出版社 : ポプラ社
時は大正。観劇の好きな女学生、萩原杏は骨董好きの父親がつくった借金の形に、華族の神楽坂子爵家、次男・真との縁談を進められそうになっていた。が、見合い時に「男と肩を並べて働きたい」と口走ったのを当主・空太郎に聞かれ、帝華少年歌劇団の支配人に任命される。けれど、その経営は火の車。さらに、巷を賑わせる”怪盗ファントム”から劇団トップの星宮カレンを狙う脅迫状が届いてーー。最初は杏を認めなかった真だが、だんだんとひらめきで謎を解いていく彼女に惹かれていく。はねっかえりの女学生×御曹司のキケンな恋の行く末は!? ポプラ社小説新人賞ピュアフル部門賞受賞! ■著者プロフィール 来栖千依(くるす・ちい) 秋田県出身在住。えんため大賞ビーズログ文庫部門の優秀賞を受賞し、2018年にデビュー。少女向けライトノベル、キャラクター文芸を中心に活動。著書に『天国へのドレス 早月葬儀社被服部の奇跡』などがある。第11回ポプラ社小説新人賞にて本作がピュアフル部門賞を受賞した。
母の悪行に耐えかね、国立の実家を出た若き日の祥明。生活に困窮していた彼に手を差し伸べたのは、クラブドルチェのNo.1ホスト・雅人だった。祥明は試行錯誤を重ね、やがて占い師ホストとして大人気に。その最中、悲劇は起こったーー。「ピンドン事件」の真相が、ついに明かされる! 柊一郎と篠田の友情に、三井の初恋。そして恒晴が瞬太に向ける知られざる想い…。陰陽屋の愉快な仲間たちが勢揃いで贈る、とっておきのスピンオフ!
<内容紹介> 急死した烈国皇帝の葬儀に招かれざる客がやってきた。成国公主・史金麗ーー先帝の後宮に入るはずだった美しき花嫁は顔も知らない婚約者の棺にすがりついて泣き崩れる。その様子を新帝・元世龍は疑わしげに見ていた。占いによれば金麗は「愛した男に天下をもたらす伝説の瑞兆天女」だという。側近は亡き父帝に代わって彼女を娶れと言うが、世龍は気が進まない。一方、金麗には世龍に嫁がなければならない「理由」があって……。 <著者プロフィール> 「三千寵愛在一身」で2010年度ロマン大賞を受賞し、同作でデビュー。おもな著作に凱帝国を舞台にした中華寵愛史伝「後宮史華伝」シリーズ(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫)のほか、「九天に鹿を殺す」(集英社オレンジ文庫)、「ユーレイギフト」(集英社オレンジ文庫、陽丘莉乃名義)、「耀帝後宮異史」シリーズ(小学館文庫)など
【『宝石商リチャード氏の謎鑑定』著者がおくる、青春演劇ストーリー第2弾!】 若手アクション俳優・二藤勝と今をときめく天才脚本家・鏡谷カイトのもとに、演劇界の重鎮・海山から新たな舞台の話が持ち込まれる。 演目はプーシキンの『オネーギン』、池袋芸術祭で目玉演目となる一大プロジェクトだ。 主演に抜擢された勝だが、今回はドイツでベルリン大衆演劇賞を受賞した海山の秘蔵っ子・南未来哉とのダブルキャストだった。 勝と未来哉は、芸術祭の主演男優賞をかけて勝負することになりーー!? 舞台にかける熱いドラマを描いた、青春演劇ストーリー!
心臓の病気が発覚し、会社を退職することを決めた生内花菜は、最終出社日に同僚から都市伝説のように広まっている余命銀行についての話を聞く。最近は親友とも心の距離が離れていると感じ、落ち込んでいた矢先、鈴本朋子というどこか不思議な女性と出会う。彼女に連れていかれたのはカウンターのある小さなオフィスーー余命銀行だった。実在に驚きつつも、謎めいた支店長・伊吹と黒猫ワトソン、朋子とともにそこで働くことになった花菜は、命を預けにくる人々に寄り添うことになってーー。「僕の命を、君にあげる」究極の選択に向き合う人々の深い愛情に満ちた決断に、悲しくも温かい涙が頬を伝う、いぬじゅん渾身の最新作! ■著者プロフィール いぬじゅん 奈良県出身、静岡県在住。2014年、「いつか、眠りにつく日」(スターツ出版)で毎日新聞社&スターツ出版共催の第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、デビュー。「奈良まちはじまり朝ごはん」シリーズ(スターツ出版)や「この恋が、かなうなら」(集英社)ほかヒット作を多数手がける。「この冬、いなくなる君へ」をはじめ4作の「冬」シリーズ(いずれもポプラ社)は累計25万部を突破した。
<論理派陰陽師とお人よし武士が怪異の謎を解く、平安ミステリー!> 時は平安末期。 宇治の警護を任された源頼政は、酒呑童子を倒した豪傑として知られる源頼光の子孫だが、和歌が好きなお人好しな武士である。 ある日、京からワケアリの貴族の少年・高平太がお忍びで宇治にやって来た。高平太は物の怪に憑かれているという。驚く頼政の前に現れたのは、陰陽師・安部泰親であったーー! 奇しくも再会を果たした二人は、新たな怪異事件に巻き込まれていくことに。 源氏物語の幻の巻であるという「雲隠の巻」の行方や道成寺の僧が大蛇と交わした約束の真相、朱雀大路の奇妙な噂、山に入るものを殺す神の存在…… 数々の事件の謎を、安倍晴明の五代目である安部泰親が、論理的に解き明かす! そして、二人は都を脅かす“天狗”と対峙することにー? 『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー。大好評の第2弾!
