著者 : 本宮ことは
安渓村の水華は、紡ぎ場で働く一介の紡ぎ女。繊維産業を誇る白国では、少女たちが天蚕の糸引きに従事する。検番に怒鳴られながら過酷な作業を繰り返す日々のなか、墜死をとげた友の真相を探るかのように水華に接触してくる謎の青年。だが運命の日は突然やってきた。千人を超す紡ぎ女が集められた広場に現れたのは、この国の若き王。機織りの腕を買われた水華は、神に仕え、王のために布を織る巫女に任ぜられる。
男子音楽学院に入学したアティーシャの目的は、父親の楽譜を探すこと。サリアン王子に告白されたアティーシャは、王子襲撃に巻き込まれ、王子の護衛であるネイトに庇われる。負傷した彼に付き添い、王子の館に身を寄せることになるけれど、やっとネイトへの恋心を自覚したアティーシャは、王子の想い人として扱われることに抵抗を感じてー!?乙女と王子様と騎士、すれ違う想いと恋の行方は?男装乙女の男子学院ライフ第12弾。
男子音楽学院に入学したアティーシャの目的は、父親の楽譜を探すこと。サリアン王子に告白されたアティーシャは、王子襲撃に巻き込まれ、王子の護衛であるネイトに庇われる。負傷した彼に付き添い、王子の館に身を寄せることになるけれど、やっとネイトへの恋心を自覚したアティーシャは、王子の想い人として扱われることに抵抗を感じてー!?乙女と王子様と騎士、すれ違う想いと恋の行方は?男装乙女の男子学院ライフ第12弾。選択肢で結末が変わる書き下ろしストーリー&記事満載。小冊子付特装版。
私は何者なの?『失われた皇帝の秘宝』って?最愛の人と同じ外見をした皇帝との対面を経て、海賊エルディックと共に謎の手がかりを探す旅に出ることを決意したディア。ディアの母親の出身地であるギヨーネへと歩を進める中、エルディックは過酷な運命に立ち向かっていくディアをいつの間にか愛しく感じるようになっていた自分に気づく…。二人の間に訪れる心の変化とは?明かされていく驚くべき真実とは。
シュータン帝国との戦いを終え、アランダム島へと戻ってきたアリアは、シェナンに迎えられる。島を占拠している暗黒教団『虚無の果て』との戦いに向かい、変わり果てたディクスに再会することに。そして一同は、アランダム騎士団古文書館を死守しているオレリーから、幻獣にまつわる衝撃の真実を聞かされるのだがー。クライマックス目前!アリアの決断とは。
レッドドラゴンの異名を取り海賊・エルディックの手を取り、新たな世界へ飛び出したディア。曲者揃いの乗組員たちを無意識に翻弄しつつ、ディアは次第に彼らの自由な生き方に惹かれていく。そんな中、停船命令を突きつけてきた皇帝軍提督の船と戦闘が始まり…!?謎に包まれた皇帝の思惑と海賊の野望。驚きと危険がいっぱいの世界で、ディアを待ち受けるさらなる運命とは?ドラマチック・ファンタジー第二弾。
捕虜となった謎の男から、敵国シュータンの守護獣バシリスクの秘密を託されたアリアは、その巫女『涙なきイティス』の居場所を掴み、光焔とともに直行する。そしてついに、光焔とバシリスクが激突!だが、そこでアリアはイティスの過去と切なる願いを知ることになるのだった。戦乱で失われた命の悲しみを胸に、アランダム島に向かうアリアを待ち受けるのはー。「幻獣降臨譚」シリーズ、いよいよラストスパート。
薔薇の咲く古い洋館で、たくさんの“人形”に囲まれて暮らす美しい少女ディアレンシア。ただ一人の従者・フォースへの恋心を持て余しながらも、平穏な日常はずっと続くはずだったがー。突然の襲撃により、動き始めた運命。フォースを案じるディアの前に現れたのは、『失われた皇帝の秘宝』を探す海賊・エルディックだった!彼はディアに、驚くべき真実を告げ…!?姫と海賊のドラマチック・ファンタジー開幕。
光焔の力でシュータン帝国の幻獣部隊を壊滅させたアリアは、捕虜とした敵国の少女や兵士との交流を通じて、彼の国の有りようやリダル神の信仰について知っていくことになる。そして、『涙なきイティス』との対戦は、すぐそこに迫ってきた!その頃、アランダム騎士団では、鍛冶司のパジャンが暗黒教団『虚無の果て』と手を組み、島の乗っ取りを画策していたが…。
