出版社 : 朝日ソノラマ
西風の戦記(ゼピュロシア・サ-ガ)西風の戦記(ゼピュロシア・サ-ガ)
県立高校に通う香澄と史朗。偶然に同じ夢を見て、それを作文に書いたことから盗作を疑われて、教師に追われるはめとなった。逃げる二人…そして二人は跳んだ。夢に見た国、西風の神を崇める「西風の王国」へ!今、王国には戦雲がたれこめている。長年、「惰弱公」を装い王族の目をあざむいてきた北部州総督、レオン・パラミデュースが叛乱を起こしたのだ。国王の妹、華麗なるアポロニア公主。国王軍の上将軍である彼女は、叛逆者となった従兄と戦う決意を固めた。だが、戦っては負けることを知らないこの美しい戦士の心は、不安と、そしてそれとは違う何かに揺れるのだった。香澄と史朗は、壮絶な会戦と、戦うたびに近づく二人の名将の姿を、つぶさに綴ることができた。
ム-の大神(おおかみ)ム-の大神(おおかみ)
上条優佳は高校生。幼いころ飛行機事故に遭って奇跡の生還をとげていた。その時、小さな手に握られていた緑色に輝く玉、この玉が少女の運命を変えることになった。ムー大陸崩壊の時、愛する少女を救うために、未来に少女の意識を跳ばした少年。彼は少女と再会するため、幾多の時と地を巡ってきた。そして今、この地球で二人は会える。少年の名は尾角明。だが、この二人の間にたちはだかる獣のような男がいた。氷室烈-「サタン」の支配する世界を創るために、二人の愛を潰すために、阿修羅と化して尾角に闘いを挑む。氷室を操る新興教団〈霊光教〉、尾角を助けるジャーナリスト・鏡六朗。今、魔と聖の壮絶な闘いが始まろうとしている。