2014年発売
帝国のヘリオト家がヴェロニカ商工同盟に戦線布告を行った。激震が走る中、リーゼル・シーナ・パリエルは中原を守るためにヴェロニカへ向かう。そんな中、帝国内部でもキラの暗躍が始まっておりーー!?
カシュー王に「アラニア王になれ」と焚きつけられたパーンは、王の資質について悩みながら混乱の極みにあるロードス南部に向かう。そして戦乱の渦中にある三つの王国で王たちの戦いを目の当たりにする!
藤見恭、基本ダラケた学生。が、自動販売機のボタン押したら異世界トリップ!?しかも、俺、鬼なの!?チキンな俺をドSな主と勘違いしてやる気満々の従者君、俺を何と戦わす気!?ブッ飛びバトルコメディ、見参!
ハイランド国王は「人間と妖精は対等である」と誓約することを決める。しかし公にする条件は、シャルが「最初の銀砂糖」を持ち帰る事だった。人間と妖精の、自らの運命を賭けた戦いがはじまる!!
死んだと思われていた母親に、偶然再会した咲夜。しかし、彼女は咲夜に関する一切の記憶を失っていた! 悲嘆に暮れる咲夜は、クライスの創始者の元へ連れて行かれるが、そこで衝撃的な事実を知ってしまい!?
料理好きの女子高生・茉莉がうたた寝から覚めると、そこは西洋風異世界。しかも、隣では超絶美形な王子様が熟睡中。不審者として処刑されかかる茉莉だったが、重度の不眠症に悩む王子様から“抱き枕”に指名され!?
きっと帰る、あのウサギを抱きしめるためにーー次々に仕掛けられるアズィール皇帝の罠の連鎖を断ち切るため、皇帝の許で突破の糸口を探るスメラギ。一方、大切なものを守るために、王女シエラが大きな決断をくだす!
弓の道、剣の道と交わる茶の道って、何ーー? 曲者ぞろいの茶人たちに翻弄されつつ成長する 弱小家元Jr.の奮闘を痛快に描いた 大傑作青春エンタテイメント、第2弾! 弓道、剣道、茶道を伝える坂東巴流の家元Jr.友衛遊馬、19歳。 弱小流派を継ぐのを厭って家出中の身ながら、ようやく茶の湯に目覚めたーー かと思いきや、なぜか比叡山の〈天鏡院〉で修行中? 一方、弟行馬を巻き込んだ宗家巴流の跡継騒動や、 お目付け役カンナの結婚話にも、新たな展開が……。 めっぽう面白くてじんわり泣ける大傑作青春娯楽小説、待望の第二弾! 〈解説・大島真寿美〉 松村栄子(まつむら・えいこ) 1961年静岡県生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒業。 90年『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞を、92年『至高聖所(アバトーン)』で芥川賞を受賞。 著書に、『雨にもまけず粗茶一服』(ポプラ文庫ピュアフル)、『ひよっこ茶人、茶会へまいる。』(朝日文庫)、 『京都で読む徒然草』(京都新聞出版センター)などがある。 共著『明日町こんぺいとう商店街』(ポプラ文庫)には、本シリーズのスピンアウト短編を収録。 京都市在住。
北の都札幌、虚弱体質の中学生音斗を助けるために隠れ里からやってきた、音斗の遠縁の吸血鬼たちは、商店街のはずれに深夜営業のパフェ屋をオープン。彼らとそこに住み始めた音斗は、学校で初めて友だちができた。その友だちが公園でひと目惚れした人魚姫みたいな女性と、学校のプールに夜、人魚が出るという噂は、関係がある…?「パフェバーマジックアワー」で生まれた小さな恋を描いたサイドストーリー収録。ユニークハートフルシリーズ第二弾!
現存世界をも巻き込む第二次魔法対戦の幕が開け、月光との戦いの中で世界から喪失してしまった七瀬武、負傷した五十島くるみーー彼らの行方を知る者は誰もいない。武に至っては死んだと考えられているのだが……?
“終末の厄災”より千年──悪魔と魔法と失伝機械群が支配する大陸ファラディース。少年ソーマは、美しき少女悪魔メルヴィーユと契約し、共に世界を旅していた。悪魔を召喚し、故郷を滅ぼした実の兄を探して。 旅の途中、二人は高名な悪魔学者が住む街デルナに立ち寄る。異国のメイドと、父のような悪魔学者。そこで二人は、街を揺るがす大事件に巻きこまれてしまう。 悪魔憑きの少年ソーマと、少女悪魔メル。その旅が“世界の命運”を握ることを、二人はまだ知らない──。
平和なラミトニア王国に、恐るべき魔王軍が突然襲来、お姫様をさらっていってしまった! この国を統べる王様(とっても可愛らしいキュートな女の子:本人談)は、魔王討伐のため『でんせつのゆうしゃ』探しを始める! 王様の厳正な審査(ノリと気分)で選ばれたのはーーお城の見習い兵士!? 王様と兵士は、僧侶と魔法使いを誘い、いざ旅立つ! ……でも、もちろん勇者じゃないのでピンチの連続! 王様「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない!」兵士「あんた、それ言いたかっただけじゃないの!?」。ぼうけんはつづく!!
