出版社 : ポプラ社
【文豪・泉鏡花の少年時代を綴る、明治怪奇ミステリー!】 時は明治21年ーー。 古都・金沢で働く人力車夫の義信は、英語を学ぶために訪れた私塾で、寄宿生ながら英語を教える風変わりな美少年・泉鏡太郎(のちの泉鏡花)と出会う。 高い受講料に断念しようとする義信に、鏡太郎はあるものを提供することで受講料を免除にすると持ち掛ける。 それは”怪異の噂”を持ってくること。 義信は鏡太郎とともに明治の金沢で起こる不可解な噂の真相を調べに、様々な場所へと出かけることに。 お化けのでる武家屋敷、雨乞い後に必ず死ぬ巫女、金沢城跡に現れる幽霊など……はたして本物の怪異は存在するのかーー? おばけ好きな偏屈美少年と人力車夫の青年による、明治怪奇ミステリー開幕!
華族令嬢だった久我まりあは父の不祥事が原因で没落したが、夜会にて国内屈指の名家・山上家の嫡男、装二郎と邂逅を果たす。山上家には夜な夜な事件を起こすあやかしを匿っているという不穏な噂があったが、訳あってふたりは契約結婚をすることに。いつしか愛が芽生えた先に待ち受けるのは……? そんな折、帝都で謎の連続昏倒事件が発生。まりあは異能・魔眼の力を発揮し、装二郎と共に調査に乗り出すーー。真の夫婦になるため、まりあ&装二郎がもふもふたちと大奮闘! 溺愛和風大正ファンタジー。 ■著者 江本マシメサ(えもと・ましめさ) 長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』で2015年にデビュー。著書に『あやかし華族の妖狐令嬢、陰陽師と政略結婚する 』シリーズ(集英社オレンジ文庫)、『浅草ばけもの甘味祓い』シリーズ(小学館文庫キャラブン!)などがある。
非現実的なものを許容しなくなった現代日本で居場所を失い、自らの存在に終止符を打つ「化け仕舞い」を選択するあやかしや神達。彼らの恨みや未練を絶ち、次の生へと送り出す「世話人」が幽世で密かに活動していた。 幽世に迷い込んでしまった人間の少女・雪白は、世話人の青年・カゲロウと出逢う。幽世に来た弊害か、記憶を失くしていた彼女は、世話人の仕事を手伝いながらカゲロウの厄介になることに。 双子の提灯おばけ、荼枳尼天、そして亡霊まで……。雪白は様々なあやかしたちと交流し、彼らの温かさや優しさに徐々に惹かれていく。そして悔いのない「化け仕舞い」のために奮闘するがーー? 切なくも美しい、幽世葬送譚。 ■著者プロフィール 忍丸(しのぶまる) 『異世界おもてなしご飯』(カドカワBOOKS)でデビュー。著作に「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(ことのは文庫)、『花咲くキッチン』(富士見L文庫)、『古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう 』(一二三文庫)など多数。
欺瞞を引き起こす凶獣・窮奇を封印した仙人の子孫にして王女の詩雪は、誠国王族に伝わる「嘘を聞き分ける力」を持たず生まれ、周囲から蔑まれつつも、強かに生きてきた。 ある日、欲深い第一妃・呂芙蓉が国の実権を握らんと王を暗殺。息子・忠賢を新王に立て、自らの傀儡とする。城を追われた詩雪は、何故か溺愛してくる謎の美青年・晶翠に助けられ身を潜めていたが、新統治に苦しむ市井の人々を間近に見て心を痛めていた。加えて、幼い頃に仲の良かった忠賢の様子も気がかりに思っていたところ、後宮で宮女を募集しているとの噂を聞きつけて……? 嘘と偽りを武器にこの国を取り戻す! 無才の王女が立ち上がる、中華後宮ファンタジー! ■著者プロフィール 唐澤和希(からさわ・かずき) 群馬県出身、東京都在住。2016年、『転生少女の履歴書』(ヒーロー文庫)で書籍化デビュー。他の著作に「後宮茶妃伝」シリーズ(富士見L文庫)、「五神山物語」シリーズ(スターツ出版文庫)など。
