2014年1月10日発売
“終末の厄災”より千年ー悪魔と魔法と失伝機械群が支配する大陸ファラディース。少年ソーマは、美しき少女悪魔メルヴィーユと契約し、共に世界を旅している。悪魔を召喚し、故郷を滅ぼした実の兄を探して。旅の途中、ソーマの兄の手掛かりを得るため、二人は高名な悪魔学者が住む街デルナに立ち寄る。異国のメイドと、父のような悪魔学者との出会い。そこで二人は、街を揺るがす大事件に巻きこまれてしまう。悪魔憑きの少年ソーマと、少女悪魔メル。その旅が“世界の命運”を握ることを、二人はまだ知らないー!
平和なラミトニア王国に、恐るべき魔王軍が突然襲来、お姫様をさらっていってしまった!この国を統べる王様(とっても可愛らしいキュートな女の子:本人談)は、魔王討伐のため『でんせつのゆうしゃ』探しを始める!王様の厳正な審査(ノリと気分)で選ばれたのはーお城の見習い兵士!?王様と兵士は、僧侶と魔法使いを誘い、いざ旅立つ!…でも、もちろん勇者じゃないのでピンチの連続!
雉子野中学で密かに噂となっているおまじないがあった。呪いたい相手の名前を書いた紙と硝子玉を一緒に桜の木の下に埋めておくと『硝子玉の魔女』がそいつを不幸にしてくれる、というものだ。噂を知った水奈たちはそこに『魔女』の影を見、調査を決意する。一方、それから遡ること半年前ー鍛冶目山市の中央にある関総合病院に、幼い少女が入院していた。彼女は『自分の病気を硝子玉に込めて木の下に埋める』という他愛ない願掛けをしていて…。ささやかな願いが呼ぶ、穏やかでない呪い。奇跡を願う心と奇跡に頼る罪とが絡まり合って、やがて災禍を招く。その先にあるものは、果たしてー。
僕は、硬い床に背中をつけて横たわっている。水色で薄手のセーターを纏った彼女の両腕が、僕の首に伸びている。彼女の手は、とてもとても、冷たい。それは、まるで、鎖のマフラーでも巻かれたかのようだ。照明からは逆光になるので少し薄暗い、彼女の顔。彼女は泣いている。見開かれた大きな瞳から、セルフレームの眼鏡のレンズ内側にぽたぽたと涙を落としている。 「どうしてっ!?」。叫び声と共に、さらに強烈な力が僕の首に加わる。まるで痛くはない。そのかわり、頭の中でーー、真っ黒な墨が一滴、音もなく落ちた。その黒い染みは、じんわりと広がり始める。 「どうしてっ!?」。彼女が再び叫んだ。どうしてこんなことになったのかーーそれは僕が知りたい。
冬っていえば、イベントづくしの楽しい季節だよな。寒いことさえのぞけば、一年で一番楽しい時期かもしれない。俺ー佐東もそうだったよ。ただしそれは去年までだけどな!わかるか?イベントがいっぱいあるってことはつまり“魔王”こと竜ヶ峯桜子が、あの回りくどい人類殱滅作戦のきっかけを思いつくタイミングが多くなるってことだ。クリスマス、正月、あげくはバレンタインと、あいつが悪乗りして“勇者”であり幼なじみの光ヶ丘翼の介入を呼び、学校や町のみなさんを巻き込んで大混乱に、なんてことはもう予想できすぎて困る!高校1年の最後を飾る冬だから、なんとか無事に過ごしたいところだけど、そうも行かないんだろうなぁ、やっぱ…。
世界の男子が99%死滅した世界で、生き残った希少な男子・久我原湊は調子に乗っていた。「ねんがんのモテモテがくえんせいかつをてにいれたぞ!」ばりに完全に調子に乗りまくっていた。血の繋がらない義理の妹である有栖のことが気になりつつも、毎日嵐のようにやってくる学園の美少女たちのアプローチに2日間で12人の女子とのデートを計画する湊だったが、恐怖のドS生徒会長の提案で8倍増し・地獄の96人連続デートをすることに…。しかも、有栖の監視&罰ゲーム付きでモテモテ王国滅亡の危機!?果たして、美少女大集合のデート天国になるのか、それとも…!?男子なら憧れる学園ハーレム第2弾!!
