出版社 : ポプラ社
【祓える】教授兼幻想作家・雪代先生と【視える】男子大学生・椎奈君のバディによる、民俗学ホラーミステリ! 雪代宗司は星奈多大学文学部の客員教授であると同時に、雪白夕顔の名で活動する幻想文学作家でもある。そして、雪代の一族は異形のモノを祓うことを生業としており、宗司は怪異に関する話を仕入れると、現地へ赴き、浄化の儀式をおこなう。その際に手に入れたケガレを用いて物語を記していた。 宇佐見椎奈は星奈多大学文学部一年生で、宗司の作家アシスタントをしている。なぜなら、彼は過去のある事件がきっかけで異形のものが【視える】からだ。 ある日、椎奈はサークルの先輩からいわくつきの事故物件「六角屋敷」にまつわる噂を聞く。六角屋敷では小学生の女の子が行方不明になり、その後両親が相次いで亡くなり、新たに住んだ家族にも怪奇現象が起こり、すっかり幽霊屋敷となっているらしい。噂の真相を調べに、宗司と椎奈は六角屋敷に向かうが、次々に恐ろしいことが起こることにーー! 衝撃の結末に驚愕!民俗学ホラーミステリー、開幕。
悪意を振りまく凶獣・渾沌、欺瞞を引き起こす凶獣・窮奇、憤怒で理性を奪う凶獣・檮ゴツ、限りない欲望を生み出す凶獣・饕餮。四匹の凶獣に蹂躙される人々を哀れに思い、天帝は神の力を四人に分け与えた。四人はそれぞれに凶獣を封じ、その地で王となった。 誠実さを美徳とする誠国において、美しく気高き華と称えられる女王・詩雪。 彼女のもとに突如舞い込んだのは、かつての敵国・寛国による婚姻の提案…その実、人質交換の要求だった。 寛の内情を探る良い機会と考えた詩雪は、周囲の反対を押し切って凶獣・晶翠に女王代理を頼み、妃に変装して寛の王宮に乗り込むことに。 寛容さを謳いながらも周囲を威圧し、他国にも積極的に侵攻する王・虎静。 その弟で詩雪の世話係に任命され、柔らかな雰囲気と美貌で周囲を魅了する雲慶。 自らの仙力である「質問に嘘偽りなく答えさせる力」を使い、晶翠とも連携を取りながら、詩雪は彼らの懐に入り込んでゆく。 やがて寛に隠された信じがたい秘密を知ることにーー!? 最強女王による痛快中華後宮ファンタジー、待望の第2弾! ■著者プロフィール 唐澤和希(からさわ・かずき) 群馬県出身、東京都在住。2016年、『転生少女の履歴書』(ヒーロー文庫)で書籍化デビュー。他の著作に「後宮茶妃伝」シリーズ(富士見L文庫)、「五神山物語」シリーズ(スターツ出版文庫)など。
いぬじゅん「冬」シリーズ最新作! 「この冬、いなくなる君へ」1巻スピンオフ! 北織陽葵は子離れしない母・風子と離れるため、大学卒業後、内定した就職先を断って上京を決めた。母とはぶつかることも多いが、不思議と時折陽葵にくれる手紙の中では真摯に向き合えるのだった。夢だった動画制作会社に就職を決めた陽葵が東京へ来た日、車に轢かれかけた所を不思議な男性に助けられる。が、「四年後の冬、君は死ぬ」と謎の予言をされてーー。「この冬、いなくなる君へ」の篤生が再び登場! 驚きのラストに、切ない涙が止まらない著者・いぬじゅんが贈る感動作。 ■著者プロフィール いぬじゅん 奈良県出身、静岡県在住。2014年、「いつか、眠りにつく日」(スターツ出版)で毎日新聞社&スターツ出版共催の第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、デビュー。「奈良まちはじまり朝ごはん」シリーズ(スターツ出版)や「この恋が、かなうなら」(集英社)ほかヒット作を多数手がける。「この冬、いなくなる君へ」をはじめ4作の「冬」シリーズ(いずれもポプラ社)は累計25万部を突破した。
