出版社 : KADOKAWA
誰とでも気軽に話せて絶大な人気を誇る美少女・南野千夏。 彼女と知り合った高校一年の秋から、同姓同名のイケメンの陰で同級生から“二番”と呼ばれている僕の生活は変わり始めた。 「“二番”なんかじゃないし。……うちが初めてキスしたいって思うんだから」 南野とは学校以外でも会うようになった。 放課後はストリートバスケに一緒に行って、一緒にご飯を作って、二人だけの秘密を話して、触れあって。 独りでいいはずだったのに、彼女は僕を認めて、あいしてくれる。 だから僕も、それを返したいって思うんだ。 当たり前の願いが当たり前に尊いと気付く、青春恋愛小説。
時崎狂三ーー人には言えない過去を持つ女子大生。そして、魔術工芸品犯罪を専門に扱う探偵。 狙撃不可能な場所から放たれ、探偵の胸を撃ち抜く『魔弾』。 原因不明の連続昏睡事件に巻き込まれたドール愛好家たちが噂する『生きた人形』。 会員制の高級レストランで提供される一食五〇〇万円の『若返りの料理』。 自殺未遂事件が起きた女学園で目撃されたという『もう一人の自分』。 魔術工芸品によって引き起こされる常識では測れない不可思議な事件の数々を前に、狂三の推理の時が刻まれる!
エレナから招待を受け晩餐会へと出席したベレトは、そこで 「麗しの歌姫」の異名を持つ令嬢アリアと出会う。その美しい歌声と品のある所作で人々を魅了するアリアだったが、本当はだらけた性格の女の子でーー歌姫のそんな普段の姿を偶然見た ベレトは、素顔の彼女と関係を深めていくことに。さらにその交流の最中、エレナとルーナからもそれぞれ誘いが来て!? 「だから……付き合いなさいよ。あたしと……」 「あ、あなたのことが……す……好き……ですから……」 そして伝えられる二人からの慕情。晩餐会の裏側で令嬢たちはついにベレトに想いを告げる。甘々学園ラブコメ第3弾。
家族に虐げられて育った菫。今は若頭の桐也に見初められ、極妻として幸せな日々を送っている。 その日は桐也の子分のマサの誕生日。マサは桐也を敬愛するあまり、何かと菫に噛みつきがちだ。仲良くなるため、菫は誕生日会にマサの好物を用意する。ところが祝い酒が思わぬ波乱を呼んでーー。 そんな菫の働きを見て、愛おしく思う桐也は、日頃の御礼も兼ねてディナーに菫を誘う。帰り際、「──俺から離れるな」急に桐也に抱き寄せられる菫。驚くまもなく、二人を狙う新興の敵組織が現れ、同盟交渉を持ちかけてきて!? 序章 稲光 第一章 素直になれた理由 第二章 狡い狐 第三章 夜の王子様 第四章 仮面舞踏会 最終章 これからのふたり
安住の地と定めた海辺の町に引っ越した紗枝。ところがその晩、家が全焼。途方に暮れる紗枝に手を差し伸べたのは、隣人の桂木だった。紗枝は30歳、桂木は50歳。20歳差の二人の同居が始まった。過去を隠して根無し草のように生きてきた紗枝。美しい容姿と能力の高さで常に他人の興味を引き、疲れてしまった桂木。だからこそ、つかず離れずの距離感を保った同居が心地よかった。しかし、紗枝に東京の刑事から電話がありー。おいしいものがたくさんあり、ゆったり時間が流れるこの町で始まる、歳の差ラブストーリー。
美しく飄々とした性格の女官の銀花(ぎんか)には秘密がある。 それは、女王直属の間諜組織「天色(てんしょく)」の一員ということ。 冷徹でありながら抜群の人当たりの良さを持つ銀花に、新たな任務が命じられる。 宗主国の将軍の妻になり、国外に潜伏するという長期の仕事だ。 祖国に別れを告げた銀花が出会ったのは、無骨な優しさを持つ男、涛声(とうせい)だった。 恋心を持ち合わせない銀花は淡々と「妻」をこなすが、予想外に涛声は彼女に執着し……? 「紅霞後宮物語」の雪村花菜が贈る、面白さ太鼓判のアジアン・スパイ・ファンタジー!
