出版社 : KADOKAWA
当代随一の退魔師《聖女》エマには秘密がある。それは、魔を祓う身でありながら、強力な魔物・クロエと「契約」していること。 幼い頃魔物に襲われたエマは、クロエを召喚し生き延びた。以来、自分を「姫さま」と呼んで嬉々として世話を焼くクロエと、いびつな主従関係を築いてきた。孤独なエマにとって、クロエの重く深い愛は、時に魅惑的な毒のようだ。 人々を襲う黒い魔獣、死を呼ぶ葬送のワルツ、母の腹に宿ったまま生まれない赤子。エマは今日もクロエを従えて退魔に向かうーー消えた妹を捜し求めて。 ==登場人物== エマ 《聖女》と名高い、当代随一の退魔師。 クロエと「契約」し、その力を使って魔を祓っている。 「いつも言っているけど、余計なことは何もするな」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ クロエ 千年を生きる高位の魔物。 エマを溺愛し、身の回りの世話を焼いている。 「憎らしくてとってもかわいい僕の姫さま」 序章 一章 聖女の来訪とリルカの魔獣 二章 聖女の休日と死の楽譜 三章 聖女の嘘と王妃の鏡 終章
NYの高校に通う心優しいナード少年オリバー。ある日不可解な事件に巻き込まれ母親が重症。自身は奇跡的に回復したが、体の様子がおかしい。やがて訪れた教会で、オリバーは自分が吸血鬼になってしまったのだと告げられるーー。 戸惑いながらも、母親を救う手立てを求めたオリバーは、怪しげな私立探偵ヤンに預けられる。だがヤンは、暴力折檻も厭わない吸血鬼専門の事件解決請負人だった! 半人前の吸血鬼として躾けを受け、時には命の危険を感じながらも、オリバーはヤンと共に怪物絡みの事件を追うことになり……? 目次 プロローグ 1 ハブ・ザ・ワースト・デイ 2 チャイナタウンの私立探偵 3 アイム・バンパイア・ヒーロー 4 ウォール街の悪夢? 5 ストレンジャー・デンジャー 6 ミッドタウンの首なし死体 7 BAT エピローグ あとがき 参考文献
嫁入りは保留のまま、鬼灯組の仮組長に狛夜と漆季を指名した華。 翠晶を失った代わりに組の役に立つべく仕事を探すと、紹介された店(キャバクラ)でいきなり指名されーー 「迎えにきたよ、私の花嫁」 彼は幼い華にあやかしの婚姻痣をつけた妖怪・鱗(りん)。 そして漆季の宿敵でもあった。 複雑な再会の中、裏切られたと激怒する鱗は痣を解消せず鬼灯組と華を地獄に堕とすと言う。 次々と起こる事件、拡大していく華の痣。 迫るタイムリミットの中、衝撃的な鱗の秘密に辿り着いた狛夜と漆季は、華を守るために危険な賭けに出て……?
ついに結婚式を迎えたウィリアム殿下と私、リリアーナ。 しかし式の途中ーー 「ちょっと待ったーー!」 と謎の女性が乱入!? 式はなんとか終えたけれど、証拠品を提示し王族だと主張する女性に王宮は大混乱。 調査のため新婚旅行も延期に! すると大事な日を台無しにされ激怒したウィリアムが、彼女の正体を突き止めるために大奔走し……!?
王弟殿下のテオフィルスに真っ直ぐな想いを寄せられ絆されそうになるも、持ち前の冷静さで立て直した聖女セルマ。 しかしテオの求愛は天井知らずでーー! そんななか、テオの兄ティグニス陛下が神殿を訪れる。 一目で二人の関係を見抜いたティグニスは「あの女はやめておけ」とテオに釘を刺すのだが、一方でテオとセルマに王都に来るよう命じ……!?
家族から虐げられる伯爵令嬢マルグリットは、王命で敵対する公爵家の次期当主ルシアンと政略結婚することに。 「お前を愛するつもりはない」 「わたしも愛する気はありませんので、どうぞご心配なく!」 「……」 冷遇されても明るく振る舞うマルグリットにルシアンは次第に心を開き、妻を愛するようになるがーー不器用な二人のすれ違いは続いていき!?
人類の生き残りによる『シティ連合』と魔法士たちの組織した『賢人会議』。対立する両勢力は南極大陸で激突し、世界の運命を左右する大気制御衛星は賢人会議代表のサクラの手に渡った。ただ一人、衛星に残ったサクラは、雲の除去システムの稼働させるため、人類を滅ぼす最終作戦の発動を宣言する。 決戦の時が刻一刻と迫るなか、サクラに敗北した天樹錬とイルは負傷で動けずヘイズたち『世界再生機構』に残された戦力も僅かなものだった。賢人会議による人類滅亡の企みを止められる者はいないかのように思えたがーー 待望の新刊、2カ月連続刊行!
