著者 : 綾里けいし
終焉を超えたはずの世界に、何の前触れもなく異世界からの“転生者”にして“異世界拷問姫”を名乗る、禁断の存在、アリス・キャロルが現れる。彼女は“お父様”のルイスと共にエリザベートに苛烈な選択を突きつけるー「会わせてあげる、エリザベート!この私が会わせてあげるの大事な人に!」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る至高のダークファンタジー第七弾。誰かの物語が終わったところで続くものはある。かくして、新たな舞台の幕は上がるー演者達が、望むか否かに拘わらず。
「今だけは俺が王だ。盲目的に、俺に従え」かつて異世界で無意味に死んだ少年・瀬名櫂人は狂王と化した。-たった一人の女を救うために。神と悪魔に囚われた『拷問姫』の代理として、人間、獣人、亜人による会合を掌渥した櫂人のもと、三種族合同の防衛戦線が動き始める。だが、従兵達の各地への侵攻は繰り返されるごとに激しさを増し、凄惨な地獄と化した世界は、櫂人に残酷な選択を突きつける。「今一度問おうーセナ・カイトには、エリザベート・レ・ファニュを殺せるのか?」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る今最も熱いダークファンタジー第六弾。話をしよう。これは恋の物語ではない。憧れと愚行と、幸福な愛の物語だ。
それは、明日起こるかもしれない、あなたの「if」の物語ー。「僕とキミの15センチ」をテーマに、総勢二〇名の作家が参加した珠玉のショートストーリー集。Web小説投稿サイト『カクヨム』に掲載された作品に、『バカとテストと召喚獣』の井上堅二や『“文学少女”シリーズ』の野村美月、そして『東雲侑子シリーズ』の森橋ビンゴによる「あの作品×僕とキミの15センチ」のスペシャル書き下ろしショートストーリーを加えた全二〇篇収録!
もう一人の『拷問姫』ジャンヌ・ド・レに誘われ、地下墓所で世界の真実に直面した櫂人たちは、彼女が語る救世に協力することを決める。十四の悲劇で始まり終結を迎えるはずだった物語はここにきて残酷さを増し、全ての者に苛烈な選択を迫り出すー。綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る今最も熱いダークファンタジー第五弾。悲劇を糧に進み続ける世界の中で、櫂人はエリザベートはヒナはジャンヌはイザベラはーそして肉屋はいかなる道を選び取るのか。
伝説の悪竜に攫われた村娘。その御伽話にも似た事態の真相とはー。かつて海豹乙女を嫁にもらった老人。だが人と幻獣の結婚の先にあったのは…。第一種危険幻獣の中でも伝説級に該当する生物ヒュドラ。行く手を全て毒に染め、不死の体を持つヒュドラを倒すには幻獣、それも「火の王」の炎が必要だという。フェリ達は王都が保護していた“勇者”を連れて「火の王」の元に赴くことになりー。人と幻獣の関わりが生む残酷で優しい幻想幻獣譚、第二集!
「余が貴様を速やかに殺してやるからな」14階級の悪魔と契約者討伐を終えたエリザベートに、『皇帝』の契約者ー全人類の敵となった櫂人を討てとの命令が下される。一方、逃亡生活を続けていた櫂人とヒナの下に、予期せぬ来訪者ー獣人が訪れる。「人類の敵を、賓客としてお迎えする」何者かにより同胞を虐殺された彼らは、事件解決のため櫂人に助力を求めていた。早速向かった獣人の領域で惨状を確認しー「俺はこの犯人を知っている。-間違いなく、悪魔の仕業だ」だが、14の悪魔は既に殺し尽くしたはずで…?綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る異世界ダークファンタジー第四弾。分かたれし二人の道が交わる時、残酷なる世界の真実が姿を現すー。
激闘の末、ヴラドの旧友にして『大王』フィオーレを撃破するも、代償は大きかった。ヒナの離脱、櫂人の『皇帝』との契約、そしてー王都壊滅とゴド・デオスの死亡。その報を受け、王都に向かった櫂人とエリザベートが目にしたのは、残る三体の悪魔『君主』『大君主』『王』の契約者が融合し、猛威を振るう悪夢のような惨状だった。「希望など抱くだけ無駄だ。絶望のみを信じよーそして、それを砕くために足掻け」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る異世界ダークファンタジーの最高峰、無限惨劇の第三弾。
最上位の悪魔『皇帝』とその契約者ヴラドを討ち果たすも残る敵は多い。今後の戦いに備え、櫂人は魔術を習い始める。その後『総裁』をも倒すがーそれは罠だった。ヴラドの旧友にして『大王』フィオーレが同胞悪魔の心臓を生贄にし、エリザベートの悪魔の力は封じられてしまう。「遊びは終わり、お姫様ーさぁ、大人の時間を始めましょう」拷問姫が倒れし好機に悪魔たちの攻勢が始まりー?「さぁ、お相手しよう、『悪魔』達!我が名はヒナ!愛しき櫂人様の永遠の恋人であり、伴侶であり、兵士であり、武器であり、愛玩具であり、性具でありー花嫁だ!」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る異世界ダークファンタジーの最高峰、白姫血染の第二弾。
村を襲うも人は殺さない飛竜の真意とは。老人の巻きこまれた妖精猫の裁判の行方は。鋭い吠え声が響く村で娘達を食らう獣の正体とはー。独自の生態と超自然の力を持つ生き物、幻獣。謎多き存在である彼らと人の衝突が増えたため、国家は幻獣を調査し、時には駆除をする専門家を定めた。そのひとりである調査員のフェリは「人と幻獣の共存」を胸に世界で唯一の幻獣書を完成させるため旅を続けている。これは人と幻獣の関わりが生む残酷で優しい幻想幻獣譚。
「我が名は『拷問姫』エリザベート・レ・ファニュ。誇り高き狼にして卑しき牝豚である」死後、異世界転生した瀬名櫂人の前に現れたのは絶世の美少女・エリザベート。彼女は『拷問姫』を名乗り、従者として自分に仕えるよう櫂人に命じるがー「断る」即答する櫂人にエリザベートは『拷問』か『執事』かの二択を突き付ける。あえなく陥落した櫂人はエリザベートの身の回りの世話をすることになり、咎人たる『拷問姫』の使命ー14階級の悪魔とその契約者の討伐に付き合わされることになるが…!?「あぁ、そうだ。余は狼のように孤独に、牝豚のように哀れに死ぬ。たった一人でだ」綾里けいし×鵜飼沙樹!最強タッグが放つ異世界ダークファンタジーの最高峰!
