出版社 : 講談社
枕元に鏡を置いて眠ると、夢の中に未来の旦那様が映る-そんなおまじないを試したミイの夢に現れたのは、なんと異世界の王子様!まねかれるまま異世界ガーシュウィンへ足を踏みいれたミイは、災いをもたらすというガウリの石の行方を求め遙かな旅をすることに。しかし、ミイの傍らにはいつも、ミイを愛する二人の王子の姿があった。金の王子、シャナン。銀の王子、ライル。ミイは、どちらの王子の手を取るの。
「あの…その絵、以前は女の人がいたんです。ええ、絵のなかの、その場所に…」天本も敏生も眼を疑った。その絵のなかには女の姿など何処にも見えなかったからだ。「いえ、確かにいたんです。でも、いなくなってしまったんです。姉が失踪した夜、ふと、その絵を見てみたら…」その姉はやがて水死体で発見された…。追儺師・天本と半精霊・敏生。行きずりの娘の語った、世にも奇怪な謎を追う。
枕元に鏡を置いて眠ると、夢の中に未来の旦那様が映る-そんなおまじないを試したミイの夢に現れたのは、なんと異世界の王子様!無理やり、異世界ガーシュウィンにさらわれてしまったの!!でも、超絶美形の王子に慣れたのもつかの間、現実に戻ってきたミイ。今も耳には熱い声が残る。「忘れるな、わたしを-。おまえは、わたしのものだ-」ミイは再び王子に会えるの。
麻衣子たちは、軽井沢の林道で、闇に浮かびあがる白い人影を見た。それは、五か月まえから行方不明になっている葉月さんなのか?葉月さんの従兄弟の前にも、たびたび現れては消えるのは、幽霊なの!?そして、降霊会でコインが示したメッセージは、「…出して」と。そんななか、ついに殺人事件が!それはまさか、幽霊からの復讐なのだろうか!?避暑地の謎に挑む、ホラー特別編。
首の細い環は、レイプされた女の子のようだった。青ざめた肌色が痛々しい。俊也は昏い欲望が沸き上がるのを意識した。環を傷つけるとき、俊也の身体はいつも燃えるように熱くなる。なにがなんでも従わせたい。だが、俊也のギラついた目を見返して、環はゆっくりと言った。「僕はもう女の子の格好をする気はないんだ」いとこの俊也と離れて過ごした一週間で、環は自分たちに必要な答えを見出だしていた。
胸キュン・ペアーは、2次元の世界へ-。アニメの登場人物になりきったタカシが、逃走した強盗の車に飛びのれば、ひろみはアジトに殴りこむ。ゆかりとラブロマンスで盛りあがったトシオは、巨大ロボットの操縦席に…なんだか楽しそうな「アニメの国」。でも油断は禁物!何者かの陰謀でストーリーが混乱してるこの国で、なりきりすぎると、元の3次元世界には戻れないんだって!!アリスは、いったいどこにいるの-。
「…教えてくれ。わたしは…誰だ」。恋しい人と瓜二つの男は、美しい眉を歪めてそう言った。「お前は、知っているのではないか。わたしが何者か…本当の名を、何といったのか…」。その、切れ長の目も。唇も。なにもかもがあの人と、寸毫も変わらないのに。あまりの切なさに少年の瞳から涙が落ちる。安部晴明は、果して天本なのか。違うのなら彼はどこに!?時空の悪戯によって引き裂かれたまま、決戦の時が訪れる!亡き恋人を想う、その心が悪か。罪か。百鬼妖魔を討ち破る!ネオ・オカルト・ノヴェル。
バーテンダーの仕事を根気よく続けていた成見の前に、兄・英彰が現れた。「おまえが必要なんだ」英彰は、かつて仁科が口にしてくれた、成見が一番好きな、一番欲しかった言葉を繰り返す。肉親の愛に恵まれなかった成見は、初めてその温もりに接して-。自分を拾った仁科に所有されなくなった今、成見は次の飼い主を探さなくてはならなかった。「俺を…兄さんのものにしてよ…」。
さまざまな人々の、さまざまな人生をのせ、夜のなかを列車は走る。北へ向かって-。あたし、工藤由香、菊地薫に招待されて、豪華寝台夜行特急で北海道へと向かうことになったあたしたち。波乱の予感を含みながらも、なんとか無事に列車に乗って数時間後-予想以上の「とんでもないこと」が発生-そのうえ、あたふたするしかないあたしたちを尻目に、列車のなかで殺人が!しかも犯人はまだ車中に。
