著者 : 雨壱絵穹
世界樹の根元、追憶の旅路から帰還したマキアは、紅の魔女の記憶に振り回されるまま、カノンのもとへ向かう。けれどその行為は、マキアの心変わりを恐れるトールを傷つけてしまうものだった。 すれ違う二人に追い打ちをかけるよう、マキアの守護者の紋章が消え始める。世界を救う予言を賜るため、強い意思で紋章を保つマキア。前世の記憶、守護者の使命、トールとの絆ーー選んだ自らの戦いに、せめて後悔がないように。 これはマキア・オディリールの物語。彼女自身の想いが紡ぐ、ささやかな物語のおわり。 目 次 第一話 帰還の朝に 第二話 女王のお茶会 第三話 後悔のない世界 第四話 聖教祭(一) 第五話 聖教祭(二) 第六話 ソロモン・トワイライト 第七話 マキア・オディリール 第八話 大好きなあなたへ 第九話 最初の君へ 第十話 名前のない救世主 あとがき
幼い頃に『夕焼けのお兄ちゃん』と出会ったことで、誰に何と言われようと、自分が好きなものをあきらめないと誓ったルチア。成長した彼女は、若くして服飾魔導工房の工房長に任命され、仲間たちと工房を盛り立てていた。 そんな彼女が友人ダリヤの開発した微風布の生産を進める中、また新たなダリヤの開発品が持ち込まれる。服飾ギルドと工房の威信をかけ、ルチアたちは総出でその魔導具を彩る刺繍に取り組むことになり!? さらに『舞踏会のドレス』や『送りの服』など、ルチアのもとには様々な依頼が舞い込む。着実に存在感を高めていくルチアに対して、服飾ギルド長であるフォルトは、彼女を守りたいという想いを募らせるのだがーー。 服飾師ルチアの幸服計画、それぞれの想いが交錯する第三弾、開幕! 「甘岸久弥書き下ろし短編」と「服飾師ルチアシリーズ・キャラクターデザイン」を収録した、24P豪華フルカラー小冊子付きの特装版!
幼い頃に『夕焼けのお兄ちゃん』と出会ったことで、誰に何と言われようと、自分が好きなものをあきらめないと誓ったルチア。成長した彼女は、若くして服飾魔導工房の工房長に任命され、仲間たちと工房を盛り立てていた。 そんな彼女が友人ダリヤの開発した微風布の生産を進める中、また新たなダリヤの開発品が持ち込まれる。服飾ギルドと工房の威信をかけ、ルチアたちは総出でその魔導具を彩る刺繍に取り組むことになり!? さらに『舞踏会のドレス』や『送りの服』など、ルチアのもとには様々な依頼が舞い込む。着実に存在感を高めていくルチアに対して、服飾ギルド長であるフォルトは、彼女を守りたいという想いを募らせるのだがーー。 服飾師ルチアの幸服計画、それぞれの想いが交錯する第三弾、開幕!
魔法学校を揺るがした、帝国の襲撃。垣間見た三大魔術師の過去と、転生の秘密。そして苦楽をともにした学友たちとの別れーー。 大きな試練を乗り越えたマキアは、今は〈救世主の守護者〉として、トールたちとフレジール皇国へ向かう旅路にあった。その途中、前世の記憶を呼び覚ますため、世界樹を擁するヴァベル教国に立ち寄る。世界の始まりからあるという大樹にマキアが触れたとき、追憶の旅が始まるのだったーー。 これは〈世界で一番悪い魔女〉になる、とある魔女の物語。いつか、誰かの、片想いが紡いだ物語。 目 次 第一話 ヴァベル教国 第二話 緑の巫女 第三話 再会 第四話 信じている人 第五話 棺の中の人 声 第六話 追憶(一)〜マキリエ・ルシア〜 第七話 追憶(二)〜黒の魔王の居城〜 第八話 追憶(三)〜トルク・トワイライト〜 第九話 追憶(四)〜魔物の子〜 第十話 追憶(五)〜ユノーシス・バロメット〜 第十一話 追憶(六)〜三人の魔術師の約束〜 第十二話 追憶(七)〜片想いから始まる物語〜 第十三話 追憶(八)〜トネリコの救世主〜 第十四話 追憶(九)〜世界の敵〜 第十五話 追憶(十)〜二人の子〜 第十六話 追憶(十一)〜アネモネの花言葉〜 あとがき
愛が重い公爵令息と鈍感令嬢のすれ違いからのハッピーエンド!一生、君と生きていきたい ヴィオラの記憶喪失のフリから始まり、フィリップの「君は俺にベタ惚れだった」というとんでもない嘘を経て、ようやく両想いになった二人。・・・のはずが、フィリップに浮気疑惑!?隣国の皇女のご指名で、つきっきりで彼女のお世話をすることになったフィリップ。それでも仕事と納得し、フィリップのため慣れない社交に励んでいたヴィオラだが、フィリップと皇女の仲睦まじい姿を目撃。そしてヴィオちゃんの零した「ホントウハ、ルーナノコト、スキナノニナ……」が決定打になり…!?