雉子野中学で密かに噂となっているおまじないがあった。呪いたい相手の名前を書いた紙と硝子玉を一緒に桜の木の下に埋めておくと『硝子玉の魔女』がそいつを不幸にしてくれる、というものだ。噂を知った水奈たちはそこに『魔女』の影を見、調査を決意する。一方、それから遡ること半年前ー鍛冶目山市の中央にある関総合病院に、幼い少女が入院していた。彼女は『自分の病気を硝子玉に込めて木の下に埋める』という他愛ない願掛けをしていて…。ささやかな願いが呼ぶ、穏やかでない呪い。奇跡を願う心と奇跡に頼る罪とが絡まり合って、やがて災禍を招く。その先にあるものは、果たしてー。
僕は、硬い床に背中をつけて横たわっている。水色で薄手のセーターを纏った彼女の両腕が、僕の首に伸びている。彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。照明からは逆光になるので少し薄暗い、彼女の顔。彼女は泣いている。見開かれた大きな瞳から、セルフレームの眼鏡のレンズ内側にぽたぽたと涙を落としている。 「どうしてっ!?」。叫び声と共に、さらに強烈な力が僕の首に加わる。まるで痛くはない。そのかわり、頭の中でーー、真っ黒な墨が一滴、音もなく落ちた。その黒い染みは、じんわりと広がり始める。 「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのかーーそれは僕が知りたい。
冬っていえば、イベントづくしの楽しい季節だよな。寒いことさえのぞけば、一年で一番楽しい時期かもしれない。俺ー佐東もそうだったよ。ただしそれは去年までだけどな!わかるか?イベントがいっぱいあるってことはつまり“魔王”こと竜ヶ峯桜子が、あの回りくどい人類殱滅作戦のきっかけを思いつくタイミングが多くなるってことだ。クリスマス、正月、あげくはバレンタインと、あいつが悪乗りして“勇者”であり幼なじみの光ヶ丘翼の介入を呼び、学校や町のみなさんを巻き込んで大混乱に、なんてことはもう予想できすぎて困る!高校1年の最後を飾る冬だから、なんとか無事に過ごしたいところだけど、そうも行かないんだろうなぁ、やっぱ…。
世界の男子99%が死滅した世界で、生き残った希少な男子、久我原湊は調子に乗っていた。「ねんがんのモテモテがくえんせいかつをてにいれたぞ!」ばりに完全に調子に乗りまくっていた。血の繋がらない義理の妹である有栖のことが気になりつつも、毎日嵐のようにやってくる学園の美少女たちのアプローチに、二日間で12人の女子とのデートを計画するが、恐怖のドS生徒会長の提案により、8倍増し・地獄の96人デートをすることに!しかも、有栖の監視&罰ゲーム付きでモテモテ王国滅亡の危機!?
ラグナロクを阻止するため世界樹へと乗り込んだロストたち。そんな一行を待っていたのは、復讐に狂うアヴィだった。 凶悪な神具「ミーミルの首」の力を利用し、巨人スルトへの復讐を果たしたと告げるアヴィだったが、彼の傍らには謎のアールヴ族の少年と敵であるはずの巨人族が付き従っているのだった……。 悲しき復讐の果てに、さらなる禁断の力「レーギャルンの箱」を求めて暴走するアヴィ、仲間との出会いを経て復讐心を捨てたロスト。それぞれの想いが交錯し、最後の戦いが今ここに始まるーー。
“非公認魔法少女”──それは使命を果たしたあともなお闘い続ける少女たち。 高校生・牧瀬琢磨の彼女、美守ほのかは、かつて伝説と謳われ、任期後も傭兵として戦う”非公認魔法少女”だった。 ある日、彼女は自分を訪ねてきたかつてのパートナー、ミケルから「三億円と引き換えに、闇に墜ちた魔法界を救う」という依頼を打診される。 そしてほのかと琢磨が知ったのは、現役の魔法少女が根こそぎ悪に堕ちたという絶望的な状況で……終わり損ねた魔法少女たちの、血で血を洗う戦いが始まる。
恵奈の親友、里弥は、天才魔女ダイアナの弟子となり、急速にその力を伸ばしていく。そんな里弥の元に、二人の魔女が現れた。彼女たちは新ヘロデア派の使い。近々復活すると予言されている魔女の主オリエンテ婦人を見つけるためだけに、いくつもの町を滅ぼしている、狂気の魔女集団。親友さくらの事も、新ヘロデア派が原因だった。 友の仇を討ち、町と家族と恵奈を守るため、戦いに身を投じる里弥。彼女にはダイアナという無敵の師が付いていて、歴戦の狼も味方になった。みんなと一緒なら、悪い魔女なんかに負けはしない。必ず平和な日々を取り戻せる。里弥は、純粋にそう信じていた。この先待ち受ける運命など、彼女は何も知らなかった……。 佐藤ケイが贈る壮大な魔女奇譚、中巻!