Netflixにて2024年映画化決定「よめぼく」シリーズ第4弾! 累計35万部突破! 高2の瀬山慶は、涙失病ーー一定量の涙を流すと死に至る病を患っていた。発症した幼少期から親に泣くのを禁じられていたが、小学生のとき母が亡くなり、堪えきれずに涙を流し、生死の境を彷徨った。以来、極力感情を動かさないように生き、気づけばあらゆることに無感動な人間になっていた。青春真っ盛りの友人たちの中で感じる孤独。いつしか自分も泣いてみたいと渇望するようになる。そんな折、図書館で号泣していた同じクラスの星野涼菜から、泣けるという本を借りるが、その縁で映画研究部ーー旧“感涙”部へ入部することに。やがて、瀬山は彼女のある秘密を知ることになって……? 累計30万部の大ヒット「よめぼく」シリーズの著者が贈る、涙なしでは驚きの結末を見届けられない衝撃作! ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞。「よめぼく」シリーズは累計30万部を突破した。
「漢字が僕を呼んでいる」漢字マニアの先生と女子高生チカが漢字の魔力で謎を解く、令和を代表する学園解読ミステリ! 過去のトラウマから文字で全ての気持ちを伝えることなんてできないと感じ、文章を書くこととSNSが大嫌いな高校生、知華。彼女の学校には国語担当の環司先生がおり、女子は皆イケメンだと騒いでいるが、知華はひょんなことから彼が驚くべき漢字マニアーー愛読書は漢和辞典、特技は一発で目的の漢字を引くこと、ワイシャツの下には必ず漢字T--だと知ってしまう。そんな折、学校である事件が起き、チカは先生が「漢字が僕を呼んでいる」と言い放ち、漢字でそれを解決するのを目の当たりにして……? ■著者プロフィール 皆藤黒助(かいとう・くろすけ) 鳥取県境港市出身。エブリスタ電子書籍大賞2013にて毎日新聞社賞、スマホ小説大賞2014にて角川文庫賞と讀賣テレビ放送賞をダブル受賞。『ようするに、怪異ではない。』にはじまる「よう怪」シリーズで人気を集める。近著に『あやかし民宿の愉怪なおもてなし』(全て角川文庫)、『ことのはロジック』(講談社タイガ)など。
「小説家になろう」発! 村崎羯諦が贈る、全く予測がつかないラストの最新作。 5分で読める! 世にも奇妙なグルメ短編集。 予想外のところからやってきて どこに着地するかわからない。 脳内が混乱して なぜか癖になるーー。 そんな病みつきグルメを召し上がれ。 ふらっと立ち寄った定食屋にあった『生まれてきてごめんなさい定食』。 どんな定食なんですかと店員に尋ねたら……? 日常の一コマににじむ人生の片鱗はーー?(「生まれてきてごめんなさい定食」) 自分にとって母の味といえば、幼いころ食べた手作りカレー。辛いだけでなくどこか舌がピリッと痺れるような味にはおぞましい秘密が……。母の思いを知ったとき主人公はーー。(「母親のカレー」) 女性の一人暮らしには若干広めなはずの1LDKは狭い。なぜなら大きな虎を飼っているから。春奈と虎次郎の一風変わった共同生活は衝撃の結末を迎えるーー。(「プリーズ・イート・ミー」) ずっと海を旅していた風は磯の匂いがするし、住宅街の隙間を吹き抜けるのが好きだった風は、雨に濡れた夏のコンクリートの匂いがする。風が、長い長い一生を終え、最期の時間を過ごす場所、そして出会う風の看取り人とはーー。(「空の底で祈る」) 「こんにちは。すっかり秋も深まり、木曜日が美味しい季節がやってまいりました。というわけで、今週の『らくらくKitchen!』ではーー」木曜に放送される一風変わった人気料理番組で起きた事件とは?(「木曜日が美味しい季節」) ■著者プロフィール 村崎羯諦(むらさき・ぎゃてい) 著書に「余命3000文字」「△が降る街」「あなたの死体を買い取らせてください」(全て小学館)などがある。1994年、熊本県生まれ。小説投稿サイト「小説家になろう」にて短編小説の投稿を中心に活動を行う。
【カタブツ美青年剣道師範&ワケアリ八卦見の凸凹バディが挑む、大正怪異事件簿!】 時は大正初期。早くに両親を亡くした柳田宗一郎は、若くして剣術道場・至心館の師範を務める。しかし、愛想笑いの一つもできない堅物の宗一郎のもとに人は集まらず、門弟は古なじみ一人だけ。 ある日、道端でご婦人方を占う色男の八卦見・旭左門と出会う。服装もだらしなく怪しげな左門に、宗一郎は「死相が出ている」と言われ、さらには「女難」に遭うと告げられる。 憤慨する宗一郎だが、帰り道に助けたご婦人を送り届けた屋敷から、出られなくなってしまいーー!? 怪異は己の修行不足が見せる「まやかし」だと頑なに信じない、ド真面目な剣道師範・宗一郎と、ぐうたらな辻占い師・旭左門。 正反対のふたりが数々の怪異事件に巻き込まれていく、大正怪異事件譚!
