1998年発売
誘拐されたアリスを救出するため、テレビの国に来たタカシとトシオとひろみとゆかり。ここには、ニュースやワイドショーやクイズなどの街がある。電波人間になった者は、同時にいろんな街に顔を出せるんだ。「テレビの国」でアリスもアイドルデビュー!?でもそうなると、何人ものアリスができちゃうし、元に戻るとき一気に年を取っちゃうんだってぇ!?“おばあちゃんアリス”じゃ物語に戻れない。急げ、胸キュン・ペアー。
ビストロ「レピシエ」は、千冬が幼なじみの如月と二人きりで続けてきた大切な場所だった。しかし、ライバル店の出現によって「レピシエ」が経営難に陥っていることを知った如月は、ついに閉店を決意する。途方に暮れる千冬は、唯一、自分の料理を求める吉野のもとで暮らし始めるが…。「シェフじゃない俺なんか、興味ないんだろ?」幼なじみと料理を作る意欲をなくした今、千冬は吉野の愛さえ信じられなくなっていた。
叩かれた左頬を押さえ、敏生は茫然と天本の顔を見つめた。手の下で、頬が火のように熱く疼いている。(天本さんが…僕のこと…ぶった…?)信じられなかった。けれどーけれど。「天本さんは…いらないんだ。…僕なんか、いらないんだっ!」「敏生っ!」追儺師・天本と半精霊・敏生。十月のイギリスで見た恐怖とは?ネオ・オカルト・ノヴェル。
中原に激震走る!見果てぬ夢の達成を目前に異郷の戦陣に没した「征」王魚支吾。野望の果てに残ったのは人民の疲弊、王宮に渦巻く謀略。千載一遇の好機に眠れる大国「衛」、ついに動く。動乱の風をはらんで「琅」も反撃の挙に出るが-覇王の玉座は誰の手に。
ハイランドの使者として未知の国デルマリナヘケアルは旅立つ。苦難の航海を越え辿り着いた地は何もかもが驚愕と当惑に満ちていた。利権を求め彼を利用すべく群がる人々、あまりに違う慣習、価値観-。惑う心でケアルはふと空を見上げる。飛びたい、と-この異郷の空も自分を暖かく包んでくれるだろうかと。そしてケアルの孤独な闘いが始まる。
一番手の宇宙船が彗星めざして出発したとき、美紀たちはやっと衛星軌道上で、ダイナソアを核とした遠距離宇宙船の建造にとりかかったところだった。勝負に持ち込むためには急がねばならない。訓練中の学生まで作業要員に組み込んで、マリオとヴィクターの指揮の下、突貫作業が続いた。ついに、宇宙船プシキャットは完成した。だがその時、キャプテン・デュークの健康状態という思わぬ難題が持ち上がった。
アリスが“勉強の国”に誘拐された!?さっそく出動した胸キュン・ペアーが、まちがって着いたのは“不勉強の国”。なんたってここでは勉強すると叱られるんだから、タカシやトシオにとっては超ラッキー!しかし楽なことは続かない。めざす“勉強の国”のパズルは難問奇問あたりまえ!いきなり勉強熱心なサルに敗れて、めげるタカシ…。こんなことで無事アリスを救出できるの!?ガンバレ、胸キュン。
ルノア・キササゲ。21歳。北米総司令部最年少大尉。生成晶撃破数歴代7位。月より舞い降りしワルキューレ。反応速度の女神。男性ファン多数。女性ファンも多数ーそんな“英雄”にやっかんだ先輩が裏で画策して、彼女は月に戻されることになった。与えられた任務はなんと自分が卒業した訓練校の教官。そして初めての“教官任務”に緊張する彼女を月面で待っていたのは、訓練校始まって以来の落ちこぼれと言われる5人組だった…。抱腹絶倒の“闘い”の日々が始まるー『メタルスレイダーグローリー』の☆よしみるが原作者としての本領を発揮! SFコミカルストーリー登場。
遺伝詞〈ライブ〉が奏でる魔都ーー香港。人と異族が住むこの街を守るため、匪天の少女〈ナイン・アンゲル〉アキラは香港商店師団〈ホンコン・ヤード〉の一員として、日夜奮闘していた。 そんなある日、香港一の五行師ジェイガンが殺害された。殺したのは、強大な風水の力を持つアキラの兄ダブルリー。 人間に差別され隔絶されて暮らす匪天たちのために、ダブルリーは巨大な風水紋章を起動させ、天界を復活させようとしていたのだ。 次々に産み出される地水火風四行の龍に崩れゆく香港。 ジェイガンを訪ねて来た弟の五行師ガンマルとアキラは、ダブルリーの野望を阻止し、香港を救えるのか!? 香港の未来を歌う飛翔歌は何を語るのか!?