Netflixにて2024年映画化決定「よめぼく」Another story! シリーズ累計35万部突破! 解説は小説紹介クリエイターけんご氏。 高校時代、早坂秋人と桜井春奈と同級生だった三浦綾香は、余命宣告を受けながらも恋を全うしたふたりを間近で見守り、その恋に憧れていた。そして実はほんの少しだけ秋人のことが気になっていた……。ふたりを亡くした喪失を胸に抱きつつもネイリストとして歩みはじめた綾香だが、あるとき柏木という年上の男性に出会い、運命が大きく動き出してーー。 ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞。「よめぼく」シリーズは累計30万部を突破した。
ポプラ社小説新人賞「ピュアフル部門賞」受賞作! 大ケガのトラウマで無気力になってしまった室崎凍夜は、余命百食ーー残り100回食事をしたら死ぬという奇病にかかった女性、咲村梨依と出会う。梨依は寿命までの食事に付き合ってくれる相棒を探しており、死を恐れず日々を楽しむ彼女に興味を抱いた凍夜はグルメ旅に付き合うことに。毎回満面の笑みで完食する梨依に、次第に凍夜は心惹かれて……? 旅の終焉に起きる奇跡に、温かな涙が止まらない感動作! ■著者プロフィール 湊祥(みなと・しょう) 宮城県出身、都内在住。「一生に一度の恋」小説コンテストで最優秀賞を受賞した『あの時からずっと、君は俺の好きな人。』(野いちご文庫)でデビュー。以降、各出版社で次々と作品を刊行し、2023年には本作がポプラ社小説新人賞ピュアフル部門賞を受賞。
しおりを通じて図書館にときめき、 未読の本にわくわくしている自分がいる ーー大崎梢(解説より) 本と図書館をこよなく愛する茅野しおりは、 憧れのいとこ・美弥子さんが司書を務める雲峰市立図書館の常連だ。 誕生記念に贈られた本がきっかけで自分の出自に疑問を抱く少女や 母親が亡くなる前日にすすめてくれた本を探す少年、 館内で本がわざと別の棚に置かれる事件…… しおりと美弥子さんたちが本にまつわる謎を追う、 心温まるミステリー。 累計15万部突破の人気シリーズ、感動の完結巻! 【解説/大崎梢】 ■著者プロフィール 緑川聖司(みどりかわ・せいじ) 大阪生まれ。2003年「晴れた日は図書館へいこう」で、第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞佳作を受賞し、デビュー。著書に「本の怪談」「怪談収集家」「図書室の怪談」「福まねき寺」「オカルト研究会」の各シリーズのほか、『怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録』『萬屋怪談録 彼岸村』など多数。
「俺の后になってくれ」 『わたしの幸せな結婚』の著者が贈る、中華ファンタジー浪漫譚! 繋がる絆と深まる謎……超待望の第4弾。 お互いの思いを知り、まじない師・珠華を后にすると決めた皇帝・劉白焔。 しかし権力を持つ貴族の四王家に「庶民を皇后にはできない」と反対される。 一方で珠華は宮廷巫女の試用期間を終えようとしていた。宮廷書庫に入ることを許された珠華は、いよいよ始皇帝の霊・天淵の記憶を取り戻すための手段を考え始める ある日、見習いの最終試験として、珠華は大役を任された。それは白焔の母であり皇太后陛下である翠琳の護衛だったーー! 指環伝説の謎、貴族たちの陰謀、妃嬪たちの愛憎、すべてが絡みあい、物語は加速していく……!
