著者 : 駄犬
マーヴェ教が「モンスターの肉を食べることの禁止」という新教義を発表した。マルスは平和的話し合いを望み教国に向かうが……?
魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。幾度も世界を繰り返す中、とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行の最期に興味を抱いた預言者は彼を勇者と認めるのだが……。
「武王」が病を得たことでラーマ国では各地で反乱が勃発。しかし、たった一人の魔術師がアンデッドの軍団を率いて反乱軍を壊滅させているという。王国、反乱軍ともに禁忌である「死霊魔術」を使ったその人物の行方を追っていたー。心震える圧巻のラスト珠玉のファンタジックサスペンス、誕生。
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。「何故、勇者は死んだのか?」勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
宰相ガマラスに牛耳られたファルーン王国。その第一王子にして王位継承問題の渦中にあるマルスは、12歳ながら暗殺に怯える日々を過ごしていた。自分の孫を王にしたいガマラスにとってマルスは邪魔な存在でしかなく、息のかかった者の手によってマルスの食事には高確率で毒が仕込まれており、毒見役たちは立て続けに死にかけた。それ以来、マルスは夜な夜な城外の森でモンスターを狩り、その肉を食べることで飢えをしのいでいた。ある夜、マルスは森の中で大剣を持つ赤髪の美女に「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」と声をかけられる。声の主は伝説の剣聖、『赤鬼』カサンドラだったーー。たった一つの勘違いから、少年は王へと成り上がる。投稿小説全ての書籍化が瞬く間に決定した驚異の新人、衝撃デビュー!