出版社 : 主婦の友社
前世の友人であり、ダイチの父親でもある魔王とも邂逅を果たしたユリス。魔王からこの世界の理と自分の前世に関わる過去の因縁を聞いたユリスは、魔王を求められるまま倒すべきであるのかどうかを迷っていた。だが、魔王打倒を求める神子や神殿の者は次々とやってくる。その中にはルルリアもいた。仲間であるはずのルルリアが神殿の者と一緒に来た本意は?神殿の求める勇者とは?本当に倒すべき相手は魔王?真実を解明するために、魔力の使えない魔術師は、仲間たちとともに、世界を救う最後の決戦に挑むー。
野望の少女フランチェスカ=フランシール。貴族派の筆頭として王族派と対立する影の実力者が、その野望と野心を剥き出しにする時がやってきた。太陽祭を一ヶ月後に控え、賑やかさを増す王都の裏側でひっそりと謀略が侵食していく。強力な魔術兵装『久遠院』を使用して、水晶宮を破壊し国家神である水神リューリカが眠る寝所へ足を踏み入れようと企むフランチェスカ。しかし、それを阻止せんとエンフィール王国騎士団最強にして美しき戦乙女、英雄シリウス=M=アーレンが立ち上がるのだった。
少女たちが待ちに待っていたバカンスがやって来た!初めての海、初めての水着、初めての別荘。たくさんの初めてに胸をどきどきさせるフェリス。魔法学校での鍛練の日々から離れ、陽光きらめくリゾートの休暇を満喫する。ジャネットからの水泳コーチだって、魔石鉱山時代の経験を活かした砂遊びだって、甘酸っぱいいちご狩りだって、フェリスはいつでも全身全霊。灼けた砂を踏みしめ、無邪気な水着姿を踊らせる。フェリスに夢中なジャネット、見守るアリシア、マイペースなテテル。そんな彼女たちが楽しむ海に、またしても事件が起きてしまう。
生贄として召喚された異世界で、最強の水属性魔導士となったソーマ。アリスのあたたかさとアイザンの贖罪に救われ、水の大精霊として生きることを決意する。「戦争をなくし、不幸な子供たちを救いたい」。そんなアリスの夢を知ったソーマはアリスを愛し、世界を制することでその夢を叶えることを約束する。それは、「この世界から召喚魔法を消し去る」というソーマの目的を達成するためでもあった。アリスもソーマの冷たさの中にあるあたたかさと、そして強さの中の危うさに気がつく。自分のために全てを捧げられてしまうソーマの哀しさを救いたい……。互いに愛し合い、誓い合うソーマとアリスは唯一無二のパートナーとなり、その夢のために新たなる人生を歩み出すのだった。
おじいちゃんの石窯の向こうはブーランジェリー松尾のオーブンの中だった。鬼の操る暗闇の獣から逃れ、サトコは母、そしてマーロウと再会する。皆の安否が気になって仕方ないサトコを母はそっとたしなめる。だからといって、このままになんかできやしない。サトコが向かった先は竜巻山。そこにいたのは石窯ではぐれたコズサ姫と、大魔法使いハーロウだった。マーロウの実兄であり、姫を子どもに変えた“悪の魔法使い”だ。見守るサトコの前で『あの日あの夜』の出来事が語られる。ハーロウが姫に魔法をかけたその理由、それを解くための鍵。敵か味方か判然としない魔法使いに、コズサ姫は要求をつきつけるのだがー。
ルオン達はジイルダイン王国の戦いを勝利で終えた。これで魔王軍幹部である五大魔族のうち三体を撃破し、神霊である水王アズアの協力を得ることもできた。ここまでの戦いでルオンが知る『エルダーズ・ソード』のゲームシナリオと歪みは生じているが、着実に魔王の暴挙を止めるための準備が整い始めた。そうした中、戦いが一段落した際、神霊ーー不死鳥フェウスから依頼が舞い込んだ。内容は自身の眷属が保有していたアーティファクトが人間に奪われ、それを取り返すか破壊してほしいというもの。奪った人物はナテリーア王国の第二王子ゼクエス。彼はルオンの仲間であるソフィアとリーゼの友人であり、またジイルダイン王国の騒動における関係者だった。
ニュービストでの騒動を終わらせたシュリたちガングレイブ傭兵団は、来たる冬へ向け、別の町で春まで過ごすことにした。到着した町で休息を取る傭兵団の元に、地元領主が訪れて戦の依頼をする。ガングレイブは気乗りしなかったものの、戦の規模と報奨金の額を提示され、冬越えに支障はないと依頼を受けた。しかし、これが後に大きな後悔となる。条件になかった領主の息子の指揮、提案の無視、罵倒、デタラメな戦略で戦況は悪化し、ついには敵の得意な山中へおびき寄せられる。相手の絶え間ない奇襲と強襲。しかも領主の息子が勝手に戦線を離脱。ガングレイブ傭兵団は戦場に取り残されてしまうのだった。