16歳の誕生日に父から猫又の生まれ変わりだと告げられた中泉琥珀。子宝に恵まれなかった両親が16年前、捨て子を引き取ったという。半信半疑の琥珀だが、ふと日本家屋で少年とともに暮らす夢をよく見ることを思い出す。大正十年六月、女学校の後、琥珀は片目のハチワレ猫に案内され、夢で見たことのある屋敷にたどり着いた。猫がたくさんいるその四季島家には代々陰陽師が住むというが、縁あって猫のお世話係として働くことに。琥珀は、なぜか大の猫嫌いの当主・御影と、持ち込まれる怪異に挑む。やがて、ふたりの過去が明らかになってーー? ほろりと泣けてキュンとする? 大正あやかし&猫まみれ小説。 ■著者プロフィール 村田天(むらた・てん) 神奈川県出身。 2019年、ネット小説大賞を受賞、『藤倉君のニセ彼女』(一二三文庫)でデビュー。著書に『魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋』(富士見L文庫)『俺と妹の血、つながってませんでした』(ファンタジア文庫)などがある。
未曾有の大地震が首都・東京を襲った後、復興の名目で湾岸エリアに大人の街ーーカジノ特区がオープンしてから長い時間が経った。今宵も、街を象徴し、盛り上げるために置かれた少女サーカスでは、古き文学者の名を冠する精鋭たちが舞台へと踊り出る。が、あるとき花形の空中ブランコ乗り・片岡涙海が練習中に落下。身代わりとして容姿がそっくりの双子の妹・愛涙が舞台に立つことになる。やがて、その命が狙われて……? 熱狂とその舞台裏、大人たちの黒い思惑を巻き込みながら、嘘を背負って生きるふたりが見つけた結末はーー。 一瞬に命をかける少女たちの輝きを閉じ込めた「少女文学」紅玉いづき、異色の青春ミステリ! ■著者プロフィール 紅玉いづき 1984年生まれ、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。2006年、少女の崩壊と再生を描いた『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞を受賞、07年同作にてデビュー。逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。
首都・東京を襲った大地震から一年後、経済特区・湾岸カジノに街を象徴する少女サーカスが誕生。その開発の際、『正徳会』グループの建設現場で責任者が自殺した。それは父子家庭で育ったマリナの父で、天涯孤独になった彼女はその自殺の真相を探るうち、少女サーカスの団員募集を知る。やがて空中ブランコ乗りを目指す中で、彩湖と杏音というかけがえのない仲間と、カジノ特区で多大な権力を持ちながらサーカスに反対する男ーー『生徳会』代表・鷲塚と出会う。底の見えないこの男が握る真実とは……。 カジノ反対派のデモ、裏で動く莫大な金、そしてサーカスへの喝采と観客(ファン)からの熱烈なファンレター……この熱狂の渦に立ち向かう“嘘”にまみれた少女に熱い涙が溢れる、少女たちの青春ミステリ! ■著者プロフィール 紅玉いづき 1984年生まれ、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。2006年、少女の崩壊と再生を描いた『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞を受賞、07年同作にてデビュー。逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。
派遣切りにあい求職中の七穂は、 疎遠になっていた親戚の隆司が鬱で休職したと聞く。 エリート街道まっしぐらのイケメンだった隆司だが、 今や祖父の残した古民家に閉じこもり、 盆栽いじりと居ついた猫の相手をするほかは、 万年床で寝るばかりのとぼけた青年になり果てていた。 抜群の家事能力を生かし隆司のお食事&見守り当番として奮闘する七穂だが、 やがて彼が休職した本当の理由を知り……。 心もおなかもやさしく満たされる、おとなの夏休み物語。 巻末レシピつき! ■著者プロフィール 竹岡葉月(たけおか・はづき) 1999年度ノベル大賞佳作受賞を経てコバルト文庫よりデビュー。以降、少女小説、ライトノベル、漫画原作など多方面で活躍する。著書に、「おいしいベランダ。」「谷中びんづめカフェ竹善」「犬飼いちゃんと猫飼い先生」などの各シリーズ、『恋するアクアリウム。』『つばめ館ポットラック〜謎か料理をご持参ください〜』『音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯』など多数。
【文豪・泉鏡花の少年時代を綴る、明治怪奇ミステリー!】 時は明治21年ーー。 古都・金沢で働く人力車夫の義信は、英語を学ぶために訪れた私塾で、寄宿生ながら英語を教える風変わりな美少年・泉鏡太郎(のちの泉鏡花)と出会う。 高い受講料に断念しようとする義信に、鏡太郎はあるものを提供することで受講料を免除にすると持ち掛ける。 それは”怪異の噂”を持ってくること。 義信は鏡太郎とともに明治の金沢で起こる不可解な噂の真相を調べに、様々な場所へと出かけることに。 お化けのでる武家屋敷、雨乞い後に必ず死ぬ巫女、金沢城跡に現れる幽霊など……はたして本物の怪異は存在するのかーー? おばけ好きな偏屈美少年と人力車夫の青年による、明治怪奇ミステリー開幕!
