著者 : 手島史詞
どうすればいいのだ、この状況を……! 悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。 そんな彼が闇オークションで見つけたのは、絶世の美しさを持った白い奴隷エルフの少女・ネフィ。彼女に一目惚れしたザガンは財産をはたいてネフィを購入するが、口下手な彼はネフィにどう接していいかわからない。 かくして、愛の伝え方がわからない魔術師と、主人を慕いながらも訴え方がわからない奴隷、不器用なふたりの共同生活が始まる。
「関わった者は破滅します。例外なくです。あれはそういったものなのです」-アーティファクトーそれは超常の力を秘め、様々な異能を発動する「魔術師が作った美術品」。この危険な美術品を専門に展示するという『ナベリウス封印美術館』。導かれるようにこの館の蒐集士となった青年ヴォルフと少女ジブリルは、アーティファクトを回収するため、不思議な騒動や怪事件に挑んでゆく。「天使を閉じ込めた鳥篭」「生者を虜にする棺」「観る者を溺死させる絵画」「死者を操る仮面」「殺人鬼の妖刀」「茨の棘」様々なアーティファクトが二人を待ちうけるー。
「ホノカとコノハ姉さまの蜜時を邪魔すんじゃねーです!」コノハの妹にして、皇国第四皇女ホノカ。突然押しかけて来た彼女はー愛しい姉を賭けてヒリュウ学園に対抗戦を申し込んできて!?ホノカが率いるのは正規軍。対する学園には廃校寸前の戦力しかない。しかし蒼真は告げる。「この程度の逆境、お前たちなら必ず覆せる。俺が必ず、勝たせてみせる」対抗戦を前に、蒼真への感謝を込めた壮行会を企画する少女たち。メイド服でご奉仕の上ー「私を…もらってください」コノハが過激な姿で現れて!?愚劣な敗者と呼ばれた少年は、過去に囚われた少女を解放するため、共に空を翔けるー!
「殺人犯のアクセルに狙われてます。やっつけてほしいんです…」緋瑠璃と名乗る少女が、東京異界を騒がせている連続殺人鬼の魔法使いを捕まえてほしいと、喫茶店『ストラーダ』を訪れた。燈志郎はこの依頼を快諾するが、その直後にー「緋瑠璃を、守ってやってくれ」依頼対象のはずのアクセルが『ストラーダ』に現れて、緋瑠璃の身を護るように依頼してきた!?「わたしでいいなら、受けますよ」フリッカは戸惑う燈志郎に代わり、この依頼を受けてしまう。彼女はアクセルと旧知で親しいようだが…。怪しい2つの依頼を燈志郎は解決できるか?そしてその真相とは!?異界・喫茶ファンタジー第二弾!!
アドミラル級に呑み込まれ、生還した少女、花房響。記憶喪失でありながら蒼真に懐く彼女を、自身の愛機“封槍”の後継者として育てる大役を任される。早速、コノハたち三人と響による模擬戦を行うことになるのだが…「ボクは喜んで蒼真の盾になる」彼女もまた問題を抱えていることがわかり…。さらにコノハたちも響の存在によって、蒼真を盗られてしまうことに不安を覚え始め…。「小鳥遊せんせぇ、デートしよ?」悩む蒼真の前に生徒会長の鈴音が現れてー。少女たちの揺れ動く想いを、蒼真は正しい道へと導くことができるのか!
異界と化し隔離された東京で珈琲係として働く燈志郎の元を、フリッカと名乗る記憶喪失の少女が訪れた。「兄を捜して。何でも解決してくれるんでしょ?」燈志郎はもう一つの顔、何でも屋として少女の依頼を受ける。捜し続ける初恋の人フリウと同じ顔のフリッカが何者か突き止めるためにー燈志郎は、手掛かりのクリスへと迫るが、その過程で異界誕生の真相とフリッカに課された宿命を知る。「異界と一緒にフリッカも消える?-もう何も失いたくないんだ!!」少年は失ったモノと少女の記憶を取り戻すため、全ての元凶という魔法使いが待つ異界中心へと向う…。異界・喫茶ファンタジーの開幕!!
“竜”という脅威により、人類が地上から空飛ぶ戦艦へと移住した世界。最強の魔道士だった小鳥遊蒼真は、ある事件により「愚劣な敗者」の汚名を着せられ軍を退役。戦艦ヒリュウの学園でグラムリッター候補生の指導をすることになるのだが…。生徒は全員女子。しかも蒼真の担当は、「侮辱していますのっ?」気の強い学年首席マリー、「おにいちゃん!」蒼真を慕う義妹の葉月、そしてー「あなたに、初めての人になってほしくて」周囲と馴染めない転校生のコノハと問題児ぞろい!?かつて最強と呼ばれた少年は、彼女たちを導くため再び戦場に立つー美少女育成メカバトルファンタジー!
