著者 : 縞
乙女ゲーム「蒼乙女の幻想曲」の世界の悪役令嬢の父親に転生したことに気づいたヴォルフガング。魔法がろくに使えないことで両親から見放され、公爵家の長子でありながらも将来は伯爵になる予定だった。しかし、次期公爵の幼い弟を残して両親は他界。ヴォルフガングは弟が成人するまで公爵代理として過ごすことになる。やがて愛する女性カサンドラと結婚し、愛娘ルイーゼを授かるが、娘が四歳の年に妻は病死してしまう。ゲームのシナリオでは妻の死を契機にルイーゼはワガママな悪役令嬢に育っていくのだが、ヴォルフガングは悲しみを乗り越えて娘の幸せのために立ち上がる。 「俺の可愛い娘ルイーゼを、愛しい妻の忘れ形見を、悪役になんて絶対させない」 これは、ゲームシナリオという名の運命に逆らおうとする父親の奮闘記。
『魔導具師ダリヤ』シリーズの登場人物、各々のサイドストーリーを収録したドラマあふれる番外編、第一弾! ドリノやランドルフたち隊員の、友情と日常を切り取った「魔物討伐部隊編」。 イヴァーノやフェルモの過去と、彼らが抱く熱意が語られる「商人と職人編」。 グラートやジルド、オルディネ王国貴族たちの恋愛模様を描く「王国貴族編」。 ダリヤの友人ルチアやイルマの、ほっこり甘いエピソードが詰まった「友人編」。 グイードとヨナス、水の伯爵家の隠れた一面を覗く「スカルファロット家編」。 各々が若き時代の悲喜こもごもが繰り広げられる「王国学院生編」。 書籍限定の書き下ろしを加え、三十篇超の物語を収録した豪華な一冊!! 『魔導具師ダリヤ』シリーズの9巻と10巻を繋ぎ、作品世界が広がる珠玉の物語!
妖怪を祓い人々の安寧を守る退魔師。 新米の黄季は、攻撃呪がからっきしの落ちこぼれ。 ある日、妖怪に追われ迷い込んだ先で美貌の退魔師・氷柳に救われる。 類稀な才を持つ彼に弟子入りした黄季だが、二人の出会いはやがて過去の傷を呼び覚まし、都を揺るがす災厄の始まりとなるーー! 「今度こそ、戦場に独り取り残したりはしない」 未熟な雛と孤独な鳳は、唯一の片翼を得て、都の闇を祓う。 運命の中華バディファンタジー!
家族に虐げられ、婚約者のセドリックには愛想のない女と嫌われていた伯爵令嬢のアメリア。 でもそんなの気にしない。大好きな薬師の仕事を心の支えにしていたある日、アメリアを尋ねてきたのは……何者かに毒を盛られてリスの姿になったセドリック!? 「どうかこの部屋に置いてくれ」と口うるさいもふもふ婚約者(リス)との奇妙な同居が始まり?
異世界に転移した女子高生のハルカは、いまや王立騎士団第二部隊に欠かせない存在。努力して自分の居場所を勝ち取った彼女は平民憧れの「花形職」と呼ばれながら職務に励んでいた。一方で恋愛面は、騎士団の頼りになる副隊長・ラジアスへの恋を自覚しつつも進展は無く……。 そんなある日ハルカは王城から兵舎への帰り道で突然攫(さら)われ、気づけば隣国に囚われていた! あの手この手で自分の居場所”王立騎士団”へ帰ろうとするハルカ。一方ラジアスはハルカの救出に向かうがーー!? 聖獣ユーリも大活躍、新たなモフモフも登場! じれじれ恋模様異世界ファンタジー第二弾!
曲がった事が嫌いな騎士の少女トアは、姉を侮辱した第三王子を殴り飛ばした罪で北の広大な墓所“聖ドロティア葬園”に左遷される。収容された者は命を落とすというその地では、歴代当主が各国から徴集した男性囚人に墓をあばかせ、なにかを探しているらしいー。身を守るため男装で葬園に赴いたトアは“罪の騎士団”と呼ばれる罪人達ー毒舌以非神父ゼファー、天才少年医術師アズリカ、食に命を捧げる料理人エルイーズらと出会う。成り行きで彼らの“団長”となってしまったトアに現葬園当主ロキから“墓掘り”の命が下りて…!?
「バンドのメンバーになって、俺と駆け落ちしてくれ!」 引きこもりでベースを弾くことだけが支えだった僕、鈴谷陸の日常は、明るくて強引なボーカル・カズの言葉で一変した。 まるで熱風にさらわれるように、彼や初めてできたバンド仲間と奏でる音楽は、僕をまだ知らなかった新しい世界に連れていくけれど…… 夏ロックフェス出場を目指す僕らに、トラブルの予感!? 第17回角川ビーンズ小説賞〈奨励賞〉&〈読者賞〉W受賞作!