出版社 : 小学館
人生二周目男と、恋愛禁止のクリスマス 『わかばラジオ』の未来を懸けた『東都放送 声の大文化祭』は、音ノ葉紅羽の勝利に終わったが、彼女に気に入られた桃也は、紅羽がパーソナリティを務める人気番組『もみじサウンド』の構成作家に抜擢されることに。さっそく、『もみじサウンド』の収録に参加した桃也だったが、嵐のような企画のダメ出しに早くも心が折れそうになる。一方で、『わかばラジオ』のパーソナリティ・神楽屋萌香は、TVアニメ『紫の空でうたう』の声優オーディションに合格。ついに、準主役の座を射止める。萌香に新しく付いた新人マネージャーの名前は柊調。この後、敏腕マネージャーとして名を馳せる彼女が、10年後には業界の権力者になっている未来を知っている桃也は、今のうちから彼女に取り入っておくために行動を起こすが……。皆それぞれが仕事に励むなか、暦は12月に入り、世間はクリスマスムード一色に。けれど、二周目の人生を送る桃也は天界ルールで「恋愛禁止」が鉄則。一周目の人生の時と同様にひとり寂しくイブを過ごすはずだった桃也の身に、天使すらも予想しなかった思わぬ事態が発生する! ますます好調、タイムリープで勝ち組を目指す人生やり直しコメディ第3弾!
誰かの「特別な場所」になりたくて 小説、イラスト、CG、動画制作……。クリエイティブに関わる活動なら何でもありの部活「創造部」。 新しく部員に比香里を迎え、比香里の勧めで再び自分の小説を書き始めた湊介。 しかし、一人ではアイデアもろくに思い浮かばず、早くもやる気メーターは下降線に。そんな中、創造部にみとせ先輩の友人・川澄先輩から、自らが所属するガールズバンドのオリジナル曲にプロモーションビデオを作って欲しい、との依頼が舞い込む。 インスパイア&コラボレーションでうまく自分の小説にアイデアをパク……もといシェアできないかと目論む湊介は、小説に活かせるよう、PVのコンセプトをラブコメに設定し、ストーリー仕立てのPV作成に挑むことに。 湊介はそのラブコメのストーリー制作にあたって、パートナーを比香里にお願いする。 いつもの調子でラブコメのストーリー設定を比香里と一緒に作りはじめる湊介だが、菜絵の様子がどうもおかしい。そしてPVの依頼者、川澄先輩は何かを隠しているようで……。 それぞれの思いが錯綜する中で、暗雲立ちこめるPV制作。当然のように難航する脚本、そして菜絵はスランプに陥り、バンドメンバーは出演を拒否。 友情も、青春も、ラブコメも、どうしてこんなにうまくいかないことばかりなんだ!? 痛くも恥ずかしい、むき出しの青春群像劇第2弾!
彼女はもうジャナ研に来ないかもしれない。 彼女はもう、ジャナ研に来ないかもしれないーー。新鋭が書く、爽やかで切ない日常系ミステリー第4弾。 写真部から、金賞を獲得した被写体の金魚が盗まれた。居合わせたジャナ研の面々は、真犯人を見つけようとする。(「金魚はどこだ?」) 介護施設で、とある老人の部屋が荒らされた。啓介は手がかりを探るうちに、あまりにも切ない真実にたどりつき……。事実の公表を巡って真冬と意見が分かれるが、互いにどうしても引けず、そのままぎくしゃくしてしまう。(「スウィート・マイ・ホーム」) 真冬がジャナ研の部室に姿を見せなくなってから1か月以上が経った。交通事故に遭ったユリもしばらく学校を休んでいる。そんなとき、啓介はA棟の空き教室で「女の幽霊を見た」と後輩から助けを求められる。 (「ジュリエットの亡霊」) 身のほどを気にして、傷つかない道を選ぶのは間違っているのか? 綺麗なだけではない真実を暴くのは、正しいことなのだろうか? 真冬の卒業を数か月後に控え、人間関係が大きく動く最新刊!
