2016年1月19日発売
お笑い芸人をやっている理由、それはーー 僕ーー鳴雲俊史は芸歴十年のお笑い芸人だ。 芸人の仕事だけでご飯にありつけている状態が続いていたけど、ついに大舞台に立てることが決まった。 ピン芸人No.1を決める大会「ピン1グランプリ」の決勝戦まで勝ち残ることができたのだ。 だけど、僕の心が歓喜で埋め尽くされることはなかった。妙な縁で同居生活をしている後輩・雫の言葉がどうしても頭から離れないからだ。 ーー「鳴雲さんって何のためにお笑いやっているんですか?」 その何気ない問いかけに答えられなかった自分に不甲斐なさを感じる。どうして答えられないのか自分でもわからない・・・・・・。自分自身が100%納得いく答えを導き出せない限り、僕に栄光が舞い込むはずがないのに。 「お笑い芸人」という職業の本気がここに! テレビなどでも活躍中のお笑いコンビ『天津』の向が綴るリアル芸人物語の第4巻!
その身に秘められた異界の力を巡り、実の父親である陸軍大将に命を狙われることになった龍之介。状況を打開するべく、封じられた魔力の解放を試みるのだが…?もう1人、この魔都で龍之介に熱視線をおくる者がいた。都議会最高議長にして、第一階級の“魔導王”-ゲオルク=ファウストゥス。ゲオルクの側近である仮面の男と交戦した龍之介は、相手が同じ早乙女幻才流拳法の使い手であることに衝撃を受ける。「嘘だろ、なんであんたが…!?」-撃ち抜く拳に覚悟を込めろ。撃滅のハイスピード×ソーサリィ第3弾!
明かされてゆく七日の凄絶なる過去 “六花のマガツカミ”の存在を報せる手紙を受け取った古川七日は、ラティメリアを連れて夏祭りで賑わうとある町を訪れる。手紙の差出人は、戦時中、ともに最前線で戦った女祈祷士の大坂雪生。七日との再会を喜ぶ雪生だったが、初めて見るラティメリアの容姿に驚愕するーー「六花さんにそっくり……」。戦場において七日と雪生は、七日の姉・六花を中心に編成された祈祷士部隊に属していた(のだトルツメ)。六花から生まれたマガツカミの脅威は七日もよく知っているはずなのに、なぜそれを側に置いておくのか? 雪生はラティメリアを斬るよう忠告するが、七日は取り合おうとしない。そんな折、祭りの最中に、古くから生き長らえる強大なマガツガミ・轢き神が現れる。轢き神の暴走を止めるため、その行く手に立ちふさがる七日だったが……。明らかになってゆく七日の過去と、その姉・六花の存在。そして、ラティメリアの誕生秘話。人間とマガツカミの異種コンビが魅せるダークファンタジー第2弾!
『最強』を追う生き方の終わりーー 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。 俺ーー冬川朱雀は相棒の小手毬を救うため、『天上』の一員になった。 「『天上』だろうが、悪魔だろうが、なってやるよ!」 それは俺の偽らざる気持ちだった。俺が『天上』になるという取引をしなければ、小手毬の命が保証されないからだ。小手毬を救えるのならなんでもよかった。けれど、癇癪を人にぶつけてしまった時の後味の悪さのようなものが残った。 『天上』になるというのは、つまり、どういうことなのだろうか? 何かを得るということと、何かを失うということは、いつの時代もほぼ同時にやってくる。『天上』のように浮き世離れした神のような存在たちの一員になるとしたら、よほど多くのものを失わないとイーブンにはならないだろう。 その予想は当たっていた。 俺は今までの生き方を変えなければいけなくなったんだーー。 誰もが幸せになれるなんて幻想だ! 新たな展開をみせる異能力リアルアクション第6弾!