十年前のある事件を機に、影野竜司は警視庁特捜部を辞し、同時に一生癒されることのない心の傷を負った。そして今、新宿百人町に電話一本のちっぽけな事務所を構え、トラブルシューターとして日々を送っている。その手荒な解決手段は闇社会で有名になり、竜司は「もぐら」と怖れられていた。今回の依頼は、渋谷にたむろするギャング気取りの若者に凌辱ビデオを撮られ、売春を強要されている妹を救出してほしいというものだった。竜司にとって、これは単なる仕事の一つにすぎないはずだったが、張り巡らされた罠が、次第に竜司を追い込んでいく…。忌まわしい過去を持つゆえに人一倍優しく、時に凶暴化してしまう竜司。ニューヒーロー、ここに誕生。
「家族って、無関心で鈍感なくらいがいいのよ。だからずっと一緒にいられるの」山田家最大のタブー、それは長男・今日介の、姉・明日子への恋愛感情だった。姉といっても、実はいとこ。幼いころ山田家に引きとられた明日子も、両親同様、弟の“初恋”に気づかないふりをしてきたのだが…。ミュージシャンになる夢までも父親に踏みにじられた今日介は、ついにキレて家を飛びだす!そして2年後、思わぬ再会をしたふたりは。
三月のネオ・ミレニアムの事件から数か月。岩長猛を亡くし、亮とも会えぬままに夏を迎えた咲也は、物部財団次期会長お披露目のため、豪華客船に乗船していた。時を同じくして、ネオ・ミレニアムの幹部「クイーン」は、ある男を使っての咲也掠奪を目論む。一方、米国の裏切りにあった亮は、横須賀の米軍施設脱出を図っていた!!光と闇の使者が華麗に舞う、近未来世界のサイキック・アクシヨン・ロマン第三幕。
天本の喉から、苦悶の声があがった。まがまがしいほど美しいーあの人の面影をうつした人形のやわらかな舌が、無抵抗の天本の唇を、ゆっくりと割っていく。(罠だ。…これは、妖しの仕掛けた…罠だ)だが、抗う力は、もはや残っていなかった。(すまない、敏生…)-それが、最後の正気の言葉であったか。追儺師・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ!ネオ・オカルト・ノヴェル。
ファッション・デザイナーを目指すミシェルは、新人コンクルールに出品するために、ウエディング・ドレスをデザインする。それは、婚約者のエリザベスにプレゼントするドレスでもあった。だが、ミシェルの才能を妬んだベテランのデザイナーがそのデザインを盗作して、コレクションで発表してしまう…。華やかな光の世界から闇の世界に堕ちたミシェルを待っていたのは、宿命の対決だった。
崩壊する香港の空に舞う大地竜。地上では匪天たちと香港商店師団の最後の闘いが始まった。 虐げられた天使たちのため、香港と引き換えに天界復活の悲願を賭けたダブルリーと、人間と天使の共存のため、風水に夢を託し香港を救おうとするアキラ。 相反する兄妹の想いはそれぞれ叶えられるのか!? そして、香港崩壊のカウントダウンは止めることができるのか!?
ある朝、病院の庭で、首を吊って死んでいるひとりの老婦人が発見された。警察は彼女の死を自殺だと判断した。彼女の主治医も、友人知人も、彼女が重い病気を悲観して、死を選んだと考えた。誰もがそれを自殺と信じて疑わなかった。-たった一人の少年を除いては。あたし、工藤由香。少年の依頼を受けて、半信半疑ながらも、調査を始めたあたしたち。ところが、その少年が命を狙われて…。