その新人、絶版回収レベルにつきーー。 ギギギ文庫編集部からお届けします。編集部一年目の川田桃香です。 このたび、私についに後輩ができました。名前は小山内桐葉さん。憎めない雰囲気の元気な娘さんです。 なのですが、 「一巻打ち切りどころか、絶版回収レベルの新入りね」 配属早々、編集長からは厳しい評価が! 編集部の皆さんからもほとんど同じ評価なので、私が甘いのかもしれませんが、何もそこまで言わなくても……。 とはいえ、私もうかうかしていられません。明日は我が身というやつです。 何せいまも目の前で、お怒りの方が……。 「あの誤字脱字野郎、ふざけやがって……。もし直接会ったら、小指をトルツメしてやろうかな」 小指をトルツメしてはいけません! そんなところで校正用語を使わないでください! ……校正者の山田さんはちょっぴり過激なお姉さんです。ただ、そのお怒りももっともなところがありーー。 ヤバい新人・小山内をはじめ、トルツメ校正者・山田さん、演技派な印刷所担当・三上さんなど、個性派メンバーが盛りだくさん! ますます賑やかな編集部るぽラノベ第3弾!
「DX」な、もうひとつの異世界修学旅行! 突如飛ばされてしまった異世界で、王女プリシラと共に修学旅行を続ける沢木浩介たち二年一組。そんな旅の裏側で、プリシラが彼女にとっての異世界・日本を学ぶ、もうひとつの異世界修学旅行があった! 「旅行中のこういう移動時間って暇じゃろ? そこで、妾から一つ提案があるんじゃ。妾のご先祖様たちがそうしたように、妾もまたおぬしらの文化を学び、それを後世に伝えようと思うんじゃよ」 「俺たちのーー日本の文化を、か」 「そちらの世界にあってこの世界にないものは数えきれぬし、また、どちらの世界にもあるが、どうやら差異があるものも多くあるようじゃ。それらについて、この妾が詳細希望してやろうというわけじゃ!」 『新聞』『学校』『コンビニ』『アイドル』『俳句』『侍』『漫才』『受験』『バレンタインデー』『SNS』『落語』等々、毎回一つのテーマを取り上げ、プリシラが日本のあれこれを学んでいく。とはいえそこはプリシラたちのこと、学ぶ合間にボケてツッコんでと大騒ぎ! 読売中高生新聞にて連載された全八十九編を加筆・修正の上で完全収録、シリーズ最厚ボリュームの超豪華「DX」版で、もう一度プリシラたちに会える!
妹がいる生活、はじめました。 ついに千尋の抱えていた大きな秘密が、伊月たちの知るところとなってしまった。千尋から事情を聞かされ、表向きはそれを喜んで受け容れた伊月は、これまでどおり那由多とイチャイチャしたり、千尋を可愛がったりして、妹がいる生活を満喫する。『妹すべ』のアニメも好評を博し、招待された台湾のイベントでちやほやされるなど、売れっ子作家としても満たされた日々を送る伊月だったが……? 一方、重荷から解放された千尋にも、新たな物語が始まろうとしていたーー。大人気青春ラブコメ群像劇、運命の第10弾登場!!
その回転翼が終末世界を切り拓く。 人造の豊穣神・ユグドラシルによって繁栄を極めた近未来。人類は植物を自在に操り、時にはビルさえ"育てていた"。そんな文明絶頂期の中で、『大崩壊』は起きた。世界人口の半数以上が死に絶え、各地ではあらゆるシステムが麻痺。さらに突如現れた樹獣、樹竜と呼ばれる異形の怪物たちによって、人類はあっという間に地上から追放され、その拠点を人工の浮島・海上都市へと移した。 『大崩壊』から数十年。小型ヘリ<静かなる女王号>を操り、樹竜狩りを生業とするヤブサメ。彼は妹が患う奇病を治すため、師であり相棒でもあるモズとともに仕事をこなしながら、日本各地を飛び回っていた。そんな中、二人は東京第一空団副長セキレイの窮地を救い、その腕を買われて旧都市・新宿での大規模探索作戦への同行を依頼される。彼らを必要とするセキレイはヤブサメにこう囁きかけた。 「この作戦の成功は、キミの妹の病を治す事に繋がるかもしれない」 しかし新宿は「帰還不可能」とも噂される、Sクラスの危険地帯。割に合わないと、モズは難色を示すのだがーー これは鋼の翼と意志で空を駆り、樹竜を狩る者たちの物語。第12回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。 【編集担当からのおすすめ情報】 映画「君の名は。」のプロデューサー川村元気氏をゲスト審査員に迎えた、第12回小学館ライトノベル大賞にて審査員特別賞を受賞! 『翠星のガルガンティア』や『シャングリ・ラ』を彷彿とさせる近未来SFエンターテイメントがここに始動!!