食糧と書かれた宅配便に入っていたのは『淑女』と名高い同級生、白咲初姫だった。姉を殺し内臓を食べた人物に自分も食べて欲しいという。彼女は『有坂家』次男である俺、有坂有哉が犯人だと言い、自分を食べろと居座り始めた。折しも俺は兄妹の部屋から誰かの内臓と手首を見つけてしまい…。それでも俺は、家族を推定無罪とし、平穏を守るべく、初姫が納得する別の犯人探しに乗り出すがー。青春を生き抜く悪役たちの学園ミステリアス・エンタテイメント!
大都市ロミニアでは祭のような喧騒の裏で、少女ばかりを狙う連続殺人鬼「吸血鬼」の噂が流れていた。エリーゼとグランはそこに『穴蔵の悪魔』の影を見、正体を探るも自分達が「吸血鬼」とされ投獄されてしまった!脱獄を考える二人の前に現れたのは、義賊を名乗る少女達。「吸血鬼」討伐で利害の一致したエリーゼは、しばし少女義賊に身を寄せるのだが、この出会いが彼女に絶望をもたらすものとなりー。儚く哀しい化け物達のダーク・ファンタジー終幕!
「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う?」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつもの彼女らしくない。人の死を嗤い、不幸を悦び、惨劇を望む最低で最悪な少女。それでも僕は彼女の力がなければ生きられず、だからこそ救わねばならないはずだったのに…。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第12弾。
「黒森に近づく人間は姿を消す」その噂に『穴蔵の悪魔』の気配を感じたエリーゼとグランは、黒森の中にあるという廃村を目指していた。そこで出会ったのは明るく居丈高な少女・アリシア。エリーゼの忠告で逃げだそうとしたアリアアを、突如として現れた巨大な鎧が連れ去った。鎧を追い『領地』へ侵入した二人が見たのは、傷は治され、死も終りも訪れない、永遠に続く『戦争』を行う人間達だったー。儚く哀しい化け物たちのダーク・ファンタジー第二幕!
「繭墨あざかは、必ず殺される運命にあるんだよ」その言葉の意味に改めて気づく。未来を見る御影粒良は繭墨と自らの死を予言した。だが、運命は自分の手で変えられなければおかしい。粒良は死の条件を覆すため協力を求めてきたのだ。二人の死を回避するには粒良の左眼を潰さねばならない。そのため僕らは、自らの肉を食事としてふるまう代わりに、自殺を求める少女の宴に参加するのだが…。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第11弾!
生きたまま埋葬された青年を掘り出したのは、一人の美しい少女だった。心を持たないからと、人間から忌み嫌われ『名前のない化け物』と呼ばれた彼に、少女エリーゼは微笑み手を差しのべ、告げる「私はずっと、貴方を探していたのかもしれませんね」。彼女もまた『穴蔵の悪魔』と呼ばれる別種の化け物だった。だが彼女は、一族を激しく憎み『穴蔵の悪魔』を殺すためだけに生きていたー儚く哀しい化け物達の闘争を描いたダーク・ファンタジー開幕。
「胡蝶の夢」それが繭墨からのメールだった。繭墨霊能探偵事務所にはまたも退屈が満ちている。そして繭墨の限界を見計らうように依頼人は訪れた。『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』『夜に土を掘る音がして眠れない』。しごく退屈な依頼を繭墨はひき受け、僕も事件が少しでも真っ当な結末になるよう走り回る。それはいつもの日常だったはずなのにー残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、繭墨あざかの運命に迫る最終編、開幕。
どうしてこうなった…。七海が挑発し、白雪がプライドを賭け、繭墨が油を注いだ料理対決という惨状に、僕は頭を抱えるー『クッキング・オブ・ヘル』学校の時計塔で少女たちが消えてゆく。友人を助けるため立花梓は再び嵯峨雄介に助けを求めるがー『さよならの時計塔』桜の下で、繭墨あざかはただ不吉に美しい。それ故に僕は絶望するしか出来なかったー『僕が彼女を理解できない不条理』他、全4編で贈るチョコレートデイズ・セレクション第3弾。