著者 : 石田リンネ
暁月の理想の皇后になるべくがんばる莉杏だが、幼い身でできることは少ない。それでも、暁月の深夜の外出の謎を探ったり、宛名のない手紙の落とし主を探したり、白楼国からやってきた聡明な女性文官・茉莉花と交流を重ねるうち、皇后としての役割を学んでいく。そんな莉杏に、若手文官の海成から「内乱を止めるため人質になってほしい」とお願いされ!?
叉羅(サーラ)国の高貴な客人ラーナシュに、王の証(コ・イ・ヌール)というとんでもないものを押し付けられた茉莉花は、視察と称して叉羅国に返してくるよう珀陽に頼まれる。 ところがその道中ラーナシュが命を狙われ、辛くも逃げ出した茉莉花は、あろうことかラーナシュと敵対中の家の当主シヴァンに助けを求めてしまう。 しかし、連れて行かれた邸でなぜかもてなされてーー!?
珀陽に想いを告げられた茉莉花は、珀陽にとあるお願いをされた結果、二人で夜市に出かけることに!! 精いっぱいのおしゃれをして、まるで恋人のように珀陽と過ごす茉莉花だが、そこで探しものをしているわけありの異国人と出会う。 たちまち“皇帝”の顔に戻った珀陽から、茉莉花は「できる限りこの人に力を貸してあげてほしい」と密かに依頼され……!?
ちょうどいいから、で赤奏国の皇帝・暁月の皇后となった十三歳の莉杏。 暁月との仲は、“かくれんぼ”をして遊ぶおままごと夫婦のままだ。 それでも『皇后』らしく、後宮で起きたもう一つの冠の謎や、新たな妃候補との対決を経て日々成長していく。 そんななか、暁月が白楼国の皇帝に呼び出された!! 莉杏は暁月の不在を政敵の目から隠すことになり!?
珀陽の手回しにより湖州の州牧補佐に赴任した茉莉花は、白楼国と隣接するシル・キタン国からの侵攻の可能性に気づく。 いつの間にか仲間として距離が縮まっていた御史台の翔景と、実は皇子だった大虎とともに、侵攻を阻止するべく動き出す! 「珀陽さま、わたし、ようやくここまできました」 ーーだが禁色獲得を目指しひた走る茉莉花に、まさかの事態が!?
“御史台”から手柄を奪ってこいーー またも皇帝・珀陽に無理難題を出された茉莉花は、州牧の不正疑惑と、亡くなった州牧補佐の死の真相を探るため、湖州へと赴任することに。 到着早々、御史台の有能で堅物な翔景(しょうけい)と、軽いノリで人の心をつかむのが上手い大虎(たいこ)との【偶然の出会い】を果たすが、それ以来、茉莉花の周囲で奇妙な出来事が起き始め……!?
十三歳の誕生日、赤奏国の皇帝に後宮入りを願い出た莉杏。 ところが謁見の間にいたのは、《正規の手段》で帝位を簒奪し、新たな皇帝となった暁月だった! 莉杏は「ちょうどいい」と皇后にされるが、一緒に寝始めても湯たんぽ代わりのまるで子供扱い。 それでも莉杏が眠れるようにと、暁月は毎夜問題を出してくれて!? 夜毎に夫婦の絆が深まる恋物語!
赤奏国に借り出された白楼国の文官・茉莉花は、赤の皇帝・暁月の無理難題に見事応えたことにより、“宰相候補の海成との結婚”という引き抜き計画に巻き込まれていく。 一方で、赤奏国の内乱を完全に終結させるための最後の戦が迫っていた。 戦を回避したい茉莉花は、暁月に意見書を提出するが「あんたの案で誰が満足する?」と破り捨てられ……!?
「わたし、禁色を取りに行きます」皇帝・珀陽に文官の高みを目指す宣言をした茉莉花。 その決意を受け、珀陽が茉莉花に命じた赴任先はーー皇帝位を巡る内乱の危険性をいまだに残す【赤奏国】だった! 赤奏国へ貸し出された茉莉花は、皇帝の暁月に国の建て直しと敵軍との「和平交渉」を任されるが、荒れた王城は人も物資も足りないものばかりで!?
