著者 : DSマイル
父を亡くし破産した大商家の長女であるオリヴィア=アシェル。残さされた家族のために命をなげうつ覚悟で娼館の扉を叩こうとしていたところ、身なりのいい紳士に声をかけられた。「どうせならば我が家の主人のために死んでくれませんか」と。先々代オールステット夫人が残した“主人が愛した女は死ぬ”呪いーそんな呪われた屋敷にオリヴィアは身を寄せる。この屋敷の主人クラース=オールステットに愛され、死ぬために。その報酬である金貨100枚を家族に残すために。ところが、オリヴィアの前に現れた主人クラースは…なんか思っていたよりも面白い人だった。オリヴィアはクラースに愛されるように、クラースはオリヴィアを愛さないように、二人の愛の駆け引きが始まる。
出版社が主催する夏のイベントの準備に奔走する双夜。その会場で”君と”シリーズのヒロイン・日向葵のコスプレを茉莉にお願いできないかという話が持ち上がりー!?
陰キャでも陽キャでもない、カーストもそこそこの俺。けれどある日、屋上でばったり「神に愛された完璧な美少女」と名高い三峰彩葉が飛び降りようとしているところに遭遇する。「放っておいて。私、もう死ぬんだから」そんな彼女を止めて以来、二人で過ごす日々が始まった。空き教室でピザを食べたり、夜のプールで花火をしたり。「私、君といるのが楽しいのかも」「君のせいで死ねないじゃん」他人の視線に怯えつつも、そっと心を開いてくれた三峰。“完璧な自分”の仮面を取った彼女は、子どもっぽくも可愛くてー。これは悩める美少女を、平凡で幸せな青春へと導く物語。
「いいですねェ恋。恋はいい。恋ほど女を美しく見せるものはない」実家への挨拶を兼ねた伊豆旅行。ところが仙波監督の思惑で、ひなたたち中学生組も参加、その場でドキュメンタリー撮影が始まってしまう。一方、ひなたと明日香の“女の戦い”は加速するばかり。間にはさまれた達也は、ひとり頭を抱えるのだが…?フィルムに映る少女の恋は、果たして虚構か真実か。何がとびだすかわからないビックリ箱ー椿屋ひなたが、ついに世界に解き放たれる。エモ×尊みラブコメ、“羽化”を迎える第4弾!
茉莉の“おてつだい”の甲斐もあり、念願の“はじめて”を卒業できたホヅミ。喜びに浸るのも束の間、直接会って伝えたいことがある、と担当編集の双夜から呼び出しがかかる。逆らうこともできず渋々茉莉と訪れた編集部で彼を待っていたのは、思いがけない言葉で…!?「おめでとうございます。“放課後、制服姿の君と。”コミカライズ決定です!!」重版に続きとんとん拍子に話が決まったホヅミは、浮かれつつ誕生日や七夕を茉莉と過ごしていた。全てが順調に進んでいるかに思えた裏で、新たな波乱の幕が開けようとしていることも知らずー。拗らせ作家×世話焼きJKの青春リライトラブコメ、シリーズ第2弾!
俺たち史上サイコーの夏が開幕!!「テメェェ南アズマこのやろ〜〜!?」俺・南アズマを狙う西条院ロコのビーチボール。キッズらも大声援!?“小学校のプール”で俺たちの推し、星夜アゲハと楽しく配信のネタ探し。さらに花火大会も今年は三人組で。「俺も幸せな気分だアゲハちゃん!」「あたしは南アズマ以上に〜!」そして電脳アイドル∞ギンガちゃんとライバルとのPVバトルが勃発。数多の才能を巻き込んだ、推しと俺たちの壮大な挑戦!!想定外な結果にアゲハちゃんは何を想う?-「みんながいてくれるから、私も今ここにいるわ。私、幸せよ!」天才と凡人がうろちょろする!?ひと夏のハッピーエンドな第二巻!
デビューからはや六年。未だに重版未経験の売れない作家、ホヅミこと空束朔はスランプに陥っていた。渾身の原稿は全ボツになり、売れ線のラブコメを書いてみないかと担当編集に勧められる始末。そんな悩めるホヅミの前に、ある日、白花茉莉と名乗る謎の女子高生が現れる。彼女の協力のもと、夢のミリオン作家を目指しホヅミは再び執筆に励むが…!?「ホ、ホヅミ先生!これは本当に執筆に必要なことなんでしょうか!?」コスプレさせたり、デートしたり、買い物をしたり。積み重ねていく何気ない日々が、二人の距離を近づけていくー。拗らせ作家×世話焼きJKの甘々癒やし系ラブコメ、堂々開幕!
夏。長年のすれ違いを経て、達也は、明日香との関係にひとつの結論を出そうとしていた。一方、池袋でのスカウトをきっかけに、ひなたと彩夏は映画のエキストラに参加することに。業界にまるで興味がなさそうだったひなたの変心に、彩夏は訝しむ。しかし、主演女優・三沢ひかりとひなたの邂逅から、事態は大きな転換を見せはじめ…?大人らしい選択と、子どもらしからぬ覚悟。いま、少女は新たな世界に一歩を踏み出す。-大いなる嵐をともなって。“育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第3幕!
「お前ッ!!いつからギンガちゃんの正体に気づいてた!?」俺こと、南アズマは電脳アイドル『∞ギンガちゃん』の激推しフォロワー。そんなギンガちゃんの中の人は幼馴染の星夜アゲハなのだがー。「お前じゃない!…西条院ロコよ」もう一人の幼馴染・ロコもギンガちゃん推しと判明し、俺たち二人でこっそり応援しようと結託するが!?「ふふ…心から、愛しあっている」なぜかアゲハちゃんは俺×ロコが“恋人同士”と勘ちがいしちゃう!?すれ違う幼馴染たちは本当の友達になり、ギンガちゃんをメジャーにできるのか?これはネットと現実が交差する、ぼっち三人組の交信録。第12回GA文庫大賞“銀賞”作品。
椿屋ひなたが風邪を引いた。担任として、お隣さんとして、彼女の看病はもはや義務のようなものだ。だが体調不良であっても、椿屋ひなたは椿屋ひなたである。「ねえお兄」「どうした」「服、着替えさせて」…それはさすがにおかしくないか?いや、中学生相手に意識している俺がおかしいのか?けれど、これはほんの序の口だった。俺はまだ気付いていなかったのだ。彼女も、それに他の生徒たちも。中学二年生には、風邪よりよほど罹りやすい病があることをー。“育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第2幕!