華族令嬢だった久我まりあは父の不祥事が原因で没落したが、夜会にて国内屈指の名家・山上家の嫡男、装二郎と邂逅を果たす。山上家には夜な夜な事件を起こすあやかしを匿っているという不穏な噂があったが、訳あってふたりは契約結婚をすることに。いつしか愛が芽生えた先に待ち受けるのは……? そんな折、帝都で謎の連続昏倒事件が発生。まりあは異能・魔眼の力を発揮し、装二郎と共に調査に乗り出すーー。真の夫婦になるため、まりあ&装二郎がもふもふたちと大奮闘! 溺愛和風大正ファンタジー。 ■著者 江本マシメサ(えもと・ましめさ) 長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』で2015年にデビュー。著書に『あやかし華族の妖狐令嬢、陰陽師と政略結婚する 』シリーズ(集英社オレンジ文庫)、『浅草ばけもの甘味祓い』シリーズ(小学館文庫キャラブン!)などがある。
非現実的なものを許容しなくなった現代日本で居場所を失い、自らの存在に終止符を打つ「化け仕舞い」を選択するあやかしや神達。彼らの恨みや未練を絶ち、次の生へと送り出す「世話人」が幽世で密かに活動していた。 幽世に迷い込んでしまった人間の少女・雪白は、世話人の青年・カゲロウと出逢う。幽世に来た弊害か、記憶を失くしていた彼女は、世話人の仕事を手伝いながらカゲロウの厄介になることに。 双子の提灯おばけ、荼枳尼天、そして亡霊まで……。雪白は様々なあやかしたちと交流し、彼らの温かさや優しさに徐々に惹かれていく。そして悔いのない「化け仕舞い」のために奮闘するがーー? 切なくも美しい、幽世葬送譚。 ■著者プロフィール 忍丸(しのぶまる) 『異世界おもてなしご飯』(カドカワBOOKS)でデビュー。著作に「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(ことのは文庫)、『花咲くキッチン』(富士見L文庫)、『古都鎌倉、あやかし喫茶で会いましょう 』(一二三文庫)など多数。
欺瞞を引き起こす凶獣・窮奇を封印した仙人の子孫にして王女の詩雪は、誠国王族に伝わる「嘘を聞き分ける力」を持たず生まれ、周囲から蔑まれつつも、強かに生きてきた。 ある日、欲深い第一妃・呂芙蓉が国の実権を握らんと王を暗殺。息子・忠賢を新王に立て、自らの傀儡とする。城を追われた詩雪は、何故か溺愛してくる謎の美青年・晶翠に助けられ身を潜めていたが、新統治に苦しむ市井の人々を間近に見て心を痛めていた。加えて、幼い頃に仲の良かった忠賢の様子も気がかりに思っていたところ、後宮で宮女を募集しているとの噂を聞きつけて……? 嘘と偽りを武器にこの国を取り戻す! 無才の王女が立ち上がる、中華後宮ファンタジー! ■著者プロフィール 唐澤和希(からさわ・かずき) 群馬県出身、東京都在住。2016年、『転生少女の履歴書』(ヒーロー文庫)で書籍化デビュー。他の著作に「後宮茶妃伝」シリーズ(富士見L文庫)、「五神山物語」シリーズ(スターツ出版文庫)など。
Netflixにて2024年映画化決定「よめぼく」シリーズ第4弾! 累計35万部突破! 高2の瀬山慶は、涙失病ーー一定量の涙を流すと死に至る病を患っていた。発症した幼少期から親に泣くのを禁じられていたが、小学生のとき母が亡くなり、堪えきれずに涙を流し、生死の境を彷徨った。以来、極力感情を動かさないように生き、気づけばあらゆることに無感動な人間になっていた。青春真っ盛りの友人たちの中で感じる孤独。いつしか自分も泣いてみたいと渇望するようになる。そんな折、図書館で号泣していた同じクラスの星野涼菜から、泣けるという本を借りるが、その縁で映画研究部ーー旧“感涙”部へ入部することに。やがて、瀬山は彼女のある秘密を知ることになって……? 累計30万部の大ヒット「よめぼく」シリーズの著者が贈る、涙なしでは驚きの結末を見届けられない衝撃作! ■著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞。「よめぼく」シリーズは累計30万部を突破した。
