出版社 : 朝日ソノラマ
断固、決行あるのみ。超国家組織に誘拐された同級生の超能力少女・小牧ノブを救出しようと、こともあろうに、横須賀沖に停泊中の米海軍の原潜カサンドラに潜入を図る三人の高校生がいた。超弩級原潜から硫黄海域の海底基地へ、そしてペース・シャトル、ルナ・ベースへと、高校生とタフガイ私立探偵が繰り広げる天衣無縫の追跡アクション劇。
誰も知らない巨大な陰謀が動き出した。それは2万年もの昔、秘境クロスカラコルム山中に降下した宇宙かの“光柱”に端を発する宇宙的規模の侵略であった。いち早く人類の危機を察した先見の人、国際科学技術庁、技術主任の南部博士は彼の独断で、ある組織を結成した。巨大な装甲メカ鉄獣が街を繋躪する時。超テクノロジーを武器に巨悪に立ち向かう5人の“鳥人”の活躍が始まった。彼らの名は《科学忍者隊》。地球を守る正義の影武者。
尾張東条家の姫・沙霧は、病床の父・信秀に代わって政務を執っていた。そんな折、美濃の不破道元の手の者に国境の砦が陥とされたという報せが入った。沙霧は自ら調査すべく、護衛役の忍びたちとともに城を発つ。その沙霧たちを襲う、西洋魔術師や妖しげな術を操る忍者たち。さらに恐るべき敵の正体とは-。異世界戦国にうごめく暗黒の陰謀を美少女剣姫が斬る。
惑星クリークに発生する巨大なガスの渦巻きを周回するレース《ジュピター・グランプリ》の開催まで、後二ヵ月。前年度チャンピオンのダコタに、ピンチが訪れた。カイン結社に傷を負わされたため、相手会社の正体を確かめないまま契約していた仕事に大幅な遅れが出たのである。ダコタはレース出場を禁じられ、マリンを人質に取られて仕事の続行を強要される最悪の事態となった。
西海竜王敖閏が持つ珠には、どんな生き物でも人間にする力があるという。その珠で白麗を人間にしようと辰治たちは、西海竜王の竜宮目指して旅をしていた。そんな彼らがシルクロードの途中で立ち寄ったのは、何者かによって全滅させられていた泉の村。残された足跡と、唯一の生き残りであるギエンヌ公国の公子ジョルジュの話から分かったのは、襲撃者が怪物ということだけだった。
小国ガルダにてこずるアレクサンダーに、内なる敵が発生した。反ロクサネ派の謀反、軍に蔓延する厭戦気分、本国や占領地に飛び交う大王死亡のうわさ-。いずれも、長い遠征がもたらすひずみだった。類まれなカリスマ性で兵士の士気を鼓舞しながらも、アレクサンダーは一時的な撤退を決意したが、後を託せる人物として彼の脳裏に浮かぶのは、敵であるはずのシヴァであった。
宇宙では、誰も皆、無口な兵士-おれの名はマキシン・グレンディー。孤独なハードボイルド世界に生きる、一匹狼の宇宙船乗りだ。そう、いくらカイリとキムが居座り続けようと、おれの魂は常に孤高を保っているのだ。そんなおれの今回の仕事は、セザールの母親と妹を惑星アッシュから救出すること…。しかし、おれはまだ知らなかった。その惑星が魔女によって支配されていることを。
極悪非道のテロ集団、汎銀河聖解放戦線に夫と愛娘の命を奪われ、神鷹静香は精神的衝撃のどん底にあった。だがその中で、静香は自らが復讐の戦士となることを決意したのだ。厳しい戦闘訓練をかさねる静香。しかし、彼女が真の戦士となるためには、かけがえのない対価を払わねばならないのだった。第12回日本SF大賞受賞に輝く、不朽のエンタテイメント大作。
汎銀河聖解放戦線の本部《サラマンダー》は、はるか彼方の灼熱の惑星にあった。しかも、汎銀戦は新たなるテロを画策しているのだ。ついに、静香を支え、全人類の平和を願う人々が結集し、常識を超えた〈マトリョーシカ〉戦法が実行に移されていく。一方、復讐に燃える静香の心に生じた空白も徐々に大きくなっていくのだった。「ランクを超越した傑作」、完結。第12回日本SF大賞受賞。