いつか自分の工房と店を持つことを夢見て、日々邁進する服飾師のルチア。 彼女は友人である魔導具師のダリヤに頼まれた靴下制作をきっかけとして、若くして服飾魔導工房の工房長に任命されることになった。 正式に服飾魔導工房が竣工して五本指靴下の量産が軌道に乗り始めた矢先、再びダリヤからとある開発品が持ち込まれ、工房は息つく間もなくフル稼働。 そんな中、ダリヤにある試練が降りかかる。ルチアは彼女にふさわしい『戦闘服』を仕立てると固く決心する。 友人のため、顧客のため、常にひたむきに励むルチアに対して、服飾魔導工房のメンバーたちはさらに信頼を深めていきーー! 服飾師ルチアの幸服計画、成長と団結の第二弾、開幕!
魔法学校の終業式の日。マキアたちは空から降ってきた魔物ーー帝国による強襲を受けていた。突然の侵攻に防戦を強いられ、散り散りになっていく学友たち。窮地を打開するため、マキアとトールはユリシス先生の指揮で、学校に封じられた強大な力を解放することに。そして封印を解く鍵は、三人の前世にあるのだという。 黒の魔王、白の賢者、そして紅の魔女。おとぎ話の悪役として語られる、三大魔術師の転生の秘密。そして想いの一端に、マキアは触れて……。 赤く染まる“メイデーア”の空が、遥かなる物語へと繋がる。
婚約破棄するはずが、なぜか溺愛されてます!?俺は物心ついた時からずっと、君が好きだ。 子爵家令嬢のヴィオラの婚約者は、公爵家嫡男にして、その美貌から社交界でも絶大な人気を誇るフィリップ・ローレンソン。自分とは何もかもが釣り合わない上、寡黙な彼とのティータイムは気まずいばかり。そこでヴィオラは事故に遭ったのをきっかけに婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをすることに。しかし突然フィリップが「君と俺は愛し合っていた」「二人きりの時には、フィルと呼んでくれていた」と訳のわからない嘘をついてきて!!? 愛が重い不器用貴公子と鈍感令嬢のすれ違いラブコメディ♪
「もう、あきらめたりしない」 緑の髪に青の瞳ーー地味な容姿の自分は決してかわいくなれないと思っていたルチア。しかし幼少期のある出会いをきっかけに、彼女は誰に何と言われようと、大好きな服を着る、気に入った髪飾りをつける、自分が好きなものを好きであり続けると、そう決心する。 成長し、いつか自身の工房を持つことを夢見て日々服を作り続けるルチア。そんな彼女は、友人のダリヤに頼まれて作ったとある靴下がきっかけで、新設される服飾魔導工房の工房長に任命されてしまう。 大抜擢ゆえのやっかみやトラブルも、夢の実現のためならなんのその! ルチアは仕事のかたわら、服飾ギルドを訪れる人々のお悩みも彼女らしく解決していってーー。 『魔導具師ダリヤ』シリーズの人気キャラであるルチアを描いた新シリーズ! いつか素敵な服で王都を埋め尽くす! 服飾師ルチアの幸服計画がここからはじまる!
