著者 : 東出祐一郎
「さて、それじゃあ…死にますか!」大切な人を応援するため、自らを犠牲にする少女。「それでは紗和さん。最後のデートを始めましょう」好きな人と再会するため、走り続ける少女。「世界が滅んでもいい。あなたが滅ぶなら構わない」親しい人を独占するため、隣界を滅ぼそうとする少女。ついに辿り着いた第一領域にて、緋衣響、時崎狂三、白の女王の殺し合いは終わりを迎える。戦い続けた少女たちが下す選択とはー。「長い時間が掛かりましたけど。ちゃんと、叶いましたわ」時崎狂三のもうひとつの戦争、ここに完結!
『デート・ア・ライブ』シリーズ10周年を記念した豪華アンソロジーがここに顕現!羊太郎が描く十香のダイエット。志瑞祐が描く七罪のレース勝負。東出祐一郎が描くVRゲームで夢の対戦。大森藤ノが描く六喰のトゥルールートと、人気作家たちによる特別な短編の数々!そして原作者・橘公司が描くのは精霊たちが全員男性化した世界!?魅力満載で必読なアナザー『デート』が集結。さらに人気イラストレーター、森沢晴行、NOCO、はいむらきよたかの描き下ろしイラストも収録!さあー見たことのない特別な戦争を始めましょう。
「狂三さんに大切な人ができたら、絶対に応援しますよ」白の女王と重なるかつての親友の面影。攫われた緋衣響。複雑な胸中を押し殺しながら、時崎狂三たちは第二領域で、白の女王率いる軍勢を迎え撃つ。絶望的な戦力差により刻一刻と追い詰められていく中、敵となった響を救い出す方法はー。「これはですね。婚約破棄物と呼ばれるジャンルでして…」「わたくし、婚約した覚えはないのですが」隣界の命運は悪役令嬢となった狂三に託された!?さあーわたくしたちの決戦を始めましょう。
白の女王の軍勢攻め入るファンタジー世界の第五領域へと辿り着いた狂三たちは、ギルドで冒険者登録をすることに。名称:時崎狂三、レベル:死シ死シシネネ、冒険者ランク:?天使:理解不能能能能能能能能ノウノウノウノウノウノウノウノウ“刻々帝”「本当に『わたくし何かやりまして?』案件ですよ」パーティメンバー(響、アリアドネ、蒼)も驚愕のステータスで、白の女王の目的を阻止するため、ダンジョンでチート無双する狂三だったが…。「彼女はわたくしと同じ精霊。恐らく、その反転体ですわ」最深部のラスボスは、いてはならないはずの精霊でー。
「第六領域への扉を開かせたいならーお金を稼いでね」第七領域の支配者ー佐賀繰由梨から提示された条件を満たすため、時崎狂三と緋衣響はカジノでお金を稼ぐことに。スロットでスリーセブンを出すも目標金額には、まだ遠く。時同じく第七領域に集う第二、第四、第六領域の支配者たち。「つまり皆様、わたくしと敵対するおつもり…ということでよろしいですわね?」支配者たちと全財産を賭けてポーカー対決をすることになった狂三は勝つための手段として、夜の街でバニーガールに!?さあーわたくしたちのギャンブルを始めましょう。
白の女王が支配する第三領域から脱出し、第八領域に辿り着いた時崎狂三。第八領域では支配者側の絆王院華羽と、叛逆軍の銃ヶ崎烈美による終わりなき戦争が繰り広げられていた。次なる領域に行くため戦争を終わらせようと狂三は、絆王院側につくのだが…。離ればなれになった緋衣響はなぜか叛逆軍側で着々と上官としての地位を固めていてー。「わたくしも折角ですから全力を出すことにいたしましたの」「全員撤退!あそこにいるのは自意識を持った爆弾です!」少女たちのひと夏の思い出は、花火のように鮮烈ながらも、散ってしまう儚さと寂しさもあり…。
謎の少女、白の女王との戦いに敗れ、時崎狂三は第三領域に囚われてしまう。「彼女は、時崎狂三の反転体。わたくしたちとは絶対に相容れない存在ですわ」同じく、囚われの身となっていた狂三の分身体から告げられる白の女王の正体。緋衣響の協力もあり、第三領域からの脱出を試みるのだが…。第三領域のトラップによって、狂三は七歳の姿になってしまいー!?迫るタイムリミットの中、逃げ切れるのか?
