出版社 : ポプラ社
生まれつき鬼霊を視る才を持つ本好きな甜花は、元博物官でたくさんの蔵書を持つ祖父を看取った際、この書物を後宮の図書宮に入れたいと熱望する。そして自分はそこで働く書仕になりたい、と。そのため後宮に下働きとして潜り込むが、なぜか末席の陽湖妃の付き人にされ、トラブルに巻き込まれてー。やがて皇帝も鬼霊が視えていると気づいた矢先、後宮を巻き込む大事件が!あやかし×謎解き中華風後宮ファンタジー。
ある日一葉たちが、「馬鐘荘」の地下二階の部屋に集まっていると、突然激しい振動が起こった。外に出てみると、一階の雑貨屋「迎手」の庭に、銀色の宇宙船が墜落していた。ひしゃげた扉から姿を現したのは、緑の瞳に赤い髪の女の子。なんとか壊れた宇宙船を修理し、彼女の帰還を助けようとするが、思わぬ危機的状況が到来し、一葉たちはとうとう地底から宇宙に飛び出すことに…!?人気シリーズ感動の最終巻!
Netflixにて2024年映画化決定! ーーそれは世界一、幸福な日々。 僕たちの、切なくて儚い『期限付きの恋』が始まった。 高校一年の冬、早坂秋人は心臓病を患い、余命宣告を受ける。絶望の中、秋人は通院先に入院している桜井春奈と出会う。春奈もまた、重い病気で残りわずかの命だった。秋人は自分の病気のことを隠して彼女と話すようになり、死ぬのが怖くないと言う春奈に興味を持つ。自分はまだ恋をしてもいいのだろうか? 自問しながら過ぎる日々に変化が訪れて……? 淡々と描かれるふたりの日常に、儚い美しさと優しさを感じる、究極の純愛小説。 ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年、本作でデビュー。
「物書き人」として詩やブログで日記を書いている冬野咲良は、ある日、誰かに追われている気がしてカフェのテラス席にいる男性に声をかけた。そこにいたのはプログラマーとして働く鈴木春哉。“運命の出会い”を果たしたふたりは関係を深めていく。が、春哉はかつて事故に遭い、一部の記憶を失くしていた。やがて衝撃の事実が明らかになりー。驚きのどんでん返しの後、温かい涙が溢れるこの冬最高の許しと愛の物語。
高校生二年生の小早志麗人は、共に暮らしていた祖父が亡くなったため、長い間疎遠になっていた叔父が所長代理を務める探偵事務所に転がり込むことに。叔父の武知は、捜査一課の刑事を辞めて、うだつのあがらない日々を過ごしていた。麗人は自分の面倒を見てくれるかわりに閑古鳥の鳴くこの事務所を繁盛させてみせると宣言し…!?頭脳明晰で絶世の美少年、生意気で毒舌の甥っ子に戸惑いながらも、武知は麗人とともに事件に挑むー!
本が大好きな小学五年生・茅野しおりの楽しみは、憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館へ通うこと。幻の司書をさがす男性や、図書館に隠された宝の地図、本を残して家出した少年に、切り裂かれた本の秘密…しおりと仲間たちが、図書館で起こる一風変わった事件の謎を追う、ほのぼの図書館ミステリー!
暴力団松岡組の組員見習いの銀次は、腕っぷしは強いが極度の怖がりで「霊」がらみの話にはことさら弱い。ある日、兄貴分から「ある方のボディガードを頼む」との命を受ける。銀次が指定された場所へ行くと、そこにいたのは古風な名前を持つ女子高生だった。しかも驚いたことに、彼女は「心霊相談所」なるものを開いており、「相談料五百円、除霊三千円、交霊五千円」で怪しげな商売をしているのだった…。
北区王子の年末の恒例行事「狐の行列」に今年も参加した瞬太と祥明。人込みの中、瞬太はある男から声をかけられるが、次の瞬間にはいなくなっていた。彼が近づいてきた目的はいったい…?倉橋家の双子のプロポーズ騒動や、猫を飼いたい娘と飼わせたくない母親の平行線バトル、槙原のバレンタインの悩み相談、瞬太の卒業問題と琥珀の瞳の人物をめぐる作戦会議など、盛りだくさんの人気シリーズ第13弾!