白楼国の若き有能な皇帝・珀陽に才能を見出され、科挙試験を二番の好成績で合格し新米官吏となった茉莉花。ところが珀陽は、一番ではなかったことになぜか不満を漏らし「早く手柄を立ててね」と、またも無茶を告げる。そこへ、赤奏国の皇帝・暁月が目的もわからぬまま突如来訪。傲岸不遜でわがまま放題の暁月は、己の世話役を女性官吏にしろと言い出して…!?
将来自分が女王になることを“知って”いたレティーツィア。だけど、いつ、どんな理由でその日が来るかは知らなかった。王の素質を備えたフリートヘルムを王座に担ぎ上げるべく、軍師ゼノンが引き起こしたクーデターへの反撃の準備は整った。争いが続けば必ず犠牲が出ることを心に刻み、レティは己の元に集った王の専属騎士と王都奪還を目指す!-圧巻の最終巻!
後宮の女官の茉莉花(まつりか)は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。 そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。 しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽(はくよう)で!? しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し……!? 皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー!
白魔の山脈を越え、無事イルストラ国に辿り着いたレティーツィア。長兄フリートヘルムに対抗するには、まずこの国の協力を得なければならない。“未来の女王”としての威厳を保ちつつ、交渉の席につく。一方、レティの騎士達もそれぞれに作戦を決行!しかし、軍師ゼノンの方が一枚上手で…!?レティとデュークの恋の行方も気になるクライマックス目前第16弾!
長兄フリートヘルムがクーデターを起こした!!女王になるはずだった王女レティーツィアは、捜索の目をかいくぐり、一人逃亡することに。先の見えない不安を抱きつつも、どうにか騎士のメルディと合流。厳しさを増す追跡から逃れるため、“白魔”と呼ばれる雪の山脈を越えようとするが…。一方、レティの騎士デュークは、フリートヘルムに「俺の騎士になれ」と言われ!?
ウルク帝国から帰国の最中、「恋愛」を難しいと思ってしまった未来の女王レティーツィア。そんな彼女の十八歳の誕生日。“専属騎士”から休日をプレゼントされたレティは、お忍び用の服を身に着け、城を抜け出すことに!!『親切な青年』デュークと共に『花屋の少年』や『本場の占い師』に扮した騎士達の導きで束の間の休息を楽しむ…はずが!?最強女王伝説第14弾!
砂漠の女神が告げた『沼地の魔物』とはー。意味が分からぬまま都に戻ろうとしたレティーツィアを、ウルク帝国第一皇子カリムの兵が阻止してきた!何かが起きたと察したレティは彼を問い詰めー兄が死亡率の高い流行病に侵されたことを知る。怒りが湧くものの、国を憂うカリムの言葉で協力を決めたレティだが、そこへあの軍師ゼノンが近付いてきて…!?
フリートヘルムが、ウルク帝国の砂漠で消息不明ー。報せを受けた未来の女王レティーツィアは、兄の行方を捜しに“砂漠の女神”神話が残る南の大国へ。ところが道中“奇妙な砂嵐”に遭い、騎士達と離れ離れに!-「この国は、何かがおかしい」違和感を抱きつつも、どうにか帝都に到着したレティは、ウルク帝国の皇子に助力を求めるが…!?最強女王伝説第12弾!
ソルヴェール国で豊穣を祈るミモザ祭りを開催。準備に追われる未来の女王レティーツィアの元には、各国の貴賓が集い、彼女の騎士達も大忙しだ。一方、没落貴族のメルディは、レティの元婚約者が謎の死を遂げた過去の事件を調べ直していた。しかしその最中命を狙われ、瀕死の重傷を負ってしまう!メルディが命懸けで辿り着いた真相ーそれを知ったとき、レティは…!?
責務が重なり、未来の女王レティーツィアは多忙だった。騎士のデュークが仕掛けた悪戯にも気づけないほどに。手痛い助言を受け、レティはいよいよ己の頭脳となる『軍師』役を決める。候補は二人ー神出鬼没で謎に包まれた“天才”ゼノンと、没落貴族で出世の見込みもない“凡人”メルディ。ひとまずレティは、メルディのある可能性に着目し、視察に同行させるが…!?最強女王伝説第10弾!