻むこともなく。誰の記憶にも残らぬまま、天の葬列に加わるのみ。けれど、『彼女達』は臨むのだ。巨大な悪に、邪悪極まる闇に。秩序のため、誇りのため、絆のため、『彼女達』はー冒険者達は最後の決戦に臨むのだ。「1000年の時を越えて、もう一度冒険者達が下界平和の礎となる!-ここに新たな神聖譚を記せ!!」これは、もう一つの眷族の物語、“剣姫の神聖譚”
深層の決死行を乗り越え、地上の帰還を果たしたベル達。それぞれが果たした冒険の成果は『成長』の証。確かな前進に喜ぶ傍ら、ふと彼等彼女等はこれまで歩んできた道のりを振り返る。少年は始まりの日に還り。女神は追憶を映す炉の光に目を細め。小さき少女は灰の過去を乗り越え。鍛冶師は遠き日を重ねた空を仰ぎ。受付嬢は昔日の傷を。妖精は正義の誓いを。黒烏は金狐との今昔の物語を想う。今と過去が織りなす日常編。『英雄』が生まれる地に束の間安らぎを。これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷属の物語”-
「斬れなかった…モンスターを」ベルとの戦いを経て、失意に沈むアイズは思い悩んでいた。己の戦う意味、破られた誓い、怪物の涙。全てを自覚した上で少女はもう一度少年に会いに行く。「作戦開始はー十日後だ」そして時計の針は進む。迫りくる人造迷宮攻略作戦。垣根が取り払われた神々は結託し、冒険者達は意志を一つにし、異端の怪物達もまた、その運命の日に集う。待ち受ける闇派閥残党、人達、そしてー都市の破壊者。迷宮都市の命運をかけた戦いが今、幕を切る!これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”
「迷宮の孤王ーアンフィス・バエナ!」絶望の『予言』は終わらない。惨禍の宴が繰り広げられた27階層で巻き起こる新たな異常事態。退路を断たれたリリ達は、ベル不在の中で『冒険』を余儀なくされる。「深層…」一方でベルとリューを待ち受ける過酷の名は『37階層』。孤独、孤立、孤絶、最凶の舞台で幕を開ける最悪の決死行。そして迫りくる“厄災”の影。かつてない過酷に翻弄される中、リューは生と死の狭間で過去の情景を見る。「私には、もう…『正義』はない」これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”-
18階層の宿場街にもたらされる殺人の凶報。犯人は黒表の賞金首ー“疾風”。耳を疑うベル達がリューの容疑を晴らすべく、彼女の行方を追い始める中、カサンドラは『最悪』の予知夢を見る。告げられし十七節の予言。予言の成就は大切な者達の『死』。絶望に打ちひしがれる悲劇の予言者は、破滅に抗う孤独の戦いを始める。そして真相を追う少年が、黒き復讐の炎に焼かれる妖精と邂逅を果たす時、かつてない“厄災”が産声を上げる!
王国軍出兵。ベートの活躍によりアマゾネス狩りの事件を収束させたのも束の間、都市外からの侵略者の迎撃に乗り出す“ロキ・ファミリア”。強過ぎる冒険者達によって万の軍勢が蹴散らされていく中、ひょんなことから発せられた少女の問いが、リヴェリアの記憶の扉を叩く。「昔のアイズさんの話、聞かせて頂けないでしょうか?」それは、当時『人形姫』と謳われていた少女の秘話。追憶の欠片はハイエルフの想いを過去に飛ばし、一方で竜信仰の村に辿り着いた少女もまた在りし日の情景を追想するー。
そして、少年は再び走り出す。好敵手との死闘を経て成長を遂げたベル。昇格、神会、称号。人々や神々、オラリオ中の注目を集める中、彼のもとにもたらされるのは一通の書状だった。「強制任務…『遠征』?」ベル・クラネルは『資格』を得た、更なる冒険に臨めー。ギルドより届いた指令がベルを新たな舞台へと導く。迷宮攻略のために発足される『派閥連盟』。これまで戦ってきた仲間達とともに、新たな階層、新たなモンスター、そして新たな『未知』に挑む。新章開幕、下層域『新世界』へと突入する迷宮譚十二弾!
「言っただろ、雑魚は足手纏いだってな」ベート・ローガ。“ロキ・ファミリア”の中でも過度なほど実力主義を謳う一匹狼。人造迷宮撤退を受けて死者にさえ嘲笑を向ける彼は派閥から孤立するが…「いたぁー!ベート・ローガ!」突如アマゾネスの少女レナから猛烈な求愛により、なし崩し的に同居生活が始まってしまう!戸惑うベートだったが、彼女との交流が『牙』にまつわる記憶を喚起させ、己の過去と向き合うことになる。一方、その裏で静かに暗躍する死神の眷族達。仲間を奪った凶刃が今、再びベートのもとに迫ろうとしていたー。これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”-
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片ー。「アンナ・クレーズを買い取ったのは、『大賭博場』の人間です」腕利きの元冒険者リューが働く『豊穣の女主人』で今日も騒動が起こる。とある夫婦の一人娘がさらわれたことを知り、正義の名のもとに調査を開始するリュー。その先に彼女が辿り着いたのはー迷宮都市の治外法権、大賭博場。人の欲望が渦巻く黄金の都で“疾風”の轟きが巻き起こる!「お前達、声を出しな!ここは笑って飯を食べてもらう場所さ!」そして少女達が酒場に集う始まりの物語も収録!ダンまちの世界を補完するクロニクル・シリーズ第一弾、始動!
港街で手がかりを得た“ロキ・ファミリア”は迷宮街『ダイダロス通り』の調査を開始する。敵の住処を突き止め、とうとう闇派閥の残党を追い詰めるアイズ達だったがー。「人造迷宮クノッソス…始祖傑作の礎となれ」かつてない闇の迷執が牙を剥く。呪われた血族、勇者への因縁、姿を現す最後の邪神、そして舞い戻る赤き髪の怪人。『悪』の巣窟が今、アイズ達に最大の危機をもたらす。「さようなら、“ロキ・ファミリア”。良い悪夢を」これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”-
少年の名声は地に堕ちたー。竜の少女を救った代償として人々からの信用を失ったベル。悪意と失意の狭間で傷付き、苦悩する。だが、「迷わないで。貴方の側には失われないものがちゃんと残っています」出会いの絆に支えられ、決意を新たにしたベルは仲間とともに立ち上がる。再び戦場へと変わる迷宮街で決行される『異端児』帰還作戦。その前に立ちはだかるは都市最強。賢者の知恵、勇者の策、神々の思惑、そして黒き獣が咆哮を上げる時、少年の心は回帰する。「僕…強くなりたいです」これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”-
「戦う乙女達の束の間の休息!海水浴ならぬ湖水浴やー!」“ロキ・ファミリア”都市外へ!遠征を終えたアイズ達は迷宮第二の出入り口を探すため、港街メレンを訪れていた。下心丸出しの主神に振り回されながらも青い湖に癒される少女達。しかし異邦より現れた船が波乱をもたらす。闘争と殺戮の女神が統べる“ガーリー・ファミリア”。ティオネとティオナの悪しき因縁。不穏な影が暗躍する港街で、双子の姉妹は忌々しき過去と対峙する。「闘争の行く末ーそれが見たいのじゃ」これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”。