巨人スルトが起こそうとしているラグナロクを阻止しようと、世界樹へと乗り込んだロストたち。彼らは、アールヴ族の生き残りが住むという国に向かうことに。だが、そこで一行を待っていたのは、復讐に取り憑かれたアヴィだった。アヴィは、凶悪な神具「ミーミルの首」の力を利用し、巨人スルトへの復讐を果たしたとロストたちに告げるのだが、彼の傍らには謎のアールヴ族の少年と敵であるはずの巨人族が付き従っていて…。悲しき復讐の果てに、世界を変える禁断の力「レーギャルンの箱」を求め暴走するアヴィ、仲間との出会いにより復讐心を捨てたロスト。それぞれの想いが交錯し、最後の戦いが今ここに始まるー。
“非公認魔法少女”-それは使命を果たしたあともなお闘い続ける少女たち。高校生・牧瀬琢磨の彼女、美守ほのかは、かつて伝説と謳われ、任期後も傭兵として戦う“非公認魔法少女”だった。ある日、彼女は自分を訪ねてきたかつてのパートナー、ミケルから「三億円と引き換えに、闇に堕ちた魔法界を救う」という依頼を打診される。そしてほのかと琢磨が知ったのは、ほのかに力を与えた“星”の魔法界の女王が悪に堕ち、さらには現役の公認魔法少女たちまでもが根こそぎ悪に堕ちたという絶望的な状況で…終わり損ねた魔法少女たちの、血で血を洗う戦いが始まる。
恵奈の親友、里弥は、天才魔女ダイアナの弟子となり、急速にその力を伸ばしていく。そんな里弥の元に、二人の魔女が現れた。彼女たちは新ヘロデア派の使い。近々復活すると予言されている魔女の主オリエンテ婦人を見つけるためだけに、いくつもの町を滅ぼしている、狂気の魔女集団。親友さくらの事も、新ヘロデア派が原因だった。友の仇を討ち、町と家族と恵奈を守るため、戦いに身を投じる里弥。彼女にはダイアナという無敵の師が付いていて、歴戦の狼も味方になった。みんなと一緒なら、悪い魔女なんかに負けはしない。必ず平和な日々を取り戻せる。里弥は、純粋にそう信じていた。この先待ち受ける運命など、彼女は何も知らなかった…。佐藤ケイが贈る壮大な魔女奇譚、中巻!
世界の調和を保ち、力と平和の象徴とされる7本の聖剣とその使い手『剣聖』。家族を皆殺しにされた過去を持つ傭兵レベンスは、仇を探すあてなき旅の途中、その『剣聖』の一人の警護を請け負った。しかしある夜、彼らの前に小柄な少女が現れる。白銀の髪をなびかせ、その背丈にそぐわぬ大剣を操る彼女はレベンスをあっさりと退け、それ以上の腕を誇る剣聖をも討ち取り『聖剣』を強奪した。剣を交えた際、一瞬かいま見えた“映像”に家族の仇の姿を見たレベンスは、その白銀の髪を持つ少女を追うがー!?一夜にして“世界の敵”となった少女と、復讐に生きる傭兵が織り成す、剣の絆の物語。
無事、祓魔学園への入学を果たした信仰無き祓魔師・拓真と邪教の聖女・ミトラ。しかし聖職者協会からミトラの“聖霊”に対し、さらなる制約が課せられる。時を同じくして鳴神市・白十字教区に原因不明の霧が立ち込め、調査へ向かった手練の祓魔師はことごとくが消息を絶った。聖職者協会により霊害“レベル4”に認定される事態の中、拓真はミトラ護衛の任を離れて仲間とともに霧の調査へ。そして、ミトラは、ある少女とともに祓魔学園に残されることになり…。忍び寄る陰謀に異端の少年少女が立ち向かう。大迫力の幻想活劇第二幕!!
時に12世紀。欧州諸候はイエスの名の下に、聖地・イェルサレム奪還の師を出した。 押し寄せる十字軍を前に、イスラム勢力を結集して立ちはだかる、英雄王・サラディン。その幕下に西欧人の青年・ヴァレリーが投じ、王妹エルシードと出会う時、聖戦の幕が上がる──!