「贖罪妃」薫香は祖先の罪を理由に後宮に幽閉されている。ある日、めったに人など訪れない自分の宮の前で宦官・黒曜が倒れていた。彼を介抱した薫香は、皇帝の赦しを得て一族の立場を回復したいと協力を頼む。一蹴されるが、薫香は黒曜の《秘密》を言い当てる。その根拠は「におい」。並外れた嗅覚に目をつけた黒曜は協力を承諾する。 翌日、薫香は一躍皇后候補となっていた。皇后になれば全てが叶うはずと語る黒曜の策略だ。しかし早速試練が。薫香は、皇后を目指す曲者ぞろいの四妃の前で、香の嗅ぎ当てに挑むこととなりーー。 ==人物紹介== 薫香(くんこう) 後宮に幽閉された「贖罪妃」。 皇帝に祖先の罪を赦してもらうことを望んでいる。 並外れた嗅覚をもつ、においマニア。 黒曜(こくよう) 美貌の宦官。 嗅覚を失っており、薫香に探してほしい「におい」があるらしいがーー。 不遜な性格。 東けい妃(とうけいひ) ※「けい」はくさかんむりに「惠」 凛とした美しさをもつ威厳のある妃。 北麗妃(ほくれいひ) 武術に優れる豪胆な妃。 西華妃(せいかひ) 計算高く、策謀を好む妃。 南貴妃(なんきひ) いちばん年若い妃。南の王家の養女。 目次 序章 消えないにおい 第一章 贖罪妃と四人の妃 第二章 後宮に化け猫は香る 第三章 殺人現場は沈香の香り 第四章 予期せぬ幸運と思わぬ災禍 第五章 香る死体と妃の退場 終章 それぞれの哀悼
ヴァルトと晴れて両想いになったフェルリナ。 やっとぬいぐるみ憑依も落ち着いたのに…… 今さら人質交換ってどういうことですか!? 姉王女のマーガレットと共に現れたルビクス王妃に、「交換には応じない」と言ってくれる陛下。 だけど魔法でフェルリナが、ルビクス王国へ強制転移されてしまいーー? 取り残された陛下&ぬいぐるみは、一体どうする!?
ルークと異世界で暮らすことを選んだサラ。 恋人になって毎日ラブラブのはずが……進展のない日々にサラは自分に魅力がないのだと落ち込んでしまう。 さらに、遠征先でルークと王女のショックな会話を聞いてしまい大喧嘩に! だけど「俺はサラに触れたくて仕方なくて、必死に我慢していたので」と我慢をやめたルークの溺愛を思い知ることになり?
家族のためド田舎から王都に出稼ぎにきた男爵令嬢のヴィヴィアンは、偶然出会った聖騎士団団長のアレクセイラスに一目惚れされる! お針子にも関わらず田舎センスな"芋令嬢"のヴィヴィアンにアレクの溺愛は止まらず、ついには同棲することに!? 彼の行動には深い理由があるようだが…… 「もう逃げられないよ」 腹黒な聖騎士様の甘やかしが止まりません!
翔景の後任として御史台に異動となった茉莉花は、ひょんなことから指導役である蓮舟(れんしゅう)の秘密を知り嫌われてしまう。 蓮舟の弱みを握った茉莉花は、あえて悪女になりきり仕事で勝負を挑むことに! しかし勝負を通して力を認めてもらうはずが、殺人事件の重要参考人として蓮舟が捕まってしまう。 茉莉花は珀陽の力を借りながら事件を調査するがーー!?
「……大っ嫌い!」 「奇遇だな。おれもだ」 かつて敵対する異能力者の組織に属し、反目し合う目的のために抗争を繰り広げていた二人。 《羽根狩り》の異名を持つ犀川狼士(さいがわろうし)と、《白魔》と呼ばれる最強の異能力者・柳良律花(なぎらりつか)。 血で血を洗う毎日を過ごし、まともな社会経験のない二人だったが…… 「ろうくん、大好きっ」 「俺もだよ、律花」 組織解散後はなぜかイチャコラ付き合った上に結婚していた! 憎さ余って可愛さ100倍? いまや、毎朝会社に行く際に玄関で「いってらっしゃい」のチューをするくらいバカップルを地で行く夫婦。 だが夫にはただひとつだけ悩みがあった。 それは、妻と一度も寝床を共にしたことがないということ……要するに彼は既婚者なのにいまだ童貞であったのだ! これはそんな夫が数々のトラブルに巻き込まれながらも、 身持ちのお堅い妻との愛を深めるため、今日も必死にアプローチを続ける艱難辛苦の物語である。
ジェスと一緒にいたい。離れたくない。 だが、現実逃避し続けることもできない。 王朝と解放軍の亀裂は深まるばかりで、シュラヴィスはノットに決闘を挑んでしまった。 間に立てるのはジェスと俺だけ。なんとしてでも戦いを止めなければ! 奔走するうちに解き明かされていく、これまでの謎と大きな秘密。 真実をかき集めて辿り着いた『解決法』は……あまりに重い決断が必要なものだった。 それでも俺は、ジェスのためなら……。 豚と少女の恋物語に訪れた大きな分岐点。 二人で歩いてきた足跡を辿りながら、俺たちの、最後の旅が始まる。 「豚さん、大好きです」 「ああ……俺も、大好きだ。幸せになれよ、ジェス」
シュラムランド同盟会議の開催が迫る中、皇太子アリオールに扮したフィアールカは、ラスとともにシャルギア王国を訪れる。 二人の目的は、皇国の暗殺者に狙われているシャルギア王女ティシナの保護。 しかし、未来の記憶を持つというティシナは不可解な行動を続けてラスたちを翻弄する。 そんな中、同盟会議に反発するレギスタン帝国の放った工作員は、王都で不穏な動きを始めていた…… 魔獣の棲む惑星で国家の存亡をかけた政略結婚に挑む騎士と皇女の、異世界戦記ファンタジー、第二弾!