イクかイカせるか? 絶頂サバイバル開幕! --魔族 それは、人間が生み出す負のエネルギーを糧に生きる上位存在。ときに人を操り、傷つける忌むべき存在。 ロリコンスレイヤーの一件によって明らかになった魔族の関与。その事実をうけ、退魔師界はにわかにザワついていた。 だが、晴久や美咲たちのような仮免退魔師にはそのような話は関係なくーー相変わらず本免許を取るために、様々な事件を追っていた。 女子高に発生したドMの生き霊を退治するために晴久が女装して忍びこむとか、そういう感じの。 そんななか、世間の男達に大流行してるエッチなゲームに人々が取り込まれるという怪異が発生する。 ゲームの美少女キャラクターをイカせていけば無事クリア。美少女たちにイカされてしまえばゲームオーバーで外に出られなくなるという、うらやまけしからんゲーム仕様。 絶頂除霊のチカラを見込まれ、クリアの可能性を託された晴久たちは果敢にゲームへと挑む! その先で起こる淫らな誘惑の恐ろしさも知らないで……。 ーーそれ以上は……ダメだって……ほんとに……わたしたち、も、どれなく……。 そして遂に現れる絶頂除霊の元凶と、美咲の家系に隠された能力の真骨頂。体液飛び交う退魔活劇第三弾!
史上最大の会戦に勝利したジェミニ率いる帝国軍はバール川を越え、共和国領への侵攻を開始した。撤退する共和国軍の直上を飛行する戦艦バルバロッサに乗り合わせたファニアは「尋ねびと」に巡り会い、魔女の口から「星の意志」を伝え聞く。動きはじめる二機の熾天使級機械兵。エデン飛行艦隊に攻撃を開始するジュデッカ皇帝ヒルデガルダ。そしてついに全貌を明らかにするワールド・トリガー。群雄たちの思惑が交叉するなかジュデッカに堕ちたルカとミズキの運命は!?犬村小六が贈る壮大な生命のドラマが、いよいよクライマックス!
卓球エリートが集う学園で頂点を目指す! かつて天才卓球少年と呼ばれた飛鳥翔星は、怪我のため卓球界から姿を消した。それから数年後、私立卓越学園の入学式に彼の姿があった。 そこは日本全国から集まった卓球エリートたちがひしめく最高峰の学園。翔星がこの学園に進学した目的は小学生時代に唯一敗北を喫した名も知らぬ少女を見つけ出し、そして勝利することにあった。 だが、入学初日にして彼は本物のエリートによる厳しい洗礼を受けることになる。 一年生最強の女子・白鳳院瑠璃に、怪我をしていた膝の弱点を見抜かれ、あっけなく敗北してしまう。敗北しうなだれる翔星に、瑠璃は「あなた、私のパートナーになりなさい」と告げる。彼女の目的は、才能のある彼とダブルスを組み、これまで一度も勝てたことのない相手、姉の紅亜を負かすことにあった。そして、その紅亜こそが、翔星が捜し求めていた、あの日の少女だったのだ。 学園最強女子・紅亜という共通の敵を倒すため、翔星と瑠璃は共闘関係を結ぶことになるのだが……。 その身を焦がすほどに卓球を愛し、すべてを捧げた少年の燃えるような青春。第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
人が生まれつき持つ潜在能力ーセンス。その覚醒によって、人は“まるでゲームのような”超常現象をその身で起こせるようになった。センスの有無、力の強弱によって、明確に人が区分されるようになった世界で。“センスレス”と診断された少女エリシアは、親と引き離され、隔離施設に連れて行かれる。区分最下層、日の光も届かぬフェーズ4の実験場。そこでエリシアは、人類の未来をも変える、運命の出会いを果たすことになるー。過去と未来をつなぐ、スバルの始まりの物語がここに。