「漢字が僕を呼んでいる」漢字マニアの先生と女子高生チカが漢字の魔力で謎を解く、令和を代表する学園解読ミステリ! 過去のトラウマから文字で全ての気持ちを伝えることなんてできないと感じ、文章を書くこととSNSが大嫌いな高校生、知華。彼女の学校には国語担当の環司先生がおり、女子は皆イケメンだと騒いでいるが、知華はひょんなことから彼が驚くべき漢字マニアーー愛読書は漢和辞典、特技は一発で目的の漢字を引くこと、ワイシャツの下には必ず漢字T--だと知ってしまう。そんな折、学校である事件が起き、チカは先生が「漢字が僕を呼んでいる」と言い放ち、漢字でそれを解決するのを目の当たりにして……? ■著者プロフィール 皆藤黒助(かいとう・くろすけ) 鳥取県境港市出身。エブリスタ電子書籍大賞2013にて毎日新聞社賞、スマホ小説大賞2014にて角川文庫賞と讀賣テレビ放送賞をダブル受賞。『ようするに、怪異ではない。』にはじまる「よう怪」シリーズで人気を集める。近著に『あやかし民宿の愉怪なおもてなし』(全て角川文庫)、『ことのはロジック』(講談社タイガ)など。
「小説家になろう」発! 村崎羯諦が贈る、全く予測がつかないラストの最新作。 5分で読める! 世にも奇妙なグルメ短編集。 予想外のところからやってきて どこに着地するかわからない。 脳内が混乱して なぜか癖になるーー。 そんな病みつきグルメを召し上がれ。 ふらっと立ち寄った定食屋にあった『生まれてきてごめんなさい定食』。 どんな定食なんですかと店員に尋ねたら……? 日常の一コマににじむ人生の片鱗はーー?(「生まれてきてごめんなさい定食」) 自分にとって母の味といえば、幼いころ食べた手作りカレー。辛いだけでなくどこか舌がピリッと痺れるような味にはおぞましい秘密が……。母の思いを知ったとき主人公はーー。(「母親のカレー」) 女性の一人暮らしには若干広めなはずの1LDKは狭い。なぜなら大きな虎を飼っているから。春奈と虎次郎の一風変わった共同生活は衝撃の結末を迎えるーー。(「プリーズ・イート・ミー」) ずっと海を旅していた風は磯の匂いがするし、住宅街の隙間を吹き抜けるのが好きだった風は、雨に濡れた夏のコンクリートの匂いがする。風が、長い長い一生を終え、最期の時間を過ごす場所、そして出会う風の看取り人とはーー。(「空の底で祈る」) 「こんにちは。すっかり秋も深まり、木曜日が美味しい季節がやってまいりました。というわけで、今週の『らくらくKitchen!』ではーー」木曜に放送される一風変わった人気料理番組で起きた事件とは?(「木曜日が美味しい季節」) ■著者プロフィール 村崎羯諦(むらさき・ぎゃてい) 著書に「余命3000文字」「△が降る街」「あなたの死体を買い取らせてください」(全て小学館)などがある。1994年、熊本県生まれ。小説投稿サイト「小説家になろう」にて短編小説の投稿を中心に活動を行う。
【カタブツ美青年剣道師範&ワケアリ八卦見の凸凹バディが挑む、大正怪異事件簿!】 時は大正初期。早くに両親を亡くした柳田宗一郎は、若くして剣術道場・至心館の師範を務める。しかし、愛想笑いの一つもできない堅物の宗一郎のもとに人は集まらず、門弟は古なじみ一人だけ。 ある日、道端でご婦人方を占う色男の八卦見・旭左門と出会う。服装もだらしなく怪しげな左門に、宗一郎は「死相が出ている」と言われ、さらには「女難」に遭うと告げられる。 憤慨する宗一郎だが、帰り道に助けたご婦人を送り届けた屋敷から、出られなくなってしまいーー!? 怪異は己の修行不足が見せる「まやかし」だと頑なに信じない、ド真面目な剣道師範・宗一郎と、ぐうたらな辻占い師・旭左門。 正反対のふたりが数々の怪異事件に巻き込まれていく、大正怪異事件譚!
時は大正。観劇の好きな女学生、萩原杏は骨董好きの父親がつくった借金の形に、華族の神楽坂子爵家、次男・真との縁談を進められそうになっていた。が、見合い時に「男と肩を並べて働きたい」と口走ったのを当主・空太郎に聞かれ、帝華少年歌劇団の支配人に任命される。けれど、その経営は火の車。さらに、巷を賑わせる”怪盗ファントム”から劇団トップの星宮カレンを狙う脅迫状が届いてーー。最初は杏を認めなかった真だが、だんだんとひらめきで謎を解いていく彼女に惹かれていく。はねっかえりの女学生×御曹司のキケンな恋の行く末は!? ポプラ社小説新人賞ピュアフル部門賞受賞! ■著者プロフィール 来栖千依(くるす・ちい) 秋田県出身在住。えんため大賞ビーズログ文庫部門の優秀賞を受賞し、2018年にデビュー。少女向けライトノベル、キャラクター文芸を中心に活動。著書に『天国へのドレス 早月葬儀社被服部の奇跡』などがある。第11回ポプラ社小説新人賞にて本作がピュアフル部門賞を受賞した。