ライル倒れる!その報せを聞いたアリアは、すぐに彼のもとへと駆けつけるべきか、敵軍が聖獣バシリスクを投入して今まさに激戦が始まろうとしている地へと赴くか、非情な選択を迫られることになった。かたやアランダム島では、暗黒教団『虚無の果て』が息を吹き返し、海戦まっただ中のシェナンには、命を狙う何者かが近づいていた。それぞれの運命は!?「幻獣降臨譚」シリーズ、クライマックスに突入。
光焔の背に乗って、クルサードとともに故国リスタル王国の王都ベルデタールへと戻ってきたアリアは、霊獣グリフォンの巫女でありシェナンの姉である、シエネスティータ姫と再会を果たす。そこでアリアは、意外な人物と出会い、ライルのもとへと赴くことに。そしてついに、リスタル国王シェルダムと対面するのだがー。混迷深まるなか、アリアの思いはどこへ向かうのかー。
ミルヒランド公国を守護するのは、氷の狼フェンリル。その本当の遣い手に出会ったアリアは、幻獣と乙女のあり方が現状のままでよいのか、失われた闇の剣の行方を追うべきか迷いつつも、クルサードとともに、故国へと帰る決意をする。一方、ライルは故郷を、シェナンはアランディの街の人々を守るため、シュータンの兵たちと激突していた。生き残りをかけて、それぞれの戦いが始まる。
ケルベロスの契約の門から飛ばされてしまったアリアがたどり着いたのは、なんと絶海の孤島だった!人里へもどる道をさぐるアリアは、深海の底に眠る幻獣、リヴァイアサンと出会う。そこで再び意識を手放したアリア。はたして、どこで目覚めるのか!?一方、ライルとシェナンは密かに再会を果たし、互いの道を確かめ合うことに。シュータン帝国との開戦のさなか、それぞれの想いが交錯する。
異国ミルヒランド公園で、公女ヒルディアと出会ったアリアは、国を統べる『王』というものの責任と覚悟を知ると同時に、王政とは別の秩序を求める狂信者たちとの戦いに巻き込まれる。父とクルサードを助けるために乗り込んだ『虚無の果て』の教団本拠で、アリアたちが知った驚愕の事実とは?そして、戦況を見据えるライルとシェナンの運命は?大人気『幻獣降臨譚』シリーズ、いよいよクライマックスに突入。
九七九年神無月、晩秋の風が吹きわたる雅な季節だというのに、諾子はまたまた頭を抱えていた。本当は猫又という立派な妖である飼い猫の綾経由で、子どもの幽霊から頼み事をされたのだ。曰く『お母さんに会いたい』。毎夜枕元でしくしく泣く子どもの哀れさにほだされ、諾子はこっそり家を抜け出し、母親を探しにいくことに。が、それが則光や藤原家の御曹司にばれたものだからもう大変!平安らぶこめ、予想外のクライマックス。
ついにリスタル王国とシュータン帝国の間で戦端が開かれた!王立騎士団の一員として戦いに参加したライルは、国王に間近で接し、国を思う彼の真摯な気持ちに触れ、王家に抱く考えが変わりつつある。アランダムの地で戦いの準備にいそしむシェナンは少しずつ人心を集めつつあった。そしてアリアは、遠い異国でクルサードに再会したのだが、その真意が掴めず迷っていた。戦乱の中で、彼らが想うのは誰ー。
故国へ戻るため、アリアは雪と氷の都、ミルヒランド公国に足を踏み入れる。そこでアリアを待ち受けていたのは、砂漠で出会った敵の一味と、敵か味方なのかもわからない新顔と、故郷の懐かしい人物だった。一方、王家に翻弄されるライル、自らの足で歩み始めたシェナン、そしてアリアを狙う黒い影に巻き込まれていくディクス。-それぞれに足掻き続けるなか、ついに開戦の報が届く。動きだす運命の行方はー。
九七九年皐月、花匂う平安の都は夏の訪れを迎えていた。気の早い忘れ草が咲き誇る諾子の邸を訪れた頼光四天王の一人、碓井貞通が花を所望する。「忘れたい恋の思い出でもあるの?」と、興味津々に訊ねる諾子と則光に、貞通は静かに昔を語り始めた。彼女の名は百合姫ー花の名を持つ娘は、貞通の初恋の姫であり、彼がその手で殺めた女だった。将門の忘れ形見と若武者・貞通の恋の思い出とは…。
春陽家での豪奢だが退屈な日々に、オレリーが思いついた暇つぶしとは?(『アリアのお料理教室』)騎士団の仲間にとんでもないことを頼まれ、頭を抱えたライルは…(『王立騎士のひそかな楽しみ』)。陶工ゲイドが春陽家の大貴族に連れていかれたのは王都いちばんの『聖女の館』だった(『この手の中の儚きもの』)-他六編収録。本編とは違うエピソードがぎゅっと詰まった短編集。