妖怪たちの古道具ー古“妖”具を取り扱う不思議なお店「蔵借堂」は、店主を始め、店員も皆妖怪!金沢に引っ越してきた男子高校生の葛城汀一は、普通の人間ながらそこでアルバイトをしている。クラスメイトで、実は唐傘の妖怪である時雨や汀一がひそかに思いを寄せる亜香里たちとともに驚きの毎日を過ごしていた。しかしある日、妖怪祓いをしている少年・小春木祐が現れて、くらがり堂にピンチが訪れる…!?金沢の文豪・泉鏡花にまつわる怪異も登場!
都で評判の女性占術師・凛可馨は謎に包まれている。御簾の向こうにいて姿は見えず、助手の翔夢鈴に鑑定結果を耳打ちするだけだが、その占いは驚くほど当たると噂だー。実は凛可馨の正体はオネエ言葉で話す美青年。翔夢鈴のプロデュース力を使って活躍する、怪しい男性占い師なのである。そんな二人のもとに、後宮から使いがやってきた。病める妃達を占術で救って欲しいそうで、多額の謝礼に目がくらんだ二人は、正体を隠して後宮入りするのだが…。
明治44年の吉原大火後、隅田川に花艇を浮かべて返り咲いた優雅で艶やかな水上遊郭。大火で両親を亡くし、客を送迎する番人見習いの船頭になった利壱は、長春楼楼主の頼みで娼妓見習いのツバキを切見世へと連れていく。利壱が見つめる、まやかしの世界はー。吉原を牛耳る老獪な大商人・廣川の謀略と、待ち受ける驚きのラストに心揺さぶられる新感覚エンタメ時代小説。
都内の大学に通う大晴は、将来に対しての夢もなくただ無為に日々を過ごしていた。ある日、祖父が倒れたという知らせを受けて実家のある田舎町へ帰郷した大晴は、そこで幼馴染だった黎夏と7年ぶりに再会する。美しい女性に成長した黎夏を見て、大晴の胸に再び恋愛感情が湧き上がる。だが久しぶりの再会にもかかわらず、黎夏の表情は曇ったまま。そこには、黎夏が抱える残酷な秘密が横たわっていた…。
京都の趣深い建物に憧れ、リフォーム会社の契約社員として働く遠野沙耶。しかし、ある日、生来のおひとよしから、余計なお世話をしてしまいクビに…。社宅を追い出されて、家ナシ、職ナシ、彼氏ナシで途方にくれていたときに出会ったのは、小さいながらも歴史ある酒蔵の杜氏・新堂すぐるだった。酒蔵の存続のため嫁探ししていた新堂と、沙耶は利害の一致から契約結婚することに!?仕事にしか興味がないイケズな美形京男子とのかりそめ夫婦生活が始まるー!