時は大正。観劇の好きな女学生、萩原杏は骨董好きの父親がつくった借金の形に、華族の神楽坂子爵家、次男・真との縁談を進められそうになっていた。が、見合い時に「男と肩を並べて働きたい」と口走ったのを当主・空太郎に聞かれ、帝華少年歌劇団の支配人に任命される。けれど、その経営は火の車。さらに、巷を賑わせる”怪盗ファントム”から劇団トップの星宮カレンを狙う脅迫状が届いてーー。最初は杏を認めなかった真だが、だんだんとひらめきで謎を解いていく彼女に惹かれていく。はねっかえりの女学生×御曹司のキケンな恋の行く末は!? ポプラ社小説新人賞ピュアフル部門賞受賞! ■著者プロフィール 来栖千依(くるす・ちい) 秋田県出身在住。えんため大賞ビーズログ文庫部門の優秀賞を受賞し、2018年にデビュー。少女向けライトノベル、キャラクター文芸を中心に活動。著書に『天国へのドレス 早月葬儀社被服部の奇跡』などがある。第11回ポプラ社小説新人賞にて本作がピュアフル部門賞を受賞した。
母の悪行に耐えかね、国立の実家を出た若き日の祥明。生活に困窮していた彼に手を差し伸べたのは、クラブドルチェのNo.1ホスト・雅人だった。祥明は試行錯誤を重ね、やがて占い師ホストとして大人気に。その最中、悲劇は起こったーー。「ピンドン事件」の真相が、ついに明かされる! 柊一郎と篠田の友情に、三井の初恋。そして恒晴が瞬太に向ける知られざる想い…。陰陽屋の愉快な仲間たちが勢揃いで贈る、とっておきのスピンオフ!
<内容紹介> 急死した烈国皇帝の葬儀に招かれざる客がやってきた。成国公主・史金麗ーー先帝の後宮に入るはずだった美しき花嫁は顔も知らない婚約者の棺にすがりついて泣き崩れる。その様子を新帝・元世龍は疑わしげに見ていた。占いによれば金麗は「愛した男に天下をもたらす伝説の瑞兆天女」だという。側近は亡き父帝に代わって彼女を娶れと言うが、世龍は気が進まない。一方、金麗には世龍に嫁がなければならない「理由」があって……。 <著者プロフィール> 「三千寵愛在一身」で2010年度ロマン大賞を受賞し、同作でデビュー。おもな著作に凱帝国を舞台にした中華寵愛史伝「後宮史華伝」シリーズ(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫)のほか、「九天に鹿を殺す」(集英社オレンジ文庫)、「ユーレイギフト」(集英社オレンジ文庫、陽丘莉乃名義)、「耀帝後宮異史」シリーズ(小学館文庫)など
【『宝石商リチャード氏の謎鑑定』著者がおくる、青春演劇ストーリー第2弾!】 若手アクション俳優・二藤勝と今をときめく天才脚本家・鏡谷カイトのもとに、演劇界の重鎮・海山から新たな舞台の話が持ち込まれる。 演目はプーシキンの『オネーギン』、池袋芸術祭で目玉演目となる一大プロジェクトだ。 主演に抜擢された勝だが、今回はドイツでベルリン大衆演劇賞を受賞した海山の秘蔵っ子・南未来哉とのダブルキャストだった。 勝と未来哉は、芸術祭の主演男優賞をかけて勝負することになりーー!? 舞台にかける熱いドラマを描いた、青春演劇ストーリー!