Netflixにて2024年映画化決定「よめぼく」シリーズ第3弾! 累計35万部突破。 高二の崎本光は、クラスの集合写真を興味本位で“死神”に送り、自分と人気者の浅海莉奈の余命が88日だと知る。友人もおらず、ある悩みから既に人生に見切りをつけている光はたいして落ち込むこともなかったが、なぜ自分と対照的な存在の彼女と同じ日に死ぬ運命なのかが気になった。 やがて体験学習で一緒に水族館へ行くことになり、そこで浅海が深刻な病を抱えていると知った光はーー。 驚愕のラストに涙が止まらない……!! 究極の感動作。 ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞。二作目の『余命99日の僕が、死の見える君と出会った話』を含む「よめぼく」シリーズは累計25万部を突破した。
人見知りが酷く、外出時にマスクを外せないでいる会社員・凪紗のもとに、クリスマスも近い夜、海外でガーデナーをしている元カレから結婚したという葉書が届く。失くした恋に落ち込んでいる矢先、ひょんなことから人と人との縁を結ぶお役目を持つという不思議な男子・ショウを拾う。 わんこ系の人なつっこいイケメンだがどこか不思議な彼は、なぜか凪紗の近況を知っていた。花の香りが好きだという彼とともに、花屋カフェLune(リュンヌ)を訪れるがーー。 ショウと過ごすうちに、花たちと再び触れ合い、店主・成宮や悩みを抱えた店員のロミたちとも親しくなり、凪紗の世界は広がっていく。 だが、そんな日々はあることがきっかけで変わり始めて……。花屋さんで繰り広げられる、ほろりと泣ける、心に寄り添ってくれる再生の物語。 ●著者プロフィール 白井カナコ(しらい・かなこ) 2005年、白井かなこ名義で講談社F文庫より『真夏の風船』でデビュー。その後も『Starlet』(主婦の友社すこし不思議文庫)、『ほんとはずっと好きだった』(共著、ポプラ社)などオリジナル小説を出版。「OtoBon ソングノベルズ大賞」佳作受賞作『青の障壁』を電子書籍で配信中。漫画「君に届け」シリーズや映画「アオハライド」のノベライズ(集英社みらい文庫)のほか、『小説 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』、『小説 映画ドラえもん のび太と奇跡の島』(小学館ジュニア文庫)といったノベライズも手掛ける。
<内容紹介> 仕事一辺倒に生きてきた瀬川拓海は、ある日、突然の余命宣告を受ける。失意の中、通院時に偶然知り合ったのは、天真爛漫な女性・葵だった。拓海と同様、余命いくばくもないという葵は「死ぬ前に結婚を経験してみたい」という突拍子もない理由で、拓海に同棲の話を持ちかける。ふたりは夫婦として叶えたい6つの目標を作成し、残された1年で疑似夫婦生活をスタートすることに…? 限りなく切なくて温かい、恋と愛の物語。 <著者プロフィール> 高梨愉人(たかなし・ゆじん) 広島県出身、愛媛県在住。1987年生まれ。会社員の傍ら30歳で執筆活動を始め、『二度目の過去は君のいない未来』(集英社文庫)でデビュー。
溺愛する下働きを守るため妃が皇帝暗殺に加担!?大人気、あやかし×中華風後宮ファンタジー!
【「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみ、もう一つの傑作シリーズ】 皇帝である白焔の力になるべく、ついに宮廷巫女になる決心をした、市井のまじない師・珠華。 王宮の神秘を司る部署である祠部に採用試験を受けに行くが、なぜか幼馴染の子軌も占師見習いとして共に来ることに! ふたりは研修として、さっそく貴族の男からの依頼された怪異事件を担当することになる。夜ごと近づいてくる妖怪の正体とは…… そして、珠華と白焔、身分ちがいの切ない恋に急展開!? 伝説と怪異の謎を解く、中華ファンタジー浪漫、超人気・第3弾!