福岡薬院の裏通り、古いビルの2階にある「文月」は、“本が読めて手紙が書ける店”。三日月から満月の夜の間だけ営業している、いっぷう変わったお店だ。今日も、仕事に、恋愛に、人間関係にちょっと疲れたり悩んだりするお客さんが、看板の文字ー終電前のちょいごはん どうぞーに導かれてやってくる。店主の文がつくる季節折々の料理に心癒される、美味しい物語。巻末にレシピ付き。
「茶の湯だけでも奥深いのに、 弓と剣まで納めなくてはいけないとは。 友衛家に生まれなくてよかったとしみじみ思いました。 しかし他人事にも思えない本書です。(笑)」 --武者小路千家若宗匠 千宗屋氏 「“粗茶”シリーズの世界に遊ぶことは、 小説を読む悦楽に浸ること。 夏、涼しく、冬、暖か。 いつまでもいつまでも読みつづけていたい。」 --作家 大島真寿美氏 異色の青春お仕事小説の傑作! 弓、剣、茶の「三道」を伝える〈坂東巴流〉の 嫡男・友衛遊馬、二十歳。 家出先の京都から帰還するも、 家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、 働き口を探してこいと言われてしまう。 建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、 周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、 ガールフレンドとの仲も“行き止まり”。 冴えない日々の中、曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、 遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探しつづける。 明日が見えないあなたに贈る、笑えて泣けて元気になれる物語。
白髪に赤い瞳の容姿から鬼子と呼ばれ、親に捨てられた過去を持つ李珠華は、街のまじない屋でまじない師見習いとして働いている。ある日、今をときめく皇帝・劉白焔が店にやってきた。珠華の腕を見込んだ白焔は、後宮で起こっている怪異事件の解決と自身にかけられた呪いを解くこと、そのために後宮に入ってほしいと彼女に依頼する。珠華は偽の妃として後宮入りを果たすが、他の妃たちの嫉妬と嫌悪の視線が突き刺さり…。まじない師が怪異の謎を解き明かす、宮廷ロマン譚!
地味で目立たぬ若者が、若くして世を去り幽霊に。影の薄さに磨きをかけて暢気に暮らしていたが、街で見かけた善意の学生をその死の運命から救おうと思い立ち…。優しい幽霊の物語、『柳の下で逢いましょう』。遠い昔に別れた人との不思議な時間を描いた『約束の夏』、すれ違う少女たちの願いが切ない『踏切にて』の三本。大切な探しものがある人だけがたどり着ける不思議なコンビニたそがれ堂、シリーズ第9弾!
私ったら、 凶悪コワモテと儚げイケメン、 二人の龍神様にはさまれて、たいへん! …なようなそうでないような!! * * * * 札幌の私立高校に通う宍戸琴音は、ある日学校の帰りに怪しいタクシーで「とこよ」のボロい温泉宿につれていかれる。そこには優しく儚げな龍神ハクと、強面で高圧的な龍神クズがいた。病弱な親友ハクの嫁になって助けるように、とクズに命じられた琴音は、とりあえず宿の仕事を手伝うことに。ところがこの二人、仲が良すぎて、琴音はすっかり壁の花…? イレギュラー契約結婚ストーリー! 装画・スオウ
アルバイト先は妖怪が営む古道具屋。扱う品は、不思議なものばかりーー。 金沢に転校してきた男子高校生・葛城汀一は、街を散策している際に店先にあった壺を壊してしまい、古道具屋でアルバイトすることになる。しかしそこは普通の古道具屋ではない、妖怪たちの道具“妖具”を扱うお店だった!店の主人をはじめ、そこで働くクラスメイトの美男子・時雨も妖怪で、人間たちにまじって生活をしているという。汀一はアルバイトをする中で、さまざまな妖怪や妖具に出会う。 最初は汀一をよく思わなかった時雨だが、二人の友情も次第に深まっていく。しかし、ある事件をきっかけに時雨は自分のアイデンティティに悩むようになり......。 『絶対城先輩の妖怪学講座』の著者による、金沢あやかしバディ・ストーリー!
住みたい家ナンバーワン! 素敵な住人たちと非日常を体験! 一葉が住む「馬鐘荘」は、住む人の業によって地下にどんどん深くなる異次元アパート。ある日、大家メフィストが食事を提供する地下食堂にいた一葉たちが振動を感じて最下層を調べに行くと、大きな洞窟に突き当たっていた。何者かの手で掘削されたようだが、それは人なのか、どこから来て何をしようとしているのか。洞窟の先には、驚くべきものが広がっていた──。 アパートの住人達と地底王国の少女の感動冒険ストーリー! <目次> 第一話 到達! 未知なる地底都市 こぼれ話○前途多難、エクサのアルバイト 第二話 衝撃! 地底人との交流 こぼれ話○奇妙奇天烈、モグラまんじゅう! 第三話 緊急! 地底都市の危機 イラスト:serori