心臓の病気が発覚し、会社を退職することを決めた生内花菜は、最終出社日に同僚から都市伝説のように広まっている余命銀行についての話を聞く。最近は親友とも心の距離が離れていると感じ、落ち込んでいた矢先、鈴本朋子というどこか不思議な女性と出会う。彼女に連れていかれたのはカウンターのある小さなオフィスーー余命銀行だった。実在に驚きつつも、謎めいた支店長・伊吹と黒猫ワトソン、朋子とともにそこで働くことになった花菜は、命を預けにくる人々に寄り添うことになってーー。「僕の命を、君にあげる」究極の選択に向き合う人々の深い愛情に満ちた決断に、悲しくも温かい涙が頬を伝う、いぬじゅん渾身の最新作! ■著者プロフィール いぬじゅん 奈良県出身、静岡県在住。2014年、「いつか、眠りにつく日」(スターツ出版)で毎日新聞社&スターツ出版共催の第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、デビュー。「奈良まちはじまり朝ごはん」シリーズ(スターツ出版)や「この恋が、かなうなら」(集英社)ほかヒット作を多数手がける。「この冬、いなくなる君へ」をはじめ4作の「冬」シリーズ(いずれもポプラ社)は累計25万部を突破した。
<論理派陰陽師とお人よし武士が怪異の謎を解く、平安ミステリー!> 時は平安末期。 宇治の警護を任された源頼政は、酒呑童子を倒した豪傑として知られる源頼光の子孫だが、和歌が好きなお人好しな武士である。 ある日、京からワケアリの貴族の少年・高平太がお忍びで宇治にやって来た。高平太は物の怪に憑かれているという。驚く頼政の前に現れたのは、陰陽師・安部泰親であったーー! 奇しくも再会を果たした二人は、新たな怪異事件に巻き込まれていくことに。 源氏物語の幻の巻であるという「雲隠の巻」の行方や道成寺の僧が大蛇と交わした約束の真相、朱雀大路の奇妙な噂、山に入るものを殺す神の存在…… 数々の事件の謎を、安倍晴明の五代目である安部泰親が、論理的に解き明かす! そして、二人は都を脅かす“天狗”と対峙することにー? 『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー。大好評の第2弾!
Netflixにて2024年映画化決定「よめぼく」シリーズ第3弾! 累計35万部突破。 高二の崎本光は、クラスの集合写真を興味本位で“死神”に送り、自分と人気者の浅海莉奈の余命が88日だと知る。友人もおらず、ある悩みから既に人生に見切りをつけている光はたいして落ち込むこともなかったが、なぜ自分と対照的な存在の彼女と同じ日に死ぬ運命なのかが気になった。 やがて体験学習で一緒に水族館へ行くことになり、そこで浅海が深刻な病を抱えていると知った光はーー。 驚愕のラストに涙が止まらない……!! 究極の感動作。 ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞。二作目の『余命99日の僕が、死の見える君と出会った話』を含む「よめぼく」シリーズは累計25万部を突破した。
人見知りの会社員・凪紗のもとに、クリスマスも近い夜、元カレから結婚したことを知らせる葉書が届く。落ち込んでいる矢先、ひょんなことから人と人との縁を結ぶお役目を持つという不思議な男子・ショウを拾う。花の香りが好きだという彼と一緒に、花屋カフェLuneを訪れるがー。やがて、彼と過ごす日々があることをきっかけに変わり始めて…。花屋さんで繰り広げられる、ほろりと泣ける、優しい再生の物語。
<内容紹介> 仕事一辺倒に生きてきた瀬川拓海は、ある日、突然の余命宣告を受ける。失意の中、通院時に偶然知り合ったのは、天真爛漫な女性・葵だった。拓海と同様、余命いくばくもないという葵は「死ぬ前に結婚を経験してみたい」という突拍子もない理由で、拓海に同棲の話を持ちかける。ふたりは夫婦として叶えたい6つの目標を作成し、残された1年で疑似夫婦生活をスタートすることに…? 限りなく切なくて温かい、恋と愛の物語。 <著者プロフィール> 高梨愉人(たかなし・ゆじん) 広島県出身、愛媛県在住。1987年生まれ。会社員の傍ら30歳で執筆活動を始め、『二度目の過去は君のいない未来』(集英社文庫)でデビュー。
溺愛する下働きを守るため妃が皇帝暗殺に加担!?大人気、あやかし×中華風後宮ファンタジー!
【「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみ、もう一つの傑作シリーズ】 皇帝である白焔の力になるべく、ついに宮廷巫女になる決心をした、市井のまじない師・珠華。 王宮の神秘を司る部署である祠部に採用試験を受けに行くが、なぜか幼馴染の子軌も占師見習いとして共に来ることに! ふたりは研修として、さっそく貴族の男からの依頼された怪異事件を担当することになる。夜ごと近づいてくる妖怪の正体とは…… そして、珠華と白焔、身分ちがいの切ない恋に急展開!? 伝説と怪異の謎を解く、中華ファンタジー浪漫、超人気・第3弾!