出版社 : 講談社
花林は『毎日』にタイクツしていた。どこにも居場所がない。ただ無性にムカついていた。パパもママも、だれもわかってくれない。菜月だけが唯一、よく話す友達だった。そんなとき出会ったのが、同じ高校の先輩、彬と麻生だった。花林は何かが変わるような、そんな胸騒ぎがした。そして、ふたりのペースにのせられ、夜遊びにはまっていった…。花林と菜月、彬と麻生-。四人の恋と友情の四角関係の行方は。
あたし、北条遥。パパがニューヨークへ赴任中のため、気ままなひとり暮らしの高校生。こんなあたしが、“運命の出会い”を感じたのは、ある満月の夜のこと。何者かに襲われそうになった、あたしを助けてくれた、狼のマスクの謎の人物に。もう一度、彼に会いたい…。なんて、ロマンチックな気分に浸っていたら、大事件が。パパと再婚したという外人が現われて…。いったい、どうなっているの。
〈恋人たち〉との勝負に勝った。これで、片桐先輩が殺されることはない-。すべてが終わったんだ。…と思いきや、今度は〈月〉に勝負を挑まれるわ、新たなタロットの精霊に襲撃されるわ…。頼子は、片桐先輩との再会に感激している間もなく、またもや精霊たちとの戦いの渦中に巻き込まれていく-。頼子の中学時代の片想いの相手、山根も登場してきて、物語は新展開。
高校の1年生っていうと、もうどんどん自分でなんでも決めて実行に移しちゃうモノなのかしら。あたし、鳥飼更紗の場合は、すべて「お母さまに聞いてから。お母さまの言うとおりに」なんだけど。そんなのは珍しすぎるって、クラスの友達は、笑うんだ。でも、じゃあ“自分で”って、具体的にどうすればいいのかわかんないし。恋だって結婚だって、お母さまの指示どおりにしてたほうが幸せになれるって思いこんでたんだ、けれど…。
クラスメイトの須賀君と、ロスト・ヴァージンの相手・貢。十七歳の美保子がつき合っている男の子たちだ。須賀君はとても大切にしてくれるけれど、なにか物足りない。貢は気持ちが見えないけれど、別れられない。ヴァージンを捨てれば子供を卒業できる、恋ができると思っていたのに…。大人になること、恋をすることの本当の意味を問う、美保子の自分探し物語。
十七歳の誕生日、おめでとう。美紀の誕生日を祝ってくれたのは、深夜、学校の廊下の大鏡に現れた“精霊”だけだった。そして、満月の夜、必ずや復讐をはたすのは、銀の風、あなたの務めだ-と語った。鏡を抜け、異世界から怨念を抱いて飛びこんできた二つの勢力が、今、十七年の歳月を超えて覚醒し、敵対する。銀の風の生涯の敵、大河王とは誰。彼女の復讐は、無事成就できるのか。
傭兵エフェラとジリオラの元へ、幼い頃に危機一髪のところを救われた、命の恩人・ホッド侯爵から、仕事の依頼がきた。それは、エックブルト大公国の皇位継承者を身篭ったリィラ妃を、大陸ザーンの邪悪な陰謀から守ること。妃を護衛し、マイセル大公子が待つ首府バーゼンへ向けて旅立つ、エフェラとジリオラ。だが、行く手を阻む影が待ち受ける。“海の鼠”と呼ばれる船乗りの応援を受け、二人の女戦士の剣が、大海原で一閃する。
「なんで高志が、ほかの女の人にプロポーズしてるの〜!?」偶然見かけた光景に、私、忍は大ショック。いいわけの電話さえないんだもの。私たち、もうおしまいね。だから私、親のすすめる人と結婚します…。ところが、そのころ高志は、大ケガをして昏睡状態。電話どころじゃなかった。でも、何もしらない忍は、すっかりあきらめてしまっている。このまま二人は…。
「留花、いったいどうやって、あの秋月忍と仲良くなったの?」ごくごくフツーのあたし留花が人気No.1の秋月忍と一緒に登校したから、学校じゅうの女の子たちの注目をあびることに。「お互いにひと目ぼれしたの」と、みんなには答えているんだけど、じつはコレにはふかーい事情があって…。本当の恋人ってワケじゃないの。でも…。
「別れてほしいって、彼女に話したよ」カズトの言葉が胸に響く。カズトのこと、信じててよかった。待っててよかった…。カズトに彼女がいること知ってて、告白しちゃったあたし。ようやく、セカンド・ガールからファースト・ガールになれて、しあわせいっぱいのはずなのに、心の中のずっと奥、不安な気持ちが、ポツンと芽を出してる。だって、セカンドのつぎは、ファーストだけど、ファーストのつぎは、別れ…。
「これ以上、この問題に首を突っこむな」それはないでしょ、ゆーさん。私は、ゆーさんの力になりたかっただけなのに…。でも、私はあきらめないから。必ず、ゆーさんのお母さんのこと、調べてあげる。というわけで、手がかりの写真を見せてもらおうと、超有名な歌手のクリス・フォーチュンを、再び訪ねたミキ。ところが、当のクリスは、コンサートも放りだして、行方をくらましていた…。
あなたと一緒にいるようになって、半年。でも、告白したのも、遊びに誘うのも、いつもあたしのほうから…。これって“つき合ってる”って言うの?あたしは、あなたの“彼女”なの?こんなに近くにいるのに、不安ばかり。だって、あなたが、前につき合っていた彼女のことを今でも好き、って噂が…。あなたの心が見えなくて、せつないの。あなたの心の中にいるのは、誰ですか。
小川凌二くん、はじめて好きになったひと-。春美という「彼女」のいる「彼」に、どうしようもなく惹かれていく芹香。だけど、嫉妬する気持ちなんて、ちっともわいてこない。海のような凌二と、そこを泳ぐ魚のような春美が、2人でいることがあまりに自然すぎて-。2人を見つめることがなにより好きになる芹香だが、突然の事故が春美を襲う。春美亡き後も、凌二を「彼女の彼」として見つづけようとする芹香だが?
あたし、岸野絵梨亜。十七歳。やっと、柾樹とのコロニー生活にも慣れてきた。ファースト・キス、そして、誓い…。ずっとこんな生活が続けばいいけど、そうも言っていられない。特務機関の動向を探りに、ユーロ都市核のデータバンクに潜入した、あたしと柾樹。でも、案の定、セレンの襲撃が。ねぇ、柾樹、あたしを置いていかないでね。見えない絆で固く結ばれた、絵梨亜と柾樹のSFファンタジー第二幕。
時をも自由自在に操る時空界の聖戦士、『時渡り』の異名を持つ少年、葵悠司-。如月華蜜の存在が気になり、いつになく気もそぞろの悠司。周囲の人々に“恋わずらい”と冷やかされるが、どうやら、悠司の真意は別のところにあるようだ。そんな折りも折り、不良少年たちが何者かに襲われる事件が続発。悠司や俊介のクラスメイト桑田も、例外なくピンチに陥るが…。華麗なる聖戦士の超自然ファンタジー第四幕。
「ここに写っているのは…!」突然、私たちの前に現れたカイ。記憶喪失になっていて、まるで別人のよう。それだけでも驚いたのに、彼が持っていた写真を見て、私、ミキはまたびっくり。だってそこには、幼いころのゆーさんと女の人の姿が。もしかしてこの女の人、ゆーさんのお母さんかもしれない。でも、肝心のゆーさんは、あまりうれしくないみたい。どうしてなの-。