やり直すんだ。悲劇を止める言葉を刻むまでー。「30ページをループするんだ。悲劇を変えるまで何度も!」ペンギンの着ぐるみをまとった少女・時湖が俺に告げたのは悲劇を巻き起こす“怪物”との戦い、熾烈な“シナリオバトル”の始まりだった。八月七日、名古屋。夏祭り会場で銃撃事件が発生し、行方不明の初恋相手とおぼしき少女が撃ち殺された悲劇をきっかけに、俺は再び八月七日の朝に目覚めていた。“30ページ分しか行動できない”という制約、そして次々と浮かび上がる事件にまつわる謎。ループの中では無数の困難が俺たちを待ち構える。俺と時湖は協力して“怪物”に立ち向かうことにするが、着ぐるみを脱いだ彼女の素顔はまさかの…。30ページで悲劇を書き換えられるか。今、運命の二人が試練に挑む。
高校生の羽島広季は以前、幼馴染の水沢美優と付き合っていたが、三年前に別れてからは疎遠な関係になっていた。その後も広季には他の縁があったものの、それもすでに過去の話。今は未練なく、良い思い出として前向きに過ごしていた。ところがある日、美優が他の元カノと交流としていることを知った広季は、思わぬ事態に巻き込まれることに!どうやら未練だらけの元カノたちが集まって、何かを計画しているようで…!?「-やり直したいの」たった一言の誘惑が、終わったはずの関係を手繰り寄せー。これは特別だった元カノとやり直す、悶絶必至の元鞘ラブコメ!
★コミカライズ1巻好評発売中!★ ★重版続々の人気シリーズ★ 「やめてくれ、アルウィン。なぜ君が……」 「私を信じろ、マシュー。命綱を信じる、私を」 灰と混沌の迷宮都市。数多のモンスターと財宝を孕むダンジョンの鮮烈な灯り。その影には、必ず害虫が潜む。姫騎士アルウィンのため、密かに手を汚し続ける元冒険者マシューも、この街に数いる害虫の一人だ。 迷宮都市『灰色の隣人』へと帰還したマシューたちを待ち受けていたのは、想像とは正反対の『建国祭』に浮かれる住民たちの姿。 スタンピードは? 太陽神教は? 『伝道師』の思惑は? 疑問を打ち消すような喧騒のなか、密かにヤツらは街の暗部を色濃く、赤黒く染めていきーー そして、誰もが他者を顧みないこの悪徳の街で、アルウィンは状況を打開するために『最悪の一手』を打とうとする。 「お前と出会ったこの街を、第二のマクタロード王国にしてやるものか」 一人のヒモとその飼い主の生き様を描く、衝撃の異世界ノワール第4巻!
奇妙な三角関係が終わりを告げてしばらく。僕と彼女を待っていたのは、当たり前の、だけど何より願っていた日常だった。恋人どうしの何気ないやり取り、級友と過ごす高校最後の夏、それぞれの進路、そして卒業ー。二年前、僕らの物語はあの教室で始まって、きっとまだその途中にいる。切なく愛しい恋物語。二人の“今”を鮮やかに綴るアフターストーリー。
桜小路シエルは自称天才マンガ家だ。服はいつも格言入りのTシャツ。引きこもりで、超偏食。喋れば饒舌だが、人と目は合わせられない。 そんな性格に難ありなシエルと担当編集で従兄のレナに、あるミッションが課せられる。期限内に『異世界ファンタジー』の原稿を準備すること。できなければ、二人ともクビ! 絶対に描けないと言うシエルに、頭を抱えるレナ。追い込まれた二人は突然、異世界へと導かれる。 「そうだ! 異世界が描けないなら、直接、来ればよかったのだ!」 奴隷商人を懲らしめたり、エルフと友達になったり、二人は異世界を取材してまわる。さらに、シエルは魔王城に行くとまで言い出してーー。 天才少女と新人編集者、果たして異世界マンガは完成できるのか?
たとえ戦場であろうとも、彼らの青春は確かにそこに在ったーー。 絶死の戦場で、行き着いた安息の中で、再び舞い戻った戦場で、初めて足を踏み入れた雪の王国で。戦友と、兄弟と、友人と、恋人と、家族と。 戦うことのみが日常と定められたシンやレーナたちに訪れる、平和なひととき。どうか明日も、こんな穏やかな時間が彼らに訪れますように。そう願わずにはいられない、ささやかな幸せを詰め込んだ、もう一つの『86』。 アニメのエピソード原案にもなった店舗特典SSやフェア限定SS、電撃文庫MAGAZINEやカクヨムに掲載された短編。さらには未発表短編を本邦初公開、著者・安里アサト書き下ろし短編も多数収録した珠玉の1冊!