麻衣子は、骨折で入院した徒姉妹の真智を見舞うために、岐阜県の伝統の街、飛騨へ。じつは、その病院は不思議なことがいっぱい。-入院をひた隠す人物は、いったい誰なのか?夜な夜な聞こえるすすり泣きは何?病室の前にたたずむ人影は何者-?そして、ついに殺人事件が起きてしまった!しかし、名探偵・麻衣子の前には、きらびやかなお祭りの山車や、のどかなお神楽とは裏腹に、いま、悲しい真相が浮かびあがる。
女のコにモテすぎる幼なじみってのも、考えものよね。友達はうらやましがるけど。隣に住む学は、雑誌にも出たことあるくらいかっこいい。女のコにもモテる。だけど、マミは振られっぱなし。学のせいで男たちが引いちゃうの。幼なじみなんて…いいことない!でも、今度こそ、学の友達・岩田くんと両思いの予感。学は、姉の志織と同じ大学を受けるって言い出したの。学は本気なんだ、志織のこと-。
ー細い三日月の下、その男は橋のたもとに佇んでいた。夜風にふくらんだ長い袖。白皙(はくせき)の頬にこぼれかかる、つややかな髪ー。天本さん……!」(やっと会えた。やっと、僕を見つけてくれた)だが、敏生(としき)の喜びは束の間だった。男は敏生に手をさしのべることもせずに消えてしまった。あたかも雲隠れしてしまった月のごとくにー。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。夢のなかの妖しを追って、たどりついた先とは……!?
お堅い高校教師の刈谷と、あやしげな美貌の旅行ライター・光村。宇田川壮介のバイト先は、暇を持て余した二人の溜まり場になっていた。「こいつ、自分の裸の写真を持ち歩いてんだぜ」ある日、宇田川は同級生たちの輪にとけ込めない一人の少年と知り合う。少年の奇妙な性癖と彼の写真を撮る男の正体。宇田川は、刈谷たちに相談を持ちかけるが-。少年の心には、彼らが想像しえない深い闇が存在していた。
目を開けるとベッドサイドに千冬が座っていた。「料理か、あんたか、どっちか選べって言ってるんだろ?」あまりにも唐突すぎる彼の言葉に、吉野は戸惑うほかなかった。エリタージュで修業を続ける千冬のもとへフランス留学の話が持ち上がる。吉野と離れ離れになることへの不安と、自身の弱さに失望するなか、千冬は右手に怪我を負い。
香港の陰の実力者・カイの家で、マフィアに襲われたミキとゆーさん。救いにきた紅さんは「ゆーさんの母は生きている」と告げた。両親の店の火事、孤児となった日々…ゆーさんの謎と記憶の空白は、埋まるのか!?一方、マフィアに捕らわれたままのカイ。周囲の反対を押し切り、カイを助けにいくゆーさんと、彼についていく覚悟を固めたミキ。さらに、よしのとメグも加わって…。「とラブるトリオ」感動のフィナーレ。
「ひとつぶのガムで、思いどおりに変身!!」なんて、あやしいキャッチ・コピーにだまされてはいけません。だって、ここは、アリスを誘拐した“変身の国”なんだから。ほら、あっというまに、タカシは桃太郎に、ひろみは悟空に、トシオは黄門さまに、そしてゆかりは、なんと印籠になってしまった!これじゃ、アリスは、いったいなにに…。急げ!早くしないと、もう元に戻れない。
横浜の倉庫街にあるラーメン屋台の月林軒。聖(セイント)マリア女学院のミキ、よしの、メグ。三人の冒険は、いつもここから始まる。屋台の主人・ゆーさんは、実は陰の仕置人。そんなゆーさんの過去には、大きな謎が秘められていた。彼の両親の香港にあった店の火事の真相、さらに、その記憶がないのはなぜか?「真実を知ることは必ずしも幸せになれない」陰の香港の実力者・カイのこの言葉の裏には、いったいどんな意味があるのだろうか。
ドリーム・シミュレーションのモニター・テストもあと二回。一途な妖怪・蘇方の心の行き場を思い、静馬はいつもの元気がない。一方、圭介は圭介で、聖夜少年の目覚めを促すべく、一大プロジェクトを考えていた。それぞれの思惑を胸に、ゲームは大詰めを迎える。初音の、シャン・ホアの行く末は?果たして魔界門の破壊はかなうのか!?現実を超えて少年たちが戦う、電脳世界のアクション・アドベンチャー最終幕。