ソティラス王国は王国を支える魔術師“クエーカー”の中でも特に強大な魔力を持つ「七ツ姫」の一族の力により支えられてきた。王国の第二王子のファルシオン・オリヴェル・ソティラスことシオンは、そんな七ツ姫のうら若き乙女“七歌”と彼女が16歳の誕生日を迎えた日に念願の婚約をはたすのだが、その夜、寝所でこれまでの淑女然としていた七歌の態度が一変し、炎の短剣でシオンを殺そうとする。七歌はある理由からシオンを殺さねばならないのだという。間一髪のところで七歌の深窓の令嬢にはあるまじき激烈な剣さばきをかわしたシオンだが、七歌に呪いをかけられるとともに、城下町に隠れた七歌によりところ構わず命を狙われる羽目に。シオンは執拗に命を狙う七歌を説得することができるのか。そして七歌の真の目的とは?昼行燈を装う第二王子と暗殺姫が織りなす対決ファンタジー!
ケテル王国の勇者アレクサンドルは難攻不落の迷宮都市を踏破し、魔王ヴィーチェッスラヴァを打ち倒した。これにより、迷宮都市ケテルベルクに囚われた一万の人々が解放されるーはずだった。だが、なぜか迷宮は存続し、勇者アレックスは魔王だった少女ヴィーチェとともに、迷宮都市を旅しつづけていた。しかも、勇者は大罪人として指名手配されていて…。迷宮から出られなくなった勇者と魔王の二人三脚珍道中、ここに登場!
「希望って、なにー」もし、未来には絶望しかないと知ってしまったらー?機械が暴走し、人類を脅かす現代。神話の聖剣、神剣がある日突然、「神器少女」としてこの世に現れた。生まれたばかりでなにも知らない神器少女たちのお悩みの相談に乗るべく、悪戦苦闘の毎日を送っている主人公・ナギ。彼に与えられた新しい使命は、「パンドラの箱」の神器少女を学校に連れてくること。難航するミッションに、神器少女に敵対する組織からの転校生も現れて…。過去と未来の「恋心」が行き交う、ファンタジー&ラブストーリー第二弾。
「生きるって、なんなんですかー」彼女は訊いた。生きることになんの意味があるのかー?機械が暴走し、人類を脅かす現代。神話の聖剣、神剣がある日突然、美少女の姿でこの世に現れた。この世界に突如、命を授かった彼女たち「神器少女」に生きる意味を教えないと、世界が滅びる!?平凡な高校生・山戸凪はひょんなことから彼女たちの相談を受けることに。しかし、神器少女たちは生まれたばかりで何も知らず、性格的にもいろいろ問題のある女の子ばかりで…。聖剣擬人化美少女とのラブコメは、世界を終末から救えるか?
北の大地・ティエラを雲界の底へ墜とすー巨大飛行船からのミサイルをなんとか阻止したウィルとジェシカたちだったが、計画はそれだけではなかった。絶大なる力をふるう計画の首謀者、“七つの鍵”の総帥・シュネーに再び立ち向かうのは、現代最強の霧鍵士・ヒルダ。宿命のライバル同士の壮絶な戦いが始まり、永き因縁はついに決着する!!世界を待ち受けるのは「滅び」か「希望」か。たゆたう島の民の謎、ティエラに隠された前文明の秘密、そして、イスカを待ち受ける過酷な運命とは…。物語は最高のクライマックスへ!!
エステルに続き騎士姫ルチルも王宮の動乱を鎮めるためにヒースの元を去った。小隊をまとめる中核を失った一行は残り3つの剣刻を集めるため、エリナが発案したヒースとエリナ自身を囮にした誘き出し作戦を実行するのだが、剣刻の所有者は現れず、剣刻目当ての欲にかられた者たちに襲われるばかりの結果に。そんな中、ヒースたちに助力する男女の傭兵が現れる。どこか憎めない風情の兄貴分めいた雰囲気のベニートと、ヒースたちとさほどの歳の変わらない少女ドゥルセの二人は、ヒースたちの剣刻を狙ったならず者を瞬く間に倒してしまう。二人の助力に感謝するヒースとエリナは言葉を交わすうちに二人に親しみを覚えるのだが、そんな二人に剣刻の封印を解かんと画策する悪魔の道化師クラウンの仕掛けが襲いかかる。ヒースたちは剣刻の封印を守りきることができるのか。そして最後の剣刻の持ち主とは?剣刻争奪ファンタジー、急転の第五弾!