「この領域で我を通したい、と言うのであればーアイドルになって頂けないと」「意味が、わかりませんわぁぁぁぁ!?」第九領域に辿り着いた時崎狂三が、支配者の絆王院瑞葉から突き付けられた次の領域を開く条件はーアイドルになること!?「わたし、こう見えても割と凄腕プロデューサーここでやってたんですってば」緋衣響ーひびP指導の下、AAランクアイドルデビューを目指すことになった狂三だが道は厳しく…。「狂三さんがなるべきアイドルは“ケイオス”です」「まあ、混沌とは、どのような?」「イロモノです」「誰がドS中二耳年増乙女ですの」さあー私たちの戦争を始めましょう。
「…わたしに名前はありません。空っぽです。貴方のお名前は?」「わたくしの名前は、時崎狂三と申しますわ」隣界と呼ばれる場所で目覚めた記憶喪失の少女エンプティは、時崎狂三と出逢う。彼女に連れられ辿り着いた学校には準精霊と呼ばれる少女たちがいた。殺し合うために集まった一〇人の少女たち。そしてイレギュラーの空っぽの少女。「わたしは狂三さんの連れで囮…囮ですか!?」「ああ、囮が嫌ならデコイでも」「同じ意味じゃないですか!」これは語られるはずのなかった時崎狂三の物語。さあー私たちの新たな戦争を始めましょう。
文橋津奈戯の加入により『クインテット・ファンタズム』のスタートラインに立った戌意たち。しかしながら勝ち上がるためにはまだまだ足りないものも多く、戌意たちは当面の目標として資金を得るためのスポンサー探しと、戦力増強のため強化合宿をすることになるのだが…。イミナ、津奈戯はライバル?であるもなむを出し抜き、戌意を射止める計画に余念がなくー。さらに合宿場では魔人世代の一人、天剛摘月と遭遇する波乱のイベントが待ち構えていた。
クラブ本拠地で繰り広げられる激戦につぐ激戦。仲間たちは孤軍奮闘を余儀なくされていた。そこへ義勇軍が増援に現れ、あやなたちが戦地に降り立つのだった。一方、赤神楼樹はアストライアとの最期の戦いへ歩を進める。家族や友人の記憶を捨て、殺すことだけに特化した存在になっていた。同じ才を持ちながら異なる道を選択した存在を狩るため、洗練し尽くすため、“ケモノガリ”として大切な人を守り切るために、戦いの果てを目指すのだったー。殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕!興奮必死の結末を見よ!!
連戦の傷も癒えたころ、楼樹たちは天才ハッカー・シャテアの解析によりクラブの本拠地である島を発見する。しかし、その島は対空ミサイルを備えるなど厳重な武装警備体制のため突入作戦に準備を要した。そして上陸前夜、楼樹たちは思い思いに時を過ごす。一人は計画を円滑にするための作戦を何度もシミュレーションし、一人は姉との因縁を断つ決意を固め、一人は思い出を忘れ人間らしさを捨てていくー人であることをやめた“ケモノ”を狩るために。残る“聖父”はあと四人!楼樹の果てなき戦いはついに最終局面へ!!
ローマでの戦いに勝利してから1か月後ー楼樹たちはブラジルを訪れていた。そこでクラブの会員に監禁されていた一人の少女を救う。だがそれは偶然ではなく必然。そう、彼女の持つ才能がクラブ壊滅への新たな足掛かりとなるのだ。一方その頃、クラブでは7人の聖父が一堂に会し“聖霊会議”が開かれ、闇に潜む怪物たちが、世界を愚弄するための語らいを、そして“ケモノガリ”赤神楼樹に対しての議論を始めるー。楼樹たちにふりかかる新たなゲームとは!?終わりに向かう始まりの戦いがここに!
ローマを舞台とした殺人ゲームになんとか勝利した“ケモノガリ”赤神楼樹。疲弊した体を癒す時間もなく、クラブの調停者アストライアから“十二使徒のゲーム”開始が告げられる。ルールは街中に散らばった十二人の娯楽提供者を殱滅するのみ。最凶にして最悪なる大戦争になることだろう。だが、彼は疾走を止めることはない、仲間もそれに続くだろう。愛する者のために。そして、未だ晴らせぬ名もなき人々の無念のためにー!シリーズ最大級スペクタクルのローマ編完結巻。
教皇が危篤状態に陥っている。そのニュースは全世界を駆け巡り、多数の信者がローマへ押し寄せていた。騒乱の中で暗殺のチャンスを伺う“ケモノガリ”赤神楼樹。標的は次期教皇最有力候補のヴァレリオ・ロベルティ、殺人クラブのメンバーである彼の息の根を止める!自称CIAのシャーリー、人間の脳を移植された生体兵器イヌガミを引き連れ、ローマのホテルに潜伏する赤神。だがクラブの調停者アストライアにより突然ホテルが爆破され、新たな殺人ゲームの開始が告げられる。聖都バチカンは完全に包囲されたー。
僕は赤神楼樹。つい数か月前まで平凡な高校生だった僕は、馬鹿げた殺人ゲームに巻き込まれた。友人は死に、先生も死に、それでも僕は生き残った。そして、僕は生きた日常に別れを告げ旅へ出た。世界中で殺人ゲームを愉しむケモノたちを一人残らず抹殺するためにー。リストに刻まれた名前がまた一つ減る。「問題は、次か」リストの名前を見て呟く。コリキア・リンドマン…北欧の小国バレルガニアの終身永世大統領。つまり僕はー今から、一国を相手に戦いを挑まねばならないのだ。
平凡な顔、平凡な成績、何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だったー。東欧小国で修学旅行中の生徒たちが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、「人間狩り」のゲームが始まる。しかしその時、予期せぬ「トラブル」が起こった。「少年」=赤神楼樹の「才能」が、極限状況下で開花してしまったのだ。逆転するゲーム、狩られる「ケモノ」は、どっちだー?人気ゲームメーカーpropellerの東出祐一郎、激昂のオリジナル小説デビュー作。