2019年3月23日発売
鷹橋川で発見されたミイラ化した遺体の上半身と、それに合致する巨大な魚の下半身。怪事件に悩まされていた新米刑事の御堂陸は、手がかりを求め、美貌の科学者・神代宇路子の許へ押しかけることに。私生活はちょっぴりだらしないが、妖怪、特に人魚について語り出すと止まらない彼女は、陸が追う事件についても何か知っている様子でー。生真面目な刑事と妖艶な解析官が人魚の秘密を解き明かす!…ただし、人魚は嘘をつくことがあるのでご注意を。
「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。 少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのかーー? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。 事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていたーー。 「ページをめくる度、常識が裏切られていく。手を触れたら指が切れてしまうような物凄い小説」--佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)も大絶賛! 心に突き刺さる衝撃と感動ーー空前の衝撃作『ただ、それだけでよかったんです』で話題を呼んだ松村涼哉が描く、慟哭ミステリーが登場!
神棲まう不知森に足を踏み入れた高校生の光流が気づくと、そこは「照国洛豊」という華やかな都だった。元の世界に戻る方法を知るという“賢大婆”を探しに、後宮へ入るが…現代っ子の光流は身分もしきたりもお構いなし、目立つ存在に。お付きの女官の祥華の手助けもあり、気のいい内宮女の梨香、麗雅という友達を得、高官・徐煌貴の目にも留まりー。同じ頃、血族が途絶えかけ皇帝の力が弱体化する照国に不穏な影が。王宮に渦巻く黒い陰謀は、光流にも忍び寄る。
「このホテルを守るため、僕と結婚してくれませんか」結婚願望0%、仕事一筋の花籠あやね27歳。上司とのいざこざから、まさかの無職となったあやねを待っていたのは、なんと眉目秀麗な超一流ホテルの御曹司・太白からの“契約結婚”申し込みだった!しかも彼の正体は、仙台の地を治める大妖怪!?次々に訪れる妖怪客たちを、あやねは太白と力を合わせて無事おもてなしできるのかー!?杜の都・仙台で巻き起こる、契約夫婦のホテル奮闘記!
十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨愁。しかし、彼はあるとき“心”だけが三十年後に飛ばされ、将来生まれるという自分の息子・ナツキの少年時代の心と入れ替わってしまう。 途方に暮れる愁に、そっと寄り添う不思議な少女・雪見麻百合。彼女にはある秘密があってーー。 「偶然じゃなくて、運命なのかもしれませんよ?」 長い長い時を超えて紡がれる大きな愛の回想録。--物語は同時刊行の『あの日の君に恋をした、そして』に続く。
十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨ナツキ。しかし、彼はある事故をきっかけに“心”だけが三十年前に飛ばされ、今は亡き父親・愁の少年時代の心と入れ替わってしまう。 途方に暮れるナツキに、そっと近づく謎のクラスメイト・緑原瑠依。彼女にはある秘密があってーー。 「実は……ナツキくんに言わなきゃいけないことがあるの」 長い長い時を超えて紡がれる小さな恋の回想録。--物語は同時刊行の『そして、その日まで君を愛する』に続く。