幽霊が出没するという地下水路の調査に向かった古城と雪菜が迷いこんだのは、無人の廃墟と化した未来の絃神島だった!?(「人工島の落日」) 話題のラーメン店で偶然遭遇した雪菜と雫梨。古城を巡ってなにかと張り合う二人は、名物の激辛メニューに挑戦するのだが……(「灼熱の死闘」) 天部の死都の調査中、邪神崇拝者の罠に捕らわれてしまった紗矢華とラ・フォリア。死闘の中で、二人の身体に起きた異変とは……!?(「いつかのバースデイ」)など、新作書き下ろしを含めた短篇・掌篇十七本を収録。 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の番外篇第四弾!
女神が人々に与えた試練『ダンジョン』で探索者たちはレベルアップのため日々ダンジョンで戦っていた。 高校一年の日向は、生まれながらにしてレベルが獲得できない体質。永遠のレベルゼロと蔑まれていたが、初めて挑んだダンジョンでモンスターたちと出会うたびに、スキルだけが無限に獲得できるようになる。しかも謎の1位『???』として探索ランキングを騒がせるが、本人は気づいてもいない!! 神威ひなたと神楽詩乃は、強すぎる潜在能力を持つ美少女。その力故に誰とも心を通わせられなかった彼女たちだったが、スキルを手に入れられる日向のおかげで三人の距離は急速にーー。 カクヨム週間ランキング・ノベルピアなどで1位獲得の人気作が電撃文庫で登場!
召喚禁域魔法学校マレフィキウム。誰もが知り、誰もが目指し、誰もが夢見て、しかし大陸中にいる少女達の実に九九・九九九九%以上が屈辱と挫折を味わう『魔女達』の超難関校。物語の舞台は、名門召喚禁域魔法学校マレフィキウムーーではなく……。 「受験を頑張って来年は召喚禁域魔法学校マレフィキウムに合格なの!」 魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーも魔女を夢見る少女のひとり。手には0点の答案用紙、このままでは合格など夢のまた夢。しかし、彼女には頼れる助っ人がいるのだ。 「アンタを必ず合格させる。こいつはそういう『指導契約』だぜ」 最強の家庭教師・妙想矢頃とともにヴィオシアは魔法学校入学を目指す!
「その程度で俺の覇道を止められるなど、思い上がりも甚だしいわ!!」 悪徳領主の長男に生まれた俺ーーオウガ・ヴェレットは悪役としてやりたい放題の日々を謳歌する、はずだったんだ……! 周囲の勘違いから俺の評価は勝手に上がり続け、しかも学院長・フローネの策で、生徒会入りと〈学院魔術対抗戦〉の代表入りが決定する。 許しがたい屈辱だ。好き勝手するのは俺だけでいい。他人の思惑を粉砕し欲しいものを力ずくで奪うことこそ我が覇道! 手始めにレイナは俺のものにする。愛弟子をとられ悔しがるフローネの姿を想像するだけで傑作だ! ついでに対抗戦で優秀な駒がいないか物色してやろう。クク、何も知らない者から搾取する完璧な【悪役】だ!!! ……………なのになぜ【聖者】認定秒読みなんだ!? 気ままな悪役御曹司として、やりたい放題したいだけの主人公は周囲の勘違いで【聖者】へと一直線! 第二幕《学院魔術対抗戦編》!
七月末、鳳明高校生徒会の夏休みは一味違う。生徒会メンバーは体育祭実行委員・教職員を交え、体育祭の予行演習をするのである! 夏彦たちの仕事は“何事もなく”予行演習を終わらせること。順調に準備を進める夏彦であったが、何も起きないはずはなくーー!? そんなドタバタな夏休みに、突然現れたクラスのアイドル・榛七ルミ。 「……おい、夏彦。体育祭の後あけとけよ」 どうやら鳳明高校には、《体育祭の後にハチマキを交換した男女は結ばれる》--そんなジンクスがあるらしい。 「……やっぱり本気なのね、あいつ」 一部始終を物陰から見ていた幼なじみ・一ノ瀬ひよりの選択はーー? 成績、友人関係、世間体ーー“完璧な高校生活”のウラ、第2弾!
「鳳エマ。俺は君を愛している。だから、俺の恋人になってくれ」 そうして私、鳳エマは久溜間道シノと、本当の意味で恋人になった。 ……なんてことは全然なく、相変わらず私達は『偽物の恋人』のまま。変わったのは、私も光郷グループの諜報員になったこと。でもシノは私を全然頼ってくれない。私だって、シノの役に立ちたいのに……。 「ねぇ、エマさん。私達で頑張ってみない?」 そんな時にチヨちゃんからもらった提案。光郷家を狙った暗殺計画を掴んだけど、それがシノを狙った罠かもしれないから調べたいって。 チヨちゃんありがとう! 二人で暗殺計画の真偽を確かめて、私達だってシノやみんなの力になれるってことを証明してやるんだから!