楽園殺し(2)
「ひさしぶりだな、バレト候補生」「狼士会首領、ルーガルー…粛清するわ」ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はー。「さようなら、チューミー」「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」-交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面へ。「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。