小麦も豚肉も存在しない異世界で春巻をつくり、よく冷えた蒸留酒の杯を干す。見目うるわしきエルフの娘さんといっしょに酔っぱらう、異世界の穏やかな午後。踏鞴家給地での日々を重ねる康太を訪ね、懐かしい客がやって来た。超先進国ヘカトンケイルの貿易商人ミリシア・ネイデル、踏鞴家給地にやって来て数十分の康太にクレーム対応を迫った女性である。彼女に連れられて踏鞴家給地にやって来たのは、ピーダーとネイデル、クエリアの会社の代表人を名乗る少女、ピスフィ・ピーダー嬢だった。商売のためこの地にやって来たのだと語るピスフィとミリシアは、榛美の家に転がり込んだ。ややこしいことになりそうだと予感する康太だが、案の定、ピスフィはたちまち踏鞴家給地のひとびとに疎んじられてしまうのだった。
アルベルタは冒険者としての仕事をしながらハーフエルフの少女・サティエラの母親の手がかりを探していた。そんな中、レーベンの街は不穏な空気に包まれていた。街の経済の低迷、不良冒険者の怪しい動き。そしてアルベルタを狙う不良冒険者達。アルベルタは持ち前の規格外の力で、悪の手から逃れる。だが、その力の強大さを危懼する者達により、アルベルタの父親の真実を聞かされることになるのだった。父親の本当の姿とは?そして、サティエラの母親の行方は?
ユキの群れ探しが一旦解決した春澄達はメランジュ王国へと戻って来ていた。やがて、春澄達はバルジからの依頼を受ける事に。バルジの古い友人が治める地に沼があり、そこに正体不明の魔物が居るというのだ。何人もの人間が犠牲になっており、手に負える者が居ないため、魔物を倒すよう頼まれたのだった。その沼がある辺境へと向かった春澄達は、領主の館で以前出会ったサティウスとフィルス兄弟に偶然再会する。どうやら今回の依頼は兄、サティウスの方にも少なからず因縁のある依頼内容だったようだ。春澄達は依頼を達成するため、サティウスはトラウマを克服するため、共に沼へと出発する事になったのだが…。
テルミア空軍所属の結城文洋は、三都同盟との交戦中に、戦場には不釣合いな少女と邂逅する。その場は撤退し、日を改めて再び三都同盟と相見えたとき、伝説の青竜フルメンの裁きにより戦場は崩壊。戦争は星誕祭が終わるまで一時休戦となる。近くの領地に堕ちた文洋が自宅に戻ると、待っていたのは戦場で出会った少女レオナだった。飛行船から投げ出されたところを、アパートメントの大家ローラが保護したのだという。レオナは実家を取り潰さんとする貴族の策略で戦場に駆り出されていた。実家に残された弟を救出したいと願うレオナに、文洋とローラは協力することに決めるのだがー。
意外な一面を見せたカトリーヌ。あれほど意地悪ばかりしていた少女は、本当はノエルのことを……だがカトリーヌの人生は、闇の覇王となって君臨した父親の手によって大きく狂わされていく。この世界で幸せを掴む唯一無二の方法は悪しかない。そう教え込まれていく。一方ノエルは母親に認められるために試練の旅を始める。彼女の手に握られているのはひのきの棒。それは攻撃力たった1の世間でいうところの無いよりマシなガラクタ。されどノエルは、その細い腕にひのきの棒を握りしめ、強大な試練へと挑むのだったーーー。
穢れの獣による襲撃から飛空船団を護り、ボキューズ大森海に墜ちたエルネスティとアデルトルート。森に暮らす巨人族ーカエルレウス氏族と出会った彼らはやがて、巨人族の間で起こる戦いの流れに呑み込まれていった。一方の銀鳳騎士団は飛空船団を再編成、森の奥深くを目指して進む。騎士団長を捜す彼らの行動は森にさまざまな影響を及ぼしてゆき、ついに巨人族の最大氏族であるルーベル氏族が動き出すに至った。圧倒的な力を持ち、さらに穢れの獣を引き連れたルーベル氏族の暴虐に立ち向かうため、エルたちは各氏族を糾合し、諸氏族連合軍の立ち上げを計画する。
人の魂を生贄にし、世界の理を捻じ曲げる秘術を悪用している魔物たち。そのことを知ったケイオスは秘術の発動を阻むため教会と協力する。魔物の脅威に対して、同盟を結んだ三国は連合軍を結成し、新たに設けられた駐屯地で魔物の侵攻を防ぎ、北にある魔物の拠点を突き止めるため探索部隊を派遣する。ケイオスは駐屯地で周辺の魔物の討伐を行っているが大規模な魔物の侵攻の兆候はなく一時の平和が訪れていた。そんな中ケイオスはアレクシアがヴァイクセル帝国の皇帝ヴィクトルと結婚する噂が流れていることを耳にする。自分の想いに悩むケイオス。悩んだ末に彼が出した答えとは。大人気異世界ファンタジーついに完結!
