著者 : 荒川工
やましいゲームの作り方 2やましいゲームの作り方 2
おっさんの存在が自分の中から消え去りそうになったあのとき、「このままじゃ無責任だ!」的なことをおっさんに訴えた。そんな一瞬の気の迷いをどこかの誰かが聞いていたのか、おっさん自身がそれを可能にしたのか、とにかく僕の中に留まったー記憶の一部と、ときどき身体の主導権が戻ることと引き替えに。こうなるとわかっていたら僕はあんな訴えをしただろうか。そしてー平栗さんを巻き込んで、この中田ろみ子先生とシナリオリテイクに励まなきゃならない、そんなことがわかっていたとしたなら?お仕事モード全開の第二巻。
やましいゲームの作り方やましいゲームの作り方
「人生はゲームだ」そんなセリフをどこかで聞いたことがある。ゲーム制作を生業としている俺には、ある種味わい深い。俺の人生は、といえば結構いいかげんだったわりには、イージー寄りのノーマルだった。過去形なのはエンディングを迎えたから。現在、自分の葬儀の真っ最中。だけど明らかにおかしな点があって…俺はどこに出しても恥ずかしいアラウンドフォーティ、略してアフォのおっさんだったんだが、なぜか今はティーンエーあ、息子が『身体を返せ』と叫んでいる。予想外の展開から始まる新感覚のPCゲーム業界物語。
ワールズエンド・ガールフレンドワールズエンド・ガールフレンド
「ねえ、『ここが世界の果てなら』、って。そう考えたらいいと思う」。君の奇抜な提案に、俺はつい言葉に詰まる。「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。誰も見たことないならさ、それは自分だけのものじゃない?」世界の果て、世界の終わりー果てと終わりの向こうには未知が広がるー君はそう言いたいのだろうか。主人公の少年・慎司。幼なじみの双子の姉妹、まひると真夜。それぞれに恋心を抱きながら育ち、三人が高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常はゆるやかに崩壊をはじめる。
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