「ついてこいお前ら!俺の覇道はここから始まるー!」悪徳領主の長男に生まれた俺ーオウガ・ヴェレットは転生者だ。人の良さから前世で損ばかりだったが、これを機に悪役御曹司ライフを謳歌することに。武力が欲しい。追放された女騎士団長を騙して手駒に加えよう。ハーレムが欲しい。いじめられている平民の女子を助ければ首を縦に振るな。裏社会で暗躍も悪くない。とりあえず悪いやつを絞め上げよう。コネも大事だな。魔法学院に入学して無双だ。こうして、実家の権力(+努力)でやりたい放題の毎日!のはずだったのに…「「「さすがです!オウガ様!」」」-なんで勝手に評価が上がるんだ!俺は悪役御曹司だぞ!?
地球外生物兵器の脅威に死力と科学力を尽くした人類は、地球人口の半分と引き換えに絶滅を免れた。 それから2年ーー軍をクビになったタクルは失意を抱え、戦禍に追われた人々が流れ着くスラムにいた。 清掃バイトの薄給に返しきれない借金、果ては相棒のミリィに振り回されて地域の揉め事までボランティアで掃除するその日暮らし。 しかしバケツを被った奇妙な少女を拾ったことから、ただでさえ終わっているささやかな日常まで崩壊する羽目にーー!? 戦争を生き残ったために卑怯者の汚名を被せられた男が、本当は彼を英雄だと知る少女たちのために再び立ち上がる!
「もう少し時間あるし、もっとチュウとギュウしよ?」 夏休みの旅行でさらにイチャラブ絆を深めた夏彦と未仔。2学期になっても当然のようにべったりな二人だけど、未仔はもっと関係を進展させたいようでーー普段よりもセクシーな格好で誘惑したり、抱き枕になってパフパフ&スーハーさせてあげたり、サービス満点! そしてついには……。 「今から一緒に初体験をしましょう」大人の階段上っちゃう!? そんな日々の中さすがに夏彦は考えたーー俺はこんなにメチャかわ未仔ちゃんに相応しい男だろうか。近づく文化祭、カップルコンテストで優勝して自他ともに認める最高の彼氏になるぞ!!
市民の平和が『敵』によって脅かされる中で、命がけで戦う『ヒーロー』がいた。彼の名は幡部晴彦。 胸に懸ける穢れなき想いから、数多の敵女性を羞恥と怒りで染め上げたーー。 「おっぱいを揉ませてください!」 「は、何を言ってるの? できるものならやってみなさい」 敵ながらも気高く美しい戦乙女、何人にも侵されたことのない聖域にたわわに実った果実をーー容赦なく揉みしだく!! 「最高のおっぱいです。ありがとうございます!!」 「そっか……死ねえええええ!!」 涙あり笑いありのパイ揉み戦場コメディ、ここに誕生!
再び恋人同士になった結女と水斗はーー浮かれていた。一つ屋根の下に恋人がいる新しい日常に! 両親に隠れてイチャつき、「もう少しだけ……独り占めにしたくて。ダメ?」友達にもしばらくは内緒。 秘密の関係を噛みしめる一方、“家族”としてのボーダーを超えられない環境に焦れてもいた。 バレンタイン・ホワイトデーは恋人らしく楽しんで、期末試験を支え合って乗り越えても、お互いにあと数センチ手が伸ばせず……。 「結婚記念日だからね。遅めの新婚旅行に行こうと思うんだ」 ついに訪れる、両親不在の三日間。 でもーー自分から誘ったら負けなのでは!? 恥じらいと意地、根比べの行く末は!
「頼むーーパンツ見せてくれ!!」「み、見てどうすんの!?」 学校一の美少女ギャル・葉月葵と平凡な高校一年生・湊寿也。 二人の家は同じマンションで同じ高校に通い、放課後にはお互い の家を行き来するほど仲のいい友達同士。 いつものように二人きりで楽しく遊んでいると、突然湊が葉月にパンツを見せてほしいとお願いする。初めは嫌がる葉月だったが「あたしはカノジョじゃないんだからね?」と、釘をさした後にスカートを捲り始める。その日から湊の“お願い”は少しずつエスカレートしていき、遂には……!? クラスで一番可愛い女友達とのエッチな青春ラブコメディ。
「髪染めたんだね」 「ああ」「どうして髪染めたの?」 「お前なんでって……、昨日お前が……」 僕の隣の席に座る金髪から黒髪に染めたヤンキーJK・清水さんは声が少しずつ小さくなり、少し顔を赤らめて机に顔を伏せた。 その後も僕、本堂大輝が友人との恋バナで「女子と一緒に料理したい」と話すと、翌日、いつも授業をサボる清水さんと一緒に料理することになったり、「女子の手料理食べてみたい」と話すと、なぜか二つあるお弁当を分けてくれたり……。 学校で一番怖いヤンキー、実は恋愛に不器用で乙女な清水さんとの青春ラブコメ。