瀕死の重傷を負ったウィルを背負い、冬の荒野を行くジェシカ。イスカは攫われ、霧鍵式は使えず…。満身創痍の二人は北の大陸・ティエラで進行しつつある、「革命」と名指された大陸崩壊への助走を止めることはできるのか。ティエラ革命軍とジェシカとウィルの過去の関係、そして「七つの鍵」に隠された、たゆたう島の民・人類誕生の秘密とは…。シュネーとヒルダの過去、旧文明に隠された霧の文明の創世の謎も徐々に明らかに。霧に浮かぶ世界を翼舟で翔る爽快ファンタジー、物語が加速する新章第二弾!!
神獣によって支配、統治された世界で少女と少年は出会った。創造主へ戦いを挑み敗北した神獣の少女ークレアーレ。神獣に対抗する組織に所属する盗賊の少年ーリュー。反逆者として追われることになったリューたちは、クレアーレのかつての仲間、リヴァイアサンの力を借りることに。「リヴァイアサンっていうのは、どんなやつなんだ?」「あやつをひと言で言うならば、変わり者であろぅな」リヴァイアサンが支配する地、アクアへ辿り着いたリューたちだが案内人として紹介されたのはメイド服の少女で!?かくてメイド服の少女と、神獣探索の冒険が始まる!?
魔力の大半を失い、どこかいつもと違うエステルのことを気遣うヒースたち。国境沿いに巨大な刻魔が現れたとの急報を受け、ルチルたち小隊はその討伐へ向かうのだが、その途上で隣国プレギエーラの使者が従刻魔たちに襲われていたのを助ける。まだ15歳の使者の名はシルヴィア。ヒースと師を同じくする妹弟子だというシルヴィアはエストレリャの王都へと向かっている途中だったという。はぐれた仲間を探したいしと助力を申し出るシルヴィアを加えた一行だが、想像を超えた力を持つ刻魔に予想外の苦戦をしいられる。そんなさなか、シルヴィアの前にヒースたちの宿敵クラウンが現れ、彼女の心をかき乱す事実を告げる。ヒースたちは刻魔を討伐することができるのか、そして力を失い傷ついたエステルはー。シリーズ待望の第三弾。
神獣によって支配、統治された世界。神獣の庇護の下、人々が平等に幸福を与えられる平和なこの世界の絶対のルールはー神獣への服従ー。神獣の支配に対抗する組織“ウーロニクス”に所属し、自らを盗賊と名乗る少年リューは、外の世界に心を閉ざした少女クレアーレと出会う。「壊れるだけの世界など、もう見たくないのじゃ」「俺は君を盗む。こうして腕に収まった以上、君は俺のものだ」クレアーレを連れだし笑顔と希望を、そして神獣から全てを取り戻すためーかくて盗賊の少年は運命に抗い、神から世界を盗む壮大なサーガが紡がれる。
「北の地には、来てはならぬのですー」失踪したヒルダを追って、北の果ての大陸・ティエラに向かったウィルとジェシカが遭遇したのは、「機械の翼」をもつ無人機による攻撃だった。霧の文明とは違った、「失われた文明」をもつ北の大地には、この世界の成り立ち、さらには空の果てへの鍵が隠されているのかー。すべての島を堕とし、世界の再構築を狙う“七つの鍵”、そして空の最果てを目指すウィルとジェシカ、さらにとんでもない力を持った「魔女」たちが、北の果てで相まみえる!魔法と空戦のファンタジー、新章に突入。
謎のクラウンとの刻印を巡る戦いからしばらくのち。強制入学させられたエストレリャ学園での生活に慣れることができないヒースと、慣れすぎてあちこちで騒動を起こすエステルは、今日も騎士姫ルチルの説教を浴びていた。そんなある日、近隣の港町コスタに現れた罪禍の怪物を討伐すべく、ルチルはヒースとエステル、そしてヒースにようやくできた友人のエリオを伴って向かうことにしたのだが、そこに現れたのはエステルも知らない未知の罪禍だった。その頃、ルチルたちが不在の学園でも生徒が行方不明になる事件が起こる。消えた生徒たちにはある共通点が見つかり…。王国を襲う新たな危機に、騎士姫ルチルが立ち向かう。シリーズ待望の第二弾登場。
数多の王、数多の国、数多の信仰が混在し、そして衝突した、統べる者なき時代ー世界に魔神と呼ばれる存在が現れた。数多の王たちが戦いを挑んだが、いかなる剣も魔術も魔神の体に傷をつけることは叶わなかった。人々が絶望に沈みかけたそのとき、ひとりの賢者が現れこう言った。「魔神を斬ることができる剣がある。優れた技を持つ者がほしい。私についてくる者はいないか」剣は十二本あった。十二人の王はそれぞれもっとも優れた騎士を一人ずつ送った。選ばれた十二人の騎士と一人の賢者は魔神に挑み、そして見事討ち取った。後に賢者を王として十二の国は一つとなり、十二人の騎士は円卓の騎士と呼ばれ全ての騎士の手本となったーそして、ときは今に至るー。