同盟国が集い、帝国の脅威に備えるなか、ルスキア王子たちの絆を繋いだマキア。安心したのも束の間、今度は救世主アイリが失踪し、トールとともに捜索に駆り出されることに。だがそんなマキアにもう一つの戦い、魔法学校の期末試験が目前に迫っていた。 いつもは頼もしい班員たちも、この時ばかりは首席を争う好敵手。次々と難題をクリアし、待ち受けていた最終試験・精霊探しゲームで、マキアは学校に隠されていた秘密の部屋を見つけて……? “メイデーア”の命運を握る者たちに、等しく試練の日が訪れる。
『何度生まれ変わっても、俺はお前を必ず殺す』かつてそう告げて“前世”の自分を殺した金髪の男と、巡り会うマキア。フレジール皇国の将軍カノンと名乗る、その男の転生を恐れるマキアをよそに、救世主アイリと守護者の旅立ちに向けて、ルスキア王国に同盟諸国の王たちが集おうとしていた。 いっぽう魔法学校では、第一学年最後の班課題が発表される。マキアたちの班も高評価を目指して活動をはじめるのだが、留年生のフレイがいつになく上の空で……? 落第王子の想いが解かれたとき、“メイデーア”の運命の扉が開く。
勇者召喚に巻き込まれ異世界にきた高橋哲也は、レベルが1のまま上がらないという理由だけで自身を召喚した国の者から殺されかける。しかし、テツヤは「死体吸収」という死んだ者を吸収してその能力を得られる規格外のユニークスキルを持っていて、そのおかげで難を逃れた。「死体吸収」のスキルを活用し、冒険者としてレベル1のままでもどんどん強くなっていくテツヤだったが、彼はエルフの国ファラシオンが勇者の率いる人間達に攻め込まれている事を知る。仲間の故郷のピンチを知ったテツヤは、ファラシオンに向かうが、エルフの国には勇者の圧倒的な力に対して絶望感が漂っていた。「負けると決めつけるのは、どうなんだ?」規格外の力を得たテツヤが加勢したことで、エルフたちの逆転劇が始まる!
〈世界で一番悪い魔女〉の末裔マキアは、〈救世主の守護者〉となり引き離された元騎士のトールと、舞踏会で再会を果たした。ところがマキアに守護者の印が現れたことで、事態は一変。〈救世主の少女〉アイリの相談役として、王宮通いを始めることに。 トールに会えるようにはなったものの、使命の前に力不足を感じたマキアは、魔術師として成長するため魔法学校の授業に励む。だが救世主を狙う刺客は、否応なくマキアの前にも現れはじめ……。 魔法世界“メイデーア”に選ばれた者たちの物語は交差する。
魔法の息づく世界“メイデーア”。辺境貴族の令嬢マキアは、騎士の少年トールとともに、魔法を学ぶ日々を過ごし、強い絆を育んできた。ところがトールが異世界から来た〈救世主の少女〉の守護者に選ばれたことで、二人は引き離されてしまう。 トールの不在に動揺するマキア。だが王都の魔法学校に行けば、再びトールに会う機会がある。彼に抱いた想いの正体を知るため、マキアは最高峰の魔法学校を目指す! これは〈世界で一番悪い魔女〉の末裔マキアが、自身の想いを伝えるための、長い物語のはじまり。
高橋哲也は、仕事帰りに突如異世界に召喚される。しかし勇者召喚に巻き込まれただけのテツヤは、「限界レベル」というレベルを上げられる上限値が最弱の1。その世界では限界レベルが低いものは欠陥品呼ばわりされ、殺されてしまうという決まりがあった!無理やり召喚されたにもかかわらず、理不尽にも魔物が大量にいる谷底に落とされたテツヤ。彼は魔物に襲われて死にかけ、苦し紛れにユニークスキル「死体吸収」を使ったところ、なんと死体が生前所有していた能力が得られた!「…やってやろうじゃねーか!」この世界で生き残り、強くなって、自分を召喚した奴等を見返してやる。最弱と呼ばれた限界レベル1の男の、最強への成り上がりがはじまる!
極南に根を下ろし、弱者が虐げられることなく、餓えずに生きていける。そんな国造りを始めた香月。港は活気づき街は栄え、しかし火種はくすぶっていた。香月が信頼していたあの人の手で反乱ののろしが上がった……!
政略結婚に向かう最中、海賊に攫われた苑香月。だが、ひょんなことからワケあり海賊に商才を認められ一員となり、彼らの自治領を王府に認めさせることに成功。ここから香月たちの国造りが始まる……はずだったーー。
実家に疎まれ、売られたも同然の政略結婚に向かう途中、義賊集団に攫われた商家の才女・香月。人生諦めモードだった彼女だが、脳筋義賊のザル会計に我慢できず口出したことから、事態はとんでもない方向に転がり!?