新たに仲間を加えたライエル一行。アラムサースで仲間にしたのは、ミランダ、シャノン、ポヨポヨ(仮)の三人だった。どんな場面でも活躍する優秀なミランダ。古代人が作り出したメイドロボであるオートマトンのポヨポヨ。魔眼という凄い能力を持ったシャノン。この三人がいればアラムサースで大活躍も可能ーーな、筈だった。そう、筈だった、のだ。ライエルの一番になりたいと公言したミランダは、パーティーの人間関係を壊してしまう。ポヨポヨはノウェムの事を女狐と呼んで敵対心を抱いていた。魔眼を持っているが、ソレを活かしきれないシャノン。シャノンに関しては、ライエルを「ヒモ野郎」と罵る始末。新しい仲間を加え、新たなパーティーで大活躍するはずが、連携も取れなくなりボロボロになってしまうのだが……。
結界が破れ、魔物が押し寄せるという王都の危機を無事に乗り切ったリョウ。しかし結界が破られたのは、王都周辺だけではなかった。王国全土に及んでいたのだ。リョウや学園の生徒たちはそれぞれの領地を守るために学園から旅立つことに。その道中でも魔物に襲われ、治癒魔法が使えるリョウは捨て身の攻撃で魔物を撃退していく。しかし、魔物が出るたびに無茶な戦い方をするリョウに、コウキは疑問を覚える。何か隠し事があるのではないかとリョウに問うコウキ。王家が隠しているかもしれない魔法の秘密を知ってしまったリョウ。そのことで押しつぶされそうになっていた心のうちを、リョウはコウキに打ち明けるのだった。
その人物が持つ才能をスキルとして表示される世界。十五歳の時に自身のスキルを調べた結果、“鑑定”のスキルしか持たないことがわかったハクトール。しかし、彼が持っていた能力はただの鑑定ではなく、他の人より詳しく調べられる“詳細鑑定”であった。そのことに気づいたとき、一度は諦めた冒険者になる決意をする。そして、初めてダンジョンへ入ろうとしたときに、パーティーを組むことを拒否されていた少女シャルロッテと出会う。しかし詳細鑑定能力を持つハクトールはシャルロッテが持つ魔法の才能を見抜き、共にダンジョンへと潜ることになった。「小説家になろう」大人気ファンタジー。
復活した大魔王を倒しても課題はまだ山積みだ。交易の問題があり、雇用の問題がある。マリウスを女王の婚約者としてお披露目する必要もある。そんな中、彼はわずかな休息を与えられた。つかの間の休息をアネット達と過ごしたマリウスは、魔演祭の開催をアステリアに提案する。娯楽になり、雇用を生み、経済の活性化も期待でき、国力回復を周辺に示す事もできるからだ。そしてマリウスも大衆にその力を見せる事になった。国内の主要貴族、民衆、大陸各国の首脳が集結し、ついにマリウスの力が披露される。
ライザー・マルティネスが引き起こした操魔病の事件を解決したツカサ。あるとき、鑑定結果の一部が表示されない男に出会う。不思議には思ったものの影響のない範囲なので気にせずにその場から離れた。そして魔法薬屋に戻ってきた彼に国王様からの依頼が舞い込んでくる。内容は石化に悩まされるミッドノースの村の調査であった。成功報酬を約束されたツカサは改めてミッドノースの村について考える。石化は魔力が影響する…魔力の多い人がかかりやすい病気であった。そこで魔力の少ない者を探し出すのだが…。
バロウの手がかりを求め、ロレンツィを訪ねてシッカへ向かったカエデとカルデノ。だが、ロレンツィにバロウの心当たりはなかった。気落ちするカエデだったが、偶然訪ねてきた兄弟弟子リタチスタにより、バロウの情報を得る。リタチスタに協力してもらいながら手がかりを調べたが、バロウの姿はなかった。バロウが残したいくつかの覚え書きにリタチスタは疑問を持った。リタチスタが知るバロウの研究と覚え書きの内容に差異があったのだ。一方でカエデ達は、思い当たる場所へ向かうために国外のカフカへ。だが、国を渡るためには自分の魔力を使った旅券が必要だった。カエデに魔力は存在しない。旅券を手に入れるための条件とは……!?