たとえそれが、人でなかったとしても。 これでも私は、身のほどはわきまえているつもりである。 武器修理ロボットとして、この世に産まれた命。 本来であればその機能を駆使して人間に貢献することが、機械知性の本懐とも言えるだろう。 しかし、どうもおかしい。 人類のほとんどが消え去った地上。主人であるハルとの、二人きりの旅路。 自由奔放な彼女から指示されるのは武器修理のみに留まらず、料理に洗濯と雑務ばかり。 「やるじゃねえか、テスタ。今日からメイドロボに転職だな」 全く、笑えない冗談である。 しかしそれでも、ハルは大切な主人であることに違いはない。 残された時を彼女のために捧げることが、私の本望なのである。 AIMD--論理的自己矛盾から生じる、人工知能の機能障害 私の体を蝕む、病の名である。 それは時間と共に知性を侵食し、いつか再起動すらも叶わぬ完全停止状態に陥るという、人工知能特有の、死に至る病。 命は決して、永遠ではないから。 だから、ハル。 せめて、最後のその時まで、あなたとともにーー。 第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞を受賞した『平浦ファミリズム』の遍柳一がおくる、少しだけ未来の地球の、機械と、人と、命の物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 第11回小学館ライトノベル大賞にて3年ぶりの大賞受賞作となり、 新人離れしたテーマ性と感動的な物語が話題を呼んだ『平浦ファミリズム』。 その著者、遍柳一氏が満を持して世に送り出す新作です! 人類のほとんどが消え失せて荒廃した地球を旅する 死期の迫る軍事用ロボットのテスタと、人間に見捨てられた少女ハル。 機械と人との関係性を越えて絆を深めていく彼らの姿に、心が震えます。
魂の片割れ、欲望のその先にーー。 悪魔が人類の隣人として振る舞っていた時代。魔術師のダヤンと屍人形のアリアは、悪魔退治を生業としながら、旅を続けていた。ダヤンの目的はただ一つ。己が手をかけ、屍人形にしてしまったアリアを生き返らせること。生前の記憶を失った彼女に仇と憎まれながらも、悪魔との契約のために彼女に対して露悪的に振る舞い続ける日々。 そんな中、ついにオスカーの居場所を知ったダヤン。アリアの魂の片割れを持ち、彼女の父親にしてダヤンの魔術の師であるオスカー。その手先の悪魔に招かれ、遠い異国の街を訪れることになる。そこは、魔術師が優遇されているという非常に珍しい街。ハルバートなる有力者が国内外を問わず優秀な魔術師を集めているらしい。しかし、誇らしげに魔術の恩恵を語る住民たちに紛れて、人に扮した悪魔が街中を闊歩していた。その背景にオスカーの存在を直感したダヤンはさっそく調査を開始するのだが、彼の前にルピナスと名乗る謎の少女が現れる。一方、アリアは徐々にダヤンに対する気持ちに悩み始めていて……。 悪魔を喰らう魔術師と哀れな屍人形の旅路。忘却の果てに垣間見る、魂と契約の物語第三集。
私は夢見草満咲。魔法少女になる女です! 「魔法少女なんて、だいっっっきらいだ!!!」 幼い頃から『お前の母ちゃん魔法少女』とからかわれてきた少年、ハル。 ついに母親、ぷるりら☆遥奈が引退すると聞き歓喜したのもつかの間、まさかの二代目に認定されてしまう。 ぜったいに魔法少女に変身したくないハルは、全力で三代目を探すのだがーー。 彼が出会ったのは、熱狂的な魔法少女オタクながら、“才能ゼロ”の満咲だった。 「私は夢見草満咲。魔法少女になる女です!」 才能アリだけど魔法少女が大嫌いな少年、ハル。 才能ナシだけど魔法少女が大好きな少女、満咲。 ふたりの出会いが、一歩を踏みだす“魔法”になるーー! 魔法少女と桜の街・春風桜町を舞台に繰り広げられる、爽やか青春×熱血夢追いラブコメ!