ついに覚醒して“四大の王”の力を手に入れた愛するライブランゼとともに、一点の曇りもない信頼で結ばれた双子の姉ヴァラとともに、奇しき邂逅を果たした叔母シェプリカとともに、アドナは祖国復興を目指す最後の旅にのぼった。それは、〈時代に選ばれし者たち〉と、地上界への顕現をうかがう暗黒女神デュラナとの最終決戦の旅でもあった。《アドナ妖戦記》感動の完結。
巨大都市・東京。その湾岸から全長500mにも及ぶ飛行船がバンクーバーに向けて飛び立った。新しい空の時代を開く、超豪華客船「飛鳥」の初飛行であった。時代の最先端を行く招待客を何人も乗せて、船は太平洋上を静かに、静かに東へと進んでいく。だがその時すでに、船内には不穏な風が吹き荒れていたのである。
秘かに憧れていた同僚の舞高園子に声をかけられ、森野マサトは目の前にあった椅子に片足を取られて騒騒しく転んだ。それがマサトを正義の怪人・ロックマンに変身させる大いなる伏線だとは、神の身ならぬマサトには知る由もなかった。ロックマンに迫る山内山製薬の陰謀とは。そして、ロックマンに近づく謎の美少女の正体は。期待の新人が贈る、ヒーロー・コメディー。
シヴァ暦471年のファラ王国の政変が、王女マイの運命を大きく狂わせた。兄であるアンリ王太子の行方は。王権を証明する光王石を隠し持つマイに次々と危難が降りかかる-。90パーセントが海面という水の星の戦いは、最終局面を迎えようとしていた。ナギ船長率いるベガサス・ザ・ドランカー(酔いどれ天馬)の行く手、ますます波高し。異色海洋冒険SF、波乱の完結。
神話の地《出雲》で、水晶の髑髏が発掘された。この不気味な石が、東京の女子高校生・須賀茉林の運命を変える。腕っ節のめっぽう強い謎の転校生、突然現れた、美しき担任教師。小説家を夢見る少女の周りは、まさにドラマチックに動き始めた。出雲神族とは?そして遥かなるソロモン王国に何があったのか?壮大なスケールでおくる期待の新シリーズ開始。
星間禁制酒監査官(ムーシシャインハンター)マルガリータ・キャロム・アルファが密造酒製造衛星の制圧作戦に参加した時、そこで一人のコールドスリーパー-バシール・エボスクスを見つけた。彼は自分がブレンドした酒の出来上がりを自らの舌で確かめるため、すべてを捨てて100年間の眠りについていたのだ。しかし、その彼の酒を手に入れようと-。MS(ムーンシャイン)ハンター達の熱いドラマが今、幕を開ける。
北極と南極を結ぶ巨大な円周上をひとり乗りの大気圏内用のジェット機で一周する《子午線トライアル・レース》は、地形や気象条件の影響を跳ね返す高度な操縦技術が要求される、危険だが、男のロマンに満ちたレースである。自分にレース参加を要請したクライアントが、凶悪集団ビスマークの残党と手を結んだカイン結社の幹部とも知らず、レースに臨むダコタは闘志満々だった。
ワヤンの陰謀で父母を殺されたファラ王国の王女、マイとメグ。マイのピアスに秘かに隠された光王石を行方不明の兄に渡すべく、二人は故国を離れた。不思議な力を発揮する光王石は、王であることを証明するのだ。ペガサス・ザ・ドランカー(酔いどれ天馬)に海の民と乗り込んだ王女の旅が始まった。水の星の謎は解けるのか。冒険、また冒険、大好評新シリーズ、胸躍る第二弾。
新しき可那の当主・裕幸の命を受け、人丸が融に襲いかかった。人丸の圧倒的な強さの前に、いよいよ死を覚悟する融。だがその時、女神復活を目論む公彦が破邪の剣で人丸に斬りかかり、そのまま人丸を捕縛した。更に公彦は、驚く融の頭上に破邪の剣を振り上げ、融を-。果たして公彦の行う女神復活の儀式とは?そして融と人丸の運命は。人気シリーズ、ここに感動の完結。