横浜の大学に通う安藤サトシは「腹ペコの人の心が読める」という特技を持っている。だから空腹な人を放っておけず、つい世話を焼いてしまう。 その日もお節介な一言でフラれた彼は、せめて肉まんでも食べて帰ろうと中華街へ向かった。そこで緑がかった肌のお婆さんが不思議な白い着物を来た美女(?)・月楽に襲い掛かっているのに遭遇。慌てて助けようとするもお婆さんに噛みつかれ、月楽に「ついて来なければお前はキョンシーになって死ぬ」と『桃源郷飯店』に連れていかれてーー? 横浜中華街を舞台に、あやかしが暗躍! 横浜陰界官庁 VS キョンシー事件!? 読めば中華が食べたくなる、グルメあやかしミステリー! ■著者プロフィール 夏目桐緒(なつめ・きりお) 2014年、別ジャンルにて作家デビュー。2022年、本作にてライト文芸ジャンル活動開始。好きな中華料理はエビチリ。
成績優秀だが内気な少年・内田輝。勉学には一度たりとも困ったことのない秀才だが、夢中になれるものを特に持ったことがなかった輝は、ある日、文字通りきらきらと輝くバドミントン部の仲間たちと出会う。見つけたのは、バドミントンに挑むチームを支えるということ。 TVアニメ大好評放送中!人気の青春バドミントン小説、もうひとつの物語!
百花国の遊牧民・浮花族の娘、紫蘭は草原の穴から落下。辿り着いた先は百年前の後宮だった。そこで伝説の仙女・第八花仙に祀り上げられ、王子、月季と出会う。彼は迫害されていた浮花族を守り居場所を与えた、後の賢王だった。が、今の彼は後ろ盾もなく、王太子になる気配は微塵もない。やがて自分がこの国へ来たせいで歴史が変わってしまったと気付いた紫蘭は彼を王にすべく奮闘し…?中華風後宮ファンタジー!
【ビンボー家政婦とセレブ美少年探偵の美味しい謎解き!】 超ビンボーだけど超ポジティブな家政婦・三田村一花と、その主である金髪の毒舌美少年探偵・東雲リヒトによる、胸きゅんグルメミステリー! とある劇団の怪奇現象、大学の教授室から消えたモノ捜しなど、今巻も厄介な謎をリヒトは一花のチョイ足し料理をヒントに鮮やかに解いていく。 一方で、リヒトの父であり、東雲コンツェルンの総帥の東雲辰之助が病に倒れた。リヒトは東雲コンツェルンの後継者問題に対峙することにーー。 そして、一花の恋の行方は……? 今回もすぐに試せるチョイ足しレシピが満載♪ 大好評のほっこりグルメミステリー、感動のクライマックス!
「おれ、時雨と友達になれてほんとに良かった」 古都・金沢の暗がり坂にある古道具屋・蔵借(くらがり)堂は、妖怪たちの古道具ーー古“妖”具を取り扱う不思議なお店。店主を始め、店員も実はみんな妖怪だった! 転校生の葛城汀一は、普通の人間ながらそこでアルバイトしている。クラスメイトで、実は唐傘の妖怪である時雨や汀一が好意を寄せる亜香里たちとともに驚きの毎日を過ごしていた。 南国から金沢にやって来た双子の妖怪・ニライとカナイ。彼らは蔵借堂に用があるという……。 オープンキャンパスで出会った大学院生に呪具にまつわる相談を受けたり、時雨のふるさとである山奥の廃寺に汀一と二人で里帰りすることになったりと、怪異に巻き込まれていく。 そして、蔵借堂のルーツとなる”最古の付喪神”の存在が明らかになるとき、シリーズ最大の危機が汀一たちを襲うーー。 『絶対城先輩の妖怪学講座』著者がおくる、ほっこり温かく、ちょっぴり切ない妖怪の日常系事件簿、感動のクライマックス!
その島には、哀しい秘密があったーー。 自分の代わりに「楽園」で働いてほしいーー。夏休み、同級生にそう頼まれたウィル。アメリカの田舎町で過ごす退屈な日々、身勝手な父との生活にうんざりしていた彼は、なにもかも投げ打って異国へと旅立つ。着いた先で待っていたのは、グレイと呼ばれる墓守と、墓地しかない 美しい島だった。やがて周囲で不思議な出来事が起こり始め、 ウィルは「楽園」の秘密を解き明かしていくーー。 『英国幻視の少年たち』『この夏のこともどうせ忘れる』の著者が、 少年の鬱屈した苛立ちとやるせなさを描き切った傑作小説。
一瞬で崩れ去った日常を、ひとときの輝きを放ち消え去った青春を、僕はずっと憶えているーー。高2の機島縁士は春、枝垂桜の下で花嵐とともに降ってきた合内海砂と出逢う。彼女はやがて同じクラスに転校生としてやって来て、ふたりは次第に仲良くなる。が、ある日、出逢った場所で「明日、世界が終わるの」と彼女が泣き出して……。全ての謎が解けたとき、熱い感動に心が震える「僕と君の365日」著者の珠玉の純愛小説。 ■著者プロフィール 優衣羽(ゆいは) 神奈川県出身。息してます。2018年ピュアフル小説大賞にて最終候補となり、「僕と君の365日」でデビュー。
高校最後の夏休み。弓道に打ち込むいずみの表情は冴えない。幼馴染のリクが不治の病で入院したためだ。実は、リクの病には、大きな「秘密」が隠されていた。誰からも好かれ、自分よりも他人の幸せを願う性格のいずみを、リクは誰よりも深く愛するようになっていた。そんなリクが選択した人生最大の決断。それはいずみへの「献身」だったー。果てしない愛が涙を誘う、究極の恋愛小説。