もうひとりの主人公、登場!? 最近、雪宮さんが体調不良で学校を休んでいる。 彼女は白虎の巫女。生命力は折り紙つきで、そんな雪宮さんが体調不良なんてこれは一大事だ。 すわ、雪宮汐莉メインエピソードが始まるかと思いきやーー。 俺的に、とんでもないメインイベントが始まってしまった。 うちのクラスに、転校生が来たのである。しかも、とんでもない主人公オーラの持ち主が! 「よろしくお願いする。名前は、天涼院阿義斗(てんりょういん・あぎと)だ」 こんな主人公感のあるやつは、龍牙のほかに見たことがねえ……! ……俺も最近、友人キャラ(笑)みたいになってたからなあ。 男・小林一郎、ここは阿義斗とがっつりダチになって、友人キャラの面目躍如としてやるぜ! ーー新たな主人公の登場で、新旧主人公対決が勃発!? そして汐莉の問題にも意外な展開が……? 大人気名助演ラブコメ、新展開の第5弾!
互いの立ち位置を求めた先には……? 無事に六花の称号を手にした公平と光瑠。 しかし、六花代表の道頼から与えられた「じゃじゃ馬姫」と「侍王子」という六花ネームが不満な二人は、それを返上して、共に王子様、お姫様としての立ち位置を獲得するべく、涙ぐましい努力を続けていた。 そんななか、雪峰学園の恒例行事。全校生徒参加で開催される球技大会の時期がやってきた。 道頼と敵対するチームとなった二人は、球技大会で負ければ公平は姫として、光瑠は王子としての六花ネームを強制的に受け容れることになってしまう。 そんなわけにはいかないと、応援団長を任される公平と、それを副応援団長として支える光瑠。 しかし、1年にして六花に選ばれた二人を快く思わない上級生などとの衝突があり、なかなかチームの足並みが揃わない。 はたして二人は、無事にチームをまとめあげ、互いに望む立ち位置を手に入れることができるのか!? 立場入れ替え系ラブコメディ第二弾!!
「面白い=売れる」なんて幻想だーー。 大手ライトノベル系まとめサイト「ラノベのラ猫」の管理人をしている高校生、姫宮新。 彼はとある記事作りをきっかけに、最近行われたネット小説賞《このラブコメがすごい!!》で三位に輝いた小説の作者が意中の少女、クラスメートの京月陽文であると知ってしまう。 彼女の投稿作品は厳密な意味でのラブコメではなかったが、ネット民の悪ふざけで炎上気味に盛り上がり、三位に押し上げられてしまったのだった。 そして、その悪ふざけを煽った張本人は「ラ猫」管理人の新。 だが、それを知った陽文は怒るワケでもなく、こう言った。 「わたしにラブコメの書き方を教えてほしいの」 新は陽文にドギマギしながらも、自分の考える「売れるライトノベル」の条件を示し、陽文が次の《このラブ》に向けて小説を書くのを手伝うことになる。 陽文が書いて、新がまとめサイトで宣伝する。 そうすれば、話題作になること間違いなし、と。ついでに陽文との距離も縮まれば言うこと無し。 だが、青春&恋愛偏差値ゼロの新は、陽文と距離が近づくほどに自分は陽文にはふさわしくないと思うようになってしまい……? まとめサイト管理人と作家志望の少女が紡ぐ青春サクセスラブコメ! 【編集担当からのおすすめ情報】 第12回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作品です。 応募作であるにもかかわらず、担当編集が驚くくらいライトノベル業界の情勢に精通している、新人離れした作品でした。 青春ラブコメとしてはもちろん、ライトノベル業界そのものにも興味がある方にも楽しんでいただければと思います!
文化祭目前、さまざまな思いが錯綜しーー。 たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。 俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。 文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。 そんなとき、日南が俺に尋ねる。 「--あなたは、誰が好きなの?」 それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。 「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。 日南は言う。誰を選ぶのかと。 けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか? 成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。 ーー選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。 各賞総ナメの大ヒット人生攻略ラブコメ、待望の第6巻登場!
名声のために罪を犯した過去を恥じ、今は猟師として各地を旅する「私」。ある日、訪れた村で奇妙な警告を受ける。「森には秘薬を作れる『赤ずきん』が棲んでいる。赤い月の夜、彼女たちはオオカミの化け物に喰い殺されるが、決して救おうとしてはならない」。少女らと対面した「私」は、警告を無視して護り抜こうと決意する。だが、そのとき「私」は知らなかった。その化け物が、想像を遙かに超えた恐ろしい生き物だということを。そして、少女たちの中に裏切者がいることもー。第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。